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これはガンダムシリーズが世界観の骨子として定着していた事はもちろんだが、マジンガー・ゲッター両シリーズは当時殆どビデオ化されておらず、現在ほどインターネットが発達・普及していなかったために資料や情報を集めること(=設定の把握)すら困難だった点も大きい。なお、この傾向はマジンガーとゲッターに限らず、これと同時期のスーパーロボット系作品の多くも同じ事が言える。
 
これはガンダムシリーズが世界観の骨子として定着していた事はもちろんだが、マジンガー・ゲッター両シリーズは当時殆どビデオ化されておらず、現在ほどインターネットが発達・普及していなかったために資料や情報を集めること(=設定の把握)すら困難だった点も大きい。なお、この傾向はマジンガーとゲッターに限らず、これと同時期のスーパーロボット系作品の多くも同じ事が言える。
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マジンガーシリーズとゲッターシリーズについては、どちらかと言えばロボットとキャラクターの力でその存在感を発揮する役割にあり、TV版の[[兜甲児]]・[[弓さやか]]・[[ボス]]は、[[アムロ・レイ]]や[[ブライト・ノア]]と並んでスパロボシリーズで唯一皆勤を果たし、インターミッションではシリーズ常連の盛り上げ役として確固たる立ち位置を築いていた。<br />
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マジンガーシリーズとゲッターシリーズについては、どちらかと言えばロボットとキャラクターの力でその存在感を発揮する役割にあり、TV版の[[兜甲児]]・[[弓さやか]]・[[ボス]]は、[[アムロ・レイ]]や[[ブライト・ノア]]と並んでスパロボシリーズで唯一皆勤を果たし、インターミッションではシリーズ常連の盛り上げ役として確固たる立ち位置を築いていた。なお、TV版[[ゲッターチーム]]も概ね同様の立ち位置ではあるが、『[[新スーパーロボット大戦|新]]』で原作漫画版の設定が採用されたために皆勤を逃したり、シナリオライターが途中交代してしまった『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』の後半では会話に殆ど絡まなくなったりと、甲児達に比べると一歩劣る扱いに甘んじている。
なお、TV版[[ゲッターチーム]]も概ね同様の立ち位置ではあるが、『[[新スーパーロボット大戦|新]]』で原作漫画版の設定が採用されたために皆勤を逃したり、シナリオライターが途中交代してしまった『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』の後半では会話に殆ど絡まなくなるなど、甲児達に比べると一歩劣る扱いに甘んじている。
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ユニットの面では、[[マジンガーZ]]と甲児には「最序盤から登場するスーパーロボット」という序盤の要としての立ち位置が与えられた反面、ゲーム終盤ではどうしても息切れする傾向が常態化しており、その対策として新たに[[マジンカイザー]]という甲児の後継機の設定がダイナミックプロの協力のもとにスパロボのために作られた(初出はF完結編)。ゲッターについてはより戦力面での貢献が顕著で、数あるスーパーロボットの中でも最高の攻撃力を誇るアタッカーとして活躍し、特に『[[真ゲッターロボ (原作漫画版)]]』の参戦以降はボスキラーとしての地位を不動のものとする。3人分の[[精神コマンド]]を活かしての「[[熱血]]」+「[[必中]]」+「[[幸運]]」のシャインスパーク(orストナーサンシャイン)は、敵ボスを沈めるための合言葉といっても決して過言ではない認知度を誇っていた。
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ユニットの面では、[[マジンガーZ]]と甲児には「最序盤から登場するスーパーロボット」という序盤の要としての立ち位置が与えられた反面、ゲーム終盤ではどうしても息切れする傾向が常態化しており、その対策として新たに[[マジンカイザー]]という甲児の後継機の設定がダイナミックプロの協力のもとにスパロボのために作られた(初出は『F完結編』)。ゲッターについてはより戦力面での貢献が顕著で、数あるスーパーロボットの中でも最高の攻撃力を誇るアタッカーとして活躍し、特に『[[真ゲッターロボ (原作漫画版)]]』の参戦以降はボスキラーとしての地位を不動のものとする。3人分の[[精神コマンド]]を活かしての「[[熱血]]」+「[[必中]]」+「[[幸運]]」のシャインスパーク(orストナーサンシャイン)は、敵ボスを沈めるための合言葉といっても決して過言ではない認知度を誇っていた。
    
=== 『α』・携帯機から『Z』まで ===
 
=== 『α』・携帯機から『Z』まで ===
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この過程で2001年、スパロボのために生み出されたマジンカイザーが本家に逆輸入され、OVA『[[マジンカイザー (OVA)|マジンカイザー]]』がリリース。『[[スーパーロボット大戦GC]]』以降、同OVA名義での参戦も多くなった。ただし、同OVAの作風及び登場キャラクターの性格は、ゲッターチームのTV版とOVA版ほどかけ離れたものではないので、ファンからは概ね従来通りの感覚で受け入れられた。またマジンガーは上記の2シリーズと異なり、「王道」系の作品以外でもTV版準拠で参戦することもままある(『K』『NEO』等)。
 
この過程で2001年、スパロボのために生み出されたマジンカイザーが本家に逆輸入され、OVA『[[マジンカイザー (OVA)|マジンカイザー]]』がリリース。『[[スーパーロボット大戦GC]]』以降、同OVA名義での参戦も多くなった。ただし、同OVAの作風及び登場キャラクターの性格は、ゲッターチームのTV版とOVA版ほどかけ離れたものではないので、ファンからは概ね従来通りの感覚で受け入れられた。またマジンガーは上記の2シリーズと異なり、「王道」系の作品以外でもTV版準拠で参戦することもままある(『K』『NEO』等)。
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このように、「東映版マジンガー」「東映版ゲッターロボ」「宇宙世紀ガンダム」で固まっていた御三家が、「マジンカイザー」「(ゲッターなし)」「ガンダムSEED」へと移り変わっていた時期でもあった。前者の組み合わせも『[[スーパーロボット大戦Z]]』が最後である<ref>『[[X-Ω]]』は純粋な東映版の参戦とは言えないため除外</ref>。
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このように、「東映版マジンガー」「東映版ゲッターロボ」「宇宙世紀ガンダム」で固まっていた御三家が、「マジンカイザー」「(ゲッターなし)」「ガンダムSEED」へと移り変わっていた時期でもあった。前者の組み合わせも『[[スーパーロボット大戦Z]]』が最後である<ref>『[[X-Ω]]』もこの組み合わせだが、『マジンガーZ』と『ゲッターロボ』は東映版にOVAの設定が混在するという異質な参戦のため除外。</ref>。
    
=== 『第2次Z』以降 ===
 
=== 『第2次Z』以降 ===
『[[第2次Z破界篇]]』から『[[真マジンガー 衝撃! Z編]]』『[[真ゲッターロボ 世界最後の日]]』の2作が、[[Zシリーズ]]最終作『[[第3次Z天獄篇]]』まで継続参戦し、上記とはまた違った世代交代が起こった。特に『世界最後の日』は『D』以来の再参戦<ref>『[[スパロボ学園]]』にも参戦しているがストーリー再現が無い。</ref>だったり、ゲッターシリーズ自体が上述のとおり欠席が珍しくないこともあり、この扱いは正に大躍進であった。その一方で東映版マジンガー・ゲッターはぱったりと姿を消すようになった。『Z』での[[流竜馬|TV版竜馬(所謂「神谷竜馬」)]]が[[流竜馬 (OVA)|OVA版竜馬(所謂「石川竜馬」)]]の存在を感じ取った発言はファンの間で一時話題となり、東映版とOVA版の同時参戦が期待されたが、残念ながら果たされることはなかった。
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『[[第2次Z破界篇]]』から『[[真マジンガー 衝撃! Z編]]』『[[真ゲッターロボ 世界最後の日]]』の2作が、[[Zシリーズ]]最終作『[[第3次Z天獄篇]]』まで継続参戦し、上記とはまた違った世代交代が起こった。特に『世界最後の日』は『D』以来の再参戦<ref>『[[スパロボ学園]]』にも参戦しているがストーリー再現が無い。</ref>であるほか、ゲッターシリーズ自体が上述のとおり欠席が珍しくないこともあり、この扱いは正に大躍進であった。その一方で東映版マジンガー・ゲッターはぱったりと姿を消すようになった。『Z』での[[流竜馬|TV版竜馬(所謂「神谷竜馬」)]]が[[流竜馬 (OVA)|OVA版竜馬(所謂「石川竜馬」)]]の存在を感じ取った発言はファンの間で一時話題となり、東映版とOVA版の同時参戦が期待されたが、残念ながら果たされることはなかった。
    
『[[スーパーロボット大戦UX]]』ではさらに[[SDガンダム]]の参戦と、『[[マジンカイザーSKL (OVA)|マジンカイザーSKL]]』のみの参戦による[[兜甲児]]の皆勤が止まった。
 
『[[スーパーロボット大戦UX]]』ではさらに[[SDガンダム]]の参戦と、『[[マジンカイザーSKL (OVA)|マジンカイザーSKL]]』のみの参戦による[[兜甲児]]の皆勤が止まった。
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;ガンダムシリーズ
 
;ガンダムシリーズ
 
:非宇宙世紀作品も含めて数えればこれまでに完全未参戦となった例はなく、ファンの間でも「『ガンダム』は必ず参戦している」との認知(つまり、さほどフェードアウトしているわけではないという解釈)の仕方も強いようである。また、作品の世代交代が進む中でも投入できるラインナップが定期的に供給されており、その立ち位置は当分揺るがないだろう。
 
:非宇宙世紀作品も含めて数えればこれまでに完全未参戦となった例はなく、ファンの間でも「『ガンダム』は必ず参戦している」との認知(つまり、さほどフェードアウトしているわけではないという解釈)の仕方も強いようである。また、作品の世代交代が進む中でも投入できるラインナップが定期的に供給されており、その立ち位置は当分揺るがないだろう。
:一方で作品間の温度差は激しい。『Z』『ZZ』『逆シャア』と『F91』『クロスボーン』『V』、TVシリーズ『W』とOVA『W Endless Waltz』、『SEED』と『SEED DESTINY』はいずれも参戦回数と原作再現度(再現回数)で格差が大きい。その点では「ガンダムは安泰」と断じるのはいささか語弊を含むことになる。
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:一方で作品間の温度差は激しい。『Ζ』『ΖΖ』『逆シャア』と『F91』『クロスボーン』『V』、TVシリーズ『W』とOVA『W Endless Waltz』、『SEED』と『SEED DESTINY』はいずれも参戦回数と原作再現度(再現回数)で格差が大きい。その点では「ガンダムは安泰」と断じるのはいささか語弊を含むことになる。
 
;ゲッターシリーズ
 
;ゲッターシリーズ
 
:原作者であり、またスパロボに好意的とも取れるエピソード([[真ゲッター2]]及び[[真ゲッター3]]を参照)で知られた石川賢氏が鬼籍に入ってしまったこともあり、3シリーズの中では最も立ち位置が不安定な作品である。とはいうものの、原作漫画版同様にバイオレンスな雰囲気が色濃いOVA作品の人気は総じて高く、これらを前面に押し出すことでスパロボシリーズにおいて新たな立ち位置を築きつつある。
 
:原作者であり、またスパロボに好意的とも取れるエピソード([[真ゲッター2]]及び[[真ゲッター3]]を参照)で知られた石川賢氏が鬼籍に入ってしまったこともあり、3シリーズの中では最も立ち位置が不安定な作品である。とはいうものの、原作漫画版同様にバイオレンスな雰囲気が色濃いOVA作品の人気は総じて高く、これらを前面に押し出すことでスパロボシリーズにおいて新たな立ち位置を築きつつある。
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== 余談 ==
 
== 余談 ==
 
*[[ロマンロボシリーズ]]は御三家と同じくスパロボシリーズの最初期から参戦しており、スパロボの常連として認知されている。参戦数も御三家と肩を並べる。
 
*[[ロマンロボシリーズ]]は御三家と同じくスパロボシリーズの最初期から参戦しており、スパロボの常連として認知されている。参戦数も御三家と肩を並べる。
**ただし現在は、東映版マジンガー・ゲッターに釣られるように参戦の機会がめっきり少なくなった。
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**ただし東映版マジンガー・ゲッターの参戦減少と時期を同じくして、参戦の機会がめっきり少なくなった。
*今川泰宏氏は『[[真マジンガー 衝撃! Z編]]』『[[真ゲッターロボ 世界最後の日]]』『[[機動武闘伝Gガンダム]]』の3作でいずれも監督を務めた<ref>『世界最後の日』は第3話まで</ref>。御三家それぞれの歴代スタッフの中では唯一の人物である。
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*今川泰宏氏は『[[真マジンガー 衝撃! Z編]]』『[[真ゲッターロボ 世界最後の日]]』『[[機動武闘伝Gガンダム]]』の3作でいずれも監督を務めた<ref>ただし『世界最後の日』は明確に公表されているわけではなく、ファンによる周辺情報からの推測である。</ref>。御三家それぞれの歴代スタッフの中では唯一の人物である。
 
**今川監督が手掛けたこれらの御三家3作でもまた、発想や展開が常人の斜め上を行く作風が健在である。
 
**今川監督が手掛けたこれらの御三家3作でもまた、発想や展開が常人の斜め上を行く作風が健在である。
  
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