差分
編集の要約なし
球状に空間のねじれを発生させ、内部の物体を範囲内の空間ごとゼロ次元方向へ向かって捩じり切る。見た目の上では黒い力場に沿って内部の物体が全て消失する、と言った具合。この手の攻撃のお約束通り一撃必殺の威力を持ち、ベーシックなワームスフィアは攻撃対象を包むように突如力場が発生するために回避も困難(フェストゥムが黒く光るため、攻撃の開始は確認可能)。他の作品ならば必殺技になってもおかしくないこの攻撃をフェストゥムは'''当たり前のように乱発'''してくる。ファフナーはワームスフィアに対する防御力を持つが、それでも最初期はノートゥングモデルですら一撃で大破する程。
球状に空間のねじれを発生させ、内部の物体を範囲内の空間ごとゼロ次元方向へ向かって捩じり切る。見た目の上では黒い力場に沿って内部の物体が全て消失する、と言った具合。この手の攻撃のお約束通り一撃必殺の威力を持ち、ベーシックなワームスフィアは攻撃対象を包むように突如力場が発生するために回避も困難(フェストゥムが黒く光るため、攻撃の開始は確認可能)。他の作品ならば必殺技になってもおかしくないこの攻撃をフェストゥムは'''当たり前のように乱発'''してくる。ファフナーはワームスフィアに対する防御力を持つが、それでも最初期はノートゥングモデルですら一撃で大破する程。
時系列が進むとファフナーの防御力も向上して通常のワームスフィア一発で大破することはなくなる。だがフェストゥム側も攻撃手段を向上させ、ワーム・ショットやワーム・カッター、緑色の高威力版など様々な応用版を繰り出すようになる。
=== 自爆 ===
=== 自爆 ===
;[[スーパーロボット大戦K]]
;[[スーパーロボット大戦K]]
:本作においてフェストゥムが敵ユニットとして登場するのは、全てルート選択によるステージとなっている。そのため、ルート選択の仕方によっては'''ファフナーを一度もフェストゥムと戦わせずにゲームをクリアできる'''。これは、読心能力のあるフェストゥムの登場回数を増やすと『ファフナー』以外の作品が活躍し辛くなるためと見られている。
:本作においてフェストゥムが敵ユニットとして登場するのは、全てルート選択によるステージとなっている。そのため、ルート選択の仕方によっては'''ファフナーを一度もフェストゥムと戦わせずにゲームをクリアできる'''。これは、読心能力のあるフェストゥムの登場回数を増やすと『ファフナー』以外の作品が活躍し辛くなるためと見られている。
:ただ、肝心の「読心」の補正が小さいのとユニット・パイロットともに能力が大して高くない上、「同化」がファフナーにしか効かないため、ファフナーでない方がむしろ楽に戦えるという、原作での脅威が影も形もない有様である。
:ただ、肝心の「読心」の補正が小さく、ユニット・パイロットともに能力が大して高くない。同化が効くのもファフナーのみで、ファフナーでない方が楽に戦えるという、原作での脅威が影も形もない有様である。
:本作では[[擬態獣]]との関連を持たせようとした節があるが、伏線が回収されないまま終わっている。
:本作では[[擬態獣]]との関連を持たせようとした節があるが、伏線が回収されないまま終わっている。
;[[スーパーロボット大戦UX]]
;[[スーパーロボット大戦UX]]
== フェストゥムの分類 ==
== フェストゥムの分類 ==
人間側が分類したもので、フェストゥム側にこのような分類という概念自体があるかどうか不明。
人間側が分類したもので、フェストゥム側にこのような分類という概念自体があるかどうか不明。<br />同タイプでも時期や群れによって能力が異なり、ノートゥングモデルのような強力な敵を相手にする場合は所謂ワンオフ機に相当する個体を繰り出すこともある。
;[[スフィンクス型]]
;[[スフィンクス型]]
::スフィンクス型の基本型。『HaE』では強化型が登場。スカラベR型の捻り攻撃を発展させ、複数の正方形の力場で挟み捻る方向を反転させるワーム・カッターを使用。
::スフィンクス型の基本型。『HaE』では強化型が登場。スカラベR型の捻り攻撃を発展させ、複数の正方形の力場で挟み捻る方向を反転させるワーム・カッターを使用。
:;スフィンクスB型種
:;スフィンクスB型種
::SRW未登場。『EXODUS』に登場したスフィンクスの新種で、ほぼ完全に人型を取っている。姿を消したり分体を作ったりと多彩な能力を持つ。
::SRW未登場。筋肉質でほぼ完全な人型をしている。設定のみで詳細は不明。『EXODUS』にて本格的に登場するが、そちらは強化型で透明化や分身など多彩な能力を持つ。
:;スフィンクスC型種
:;スフィンクスC型種
::スフィンクス型の能力強化型。
::スフィンクス型の能力強化型。
:グレンデル型の群れのリーダーとして統括する超大型フェストゥム。
:グレンデル型の群れのリーダーとして統括する超大型フェストゥム。
;[[プレアデス型]]
;[[プレアデス型]]
:スフィンクス型の上位種。より戦闘能力が高い。自らの分身体を無数に生み出して攻撃することもできる。PSPのゲームではプレアデス型(子)をアルキオネ型と呼んでいた。
:スフィンクス型の上位種。より戦闘能力が高い。頭部から発射するプラズマと生み出した分身体による自爆で攻撃を行う他、目視も不能な完全ステルス能力を持つ
:;プレアデス型(子)/アルキオネ型
::プレアデス型の子機。いわゆる生体ミサイルであり、無数が攻撃対象に取り付いて自爆する。本体が健在なら何度でも再生産される。アルキオネ型はPSPのゲームでの名称。
;[[エウロス型]]
:[[蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH|劇場版]]より登場。体色が赤くなり、ミサイルやビームを発射する能力を持つ。スフィンクス型が同化により人間の戦い方を理解し、自らを対人類の戦闘を重視した形に変化させたもの。<br />一方で人間の武装や戦術を理解・模倣した結果、皮肉にも人類側の戦略が以前より通用しやすいという欠点も生まれた。
;スレイブ型
:フェストゥムの「できそこない」。他者の同化をすることができないというフェストゥムとしては致命的な欠陥を持つ。通常は同化の標的として他のフェストゥムのエサにされるらしい。マスター型かコアギュラ型に同化された者が陥りがちで、同化が出来ない上にミールとの接続もないため、元の人間の意識が丸ごと残っていることが多い。<br />作中では甲洋が変身した青色の個体のみが登場。スパロボでは顔アイコンが1カットのみ映る。
;マスター型
:人に擬態した上位個体。フェストゥムの集合意思の中ではかなりの上位権限がもたらされており、[[ミール]]の意思代行者でもある。<br />人の姿は人間社会にとけこみ調査するためであり、スフィンクス型のような光の巨人の姿になることも可能。
;コア型
:人類とフェストゥムの融合独立個体。同化現象に襲われた人間の中には、ごくまれに融合しつつも同化せずに人間としての存在を安定して保てることがあり、そのような人物を人間ではなくフェストゥムの一種と見なすとき「コア型」と呼ぶ。分類学上はコアギュラ型から分岐した種として扱われる。世界に数人しか存在しない。
;コアギュラ型(SRW未登場)
;コアギュラ型(SRW未登場)
:攻撃はせず、同化だけをしかけてくるフェストゥム。攻撃を加えるとそれを放った対象を同化しに来るため迂闊に手が出せない。
:攻撃はせず、同化だけをしかけてくるフェストゥム。攻撃を加えるとそれを放った対象を同化しに来るため迂闊に手が出せない。
:水中活動に特化したフェストゥムで、巨大な鯨のような姿をしている。
:水中活動に特化したフェストゥムで、巨大な鯨のような姿をしている。
;スカラベ型(SRW未登場)
;スカラベ型(SRW未登場)
:各個体は超小型のフェストゥムだが軍団で攻めてきて、周囲を無差別に同化し際限なく巨大化する強敵。
:植物型のフェストゥム。各個体は超小型だが軍団で攻めてきて、周囲を無差別に同化し際限なく巨大化、やがて根を張る強敵。<br />操のミールが根城にする空母ボレアリオスには『飽和』したスカラベ型が張り付いている。
:;スカラベ型R
:;スカラベ型R
::スカラベ型の亜種。「人の痛み」を理解しており、能動行動は同化含め行わないが、攻撃された場合はそのエネルギーをワーム・スフィアーに変換して叩き返す。ジークフリード・システムを理解しており、ファフナーのシステムにダメージを認識させずペインブロック機能を無効化する、という厄介極まりない戦法を使用。'''雑巾搾り'''に'''CDCパスタ'''で多くのキャラクターを同化、殺害し原作視聴者に大きなトラウマを残した。また、この個体の特性の多くは何らかの形で後続の新型フェストゥムに引き継がれている。
::無印に登場する完熟形態。1期時点では人類軍でも世界に3体しか確認されていない希少種。それに見合うだけの強さを持つ。<br />「人の痛み」を理解しており、同化含めた能動行動を行わず、攻撃された場合はそのエネルギーをワーム・スフィアーに変換して叩き返すという習性を持つ。<br />しかし竜宮島に現れた個体はジークフリード・システムを理解しており、ファフナーのシステムにダメージを認識させずペインブロック機能を無効化する、という厄介極まりない戦法を使用。島の奥深くまで侵攻し'''雑巾搾り'''に'''CDCパスタ'''で多くのキャラクターを同化、殺害し原作視聴者に大きなトラウマを残した。<br />この個体の特性の多くは何らかの形で後続の新型フェストゥムに引き継がれている他、EXODUSの時代では個体数も倍以上に増えている。
:;スカラベ型J
:;スカラベ型J
::スカラベ型の亜種。『HaE』で登場。高威力の緑色のワームスフィアを放ったり周囲に毒素を散布する。
::『HaE』で登場したスカラベ型の亜種。「島殺し」の異名を持ち、枯葉剤に似た毒素で島その物を攻撃する。<br />島の大人たちは日本消滅時に被爆し、ミールによって放射線障害を抑えられているため、島自体を弱らせるこの種はある意味で他のあらゆるフェストゥムよりも危険な存在。<br />純粋な戦闘能力も高く、R型より素早い動きで突撃や触手攻撃を行う。更に緑色のワームスフィアは無印時代よりも強化されたノートゥングモデルの装甲を消し飛ばす程の威力を持つ。
;スレイブ型
;ウーシア型
:フェストゥムの「できそこない」。他者の同化をすることができないというフェストゥムとしては致命的な欠陥を持つ。通常は同化の標的として他のフェストゥムのエサにされるらしい。マスター型かコアギュラ型に同化された者が陥りがちで、同化が出来ない上にミールとの接続もないため、元の人間の意識が丸ごと残っていることが多い。
:『RoL』で登場したタイプ(詳細は『EXODUS』まで不明だった)。コアギュラ型の変種で、第一次L計画当時はフェストゥムの主力と認識されていた。スフィンクス型を始めとする水中に適応した種はこの種類が得たデータから生み出された。『EXODUS』にも登場するが、地形適応は相変わらず。
;シーモータル型
;シーモータル型
:『RoL』に登場した水中特化型。
:『RoL』から登場する最古参の小型フェストゥム。航空機を模倣した姿で、物量と同化能力を重視。
:;シーモータルA型種
::『RoL』に登場。触手で相手を突き刺し同化する。
:;シーモータルB型種
::『EXODUS』に登場する進化型。ファフナーの防御力向上に適応し、機体内部から敵を破壊する楔状の弾丸ワームウェッジを放つ。同化能力も大きく向上している。
;アザゼル型
;アザゼル型
:『EXODUS』に登場した北極ミールの成れの果て。6体存在するがそれぞれがミールとして機能する上にアザゼル型同士で敵対しており、さらに人類に強い敵意を持っている。
:『EXODUS』に登場した北極ミールの成れの果て。全6体が存在し、脅威的な戦闘能力とミールとしての機能からA~F型の種別とコードネームを与えられている。<br />それぞれ全く異なる姿と固有の能力、配下の群れを持つ。アザゼル型同士敵対しているが、基本的に人類の殲滅を優先する。
;ウーシア型
;ディアブロ型
:前日談の『RoL』で登場したタイプ。『EXODUS』で正体が判明した。コアギュラ型の変種で、第一次L計画当時はフェストゥムの主力と認識されていた。スフィンクス型を始めとする水中に適応した種はこの種類が得たデータから生み出された。なおウーシア型そのものは水中での活動がまったくできず、『EXODUS』でも同じ。
:『EXODUS』に登場する対ファフナーに特化した種。コクピットを優先して狙い、更には抉り出したパイロットを幼体に変えてけしかけるなど等非常に悪辣。純粋な戦闘能力も非常に高い。
;[[エウロス型]]
:;ディアブロ型(幼体)
:[[蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH|劇場版]]より登場。スフィンクス型が同化により人間の戦い方を理解し、自らを対人類の戦闘を重視した形に変化させたもの。体色が赤くなり、ミサイルやビームを発射する能力を持つ。
::同化した人間を素材に生み出され、ファフナーに寄生して機体を奪う。パイロットは同士討ちを強いられた末に機体ごと同化され、やがて成体のディアブロ型へ変貌する。
:人間の武装や戦術を理解・模倣した結果、それらが人間じみたものとなり、皮肉にも人類側の戦略が以前より通用しやすいという欠点をもつ。
;マークニヒト型
:PSP版に登場。完全に同化されているため全身金色。[[マークニヒト]]本来の武装に加えフェストゥム由来のアーム・ラッシュやワームショットも使用、撃墜されてもフェンリルで島を消し飛ばそうとするなどしぶとい。設定上ではこれとは別に、HaE以降の時間軸でマークニヒトの形状を模したフェストゥムが出現しているとのこと。
:;フラグメント型
::同じくPSPのゲームに登場。マークニヒト型から剥離する子機。プレアデス型(子)のように機体にとりついて自爆する。
== 個体名を持つフェストゥム ==
== 個体名を持つフェストゥム ==
;[[イドゥン]]
;[[イドゥン]]
:人間の姿を持つ「マスター型フェストゥム」。
:人間の姿を持つ「マスター型フェストゥム」。フェストゥムとしての姿はスフィンクス型に似たグロテスクなもの。
;[[ミョルニア]]
;[[ミョルニア]]
:[[真壁一騎]]の母・[[真壁紅音|紅音]](あかね)の姿を持つ「マスター型フェストゥム」。一騎に[[マークザイン]]を託した他、人類の未来に関する「ある情報」を[[竜宮島]]に齎す。
:[[真壁一騎]]の母・[[真壁紅音|紅音]](あかね)の姿を持つ「マスター型フェストゥム」。一騎に[[マークザイン]]を託した他、人類の未来に関する「ある情報」を[[竜宮島]]に齎す。フェストゥムとしての姿は赤い巨人。
;[[春日井甲洋]]
;[[春日井甲洋]]
:物語中盤で中枢神経が同化されてしまい、後に「スレイヴ型フェストゥム」として覚醒する。
:物語中盤で中枢神経が同化されてしまい、後に「スレイヴ型フェストゥム」として覚醒する。フェストゥムとしての姿は青い巨人。
;[[皆城乙姫]]
;[[皆城乙姫]]
:「コア型フェストゥム」。半同化された母親から生まれた人類とフェストゥムの独立融合個体。
:「コア型フェストゥム」。半同化された母親から生まれた人類とフェストゥムの独立融合個体。
;[[ミール]]
;[[ミール]]
:フェストゥムの集合意識ネットワークを作り出している結晶体。
:フェストゥムの集合意識ネットワークを作り出している結晶体。
=== 類似する種族・勢力 ===
;[[ELS]]
;[[ELS]]
:『[[劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-]]』に登場する地球外変異性金属体。独立した『個』の概念が無い点がフェストゥムと似ている。UXにて共演。
:『[[劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-]]』に登場する地球外変異性金属体。独立した『個』の概念が無い点がフェストゥムと似ている。UXにて共演。
;[[バジュラ]]
;[[バジュラ]]
:『[[マクロスF]]』に登場する巨大な昆虫型[[地球外生命体]]。独立した『個』の概念が無い点がフェストゥムと似ている。UXにて共演。
:『[[マクロスF]]』に登場する巨大な昆虫型[[地球外生命体]]。独立した『個』の概念が無い点がフェストゥムと似ている。UXにて共演。
;[[VPS装甲]]
;[[バアル]]
:[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]に登場する特殊装甲。UXにおいては、同作のモビルスーツは対フェストゥムも想定して開発されたというクロスオーバー設定があるのだが、これが設定だけの話だけでなく、システム上の仕様でもそうなっているという好例。
:Zシリーズに登場する複数の版権敵勢力の総称であり、知的生命体の敵であり、宇宙を消滅に導く者達。「消滅する力」由来の[[宇宙怪獣|真のバアル]]と結果的に消滅する力の活性化を助長しているバアル同然の勢力がいる。目的はどうあれ、その手段として宇宙を無に還そうとするフェストゥムの行動は後者に近いといえる。対話の余地があるのが決定的な違い。
== 余談 ==
*[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]に登場する[[VPS装甲]]。UXにおけるモビルスーツは対フェストゥムも想定して開発されたというオリジナル設定があるのだが、これが設定だけの話だけでなく、システム上の仕様でもそうなっているという良質なクロスオーバーの好例となっている。
*フェストゥムの武器はバリア貫通を持つ事が多く、バリアに頼っても攻撃≒同化を防げない。だが特殊装甲であるVPS装甲ならバリア無効武器を防いで同化を無効化できるという理屈である。
**もっともフェストゥム側の武器にもVPS装甲をも無効化するものは存在するし、元々モビルスーツは装甲が高くないので、強敵相手だとダメージを受けて同化されてしまうケースはあり得るが。
*これらがシステムと設定が同調するように意図的になされたクロスオーバーのための仕様調整なのかは不明だが、裏付ける会話は存在している。
[[category:小辞典]]
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