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| 作中では専ら正式名称で呼ばれ、メカゴジラの名は『ゴジラ×メカゴジラ』の登場人物である湯原博士ただ一人が[[異名|あだ名]]として「メカゴジラ」と名付けたのみ。また、もう一人メカゴジラを案として出した湯原沙羅は、正式名称判明とともに「機龍」と呼ぶようになっている。そのため、湯原親子が登場しない[[続編]]では「メカゴジラ」と呼称されていない。 | | 作中では専ら正式名称で呼ばれ、メカゴジラの名は『ゴジラ×メカゴジラ』の登場人物である湯原博士ただ一人が[[異名|あだ名]]として「メカゴジラ」と名付けたのみ。また、もう一人メカゴジラを案として出した湯原沙羅は、正式名称判明とともに「機龍」と呼ぶようになっている。そのため、湯原親子が登場しない[[続編]]では「メカゴジラ」と呼称されていない。 |
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− | [[西暦]]1999年に出現した[[ゴジラ]]<ref>[[西暦]]1954年に出現し、[[科学者・技術者|科学者]]・芹沢大助博士によって倒された初代[[ゴジラ]]と同じ種類の個体。</ref>に対抗する為に、[[自衛隊|特生自衛隊]]によって開発され、2003年に完成した。支援用航空機「AC-3 しらさぎ」2号機からの遠隔操作によって運用される<ref>3式機龍内部のメンテナンス用ブースで直接操縦することも可能ではあるが、戦闘時の[[トールギス|加速や衝撃によって搭乗者に多大な負荷が掛かる]]為、実質的に不可能と言ってもよい。</ref>。 | + | [[西暦]]1999年に出現した[[ゴジラ]]<ref>[[西暦]]1954年に出現し、[[科学者・技術者|科学者]]・芹沢大助博士によって倒された初代[[ゴジラ]]と同じ種類の別個体。</ref>に対抗する為に、[[自衛隊|特生自衛隊]]によって開発され、2003年に完成した。支援用航空機「AC-3 しらさぎ」2号機からの遠隔操作によって運用される<ref>3式機龍内部のメンテナンス用ブースで直接操縦することも可能ではあるが、戦闘時の[[トールギス|加速や衝撃によって搭乗者に多大な負荷が掛かる]]為、実質的に不可能と言ってもよい。</ref>。 |
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| === 初代ゴジラのDNA === | | === 初代ゴジラのDNA === |
− | 3式機龍は房総半島沖から回収した初代ゴジラの骨をメインフレームにし、情報伝達システムには二進法のデジタル方式よりも優れた4つの因子を利用した「DNAコンピュータ」を使用をしている。見方によっては'''「初代ゴジラがメカゴジラに転生した」'''ともいえる。 | + | 3式機龍は房総半島沖から回収した初代ゴジラの骨をメインフレームにし、情報伝達システムには二進法のデジタル方式よりも優れた4つの因子を利用した「DNAコンピュータ」を使用をしている。見方によっては'''「初代ゴジラがメカゴジラに転生した」'''とも言える。 |
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| 遠距離戦闘を主軸にし動きが鈍かったこれまでのメカゴジラと異なって、3式機龍の動作司令の伝達には「DNAコンピュータ」によって生物的な素早い挙動が可能になっている為、高い機動性を誇り、[[白兵戦|格闘戦]]もこなせてしまう等、圧倒的な戦闘力を持つ。 | | 遠距離戦闘を主軸にし動きが鈍かったこれまでのメカゴジラと異なって、3式機龍の動作司令の伝達には「DNAコンピュータ」によって生物的な素早い挙動が可能になっている為、高い機動性を誇り、[[白兵戦|格闘戦]]もこなせてしまう等、圧倒的な戦闘力を持つ。 |
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| :;メーサー・ブレード | | :;メーサー・ブレード |
| ::0式レールガンユニット内に装備。重武装型のコンセプトから外れている装備だったため、3式機龍改の4式レールガンではオミットされている。 | | ::0式レールガンユニット内に装備。重武装型のコンセプトから外れている装備だったため、3式機龍改の4式レールガンではオミットされている。 |
− | ;3式絶対零度砲(アブソリュート・ゼロ) | + | ;3式絶対零度砲(アブソリュート・ゼロ)<ref>『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』では、菅野吾郎博士が「アブ・ゼロ」と[[略語|略称]]している。</ref> |
− | :胸部ハッチ内に装備した最終兵器。絶対零度の光弾を発射する。ただし、発射にはエネルギーの40%近くを消費する<ref>とはいえ、この手の兵器にしては珍しく[[動力・エンジン・エネルギー|エネルギー]]を[[補給|再供給]]できれば再使用が可能であり、劇中でも同一戦闘で二度使用している。</ref>。 | + | :胸部ハッチ内に装備した最終兵器。直径1250mmの共有結合性結晶となっているダイヤモンドが使用されている。絶対零度の光弾を発射する。ただし、発射にはエネルギーの40%近くを消費する<ref>とはいえ、この手の兵器にしては珍しく[[動力・エンジン・エネルギー|エネルギー]]を[[補給|再供給]]できれば再使用が可能であり、劇中でも同一戦闘で二度使用している。</ref>。 |
− | :なお、3式絶対零度砲は'''大変強力な最終兵器なので、使用の際には現場の[[指揮官]]および内閣総理大臣ら上層部からの承認が必要となる'''。また、ロック解除から発射までに時間が掛かってしまうので、ゴジラにその隙を突かれて3式機龍が不利になってしまう場面も見られた。 | + | :なお、3式絶対零度砲は'''大変強力な最終兵器なので、使用の際には現場の[[指揮官]]および内閣総理大臣ら上層部からの承認が必要となる'''。 |
| + | :「ロック解除から発射までに時間が掛かってしまう」という弱点が存在しているので、ゴジラにその隙を突かれて3式機龍が不利になってしまう場面も見られた<ref>故に、劇中終盤において[[ゴジラ]]との相討ち覚悟で、3式絶対零度砲の零距離発射が行われた。</ref>。 |
| :余談だが、アブソリュート・ゼロ(Absolute Zero)とは、物質を構成する原子および分子の運動が停止(=凍結)する絶対零度(摂氏-273.15度)の意。摂氏10万度を超える[[ゴジラ]]の必殺技「放射熱線」と対を為す武装である。 | | :余談だが、アブソリュート・ゼロ(Absolute Zero)とは、物質を構成する原子および分子の運動が停止(=凍結)する絶対零度(摂氏-273.15度)の意。摂氏10万度を超える[[ゴジラ]]の必殺技「放射熱線」と対を為す武装である。 |
| ;バックユニット | | ;バックユニット |
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| ::バックユニットに装備。 | | ::バックユニットに装備。 |
| ;ワイヤー | | ;ワイヤー |
− | :敵を縛るのに使用する。 | + | :敵を縛るのに使用する。『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』の終盤で使用。 |
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| == 名台詞 == | | == 名台詞 == |
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| ;「零距離発射」 | | ;「零距離発射」 |
| :長引く機龍とゴジラの激闘に、茜の同僚・葉山が乗るしらさぎ6号機が乱入。しらさぎ6号機の残骸で強引にゴジラの口をふさいだ葉山は、茜に対して「俺に構わず、ゴジラにAZで[[トドメ演出|トドメ]]を刺せ!」と促す。 | | :長引く機龍とゴジラの激闘に、茜の同僚・葉山が乗るしらさぎ6号機が乱入。しらさぎ6号機の残骸で強引にゴジラの口をふさいだ葉山は、茜に対して「俺に構わず、ゴジラにAZで[[トドメ演出|トドメ]]を刺せ!」と促す。 |
− | :だが、これ以上の犠牲者を出したくなかった茜は、機龍でゴジラに突進して葉山を救出し、ゴジラを強く抱きしめた状態で市街地から[[海]]へと移動。そして、海中に飛び込み、ゴジラに対して零距離でのAZを放つ(明言されていないが、同時にゴジラも機龍に口をふさがれた状態で熱線を放っている)。 | + | :だが、これ以上の犠牲者を出したくなかった茜は、機龍でゴジラに突進して葉山を救出し、ゴジラを強く抱きしめた状態で市街地から[[海]]へと移動。そして、海中に飛び込み、ゴジラに対して零距離でのAZを放つ(明言されていないが、同時にゴジラも機龍の右手で口をふさがれた状態で熱線を放っている)。 |
| :その結果、機龍は損傷率37%(右腕を失い、AZの発射口が大破した状態)に達し、行動不能になってしまった。一方のゴジラは胸に大きな傷を負い、外洋へと去っていく。そんなゴジラの後姿を、茜はただ見送る事しかできなかった…。 | | :その結果、機龍は損傷率37%(右腕を失い、AZの発射口が大破した状態)に達し、行動不能になってしまった。一方のゴジラは胸に大きな傷を負い、外洋へと去っていく。そんなゴジラの後姿を、茜はただ見送る事しかできなかった…。 |
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| ;[[ゴジラ]] | | ;[[ゴジラ]] |
| :[[ライバル]]にしてメカゴジラのモチーフとなった怪獣。 | | :[[ライバル]]にしてメカゴジラのモチーフとなった怪獣。 |
− | :3式機龍はメインフレームに初代ゴジラの骨を利用している生体兵器でもある<ref>ただし、1954年版『ゴジラ』では初代[[ゴジラ]]が[[科学者・技術者|科学者]]・芹沢大助博士の使用した「オキシジェン・デストロイヤー」によって骨ごと跡形も無く溶け去っているため、『ゴジラ×メカゴジラ』および『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』では「初代ゴジラの'''骨だけは残った'''」という[[並行世界|パラレル設定]]となっている。また、芹沢大助博士がオキシジェン・デストロイヤーを使用した場所も、手塚昌明監督のこだわりによって房総半島沖に変更されている。</ref>。 | + | :3式機龍はメインフレームに初代ゴジラの骨を利用している生体兵器でもある<ref>ただし、1954年版『ゴジラ』では初代[[ゴジラ]]が[[科学者・技術者|科学者]]・芹沢大助博士の使用した「オキシジェン・デストロイヤー」によって骨ごと跡形も無く溶け去っているため、『ゴジラ×メカゴジラ』および『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』では「初代ゴジラの'''骨だけは残った'''」という[[並行世界|パラレル設定]]となっている。また、芹沢大助博士がオキシジェン・デストロイヤーを使用した場所も、手塚昌明監督の拘りによって房総半島沖に変更されている。</ref>。 |
| ;3式機龍改 | | ;3式機龍改 |
| :[[続編]]『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』で、3式機龍を改修した機体。 | | :[[続編]]『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』で、3式機龍を改修した機体。 |
− | :一年前のゴジラとの激闘で大破した「3式絶対零度砲(アブソリュート・ゼロ)」の代わりに胸部内に4式三連装ハイパーメーサー砲を装備、バックパックユニットの小型化や海中で破壊された右腕部が可変式ドリルアーム「4式対獣掘削装置(スパイラル・クロウ)」に換装されている。劇中では整備が不十分な状態での出撃だったため、動作がやや鈍くなっている。 | + | :一年前のゴジラとの激闘で大破した「3式絶対零度砲(アブソリュート・ゼロ)」の代わりに胸部内に4式三連装ハイパーメーサー砲を装備、バックパックユニットの小型化や海中で破壊された[[ゲッターライガー|右腕部が可変式ドリルアーム]]「4式対獣掘削装置(スパイラル・クロウ)」に換装されている。劇中では整備が不十分な状態での出撃だったため、動作がやや鈍くなっている。 |
| :また、この時既に機龍のDNAコンピュータは自我らしきものに目覚めていたのか、同族であるゴジラと戦い続ける事を拒む兆候を見せており、小美人からも人類に警告されていた。最終的には搭乗員を脱出させた後、ゴジラと共に日本海溝へ運命を共にする結末を迎える。 | | :また、この時既に機龍のDNAコンピュータは自我らしきものに目覚めていたのか、同族であるゴジラと戦い続ける事を拒む兆候を見せており、小美人からも人類に警告されていた。最終的には搭乗員を脱出させた後、ゴジラと共に日本海溝へ運命を共にする結末を迎える。 |
| ;[[3式機龍乙型]] | | ;[[3式機龍乙型]] |