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「因果律」とは「因」があって「果」がある、という原理であるため、クロスゲートの登場によって数多くの「因」が集まり、その結末たる「果」(αシリーズで言うところのケイサル・エフェス、メタな事を言えば'''OGシリーズのラスボスの出現''')が近い、ということなのだろう。
 
「因果律」とは「因」があって「果」がある、という原理であるため、クロスゲートの登場によって数多くの「因」が集まり、その結末たる「果」(αシリーズで言うところのケイサル・エフェス、メタな事を言えば'''OGシリーズのラスボスの出現''')が近い、ということなのだろう。
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=== アサキムと因果の鎖 ===
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=== [[次元力]]との関連 ===
Zシリーズにおいてもっともこの概念に関わっているキャラクターといえば、ずばり[[アサキム・ドーウィン]]である。彼の場合は「太極の怒りに触れた」という「因」によって「[[呪われし放浪者]]として呪縛されている」という「果」が存在する。
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現在のところ謎となっているのは、そもそもの「因」である太極の怒りが、なにゆえにもたらされたものなのか、とということである。
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Zシリーズにおいてもっともこの概念に関わっているのは[[アサキム・ドーウィン]]である。仄めかされていたマサキとの関連や太極などのワードから色々と推測が建てられていたが、天獄篇においてようやく真相が判明した。
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仄めかされるマサキとの関連については「無関係ではない」こと以外に確定事項が存在しないため、詳細は不明。
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詳しくは本人の項にあるが、アサキムの正体はシュロウガが作り出した実体ある虚像であり、シュロウガが不死なのは[[御使い]]の一人である[[怒りのドクトリン]]によってシステムを改変されていたためである。
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アサキムの場合、自らを縛る因果の鎖を解放する手段とそこへ至る道筋は既に見当がついており、後はひたすら進むのみ、という状態だったのだが、それがスフィアを集めて太極に至る、というものであり、その過程で多くの犠牲を払ったため、ZEUTHとZEXISに阻止され、火星のZONEに封印されてしまった。現在の所彼の出番はここまでとなっており、真相は解明されていない。
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御使いは次元力を自在に操り事象を制御するが、この力は使いこなせば因果律を何のリスクもなく自在に改変することが出来る。また、[[スフィア・リアクター]]の一部は、この力により原因もなしに結果を発生させることが出来る。
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つまり、次元力はそれ自体が因果の「因」として機能し、文字通り全ての「果」へと繋がるきわめて特殊なエネルギーであり、この力によって起きるあらゆる事象は「次元力を使ったから」という原因のみで成立するのである。[[スフィア搭載機|機動兵器を動かす]]、[[ヒビキ・カミシロ|時間を巻戻す]]などの事象も、次元力を使用すれば全てそれだけで説明できる。
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ただし、無限力と異なり「量」の概念があり、それに比例して因果律干渉の度合いが上下する。
    
=== 「因果律の番人」 ===
 
=== 「因果律の番人」 ===
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これにもっとも当てはまるのはユーゼスだが、虚構の世界を脱出して以降、イングラムは因果の鎖によって彼の操り人形となることが確定しているため、使命を果たすことは出来なくなった。そのため、銀河大戦の一つの可能性において[[クォヴレー・ゴードン]]がその使命を継承し、「虚空の使者」として数多の並行世界を巡ることとなった。
 
これにもっとも当てはまるのはユーゼスだが、虚構の世界を脱出して以降、イングラムは因果の鎖によって彼の操り人形となることが確定しているため、使命を果たすことは出来なくなった。そのため、銀河大戦の一つの可能性において[[クォヴレー・ゴードン]]がその使命を継承し、「虚空の使者」として数多の並行世界を巡ることとなった。
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ちなみに、実は'''別に生命の味方ではない'''。第3次αで介入を試みたのは、正と負の無限力が互角の衝突を起こし、それが連鎖的に並行宇宙を破壊するのを危惧したためであり、正負いずれにしろ、どちらかがどちらかを圧倒して勝利出来るならばそれで構わない、ということである。
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ちなみに、実は'''必ずしも生命の味方ではない'''。第3次αで介入を試みたのは、正と負の無限力が互角の衝突を起こし、それが連鎖的に並行宇宙を破壊するのを危惧したためであり、正負いずれにしろ、どちらかがどちらかを圧倒して勝利出来るならばそれで構わない、ということである。
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番人たちの役目はあくまでも「因果律の破綻や好き勝手な改変を防ぐ」ことであり、「生命の守護」は対象外。事実、イングラムも「俺を善悪の基準に当てはめるな」と述べており、ここからも彼ら「番人」が必ずしも人間の味方ではなく、あくまでも宇宙全体の平衡の守護者であることが読み取れる。
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番人たちの役目はあくまでも「因果律の破綻や好き勝手な改変を防ぐ」ことであり、「生命の守護」は対象外。事実、イングラムも「俺を善悪の基準に当てはめるな」と述べており、ここからも彼ら「番人」が必ずしも人間の味方ではなく、あくまでも宇宙全体の平衡の守護者であることが読み取れる。もっとも、使命を持った個人の行動まではその限りではなく、新たな番人であるクォヴレーは銀河大戦において、正と負の無限力の衝突による並行世界の崩壊を阻止することを使命づけられた結果、正の無限力を勝利させるために生命を守ることへと動き出している。
    
なお、一般相対性理論において「因果律を歪曲させる[[特異点]](物理学の場合、無限大の量を持つ事象)が自然界に存在しないのは、何者かが検閲するかのごとく何かしらの物理現象が働いて存在を禁じているためである」とする仮説「'''宇宙検閲官仮説'''」が元ネタと思われる。ブラックホール中心にある重力特異点(重力が無限大)を例にすると、光速を以てしても脱出不可能な重力場によって観測不可能&時間停止状態にある隔絶領域「事象の地平面」が形成されることで、物理法則から切り離されているとされる。
 
なお、一般相対性理論において「因果律を歪曲させる[[特異点]](物理学の場合、無限大の量を持つ事象)が自然界に存在しないのは、何者かが検閲するかのごとく何かしらの物理現象が働いて存在を禁じているためである」とする仮説「'''宇宙検閲官仮説'''」が元ネタと思われる。ブラックホール中心にある重力特異点(重力が無限大)を例にすると、光速を以てしても脱出不可能な重力場によって観測不可能&時間停止状態にある隔絶領域「事象の地平面」が形成されることで、物理法則から切り離されているとされる。
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:αシリーズでは宇宙の因果に干渉しているため、運命そのものとしてアカシックレコードの別名で呼ばれることもしばしば。また負の無限力はこれに対抗して因果を歪めることができる。αシリーズにおいてはゲッター線やビムラーといった数々の超エネルギーも内包した概念だが、元々は「伝説巨神イデオン」が出典。
 
:αシリーズでは宇宙の因果に干渉しているため、運命そのものとしてアカシックレコードの別名で呼ばれることもしばしば。また負の無限力はこれに対抗して因果を歪めることができる。αシリーズにおいてはゲッター線やビムラーといった数々の超エネルギーも内包した概念だが、元々は「伝説巨神イデオン」が出典。
 
;[[因果地平]]の彼方
 
;[[因果地平]]の彼方
:この宇宙の争いの運命が一切およばないような、宇宙の果てより向こう側、というのが当初の意味。
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:この宇宙の争いの運命が一切およばないような、宇宙の果てより向こう側、というのが当初の意味。原因も結果も干渉できない
 
;[[異能生存体]]
 
;[[異能生存体]]
 
:普通の人間なら絶対に死ぬはずの大怪我を負っても「生き残る」ように因果律を歪めてしまう(というより歪められる)生命体。こちらの場合、「因」そのものではなく、そこから「果」へ至るまでの過程が変更されている、というのが正しい。「ボトムズ」シリーズに登場。
 
:普通の人間なら絶対に死ぬはずの大怪我を負っても「生き残る」ように因果律を歪めてしまう(というより歪められる)生命体。こちらの場合、「因」そのものではなく、そこから「果」へ至るまでの過程が変更されている、というのが正しい。「ボトムズ」シリーズに登場。
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