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ザンスカール帝国[[女王]]、[[マリア・ピァ・アーモニア]]の実弟であり、[[シャクティ・カリン]]の叔父にあたる人物。生粋の[[スペースノイド]]であり、[[地球]]の埃を嫌って[[キシリア・ザビ|白い防塵マスク]]を着用しているのが特徴。
 
ザンスカール帝国[[女王]]、[[マリア・ピァ・アーモニア]]の実弟であり、[[シャクティ・カリン]]の叔父にあたる人物。生粋の[[スペースノイド]]であり、[[地球]]の埃を嫌って[[キシリア・ザビ|白い防塵マスク]]を着用しているのが特徴。
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物語の序盤にて、[[モビルスーツ]][[シャッコー]]のテストを行っていたが、[[ウッソ・エヴィン]]に自らの機体を奪われるという手痛い失態を犯し、以後彼との因縁が深まってゆく。その後[[リガ・ミリティア]]のアジトに乗り込んで[[オイ・ニュング]]伯爵の拉致に成功、女王マリアの実子であるシャクティを本国に連れ帰るなどの功績を立て、[[モトラッド]]艦隊の司令官に就任するなどの出世コースを歩み始めた。
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物語の序盤、カサレリアにて[[モビルスーツ]][[シャッコー]]のテストを行っていたが、[[ウッソ・エヴィン]]に自らの機体を奪われるという手痛い失態を犯し、以後彼との因縁が深まってゆく。<br />
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その後[[リガ・ミリティア]]のアジトに乗り込んで[[オイ・ニュング]]伯爵の拉致に成功、女王マリアの実子であるシャクティを本国に連れ帰るなどの功績を立て、[[モトラッド]]艦隊の司令官に就任するなどの出世コースを歩み始めた。
    
本来は他人への気遣いができる優しい人間であり、また潔癖症とも言えるほどに真面目な人物であった。しかし、出世コースに進んでから野心が彼の性格を歪めてしまったようで、モトラッド艦の地ならしによる虐殺を容認しつつも人質作戦は認めないなど、司令官としての一貫性を欠く行動を取るようになる。
 
本来は他人への気遣いができる優しい人間であり、また潔癖症とも言えるほどに真面目な人物であった。しかし、出世コースに進んでから野心が彼の性格を歪めてしまったようで、モトラッド艦の地ならしによる虐殺を容認しつつも人質作戦は認めないなど、司令官としての一貫性を欠く行動を取るようになる。
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最終決戦の[[エンジェル・ハイロゥ]]戦においては[[リグ・コンティオ]]を駆りウッソと戦うも敗れ、姉の名を呼びながら最期を遂げる。その死に様はウッソのV2ガンダムに乗機リグ・コンティオを破壊された後、機体のコクピットから投げ出され、空中を浮遊するエンジェル・ハイロゥのユニットに頭部から激突して死亡するという悲惨なものだった。さらにアニメでは頭部が激突した際のSEまで付いていて結構エグい。所謂「黒富野」を象徴するかのような場面である。
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最終決戦の[[エンジェル・ハイロゥ]]戦においては[[リグ・コンティオ]]を駆りウッソと戦うも敗れ、姉の名を呼びながら最期を遂げる。その死に様はウッソのV2ガンダムに乗機リグ・コンティオを破壊された後、機体のコクピットから投げ出され、空中を浮遊するエンジェル・ハイロゥのユニットに頭部から激突して死亡するという悲惨なものだった。
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所謂“[[仮面キャラ]]”であることやその名前から、ウッソにとっての[[シャア・アズナブル]]のような[[ライバル]]的存在になるべく設定されていたはずであった……が、クロノクル自身の優柔不断さが災いし、また部下である[[カテジナ・ルース]]の強烈なキャラに完全に存在を食われてしまったこともあって、最終的にライバルとも呼べない「ただの敵」へと成り下がってしまった。その役どころは『[[機動戦士Ζガンダム]]』の[[ジェリド・メサ]]に近いものがあると言えよう。
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所謂“[[仮面キャラ]]”であることやその名前から、ウッソにとっての[[シャア・アズナブル]]のような[[ライバル]]的存在になるべく設定されていたはずであった……が、クロノクル自身の優柔不断さが災いし、また部下である[[カテジナ・ルース]]の強烈なキャラに完全に存在を食われてしまったこともあって、最終的にライバルとも呼べない「ただの敵」へと成り下がってしまった。<br />
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その役どころは『[[機動戦士Ζガンダム]]』の[[ジェリド・メサ]]に近いものがあると言えよう。
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『コミックボンボン』で連載された漫画版ではラスボス的存在として登場。ウッソと幾度と戦う強敵であり、アニメの様なへタレ部分は見られなかったが最終決戦で姉マリアの悲報を聞き、部下の前で思いっきり号泣して血の涙を流しており、カテジナがいないこともあって、インパクトが強い。最終決戦ではマリアの仇を討つ為に[[ドッゴーラ|ドッゴーラ改]]を駆るものの、ウッソの秘策によって敗れる(そもそも、ウッソはマリアを殺していないので勘違いだったりするのだが)。だが、死の間際までウッソを道連れにしようとするなど、原作と比べものにもならない程、ライバルとしてラスボスとしての活躍を見せる。なお、こちらはこちらで'''クロノクル本人に[[ビームサーベル]]が突き刺さっている'''コマがあり、エグい。……しかし、'''「電子レンジの中のダイナマイト」にされても生きていた'''(致命傷にはなっていた)辺り、逆に言えばそうでもしないと死なないくらいしぶとかったとも言える。
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『コミックボンボン』で連載された漫画版ではラスボス的存在として登場。終始ライバルとしての立ち位置を保っていたが、最終決戦では姉マリアの悲報を聞き、部下の前で子供のように号泣。血の涙を流す「復讐の竜」と化し、マリアの仇を討つために[[ドッゴーラ|ドッゴーラ改]]で出撃するものの、ウッソの秘策によって敗れる(そもそも、ウッソはマリアを殺していないので勘違いだったりするのだが)。だが完全に死んではおらず、死の間際までウッソを道連れにしようとする、原作と比べものにもならないほどの執念深さを見せた。<br />
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カテジナがいないこともあって、とかくインパクトは強い。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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=== [[αシリーズ]] ===
 
=== [[αシリーズ]] ===
 
;[[スーパーロボット大戦α]]
 
;[[スーパーロボット大戦α]]
:最序盤から[[コンティオ]]に搭乗。素人同然でいきなり戦うウッソのことを考えて欲しいものである。
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:最序盤から[[コンティオ]]に搭乗。素人同然でいきなり戦うウッソのことを考えてほしいものである。
 
:その後は[[アドラステア]]、[[エンジェル・ハイロゥ]]落下後の最終戦では[[リグ・コンティオ]]に乗る。敵としては押しが弱いので、一撃で葬られることも。
 
:その後は[[アドラステア]]、[[エンジェル・ハイロゥ]]落下後の最終戦では[[リグ・コンティオ]]に乗る。敵としては押しが弱いので、一撃で葬られることも。
 
:ちなみに、最終戦でカテジナ撃墜前にクロノクルを落とすと、カテジナに[[奇跡]]がかかる。
 
:ちなみに、最終戦でカテジナ撃墜前にクロノクルを落とすと、カテジナに[[奇跡]]がかかる。
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:地上ルートだと序盤から戦う機会が多い。
 
:地上ルートだと序盤から戦う機会が多い。
 
:フラグを満たすと、なんと[[エンジェル・ハイロゥ]]戦後にカテジナと共に仲間にできる(乗機は[[リグ・コンティオ]])。能力は決して悪くないものの、[[集中]]も[[必中]]も覚えないため、回避が高い後半の敵相手には苦戦を強いられ、さらに[[ニュータイプ]]パイロットが多い中で数少ないオールドタイプのためファンネル搭載機が使えない。
 
:フラグを満たすと、なんと[[エンジェル・ハイロゥ]]戦後にカテジナと共に仲間にできる(乗機は[[リグ・コンティオ]])。能力は決して悪くないものの、[[集中]]も[[必中]]も覚えないため、回避が高い後半の敵相手には苦戦を強いられ、さらに[[ニュータイプ]]パイロットが多い中で数少ないオールドタイプのためファンネル搭載機が使えない。
:「敵時と味方時の能力が一緒のパイロットは、敵時にもボーナスポイントを引き継ぐ」という今作の仕様上、序盤から戦う機会のある彼にボーナスポイントを振り分けると二周目以降がきつくなるという難点がある。とはいえ、仲間にできるという事実だけで快挙とも言えるので、カテジナ共々戦列に加えて活躍させてあげたい。
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:「敵時と味方時の能力が一緒のパイロットは、敵時にもボーナスポイントを引き継ぐ」という今作の仕様上、序盤から戦う機会のある彼にボーナスポイントを振り分けると2周目以降がきつくなるという難点がある。とはいえ、仲間にできるという事実だけで快挙とも言えるので、カテジナ共々戦列に加えて活躍させてあげたい。
 
:なお、[[ルイーナ]]打倒後の地球において、地球で虐殺を繰り返したモトラッド艦隊の司令だったクロノクル(とカテジナ)は何らかの制裁を受けたのでは、と推測するユーザーは多く、アンソロジーでもその点を描いた作品がある(尤も、似たような立場の[[グラキエース]]は特にお咎めなしなので、その辺りを見逃してもらった可能性もある)。
 
:なお、[[ルイーナ]]打倒後の地球において、地球で虐殺を繰り返したモトラッド艦隊の司令だったクロノクル(とカテジナ)は何らかの制裁を受けたのでは、と推測するユーザーは多く、アンソロジーでもその点を描いた作品がある(尤も、似たような立場の[[グラキエース]]は特にお咎めなしなので、その辺りを見逃してもらった可能性もある)。
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=== リアル系 ===
 
=== リアル系 ===
 
;[[ゴステロ]]
 
;[[ゴステロ]]
:『新』では一度死亡したところを彼に[[DG細胞]]を与えられ、手先にされる。
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:『新』では一度死亡したところを彼に[[DG細胞]]を植えつけられ、手先にされる。
    
=== スーパー系 ===
 
=== スーパー系 ===
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=== TV版 ===
 
=== TV版 ===
 
;「トイレはそこじゃないぞ」
 
;「トイレはそこじゃないぞ」
:第5話にて、寝ぼけた[[スージィ・リレーン|スージィ]]が通路で用を足そうとして、気遣って付き合っている。スパイとして入り込んだ先でこんなことをしているあたり、人柄は良い。
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:第5話にて、寝ぼけた[[スージィ・リレーン|スージィ]]が通路で用を足そうとして、気遣って付き合う。スパイとして入り込んだ先でこんなことをしているあたり、人柄は良い。
 
;「ここから……早く逃げなさい」
 
;「ここから……早く逃げなさい」
 
:基地が攻撃され、瓦礫から[[シャクティ・カリン|シャクティ]]とスージィを庇った際の台詞。子供相手でも丁寧に言うところが、やはり人間性を感じさせる。
 
:基地が攻撃され、瓦礫から[[シャクティ・カリン|シャクティ]]とスージィを庇った際の台詞。子供相手でも丁寧に言うところが、やはり人間性を感じさせる。
 
;「胸糞の悪い……! もうあの男を先輩などと思わん!」
 
;「胸糞の悪い……! もうあの男を先輩などと思わん!」
:第36話で[[ウッソ・エヴィン|ウッソ]]の母である[[ミューラ・ミゲル|ミューラ]]が死亡した直後の台詞。ミューラを人質として盾にした作戦を[[アルベオ・ピピニーデン|ピピニーデン]]が実行したことに対して、怒りと失望を露わにしていた。
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:第36話で[[ウッソ・エヴィン|ウッソ]]の母である[[ミューラ・ミゲル|ミューラ]]が死亡した直後の台詞。ミューラを人質として盾にする作戦を[[アルベオ・ピピニーデン|ピピニーデン]]が実行したことに対して、怒りと失望を露わにしていた。
 
;「地球上だ、多少のホコリは感じるな」
 
;「地球上だ、多少のホコリは感じるな」
 
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;「全てが分かった、ウッソ・エヴィン……キールームのシャクティと共に、我らを排除しようという魂胆! だから私にも見える!」
 
;「全てが分かった、ウッソ・エヴィン……キールームのシャクティと共に、我らを排除しようという魂胆! だから私にも見える!」
 
:ウッソとの最終決戦時に。
 
:ウッソとの最終決戦時に。
;「姉さん、マリア姉さん……助けてよ……マリア姉さん……」
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;「姉さん、マリア姉さん……。助けてよ……マリア姉さん……」
:[[リグ・コンティオ]]が撃墜され、コクピットから投げ出されたときのセリフ。そして[[エンジェル・ハイロゥ]]のブロックに叩きつけられてしまうのであった。
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:[[リグ・コンティオ]]が撃墜され、コクピットから投げ出された時のセリフ。そして、[[エンジェル・ハイロゥ]]のブロックに叩きつけられてしまうのであった。
    
=== 漫画版 ===
 
=== 漫画版 ===
 
;「安心しろ…子供は相手にせん」<br />「わたしがしかえししたいのはリガ・ミリティア…Vガンダムのパイロットにだ!!」
 
;「安心しろ…子供は相手にせん」<br />「わたしがしかえししたいのはリガ・ミリティア…Vガンダムのパイロットにだ!!」
 
:第2話にて、ウッソ達の家を見つけて押し入った際、ウッソが前回自分をシャッコーから突き落とした少年だと気付き、彼から「仕返しに来たのか」と問われての返答。
 
:第2話にて、ウッソ達の家を見つけて押し入った際、ウッソが前回自分をシャッコーから突き落とした少年だと気付き、彼から「仕返しに来たのか」と問われての返答。
:乗機から突き落とされたのを笑顔で不問にする辺りはアニメ版同様優しい一面が垣間見えるのだが、仕返ししたい相手の事を無関係(とこの時思っていた)な相手の前で怒りの形相で語るのがちょっと大人気ない。
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:乗機から突き落とされたのを笑顔で不問にする辺りはアニメ版同様優しい一面が垣間見えるのだが、仕返ししたい相手のことを無関係(と、この時は思っていた)な相手の前で怒りの形相で語るのがちょっと大人気ない。
 
:ウッソは彼の言う「仕返ししたい相手」が自分であるという事実がバレないように祈るも……。
 
:ウッソは彼の言う「仕返ししたい相手」が自分であるという事実がバレないように祈るも……。
 
;「ほう…き…きさまがガンダムの…わたしはこんな子どもに二度にわたって愚ろうされたわけだ…」
 
;「ほう…き…きさまがガンダムの…わたしはこんな子どもに二度にわたって愚ろうされたわけだ…」
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