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もともとは物理学・数学用語で、ある基準('''regulation''')の下、その基準が適用できない ('''singular''') 点の総称である。そのため、何に対する特異点なのかという表現がなされる。逆に言えば、あるルールが正常に機能するために絶対に存在してはいけない要素であるとも言える。
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もともとは物理学・数学用語で、ある基準('''regulation''')の下、その基準が適用できない ('''singular''') 点の総称である。そのため、何に対する特異点なのかという表現がなされる。逆に言えば、あるルールが正常に機能するために絶対に存在してはいけない要素であるとも言える。例としてはブラックホール内などが上げられる。
例としてはブラックホール内などが上げられる。
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ブラックホールの場合、中心部の重力は無限大となっているという。無限大の量を持つ存在は一般相対性理論が適用されないため、物理学が意味を成さない=因果律を歪めてしまう。しかし、ブラックホールの特異点は事象の地平面(超重力によって、脱出に必要な速度が光速を超えてしまう領域)の内側にあるため、外部から観測が不可能となっており仮に特異点が実在したとしても物理原則に影響は与えない。更には事象の地平面では時間が停止しているように見えるとされる。
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ブラックホールの場合、中心部の重力は無限大となっているという。無限大の量を持つ存在は一般相対性理論が適用されないため、物理学が意味を成さない=因果律を歪めてしまう。しかし、ブラックホールの特異点は事象の地平面(超重力によって、脱出に必要な速度が光速を超えてしまう領域)の内側にあるため、外部から観測が不可能となっており仮に特異点が実在したとしても物理原則に影響は与えない。更には事象の地平面では時間が停止しているように見えるとされる。このような超常的な特性を持つ故か、ブラックホールの内部は「時間移動が可能」「平行世界への扉がある」などの説が出たりしている。また、通常のブラックホールは中心部に特異点があるが、回転しているブラックホールの場合はリング状となっているとされる。
このような超常的な特性を持つ故か、ブラックホールの内部は「時間移動が可能」「平行世界への扉がある」などの説が出たりしている。また、通常のブラックホールは中心部に特異点があるが、回転しているブラックホールの場合はリング状となっているとされる。
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== 特異点([[バンプレストオリジナル]]) ==
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== バンプレストオリジナルの特異点 ==
 
代表例としては[[グランゾン]]の[[ブラックホールエンジン]]部の更に奥、ブラックボックス化されている部分に存在する、剥き出しにされたブラックホールの特異点。前述の事象の地平面を何らかの方法で超え、三次元空間とつなげていると思われる。ちなみに、「むき出しの特異点」は量子力学の用語でもあり、ある物理学者はそれが自然界に存在しないであろう仮説「宇宙検閲官仮説」を提唱している。
 
代表例としては[[グランゾン]]の[[ブラックホールエンジン]]部の更に奥、ブラックボックス化されている部分に存在する、剥き出しにされたブラックホールの特異点。前述の事象の地平面を何らかの方法で超え、三次元空間とつなげていると思われる。ちなみに、「むき出しの特異点」は量子力学の用語でもあり、ある物理学者はそれが自然界に存在しないであろう仮説「宇宙検閲官仮説」を提唱している。
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なお、OGシリーズでは[[グランゾン]]の動力が対消滅エンジンとなっているが、『OGs』のロボット大図鑑で「エアロゲイター以外の異星人の技術」も用いられていることが言明されており、『OG』外伝では立て続けに大事件が起こり次元転移も多発する状況に違和感を抱く者が出るなど「偶然が多発している」ことを示唆するような描写が存在しており、続く第二次OGではシュウがゲスト軍率いるゼゼーナンの目の前でグランゾンに仕掛けられた特異点の仕掛けを崩壊させ、偶然が多発する現象を止めることになったものの、特異点の偶然では説明できない事態が幾つか起こっているため、シュウは特異点以外にも『事態を引き起こす別の何か』があるのではないのかと怪しむことになる。その後鋼龍戦隊に合流して行動を共にする過程で[[クロスゲート]]がその『別の何か』であるという結論に達し、[[ユーゼス・ゴッツォ|ユーゼス]]との最終決戦後に彼に対し「誰が何のために作ったか」と問い詰めるものの、明確な回答を得ることはできなかった。
 
なお、OGシリーズでは[[グランゾン]]の動力が対消滅エンジンとなっているが、『OGs』のロボット大図鑑で「エアロゲイター以外の異星人の技術」も用いられていることが言明されており、『OG』外伝では立て続けに大事件が起こり次元転移も多発する状況に違和感を抱く者が出るなど「偶然が多発している」ことを示唆するような描写が存在しており、続く第二次OGではシュウがゲスト軍率いるゼゼーナンの目の前でグランゾンに仕掛けられた特異点の仕掛けを崩壊させ、偶然が多発する現象を止めることになったものの、特異点の偶然では説明できない事態が幾つか起こっているため、シュウは特異点以外にも『事態を引き起こす別の何か』があるのではないのかと怪しむことになる。その後鋼龍戦隊に合流して行動を共にする過程で[[クロスゲート]]がその『別の何か』であるという結論に達し、[[ユーゼス・ゴッツォ|ユーゼス]]との最終決戦後に彼に対し「誰が何のために作ったか」と問い詰めるものの、明確な回答を得ることはできなかった。
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==== 関連する用語 ====
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=== 関連用語 ===
 
;[[グランゾン]]
 
;[[グランゾン]]
 
:特異点が内蔵された機体。
 
:特異点が内蔵された機体。
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:[[スーパーヒーロー作戦 ダイダルの野望]]では、[[帝王ダイダス]]がCPSと同質な次元操作できる「特異点」を内包している。
 
:[[スーパーヒーロー作戦 ダイダルの野望]]では、[[帝王ダイダス]]がCPSと同質な次元操作できる「特異点」を内包している。
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=== 特異点([[超時空世紀オーガス]]) ===
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== 『超時空世紀オーガス』の特異点 ==
大特異点が発生した[[時空振動弾]]起動時に中心に存在した人間の事を指す。[[桂木桂]]と[[オルソン・D・ヴェルヌ]]がそれにあたり、大特異点から分裂した大特異点の一部とも呼べる存在となっている。
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[[超時空世紀オーガス]]』において特異点とは、大特異点が発生した[[時空振動弾]]起動時に中心に存在した人間の事を指す。[[桂木桂]]と[[オルソン・D・ヴェルヌ]]がそれにあたり、大特異点から分裂した大特異点の一部とも呼べる存在となっている。
    
[[相克界]]が生まれたのも大特異点自体が分裂したことにより、時空間が不安定となっためであり、特異点である桂とオルソンが大特異点に接触し、大特異点が完全な形になって安定する事で、世界を修復できる。その際、特異点には修復時のコントロールをする役割があり、誕生する世界には相克界が生まれたときと同様に特異点となった人間の思考が大きく反映されることになる。言い換えれば世界を自由に創造できるとも言える。
 
[[相克界]]が生まれたのも大特異点自体が分裂したことにより、時空間が不安定となっためであり、特異点である桂とオルソンが大特異点に接触し、大特異点が完全な形になって安定する事で、世界を修復できる。その際、特異点には修復時のコントロールをする役割があり、誕生する世界には相克界が生まれたときと同様に特異点となった人間の思考が大きく反映されることになる。言い換えれば世界を自由に創造できるとも言える。
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==== 関連する用語  ====
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=== 関連用語 ===
 
;[[時空振動弾]]
 
;[[時空振動弾]]
 
:あらゆる次元を取り込んで[[相克界]]を作り出した装置。その世界の創造と安定に特異点を持つ人間が必要とされた。
 
:あらゆる次元を取り込んで[[相克界]]を作り出した装置。その世界の創造と安定に特異点を持つ人間が必要とされた。
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:特異点その2。
 
:特異点その2。
 
;[[ツィーネ・エスピオ]]
 
;[[ツィーネ・エスピオ]]
:[[Z]]において、桂と交戦した折に時空振動弾の発動に巻き込まれ始源の特異点となる。
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:[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』において、桂と交戦した折に時空振動弾の発動に巻き込まれ始源の特異点となる。
 
;[[千鳥かなめ]]
 
;[[千鳥かなめ]]
 
:『[[フルメタル・パニック! (原作小説版)]]』において特異点と称される人物。Zシリーズで『オーガス』勢と共演。
 
:『[[フルメタル・パニック! (原作小説版)]]』において特異点と称される人物。Zシリーズで『オーガス』勢と共演。
 
;[[シャア・アズナブル]]、[[フル・フロンタル]]
 
;[[シャア・アズナブル]]、[[フル・フロンタル]]
:[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|時獄篇]]にて特異点となる。
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:[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z時獄篇]]』にて特異点となる。
 
;[[ユニウスセブン]]
 
;[[ユニウスセブン]]
:[[スーパーロボット大戦Z|Z]]における大特異点。
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:『Z』における大特異点。
 
;[[アクシズ]]
 
;[[アクシズ]]
:[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|時獄篇]]における大特異点。
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:『第3次Z時獄篇』における大特異点。
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=== スパロボシリーズでの扱い ===
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「その人物の存在や行動を基点に、世界の在り様が大きく変化しうる=世界情勢の中心に位置する人物」が特異点であり、「その存在が世界の行く末をも左右しうる」巨大な何かが「大特異点」という定義がなされている。
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大雑把に言うと、一つ一つの世界を糸に例えると、特異点はその結び目、大特異点はハサミである。
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==== スパロボシリーズでの扱い ====
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「その人物の存在や行動を基点に、世界の在り様が大きく変化しうる=世界情勢の中心に位置する人物」が特異点であり、「その存在が世界の行く末をも左右しうる」巨大な何かが「大特異点」という定義がなされている。<BR/>大雑把に言うと、一つ一つの世界を糸に例えると、特異点はその結び目、大特異点はハサミである。
   
;[[スーパーロボット大戦Z]]
 
;[[スーパーロボット大戦Z]]
 
:[[桂木桂|桂]]と[[オルソン・D・ヴェルヌ|オルソン]]だけでなく、2回目の[[時空振動弾]]の発動である[[セカンド・ブレイク]]によって[[ZEUTH]]全体が特異点となってしまう。
 
:[[桂木桂|桂]]と[[オルソン・D・ヴェルヌ|オルソン]]だけでなく、2回目の[[時空振動弾]]の発動である[[セカンド・ブレイク]]によって[[ZEUTH]]全体が特異点となってしまう。
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:全ての並行世界の結び目たる「超特異点」として、[[至高神ソル]]から生まれた「[[惑星エス・テラン#黒い太陽|黒い太陽]]」が登場。1億2000万年の宇宙の大崩壊から逃れる為の「真の時空修復」に必要とされる。
 
:全ての並行世界の結び目たる「超特異点」として、[[至高神ソル]]から生まれた「[[惑星エス・テラン#黒い太陽|黒い太陽]]」が登場。1億2000万年の宇宙の大崩壊から逃れる為の「真の時空修復」に必要とされる。
 
:なお、かなめについては「[[ウィスパード]]現象の特異点」であり、時空修復に必要な特異点とは違うとされていた。
 
:なお、かなめについては「[[ウィスパード]]現象の特異点」であり、時空修復に必要な特異点とは違うとされていた。
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{{DEFAULTSORT:とくいてん}}
 
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[[Category:小辞典]]
 
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