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− | == GAT-X303 イージスガンダム(Aegis Gundam) ==
| + | *外国語表記:[[外国語表記::Aegis Gundam]] |
| *[[登場作品]]:[[ガンダムシリーズ]] | | *[[登場作品]]:[[ガンダムシリーズ]] |
| **[[機動戦士ガンダムSEED]] | | **[[機動戦士ガンダムSEED]] |
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| *主なパイロット:[[アスラン・ザラ]] | | *主なパイロット:[[アスラン・ザラ]] |
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| + | == 概要 == |
| [[地球連合軍]]が開発した[[可変モビルスーツ]]で、5機のG兵器のうちの1機。 | | [[地球連合軍]]が開発した[[可変モビルスーツ]]で、5機のG兵器のうちの1機。 |
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| === その他 === | | === その他 === |
| 複雑な構造・奇怪な変形プロセスのうえに汎用性に乏しい極端なコンセプトによる設計のためか、他のGと比べて派生機は極端に少ない(確認されているのは『ΔASTRAY』(SRW未参戦)に登場したロッソイージスのみ)。 また、十分な戦果を挙げたにもかかわらず本機を参考にした突撃強襲用MAなどが一切存在しないあたり、製作側(リアルと劇中、両方の意味合いで)から微妙に冷遇されているように感じられるフシもある。 | | 複雑な構造・奇怪な変形プロセスのうえに汎用性に乏しい極端なコンセプトによる設計のためか、他のGと比べて派生機は極端に少ない(確認されているのは『ΔASTRAY』(SRW未参戦)に登場したロッソイージスのみ)。 また、十分な戦果を挙げたにもかかわらず本機を参考にした突撃強襲用MAなどが一切存在しないあたり、製作側(リアルと劇中、両方の意味合いで)から微妙に冷遇されているように感じられるフシもある。 |
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− | 本機のデザインはシド・ミード氏の『[[∀ガンダム (TV)|∀ガンダム]]』で未登場に終わった[[ミリシャ]]の可変MS「4-LEGS」が元になっている。その変形機構が個性的だったため、片桐圭一郎氏が[[ガンダムタイプ]]にデザインをリファインし、イージスにそのまま流用した。
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| == 登場作品と操縦者 == | | == 登場作品と操縦者 == |
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| == 装備・機能 == | | == 装備・機能 == |
| === 武装・[[必殺武器]] === | | === 武装・[[必殺武器]] === |
| + | ==== 武装 ==== |
| ;75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」 | | ;75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」 |
| :頭部に2門装備された近接防御機関砲。[[ストライクガンダム|ストライク]]や[[デュエルガンダム|デュエル]]の物と同型。頭部のセンサーが大型化したため、砲塔の位置がストライクやデュエルと若干異なる。 | | :頭部に2門装備された近接防御機関砲。[[ストライクガンダム|ストライク]]や[[デュエルガンダム|デュエル]]の物と同型。頭部のセンサーが大型化したため、砲塔の位置がストライクやデュエルと若干異なる。 |
− | ;[[ビームサーベル]] | + | ;クロー |
− | :両腕・両脚のクローから出力する武装。計4本ものビームサーベルにより近接戦闘において高い制圧力を発揮する。 | + | :両腕・両脚に装備。MA形態では両腕・両脚ごと大型のクローアームとなり、単純に敵機を粉砕したり、敵の機体を無傷のまま鹵獲する事も可能。 |
− | :固定装備なので、抜刀の動作が要らず隙が少ないが、通常のビームサーベルと用法が異なる。蹴りに連動して使う事も出来る。MA形態でも使用可能。 | + | :原作ではアスランがキラのストライクを強制的に[[ザフト]]へと連行しようとした。 |
− | :原作終盤ではストライクのシールドを滅多切り、上空からストライクを叩き落す事に成功した。 | + | :;[[ビームサーベル]] |
| + | ::クローから出力する武装。計4本ものビームサーベルにより近接戦闘において高い制圧力を発揮する。固定装備なので、抜刀の動作が要らず隙が少ないが、通常のビームサーベルと用法が異なる。蹴りに連動して使う事も出来る。MA形態でも使用可能。 |
| + | ::原作終盤ではストライクのシールドを滅多切り、上空からストライクを叩き落す事に成功した。 |
| ;580mm複列位相エネルギー砲「スキュラ」 | | ;580mm複列位相エネルギー砲「スキュラ」 |
| :イージスの主兵装たる本体に内蔵された大口径エネルギービーム砲。この武装のお陰でGATシリーズの中でも最大の火力を誇るが、その分EN消費も高く、使い所を間違えるとEN切れを起こしてしまう。<ref>実際、原作ラストの死闘の際に[[アスラン・ザラ|アスラン]]がタイミングを見誤ってイージスガンダムの「スキュラ」を無駄撃ちしてしまった所為で、[[ストライクガンダム|ストライク]]の撃破に失敗している。</ref> | | :イージスの主兵装たる本体に内蔵された大口径エネルギービーム砲。この武装のお陰でGATシリーズの中でも最大の火力を誇るが、その分EN消費も高く、使い所を間違えるとEN切れを起こしてしまう。<ref>実際、原作ラストの死闘の際に[[アスラン・ザラ|アスラン]]がタイミングを見誤ってイージスガンダムの「スキュラ」を無駄撃ちしてしまった所為で、[[ストライクガンダム|ストライク]]の撃破に失敗している。</ref> |
| :MA形態でのみ使用可能だが、初期設定ではMS形態での使用も予定されていた。一応コックピットブロックがある胸部、腹部装甲を上に跳ね上げれば発砲は可能なはずだが、流石にそのためだけにイチイチ部分的な変形を行うのは無駄が多過ぎたのだろう。<ref>[[機動新世紀ガンダムX|他作品]]には、実際にそんなような機構を持つ武装を装備した[[ガンダムヴァサーゴチェストブレイク|ガンダム]]もいたりしたが…。</ref> | | :MA形態でのみ使用可能だが、初期設定ではMS形態での使用も予定されていた。一応コックピットブロックがある胸部、腹部装甲を上に跳ね上げれば発砲は可能なはずだが、流石にそのためだけにイチイチ部分的な変形を行うのは無駄が多過ぎたのだろう。<ref>[[機動新世紀ガンダムX|他作品]]には、実際にそんなような機構を持つ武装を装備した[[ガンダムヴァサーゴチェストブレイク|ガンダム]]もいたりしたが…。</ref> |
| :『[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]』では移動後使用可能な全体攻撃で非常に強力。激昂アスランの小隊長能力「攻撃力+40%」と合わせて、キラのストライクだろうと一撃で落とされてしまうことも。 | | :『[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]』では移動後使用可能な全体攻撃で非常に強力。激昂アスランの小隊長能力「攻撃力+40%」と合わせて、キラのストライクだろうと一撃で落とされてしまうことも。 |
− | :;零距離スキュラ
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− | ::『[[スーパーロボット大戦J|J]]』と『[[スーパーロボット大戦W|W]]』で実装されている本機の必殺技。シールドを投げつけて動きを止め、MA形態に変形して敵機を拘束した後、その状態からスキュラを発射して撃破する。
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− | ::キラのストライクとの戦闘の再現(詳しくは、[[#対決・名場面|対決・名場面]]の欄を参照)だが、原作では不発に終わっている。なお、シールドを投げるのは原作でトールにトドメを刺した攻撃の再現と思われる。
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− | ;大型クロー
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− | :MA形態でのみ使用可能。単純に敵機を粉砕したり、敵の機体を無傷のまま鹵獲する事も可能。
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− | :原作ではアスランがキラのストライクを強制的に[[ザフト]]へと連行しようとした。
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| ;60mm高エネルギービームライフル | | ;60mm高エネルギービームライフル |
| :本機の専用大型ビームライフル。構成部材、デバイスはストライク等と同じだが、口径が拡大され、形状も異なっている。非使用時は右腰部にマウントされる。 | | :本機の専用大型ビームライフル。構成部材、デバイスはストライク等と同じだが、口径が拡大され、形状も異なっている。非使用時は右腰部にマウントされる。 |
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| ;対ビームシールド | | ;対ビームシールド |
| :対ビームコーティングが施された実体式シールド。他の機体とは形状が異なっている。不使用時は左腰部にマウントされる。 | | :対ビームコーティングが施された実体式シールド。他の機体とは形状が異なっている。不使用時は左腰部にマウントされる。 |
− | :;対アンチビームシールド投擲
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− | ::原作終盤、キラとの死闘で[[トール・ケーニヒ|トール]]が乗った[[スカイグラスパー]]を撃墜した攻撃。本来シールドは攻撃用では無いが、戦闘機程度なら粉砕するには十分過ぎる程だった。イージスのシールドは他のGより大型かつ先端は鋭利なものとなっており、元から緊急時の打撃用として使用出来た可能もある。
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− | ::なお、放棄されたシールドはその後ジャンク屋に回収されたらしく、『[[機動戦士ガンダムSEED ASTRAY|ASTRAY]]』のプロモーション[[OVA]]では本機のシールドがジャンク屋組合のオークションに出品され、900万という高額で落札された。
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| ;[[自爆]] | | ;[[自爆]] |
| :文字通り機体を自爆させるとんでも無い攻撃。原作でアスランが二度ほど使用したイージスの切り札。上記の大型クローで敵の動きを封じ込めた後に自爆してしまえば、自機と敵機は確実に吹き飛ぶ。 | | :文字通り機体を自爆させるとんでも無い攻撃。原作でアスランが二度ほど使用したイージスの切り札。上記の大型クローで敵の動きを封じ込めた後に自爆してしまえば、自機と敵機は確実に吹き飛ぶ。 |
| :ちなみに、イージスの自爆装置を起動させる際の暗証番号は「'''2887'''」である。 | | :ちなみに、イージスの自爆装置を起動させる際の暗証番号は「'''2887'''」である。 |
| :なお、「如何にイージスの自爆といえど、ストライクに搭載されたセーフティシャッターには無力だった」と視聴者からネタにされやすいが、実際はシャッター(正しくは「セーフティー」ではなく、「エマージェンシーシャッター」)は爆発を防いだものの熱を遮断しきることは不可能である。<ref>つまり、[[ロウ・ギュール|ロウ]]が救助しなければ、[[キラ・ヤマト|キラ]]は[[ストライクガンダム|ストライク]]のコックピット内で蒸し焼きになって死んでいたのである。</ref> | | :なお、「如何にイージスの自爆といえど、ストライクに搭載されたセーフティシャッターには無力だった」と視聴者からネタにされやすいが、実際はシャッター(正しくは「セーフティー」ではなく、「エマージェンシーシャッター」)は爆発を防いだものの熱を遮断しきることは不可能である。<ref>つまり、[[ロウ・ギュール|ロウ]]が救助しなければ、[[キラ・ヤマト|キラ]]は[[ストライクガンダム|ストライク]]のコックピット内で蒸し焼きになって死んでいたのである。</ref> |
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| + | ==== 必殺技 ==== |
| + | ;零距離スキュラ |
| + | :『[[スーパーロボット大戦J|J]]』と『[[スーパーロボット大戦W|W]]』で実装されている本機の必殺技。シールドを投げつけて動きを止め、MA形態に変形して敵機を拘束した後、その状態からスキュラを発射して撃破する。 |
| + | :キラのストライクとの戦闘の再現(詳しくは、[[#対決・名場面|対決・名場面]]の欄を参照)だが、原作では不発に終わっている。なお、シールドを投げるのは原作でトールにトドメを刺した攻撃の再現と思われる。 |
| + | ;対アンチビームシールド投擲 |
| + | :原作終盤、キラとの死闘で[[トール・ケーニヒ|トール]]が乗った[[スカイグラスパー]]を撃墜した攻撃。本来シールドは攻撃用では無いが、戦闘機程度なら粉砕するには十分過ぎる程だった。イージスのシールドは他のGより大型かつ先端は鋭利なものとなっており、元から緊急時の打撃用として使用出来た可能もある。 |
| + | :なお、放棄されたシールドはその後ジャンク屋に回収されたらしく、『[[機動戦士ガンダムSEED ASTRAY|ASTRAY]]』のプロモーション[[OVA]]では本機のシールドがジャンク屋組合のオークションに出品され、900万という高額で落札された。 |
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| === [[特殊能力]] === | | === [[特殊能力]] === |
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| == 余談 == | | == 余談 == |
| + | *本機のデザインはシド・ミード氏の『[[∀ガンダム (TV)|∀ガンダム]]』で未登場に終わった[[ミリシャ]]の可変MS「4-LEGS」が元になっている。その変形機構が個性的だったため、片桐圭一郎氏が[[ガンダムタイプ]]にデザインをリファインし、イージスにそのまま流用した。 |
| *本機のパイロットである[[アスラン・ザラ]]を演じた[[声優]]の石田彰氏は、アスランというキャラクターに対して不満を持つ一方で、イージスガンダムへの愛着はかなり高く初期のGAT-Xシリーズの中で一番カッコいいと思う機体に本機を挙げている。また、石田氏は1/144シリーズのプラモデルを購入した事も明かしている。 | | *本機のパイロットである[[アスラン・ザラ]]を演じた[[声優]]の石田彰氏は、アスランというキャラクターに対して不満を持つ一方で、イージスガンダムへの愛着はかなり高く初期のGAT-Xシリーズの中で一番カッコいいと思う機体に本機を挙げている。また、石田氏は1/144シリーズのプラモデルを購入した事も明かしている。 |
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