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;「コーディネイターの癖に、なれなれしくしないで!」
 
;「コーディネイターの癖に、なれなれしくしないで!」
 
:初対面した[[ラクス・クライン|ラクス]]に対して、コーディネイターへの偏見を露わにする。
 
:初対面した[[ラクス・クライン|ラクス]]に対して、コーディネイターへの偏見を露わにする。
:もっとも、SEEDの作品世界においては[[コーディネイター]]に偏見を抱く[[ナチュラル]](あるいはナチュラルを蔑視するコーディネイター)は、彼女だけでなく多数存在しているのだが。
   
;「この子を殺すわ!」<br />「パパの艦を撃ったら、この子を殺すって、『あいつら』に言って!!」<br />「そう言ってぇぇぇっ!!!」
 
;「この子を殺すわ!」<br />「パパの艦を撃ったら、この子を殺すって、『あいつら』に言って!!」<br />「そう言ってぇぇぇっ!!!」
:第9話で、父の乗るモントゴメリが危機に晒されている事に居ても立ってもいられず、遂には[[民間人]]として保護しているラクスの腕を引っ張って連れ出し、再度ブリッジに駆けこみ、目を病的にぎらつかせた蒼白な顔をしながら割れた声でクルーに訴えた台詞。
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:第9話で、父の乗るモントゴメリが危機に晒されている事に居ても立ってもいられずクルーに訴えた台詞。
:当然、フレイの言葉を聞いた艦長の[[マリュー・ラミアス|マリュー]]をはじめ、ブリッジにいた者たちは頭を金槌で殴られたかのように凍り付き、追いかけてきた[[サイ・アーガイル|サイ]]でさえ言葉を失って立ち尽くした。その直後…。
   
:なお、[[第3次α]]でもほぼ同じやり取りがあるが、違うところは最初にブリッジに入ってきた時に、この事を思いついたので現場にラクスはいない点。そのため、台詞も「あの子を殺すわ!」といった具合に変更されている。
 
:なお、[[第3次α]]でもほぼ同じやり取りがあるが、違うところは最初にブリッジに入ってきた時に、この事を思いついたので現場にラクスはいない点。そのため、台詞も「あの子を殺すわ!」といった具合に変更されている。
:さらに、[[J]]では[[クルーゼ隊]]に追い詰められた事態を打破すべく、[[ナタル・バジルール|ナタル]]が独断でラクスを人質にしたという流れであるため、フレイはこの件には全く関与していないだけでなく、直接父の死も目の当たりにしていない。
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;「''嘘つき!!''」<br />「''大丈夫って言ったじゃない! 僕達も行くから大丈夫だって!''」<br />「''何でパパの艦を守ってくれなかったの!?''」<br />「''何であいつらをやっつけてくれなかったのよ!?''<br />「''あんた…自分もコーディネイターだからって、本気で戦ってないんでしょう!!''」<br />「''パパを…パパを返してよ…!''」
;「''嘘つき!!''」<br />「''大丈夫って言ったじゃない! 僕達も行くから大丈夫だって!''」<br />「''何でパパの艦を守ってくれなかったの!?''」<br />「''何であいつらをやっつけてくれなかったのよ!?''」<br />ミリアリア「''フレイ…キラだって必死に…''」<br />「''あんた…自分もコーディネイターだからって、本気で戦ってないんでしょう!!''」<br />「''パパを…パパを返してよ…!''」<br />サイ「''フレイ…''」
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:第10話でキラに対して。
:第10話で、唯一の肉親である父を目の前を殺害されブリッジでショックのあまり意識を失い、メディカル・ルームに搬送され意識を取り戻した後も[[サイ・アーガイル|サイ]]に取り押さえられつつも錯乱しながら暴れ、間の悪い事に偶然メディカル・ルームのそばを通りかかり、騒ぎを聞いて何事かと顔を出したキラが目に入り、感情的になって理不尽な怒りを放った台詞。
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:[[第3次α]]でも[[DVE]]で収録されているが、若干シチュエーションが異なっており、その場にいた[[αナンバーズ]]のメンバーである[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]、[[ジュドー・アーシタ|ジュドー]]、[[ヒイロ・ユイ|ヒイロ]]、[[ムウ・ラ・フラガ|ムウ]]らにも怒りをぶちまけている(後述)。
:途中で、[[ミリアリア・ハウ|ミリアリア]]がキラを庇うべくと宥めようとフォローも入れるが、全く聞く耳を持たない。しかし、キラ自身も敵対する陣営である[[ザフト]]に幼馴染の[[アスラン・ザラ|アスラン]]がいるので、本気で戦っていなかった事は事実であり、ある意味では的を得た真実とも言える。結果、キラの心に影を落としてしまう。
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:[[第3次α]]でも、桑島氏・豊口氏・白鳥氏の三者による[[DVE]]で収録されているが、若干シチュエーションが異なっており、その場にいた[[αナンバーズ]]のメンバーである[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]、[[ジュドー・アーシタ|ジュドー]]、[[ヒイロ・ユイ|ヒイロ]]、[[ムウ・ラ・フラガ|ムウ]]らにも怒りをぶちまけている(後述)。
   
;「このままには、しないわ…!」
 
;「このままには、しないわ…!」
:第10話で、キラが独断で人質にしたラクスを[[エールストライクガンダム|ストライク]]で出撃し、指定の場所に来た[[イージスガンダム|イージス]]に乗るアスランに返していた頃、ベッドでぼそりとつぶやいた独白。以前から父が[[ブルーコスモス]]だった関係上コーディネイターに偏見を持っていたが、父を殺された事でそれが憎悪に変わった決定的な瞬間である。
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:第10話でベッドでぼそりとつぶやいた独白。以前からコーディネイターに偏見を持っていたが、父を殺された事でそれが憎悪に変わった決定的な瞬間である。
:この事で頭のタガが外れた彼女の心の内にはどす黒い情念が燻り出しており、そしてその憎むべきコーディネイターの対象は、自分たちを守るために戦ってくれてるキラも例外ではなかった。そして、彼女の悲劇が幕を開けたのである…。
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:余談ではあるが、父を殺され復讐一辺倒に走り、味方さえ利用するあたりは『[[機動戦士ガンダム]]』の[[シャア・アズナブル]]を彷彿させる。
   
;「なら…私の想いが…あなたを護るわ」
 
;「なら…私の想いが…あなたを護るわ」
 
:第13話にてキラがフレイの元に戻ってきた際の台詞。この時はキラを利用しようとしていたが…。
 
:第13話にてキラがフレイの元に戻ってきた際の台詞。この時はキラを利用しようとしていたが…。
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;「あんただって、私と同じなんじゃない!」
 
;「あんただって、私と同じなんじゃない!」
 
:ディアッカを銃撃しようとしたのをミリアリアに止められて。確かに怒りに任せて殺そうとしたという共通点はあるものの、ミリアリアの怒りはあくまでもディアッカ個人に対してのものであり、コーディネイター全体に対しての怒りではない。
 
:ディアッカを銃撃しようとしたのをミリアリアに止められて。確かに怒りに任せて殺そうとしたという共通点はあるものの、ミリアリアの怒りはあくまでもディアッカ個人に対してのものであり、コーディネイター全体に対しての怒りではない。
:この後、騒ぎを聞いて医務室に駆け付けたロメロ達に取り押さえられ、捕虜虐待を引き起こした事態を流石に看過できなくなったマリューの判断により、部屋は別々だがミリアリアと共に自習室行きとなった。
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:しかし、この行いをお天道様は見ていたのか、これが原因で終盤にてとんでもない目に遭う事になる…。
   
;「嫌よ! 嫌です私! ぇ…離して! うっ…ぅ…艦長!なんで私だけ…」
 
;「嫌よ! 嫌です私! ぇ…離して! うっ…ぅ…艦長!なんで私だけ…」
 
:転属を拒否し駄々を捏ねる台詞。直後、ナタルに咎められる。フレイとナタルを演じた桑島氏は'''「(声優が同じ両者の)共演シーンは別録ではなく同時収録」'''とラジオで語っていた。自分から軍隊入りを志願したのだが、この台詞を見る限りどうにも兵士としての自覚には欠けている。
 
:転属を拒否し駄々を捏ねる台詞。直後、ナタルに咎められる。フレイとナタルを演じた桑島氏は'''「(声優が同じ両者の)共演シーンは別録ではなく同時収録」'''とラジオで語っていた。自分から軍隊入りを志願したのだが、この台詞を見る限りどうにも兵士としての自覚には欠けている。
:彼女の連合軍入りはコーディネイターであるキラを復讐に利用するためだけの口実に過ぎず、入隊後の軍での身の振り方までは考えていなかったようである。
   
;「パパ?」
 
;「パパ?」
 
:[[アラスカ基地]]内部で[[ラウ・ル・クルーゼ|クルーゼ]]と初めて会ったシーンより。この後、クルーゼに拉致されて[[ザフト]]の捕虜となってしまう。
 
:[[アラスカ基地]]内部で[[ラウ・ル・クルーゼ|クルーゼ]]と初めて会ったシーンより。この後、クルーゼに拉致されて[[ザフト]]の捕虜となってしまう。
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:『鍵』とはクルーゼに持たされた[[ニュートロンジャマーキャンセラー]]のデータのこと。クルーゼの狙い通り、フレイはデータと共に連合軍に保護された。この時、フレイは皮肉にもキラが戦っていた戦場の怖さというものをわが身に嫌というほど思い知らされたのである。
 
:『鍵』とはクルーゼに持たされた[[ニュートロンジャマーキャンセラー]]のデータのこと。クルーゼの狙い通り、フレイはデータと共に連合軍に保護された。この時、フレイは皮肉にもキラが戦っていた戦場の怖さというものをわが身に嫌というほど思い知らされたのである。
 
;「駄目! もうやめて! アークエンジェル、逃げて!!」
 
;「駄目! もうやめて! アークエンジェル、逃げて!!」
:第49話の[[アークエンジェル]]と[[ドミニオン]]の最終決戦において、戦力的に追い詰められたことが原因で暴走した[[ムルタ・アズラエル|アズラエル]]が味方である艦長のナタルに拳銃を向けながら「(一時的に無防備状態になっていた)アークエンジェルをローエングリンで沈めろ!」と命じる光景を見かね、散々迷惑をかけてしまったかつてのアークエンジェルの仲間たちに、今すぐにこの場から逃げるようインカムで叫んで通信を送った台詞。
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:第49話の[[アークエンジェル]]と[[ドミニオン]]の最終決戦において、[[ムルタ・アズラエル|アズラエル]]が「(一時的に無防備状態になっていた)アークエンジェルをローエングリンで沈めろ!」と命じる光景を見かね、アークエンジェルの仲間たちに通信を送った台詞。
:これまで自分の事しか考えて行動しなかった彼女が、自分には何の見返りもないのに初めて他人のために尽くしたこの行動であるが、皮肉にもこれがキラ以外のアークエンジェルの仲間たちに対してやった最初で最後の善行となってしまったのである。
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;「あ!」
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:上記の台詞の後、敵に塩を送るような行動を取ったフレイに逆上し、正気を失ったアズラエルに殴られ危うく射殺されそうになった台詞。幸い銃弾は頭のすぐそばを掠めたが、ナタルが割って入らなければ間違いなく殺されていただろう。皮肉にもそれは中盤で自分が捕虜のディアッカに対してやろうとした事と同じであった。
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:次の最終話で[[死亡フラグ|フレイが迎える運命の伏線]]でもあり、『'''如何に過去の自分を悔い改めようとも、自分の罪からは逃れる事は出来ない'''』という人間の悲しき因果応報を象徴したワンシーンである。
   
;キラ「うっ…うっ…うぅ…」<br />フレイ「キラ…」<br />キラ「そんな…フレイ…そんな…!」<br />フレイ「ありがとう…ごめんね…」<br />キラ「…どうして……」<br />フレイ「…ずっと…あやまりたかった…」<br />キラ「くっ…どうして…君が…フレイ!」<br />フレイ「苦しかった…怖くて、ずっと…。知らなかったから…私…何もわかってなかったから…」<br />キラ「フレイ!」<br />フレイ「でも、今…やっと自由だわ。とても素直に…あなたが見える」<br />キラ「僕は…くっ…!」<br />フレイ「だから、泣かないで…」<br />キラ「ちくしょお…僕は…!」<br />フレイ「あなたはもう泣かないで…」<br />キラ「君に何も…!」<br />フレイ「…護るから…私の本当の想いが、あなたを護るから…」<br />キラ「…!」
 
;キラ「うっ…うっ…うぅ…」<br />フレイ「キラ…」<br />キラ「そんな…フレイ…そんな…!」<br />フレイ「ありがとう…ごめんね…」<br />キラ「…どうして……」<br />フレイ「…ずっと…あやまりたかった…」<br />キラ「くっ…どうして…君が…フレイ!」<br />フレイ「苦しかった…怖くて、ずっと…。知らなかったから…私…何もわかってなかったから…」<br />キラ「フレイ!」<br />フレイ「でも、今…やっと自由だわ。とても素直に…あなたが見える」<br />キラ「僕は…くっ…!」<br />フレイ「だから、泣かないで…」<br />キラ「ちくしょお…僕は…!」<br />フレイ「あなたはもう泣かないで…」<br />キラ「君に何も…!」<br />フレイ「…護るから…私の本当の想いが、あなたを護るから…」<br />キラ「…!」
:死亡直後にキラに答え彼の力となるべく霊体となった際の台詞。第13話での台詞の対比となっている。この言葉通り、クルーゼの激しい猛攻を機体に喰らっても、[[フリーダムガンダム|フリーダム]]は耐え抜き、見事クルーゼを倒す事に成功する。直後、[[ジェネシス]]の一撃には巻き込まれフリーダムは大破するが、キラは無事生還した。第3次αでも、桑島氏と保志氏のDVEで収録されている。
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:死亡直後にキラに答え彼の力となるべく霊体となった際の台詞。第13話での台詞の対比となっている。
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:第3次αでも、桑島氏と保志氏のDVEで収録されている。
 
:[[アムロ・レイ|アムロ]]と[[ララァ・スン|ララァ]]を彷彿とさせるシーンだが、キラは[[ニュータイプ]]でも霊能者でもないので、実際にはこの時のフレイとは会話していない。微妙に通じていない会話の内容がそれを物語っている。なお、監督の福田己津央氏もこの時のフレイのモデルはララァではなく、[[カイ・シデン|カイ]]に語り掛ける[[ミハル・ラトキエ|ミハル]]がモデルだと語っている。
 
:[[アムロ・レイ|アムロ]]と[[ララァ・スン|ララァ]]を彷彿とさせるシーンだが、キラは[[ニュータイプ]]でも霊能者でもないので、実際にはこの時のフレイとは会話していない。微妙に通じていない会話の内容がそれを物語っている。なお、監督の福田己津央氏もこの時のフレイのモデルはララァではなく、[[カイ・シデン|カイ]]に語り掛ける[[ミハル・ラトキエ|ミハル]]がモデルだと語っている。