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| == 概要 == | | == 概要 == |
− | ナムコ(現:バンダイナムコエンターテインメント)のアイドルプロデュース体験ゲーム『THE IDOLM@STER(アイドルマスター)』を原案とするアニメ作品。だが、ストーリーは全く異なり、意思を持つロボット「iDOL(アイドル)」と、そのパイロットである少女「アイドルマスター」の関係を描くものとなっている。また、原案とは''キャラクターの[[声優]]のキャスティングをはじめとした諸々の設定が異なる''点も特徴である。 | + | ナムコ(現:バンダイナムコエンターテインメント)のアイドルプロデュース体験ゲーム『THE IDOLM@STER(アイドルマスター)』を原案とするアニメ作品。だが、ストーリーは全く異なり、意思を持つロボット「iDOL(アイドル)」と、そのパイロットである少女「アイドルマスター」の関係を描くものとなっている。また、原案とは''キャラクターの[[声優]]のキャスティングをはじめとした諸々の設定が異なる''点も特徴である。<ref>ただし、『XENOGLOSSIA』に登場するキャラクターの[[誕生日]]および血液型は、本家の『THE IDOLM@STER』における同名のキャラクターのものと同じ設定になっている。</ref> |
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| タイトルの「XENOGLOSSIA(ゼノグラシア)」は本来「習ったことがないはずの[[言語]]を話す現象」を指す言葉だが、本作品のプロデューサー古里尚丈氏は「[[妖精]]や精霊という意味と、[[神]]や[[宇宙]]の言葉がわかる巫女的存在という意味」と説明している。 | | タイトルの「XENOGLOSSIA(ゼノグラシア)」は本来「習ったことがないはずの[[言語]]を話す現象」を指す言葉だが、本作品のプロデューサー古里尚丈氏は「[[妖精]]や精霊という意味と、[[神]]や[[宇宙]]の言葉がわかる巫女的存在という意味」と説明している。 |
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| :アイドルマスター課の管制官(伝達担当)。 | | :アイドルマスター課の管制官(伝達担当)。 |
| ;秋月律子 | | ;秋月律子 |
− | :インベルの整備責任者。アイドルマスターの住居「十六夜寮」の寮長も務める。 | + | :インベルの[[科学者・技術者|整備責任者]]。アイドルマスターの住居「十六夜寮」の寮長も務める。 |
| ;源千佳子 | | ;源千佳子 |
| :整備班のチーフで、ネーブラの整備責任者。 | | :整備班のチーフで、ネーブラの整備責任者。 |
| ;安原蛍 | | ;安原蛍 |
− | :アイドルマスター課の医務員。 | + | :アイドルマスター課の[[医療・病障害 #医療に関わる人物|医務員]]。 |
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| === トゥリアビータ === | | === トゥリアビータ === |
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| == 組織 == | | == 組織 == |
| ;モンデンキント | | ;モンデンキント |
− | :ロスト・アルテミスからの復興を目的とする国際組織。 | + | :ロスト・アルテミスからの復興を目的とする国際組織。組織名は、[[ドイツ語]]で「月の子」の意。 |
− | :春香たちが所属するのはモンデンキントJP([[日本]])の一部門である「特殊隕石対策実行係」アイドルマスター課。 | + | :春香達が所属するのは、モンデンキントJP([[日本]])の一部門である「特殊隕石対策実行係」アイドルマスター課。 |
| ;トゥリアビータ | | ;トゥリアビータ |
− | :モンデンキントから分離した組織。モンデンキントの所有するiDOLの奪取を目論む。 | + | :モンデンキントから分離した[[組織]]。モンデンキントの所有するiDOLの奪取を目論む。 |
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| == 用語 == | | == 用語 == |
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| ;iDOL(アイドル) | | ;iDOL(アイドル) |
| :復興暦57年、地球に落下した隕石から発見された膨大なエネルギーを内包する未知の鉱物、及びそれをコアとして開発された「隕石除去人型重機」のこと。 | | :復興暦57年、地球に落下した隕石から発見された膨大なエネルギーを内包する未知の鉱物、及びそれをコアとして開発された「隕石除去人型重機」のこと。 |
− | :iDOLという名は「遺産相続人の永遠の守護者('''i'''mmortal '''D'''efender '''O'''f '''L'''egatee)」の頭文字から取られている。 | + | :iDOLという名は「遺産相続人の永遠の守護者('''i'''mmortal '''D'''efender '''O'''f '''L'''egatee)」の頭文字から取られており、個々の機体名は月の海(月における平原部)の[[地名]]に由来する。 |
| :慣性制御能力を持ち、隕石の破壊や飛行能力は元より、人型の維持でさえこの慣性制御によって成り立っている。 | | :慣性制御能力を持ち、隕石の破壊や飛行能力は元より、人型の維持でさえこの慣性制御によって成り立っている。 |
| :なお、iDOLは一部の若い女性にしか反応を示さず、自身の搭乗者(アイドルマスター)を選ぶ。それゆえ、iDOLを運用するアイドルマスター課はその殆どが女性で構成されている。 | | :なお、iDOLは一部の若い女性にしか反応を示さず、自身の搭乗者(アイドルマスター)を選ぶ。それゆえ、iDOLを運用するアイドルマスター課はその殆どが女性で構成されている。 |
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| == 楽曲 == | | == 楽曲 == |
| ;オープニングテーマ | | ;オープニングテーマ |
− | :;「微熱S.O.S!!」(第2話 - 第15話) | + | :;「微熱S.O.S!!」(第2話~第15話) |
− | :: | + | ::作詞:畑亜貴 / 作曲:黒須克彦 / 編曲:大久保薫 / 歌:橋本みゆき |
− | :;「残酷よ希望となれ」(第16話 - 第25話) | + | ::第26話では挿入歌として使用された。TVサイズバージョンが、天海春香(CV:井口裕香氏)によってカバーされている。 |
− | : | + | ::余談だが、上記の曲は『[[スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE|うますぎWAVE]]』第90回の「[[歌魂歌唱曲一覧 #第51回~第100回|歌魂のコーナー]]」でも歌われており、遠藤正明氏の熱唱によって「もはや、微熱ならぬ『'''灼熱S.O.S!!'''』である」とリスナーから評されている。 |
| + | :;「残酷よ希望となれ」(第16話~第25話) |
| + | ::作詞:畑亜貴 / 作曲・編曲:虹音 / 歌:結城アイラ |
| + | ::第26話ではEDとして使用された。 |
| ;エンディングテーマ | | ;エンディングテーマ |
− | :;「悠久の旅人〜Dear Boy」 | + | :;「悠久の旅人〜Dear Boy」(第1話~第25話) |
− | :: | + | ::作詞 - こだまさおり / 作曲・編曲 - 前澤寛之 / 歌:Snow* |
| + | ::TVサイズバージョンが、天海春香(CV:井口裕香氏)によってカバーされている。 |
| + | ::余談だが、上記の曲のCDジャケットおよびED映像は「両腕で膝を抱えている一糸まとわぬ姿の[[天海春香]]」という、多少気まずい思いをしかねないものになっている。 |
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| == 登場作品と扱われ方 == | | == 登場作品と扱われ方 == |
| === 単独作品 === | | === 単独作品 === |
| ;[[スーパーロボット大戦X-Ω]] | | ;[[スーパーロボット大戦X-Ω]] |
− | :初参戦作品。2015年12月開催のイベント「ロボットとアイドル」限定の参戦となる。これまでのイベントはクロスオーバーが全くない、あるいは申し訳程度に他作品と関連がある程度だったが、同イベントでは『XENOGLOSSIA』のキャラクターが他作品と積極的に絡んでいく。また、これまでのイベントは冒頭で謎の人物により本編とは無関係の[[平行世界]]であることが明言されていたが、同イベントではそれがなく、ストーリーの展開は本編のものを踏まえたものとなっている。 | + | :初参戦作品。2015年12月開催のイベント「ロボットとアイドル」限定の参戦となる。これまでのイベントはクロスオーバーが全く無い、あるいは申し訳程度に他作品と関連がある程度だったが、同イベントでは『XENOGLOSSIA』のキャラクターが他作品と積極的に絡んでいく。 |
| + | :また、これまでのイベントは冒頭で謎の人物によって「本編とは無関係の[[平行世界]]である」事が明言されていたが、同イベントではそれが無く、ストーリーの展開は本編のものを踏まえたものとなっている。 |
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| == 各話リスト == | | == 各話リスト == |
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| == 余談 == | | == 余談 == |
| *『アイドルマスター XENOGLOSSIA』の企画そのものは2005年の時点で決定していた。そのため、それ以後に発売されたXbox 360版に登場する星井美希などのキャラクターは未登場。 | | *『アイドルマスター XENOGLOSSIA』の企画そのものは2005年の時点で決定していた。そのため、それ以後に発売されたXbox 360版に登場する星井美希などのキャラクターは未登場。 |
− | *原案のゲームとは異なるロボットアニメとして制作された『アイドルマスター XENOGLOSSIA』だが、本作の放送から4年後になる2011年に放送されたアニメ『THE IDOLM@STER』(こちらは原作ゲームを元にしたアイドルプロデュースを題材とした作品)の第15話「みんな揃って、生放送ですよ生放送!」にて'''ロボットものの[[劇中劇]]が登場'''しており、一部のファンの間で話題となった。 | + | *原案のゲームとは異なるロボットアニメとして制作された『アイドルマスター XENOGLOSSIA』だが、本作の放送から4年後になる2011年に放送されたアニメ『THE IDOLM@STER』(こちらは原作ゲームを元にしたアイドルプロデュースを題材とした作品)の第15話「みんな揃って、生放送ですよ生放送!」にて'''ロボットものの[[劇中劇]]『無尽合体キサラギ』(正確に言えば、『劇場版 無尽合体キサラギ ~宇宙の果てまで行ってきM@S~』 の予告編CM)が登場'''しており、一部のファンの間で話題となった。 |
− | **この劇中劇のパートの制作には、一部『[[天元突破グレンラガン (TV)|天元突破グレンラガン]]』のスタッフが関わっている。 | + | **劇中劇『無尽合体キサラギ』のパートの制作には、一部『[[天元突破グレンラガン (TV)|天元突破グレンラガン]]』のスタッフが関わっている。 |
| + | **ついでに、劇中劇『無尽合体キサラギ』の詳細な内容については、App Store/Google Play向けアプリケーション『ボイノベ』(スマホ用の声付き電子書籍)にて、「アイドルマスター『無尽合体キサラギ』」(前篇・後編)というタイトルで配信されていた(2014年10月7日~2015年2月16日)。 |
| *『アイドルマスター XENOGLOSSIA』は『'''ゼノグラシア'''』と[[略語|略称]]されたり、あるいは『THE IDOLM@STER』の公式略称である『アイマス(IM@S)』にちなんで『'''ゼノマス'''』という[[俗語・俗称|俗称]]で呼ばれる場合もある。 | | *『アイドルマスター XENOGLOSSIA』は『'''ゼノグラシア'''』と[[略語|略称]]されたり、あるいは『THE IDOLM@STER』の公式略称である『アイマス(IM@S)』にちなんで『'''ゼノマス'''』という[[俗語・俗称|俗称]]で呼ばれる場合もある。 |
− | **なお、本作に登場するキャラクターは、本家の『THE IDOLM@STER』のキャラクターと区別する意味で、「'''ゼノ~'''」という接頭語を付けて呼ばれる事が多い(一例を挙げれば、『ゼノグラシア』における[[天海春香]]を「ゼノ春香」と呼称する等)。 | + | **なお、本作に登場するキャラクターは、本家の『THE IDOLM@STER』における同名のキャラクターと区別する意味で、「'''ゼノ~'''」という接頭語を付けて呼ばれる事が多い(一例を挙げれば、『ゼノグラシア』における[[天海春香]]を「ゼノ春香」と呼称する等)。 |
− | *原作のファンからは全く別路線になった本作は賛否両論が激しく、本作の放映から8年経過した2015年現在でも論争が続いている。また、原作サイドも公式サイトやイベントで本作の存在に言及しないため、一時は「ゼノグラシアはアイマス原作サイドからも[[黒歴史]]扱いされている」という通説があった。 | + | *原作とは全く別路線になってしまった本作は、ファンの間で賛否両論が激しく、本作の放映から8年経過した2015年現在でも論争が続いている。また、原作サイドも公式サイトやイベントで本作の存在に言及しないため、一時は「ゼノグラシアはアイマス原作サイドからも[[黒歴史]]扱いされている」という通説があった。 |
| **しかし、『[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]』への参戦に当たり、原作総合プロデューサーの坂上陽三氏が公式ブログにて「10周年にあたってどこかでゼノグラシアにスポットを当てたいと思っていた」「スーパーロボット大戦への参戦が非常に嬉しい」と述べており、この通説は否定されている。 | | **しかし、『[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]』への参戦に当たり、原作総合プロデューサーの坂上陽三氏が公式ブログにて「10周年にあたってどこかでゼノグラシアにスポットを当てたいと思っていた」「スーパーロボット大戦への参戦が非常に嬉しい」と述べており、この通説は否定されている。 |
− | ***また、坂上氏は[[スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE|うますぎWave]]にて、アニメ製作の話はアーケード版が正式稼動する以前より始まっていて、当時はバンダイとナムコが経営統合した時期でもあり両者のコラボ的な作品を作ろうという話が持ち上がっていた。その結果、「(ナムコの)『アイドルマスター』という言葉をキーワードに<ref>当時は『アイドルマスター』という言葉をキーワードに他の色々な展開も行う予定だったが、結果としてXENOGLOSSIAのみが残った。</ref>、サンライズ・バンダイビジュアルでロボットアニメを作ろう」といった経緯でこの作品が製作された…と語っている。 | + | ***また、坂上氏は『[[スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE|うますぎWave]]』にて「アニメ製作の話はアーケード版が正式稼動する以前より始まっていて、当時はバンダイとナムコが経営統合した時期でもあり両者のコラボ的な作品を作ろうという話が持ち上がっていた。その結果、(ナムコの)『アイドルマスター』という言葉をキーワードに<ref>当時は『アイドルマスター』という言葉をキーワードに他の色々な展開も行う予定だったが、結果としてXENOGLOSSIAのみが残った。</ref>、サンライズ・バンダイビジュアルでロボットアニメを作ろう、といった経緯でこの作品が製作された」と語っている。 |
| *サンライズの古里尚丈プロデューサーは、『THE IDOLM@STER』のアニメ化企画を持ち込まれた際にロボットアニメになった理由として「『原作の魅力には勝てない、同じ土俵には立てない』から、『ゲームのキャラで舞-HIMEを作ってくれという依頼』だと好意的に解釈した」と述べている(アニメ雑誌『アニメージュ』2007年2月号より)。 | | *サンライズの古里尚丈プロデューサーは、『THE IDOLM@STER』のアニメ化企画を持ち込まれた際にロボットアニメになった理由として「『原作の魅力には勝てない、同じ土俵には立てない』から、『ゲームのキャラで舞-HIMEを作ってくれという依頼』だと好意的に解釈した」と述べている(アニメ雑誌『アニメージュ』2007年2月号より)。 |
| **また、古里プロデューサーは公式ラジオで「サンライズにとっての『アイドル』とは何だろうと考えた結果、『ロボット』に行き着いた」「自分たち(サンライズ)が得意なロボット物の要素を加えることで、ゲームとはまた違う世界が広がると考えた」とも述べている。 | | **また、古里プロデューサーは公式ラジオで「サンライズにとっての『アイドル』とは何だろうと考えた結果、『ロボット』に行き着いた」「自分たち(サンライズ)が得意なロボット物の要素を加えることで、ゲームとはまた違う世界が広がると考えた」とも述べている。 |