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当時の地球には、氷河期の到来を予期し宇宙への脱出を考えた人類による世界間連合体「'''コンチネンタル・ユニオン'''」が存在した。宇宙へ脱出したとしても他の恒星系への移動に時間がかかりすぎるという問題に対し、人間のまま生きるために空間跳躍技術を開発していた。これに対し、人体そのものを改造することで宇宙に適応しようと考えた人間たちの集まりが、[[ライアン・マツモト]]に代表される自発進化推進派、通称「'''イボルバー'''」である。
 
当時の地球には、氷河期の到来を予期し宇宙への脱出を考えた人類による世界間連合体「'''コンチネンタル・ユニオン'''」が存在した。宇宙へ脱出したとしても他の恒星系への移動に時間がかかりすぎるという問題に対し、人間のまま生きるために空間跳躍技術を開発していた。これに対し、人体そのものを改造することで宇宙に適応しようと考えた人間たちの集まりが、[[ライアン・マツモト]]に代表される自発進化推進派、通称「'''イボルバー'''」である。
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イボルバー達の試みは、ヒトゲノムの改造とナノマシンとの融合によって生み出した、宇宙の環境に適応させた「共生体」となることにより、深海や真空などの過酷な環境に人類を適応させるものである。この結果、この手術を受けた人間は、実験の中で襟巻のような器官や身体を覆う膜のようなものが発達し、白い身体を持ったヒトのようなナニカへと変貌していった。だが、イボルバーの行った遺伝子操作・人体実験は倫理規定違反であり、コンチネンタル・ユニオンと対立。さらに、イボルバーの行動やその結果が明らかにされるや否や、ユニオンは国際決議を待たずして先制攻撃を敢行、結果世界大戦に発展してしまう。
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イボルバー達の試みは、ヒトゲノムの改造とナノマシンとの融合によって生み出した、宇宙の環境に適応させた「共生体」となることにより、深海や真空などの過酷な環境に人類を適応させるものである。この手術を受けた人間は、実験の中で襟巻のような器官や身体を覆う膜のようなものが発達し、白い身体を持ったヒトのようなナニカへと変貌してしまったが、ライアン・マツモトが劇中実践しているように真空中でも耐えられる存在となった。だが、イボルバーの行った遺伝子操作・人体実験は倫理規定違反であり、コンチネンタル・ユニオンと対立。さらに、イボルバーの行動やその結果が明らかにされるや否や、ユニオンは国際決議を待たずして先制攻撃を敢行、結果世界大戦に発展してしまう。
    
戦争の影響で地球上の生存圏が失われる中、ようやくワープホールドライブが完成したが、ユニオンはイボルバーを地球に置き去りにすべくドライブに自爆装置を仕込んでいた。しかし、これを察知したイボルバーはドライブを奪取し、結果地球から遠く離れた宇宙の彼方においてもまだ戦争が続くことになった。この中で、共生体となったイボルバーたちは、苛酷な環境への適応と、人類銀河同盟となったコンチネンタル・ユニオンと戦う中で強力に進化し続けたが、その結果倫理・人道はおろか文化・情操さえも捨て去り、人間らしさを捨ててでも生存するための生体兵器群と化してしまった。つまり、同盟とヒディアーズとの戦いは、人であることを重視したコンチネンタル・ユニオンと、人を捨ててでも生き延びようとしたイボルバーとの戦いの延長戦である。
 
戦争の影響で地球上の生存圏が失われる中、ようやくワープホールドライブが完成したが、ユニオンはイボルバーを地球に置き去りにすべくドライブに自爆装置を仕込んでいた。しかし、これを察知したイボルバーはドライブを奪取し、結果地球から遠く離れた宇宙の彼方においてもまだ戦争が続くことになった。この中で、共生体となったイボルバーたちは、苛酷な環境への適応と、人類銀河同盟となったコンチネンタル・ユニオンと戦う中で強力に進化し続けたが、その結果倫理・人道はおろか文化・情操さえも捨て去り、人間らしさを捨ててでも生存するための生体兵器群と化してしまった。つまり、同盟とヒディアーズとの戦いは、人であることを重視したコンチネンタル・ユニオンと、人を捨ててでも生き延びようとしたイボルバーとの戦いの延長戦である。
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