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追記補足。
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時空崩壊により形成された混沌たる[[多元世界]]を非常に気に入っており、「'''黒のカリスマ'''」として様々に介入することをただ興味本位で楽しんでいた。また、[[新地球連邦]]における[[カイメラ|カイメラ隊]]の技術顧問「'''[[ジエー・ベイベル]]'''」としての姿も持っており、自身が作り出した[[人造人間]]「[[エーデル・ベルナル]]」に仕えて、弱々しい老人の姿で敢えて彼女に暴力を揮われ、激しく罵倒されることにもまた快楽を感じていた。ジ・エーデル曰く「圧倒的弱者であるエーデルに虐げられることが快楽」という退廃的且つ理解不能な理由らしい。
 
時空崩壊により形成された混沌たる[[多元世界]]を非常に気に入っており、「'''黒のカリスマ'''」として様々に介入することをただ興味本位で楽しんでいた。また、[[新地球連邦]]における[[カイメラ|カイメラ隊]]の技術顧問「'''[[ジエー・ベイベル]]'''」としての姿も持っており、自身が作り出した[[人造人間]]「[[エーデル・ベルナル]]」に仕えて、弱々しい老人の姿で敢えて彼女に暴力を揮われ、激しく罵倒されることにもまた快楽を感じていた。ジ・エーデル曰く「圧倒的弱者であるエーデルに虐げられることが快楽」という退廃的且つ理解不能な理由らしい。
   −
[[科学者・技術者|科学者]]としてのジ・エーデルは天才的な素質を持っており、「[[次元力]]」(彼曰く「源理の力」)の一部解明と制御に成功している。もっとも、それにより得られた力は、基本的に彼が楽しみを得るためにのみ行使され、時にはジエー・ベイベルとして、また時には黒のカリスマとして快楽を貪り、多元世界を又に駆けて思うがまま楽しんでいた。そして、[[並行世界]]の自分自身の同一存在の記憶が統合されおり、思考や性格も様々に混在しており、その深層心理についてはっきりとは断言できない([[ティファ・アディール]]曰く「複雑に絡み合って底が見えない」)。また、あらゆる版権作品に詳しく、本編[[流竜馬]]の別存在([[流竜馬 (OVA)]])の人間性、[[ブライト・ノア]]には息子[[ハサウェイ・ノア|ハサウェイ]]が辿った末路を仄めかし、[[ジロン・アモス]]との戦闘前会話では「[[ラストボス|ラスボス]]の僕を無視するっていうのかい!?」というメタフィクションな発言しては、楽しんでいる(「ラスボス」と言ったラスボスはシリーズ史上初めて)。
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[[科学者・技術者|科学者]]としてのジ・エーデルは[[天才|天才的]]な素質を持っており、「[[次元力]]」(彼曰く「源理の力」)の一部解明と制御に成功している。もっとも、それにより得られた力は、基本的に彼が楽しみを得るためにのみ行使され、時にはジエー・ベイベルとして、また時には黒のカリスマとして快楽を貪り、多元世界を又に駆けて思うがまま楽しんでいた。そして、[[並行世界]]の自分自身の同一存在の記憶が統合されおり、思考や性格も様々に混在しており、その深層心理についてはっきりとは断言できない([[ティファ・アディール]]曰く「複雑に絡み合って底が見えない」)。また、あらゆる版権作品に詳しく、本編[[流竜馬]]の別存在([[流竜馬 (OVA)]])の人間性、[[ブライト・ノア]]には息子[[ハサウェイ・ノア|ハサウェイ]]が辿った末路を仄めかし、[[ジロン・アモス]]との[[戦闘前会話]]では「[[ラストボス|ラスボス]]の僕を無視するっていうのかい!?」というメタフィクションな発言しては、楽しんでいる(ちなみに、「ラスボス」と言ったラスボスは、スパロボシリーズ史上初めて)。
   −
これらの点から明らかなように、彼は極度の快楽追求主義者であり、他人の事を意に介さない自己中心・唯我独尊の性格であり、自分以外の存在全てを玩具やゴミクズとしか見ていない。また、極度のマゾヒスト且つサディストでもある。「善悪」という観念的な意見は一切意に介さず、行動に一切悪びれることがなく、全てを嘲笑し弄ぶ。俗に「高二病」。
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これらの点から明らかなように、彼は極度の快楽追求主義者であり、他人の事を意に介さない自己中心的・唯我独尊な[[性格]]であり、自分以外の存在全てを玩具やゴミクズとしか見ていない。また、極度のマゾヒスト且つサディストでもある。「善悪」という観念的な意見は一切意に介さず、行動に一切悪びれることがなく、全てを嘲笑し弄ぶ。俗に「高二病」。
   −
元々特殊な性癖の人間ばかりが集まっていた「カイメラ隊」において、部下の性格が霞むほどの変態で、歴代の[[バンプレストオリジナル]]キャラクターの中でも間違いなく'''変態中の変態'''の烙印を押せるキャラクター<ref>Zシリーズのディレクター兼シナリオライターの名倉氏からも「'''他人から見れば、欲望丸出しの変人だが、それは裏を返せば、全ての束縛から自由になった者'''」と評している。余談であるがこれは、何者にもなれる可能性を有し奇矯な格好と足に食いついた犬を気にせず我が道を行く、というタロットカード「愚者」の絵柄が示している内容そのままである。また、後述のエルガンの件も「時代や見る者によって意味合いが変化する」という愚者のアルカナの特性に沿っていると言える。</ref>。その言動・行動は'''現実の人間が持つ本音の集合体'''であり、いわば「何気ない、無自覚の悪意の塊」。だからこそ対峙するキャラクター達からは猛反発を喰らう、「'''倒す理由が明確'''なラスボス」の一つ。
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ジ・エーデルは元々特殊な性癖の人間ばかりが集まっていた「カイメラ隊」において、部下の性格が霞むほどの変態で、歴代の[[バンプレストオリジナル]]キャラクターの中でも間違いなく'''変態中の変態'''の烙印を押せるキャラクター<ref>[[Zシリーズ]]のディレクター兼シナリオライターの名倉氏からも'''「ジ・エーデルは他人から見れば、欲望丸出しの変人だが、それは裏を返せば、全ての束縛から自由になった者」'''と評している。余談であるが、これは「何者にもなれる可能性を有し、奇矯な格好と足に食いついた犬を気にせず我が道を行く」という[[タロット]]「愚者」の絵柄が示している内容そのままである。また、後述の[[エルガン・ローディック|エルガン]]の件も「時代や見る者によって意味合いが変化する」という愚者のアルカナの特性に沿っていると言える。</ref>である。その言動・行動は'''現実の人間が持つ本音の集合体'''であり、いわば「何気ない、無自覚の悪意の塊」。だからこそ、対峙するキャラクター達からは猛反発を喰らう「'''倒す理由が明確'''なラスボス」の一つ。
    
「ZEUTH」が多元世界の修復を行ってしまっては快楽の源が失われると考え、自らが開発した機体「[[カオス・レムレース]]」に搭乗し、[[司令クラスター]]付近にて彼らZEUTHと対峙し、倒された。だが、それでも復活して[[特異点|大特異点]]に接触しようとする彼らを邪魔立てするが、[[主人公]]([[ランド・トラビス]] or [[セツコ・オハラ]])の[[スフィア]]による干渉を受け、動きを止めた。最後は多元世界修復の余波により、ジ・エーデルもまた自身の望む理想の世界が崩れゆく様を見届けながら消息不明となった。
 
「ZEUTH」が多元世界の修復を行ってしまっては快楽の源が失われると考え、自らが開発した機体「[[カオス・レムレース]]」に搭乗し、[[司令クラスター]]付近にて彼らZEUTHと対峙し、倒された。だが、それでも復活して[[特異点|大特異点]]に接触しようとする彼らを邪魔立てするが、[[主人公]]([[ランド・トラビス]] or [[セツコ・オハラ]])の[[スフィア]]による干渉を受け、動きを止めた。最後は多元世界修復の余波により、ジ・エーデルもまた自身の望む理想の世界が崩れゆく様を見届けながら消息不明となった。
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快楽を追求するジ・エーデルだが、その中の一つに「『[[太極]]』を屈服させる」というものがあり、それは言い換えれば太極=至高神ソルをあがめる御使いを打倒することに他ならない。これに先立ち、ジ・エーデルとなった人物の中でもっとも強い力を持っていたジエー・ベイベルは、誕生した多元世界([[UCW]])において自らの趣味である「多元世界を楽しむ」ことと、捨ててはならない大目的「御使いの打倒」を両立すべく、人造人間エーデルを傀儡に[[カイメラ]]を組織した。カオス・シリーズはそれぞれ[[カオス・レオー|スフィアの奪取]]、[[カオス・アングイス|次元力の抽出]]、[[カオス・カペル|スフィアの力の再現]]を目的に作られたものであり、最高傑作たるカオス・レムレースは御使いを封印するためのシステム「天獄」を組み込まれていた。しかし、カイメラは二人のスフィア・リアクターを擁する(ゲーム中では[[ランド・トラビス|どちらか]][[セツコ・オハラ|一人]]だが、シリーズの歴史ではこうなっているらしい)ZEUTHに敗北し、ジエー自身が「ジ・エーデル」を名乗って搭乗したカオス・レムレースも敗北。趣味を優先して時空修復を妨害しようとしたものの失敗、UCWは多元世界のまま安定することになった。
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快楽を追求するジ・エーデルだったが、その中の一つに「『太極』を屈服させる」というものがあり、それは言い換えれば[[太極]]=[[至高神ソル]]をあがめる御使いを打倒することに他ならない。これに先立ち、ジ・エーデルとなった人物の中でもっとも強い力を持っていたジエー・ベイベルは、誕生した多元世界([[UCW]])において自らの趣味である「多元世界を楽しむ」ことと、捨ててはならない大目的「御使いの打倒」を両立すべく、人造人間エーデルを傀儡に[[カイメラ]]を組織した。カオス・シリーズはそれぞれ[[カオス・レオー|スフィアの奪取]]、[[カオス・アングイス|次元力の抽出]]、[[カオス・カペル|スフィアの力の再現]]を目的に作られたものであり、最高傑作たるカオス・レムレースは御使いを封印するためのシステム「天獄」を組み込まれていた。しかし、カイメラは二人の[[スフィア・リアクター]]を擁する(ゲーム中では[[ランド・トラビス|どちらか]][[セツコ・オハラ|一人]]だが、シリーズの歴史ではこうなっているらしい)ZEUTHに敗北し、ジエー自身が「ジ・エーデル」を名乗って搭乗した[[カオス・レムレース]]も敗北。趣味を優先して時空修復を妨害しようとしたものの失敗、UCWは多元世界のまま安定することになった。
    
この後、スフィアの力を思い知ったジエーは、御使いを打倒するにはどうしても本物のスフィアが必要と考え、並行世界に散らばる自分自身と交信しつつスフィアを探索。[[ADW]]のエルガンは幸運にも[[クロノ]]が保持していた「揺れる天秤」の奪取に成功し、これを[[アクシオン財団]]経由でスコート・ラボに持ち込んだ。続けて起きた破界事変と再世戦争のタイミングで、擬似真化のため他のジ・エーデルに召集をかけたジエーは、消えつつあったエルガンの精神を引っ張り上げて存在を統合、[[AG]]として活動を開始した。
 
この後、スフィアの力を思い知ったジエーは、御使いを打倒するにはどうしても本物のスフィアが必要と考え、並行世界に散らばる自分自身と交信しつつスフィアを探索。[[ADW]]のエルガンは幸運にも[[クロノ]]が保持していた「揺れる天秤」の奪取に成功し、これを[[アクシオン財団]]経由でスコート・ラボに持ち込んだ。続けて起きた破界事変と再世戦争のタイミングで、擬似真化のため他のジ・エーデルに召集をかけたジエーは、消えつつあったエルガンの精神を引っ張り上げて存在を統合、[[AG]]として活動を開始した。
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強い意思を持つスフィア・リアクターはどうやっても思い通りにならないことを知ったジエーは、自分自身がリアクターになることを決断。ジェミナイに存在していた「いがみ合う双子」を奪取すべく、カオス・レムレースをダウンサイジングして再設計した[[ジェニオン]]を開発した。その乗り手として選んだのが、召集に応じず[[西条涼音]]の精神で眠っていた別人格、自称「アムブリエル」であった。が、肝心のジェニオンに接触したのは、近くにいた[[ヒビキ・カミシロ]]の方であり、やむを得ず当初の計画に近づける形でヒビキと接触、彼がリアクターとして成長するよう計らいつつ、保険としてスズネを丸め込んでジェニオンに乗せていた。
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強い意思を持つスフィア・リアクターはどうやっても思い通りにならないことを知ったジエーは、自分自身がリアクターになることを決断。ジェミナイに存在していた「いがみ合う双子」を奪取すべく、カオス・レムレースをダウンサイジングして再設計した[[ジェニオン]]を開発した。その乗り手として選んだのが、召集に応じず[[西条涼音]]の精神で眠っていた別人格、自称「アムブリエル」であった。だが、肝心のジェニオンに接触したのは、近くにいた[[ヒビキ・カミシロ]]の方であり、やむを得ず当初の計画に近づける形でヒビキと接触、彼がリアクターとして成長するよう計らいつつ、保険としてスズネを丸め込んでジェニオンに乗せていた。
    
AGとなった後のジ・エーデルはジエーの人格が主体であるため、欲望に忠実で自虐趣味な性格が健在であるものの、エルガンを始めとする他の人格の影響もあり協調性は高く空気も読める。また、統合に応じたジ・エーデルの総意として、御使いの打倒こそが第一義であり、そのためなら他者を道具として扱うことも、また他者と協力することも躊躇せず、時に人道を外れた手段を取ることも厭わない、という目的優先の存在となっていた(相手が相手なので無理もないが)。
 
AGとなった後のジ・エーデルはジエーの人格が主体であるため、欲望に忠実で自虐趣味な性格が健在であるものの、エルガンを始めとする他の人格の影響もあり協調性は高く空気も読める。また、統合に応じたジ・エーデルの総意として、御使いの打倒こそが第一義であり、そのためなら他者を道具として扱うことも、また他者と協力することも躊躇せず、時に人道を外れた手段を取ることも厭わない、という目的優先の存在となっていた(相手が相手なので無理もないが)。
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シリーズ全体を通してみるとジ・エーデルとは、神を名乗るものに仇名す、自分のために他を利用して踏みにじることを躊躇しない、目的のためには手段を択ばず享楽的など、太極および御使いという神に対になる「'''悪魔'''」として描かれた存在であったといえる。事実、アドヴェントも天獄篇での最終決戦及びエンディングにてジ・エーデルを悪魔と称していた。また、彼のトリックスター的な性質は、ジェニオンの攻撃のモデルともなっている[[北欧神話]]のラグナロクを引き起こした悪神ロキを思わせるものだといえる。
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シリーズ全体を通してみるとジ・エーデルとは、「神を名乗るものに仇なす、自分のために他を利用して踏みにじることを躊躇しない、目的のためには手段を択ばず享楽的など、太極および御使いという[[神]]に対になる『'''[[天使・悪魔|悪魔]]'''』として描かれた存在であった」といえる。事実、[[アドヴェント|聖アドヴェント]]も[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|第3次Z天獄篇]]での最終決戦及びエンディングにてジ・エーデルを悪魔と評していた。また、ジ・エーデルのトリックスター的な性質は、ジェニオンの攻撃のモデルともなっている[[北欧神話]]のラグナロクを引き起こした悪神ロキを思わせるものだといえる。
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ちなみに、『スーパーロボット大戦Z』において彼が成した次元力の使い道は、
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ちなみに、『[[スーパーロボット大戦Z]]』においてジ・エーデルが成した次元力の使い道は、
 
*自我を残したまま並行存在と成り代わる
 
*自我を残したまま並行存在と成り代わる
 
*別世界から並行する自分自身を呼ぶ='''並行世界の同一人物を同次元・同時間軸に存在させる'''
 
*別世界から並行する自分自身を呼ぶ='''並行世界の同一人物を同次元・同時間軸に存在させる'''
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*撃墜された並行存在の「死」をなかったことにする
 
*撃墜された並行存在の「死」をなかったことにする
 
など少ないながらも強烈な部類であり、カオス・レムレースを「人造スフィア」と評したとおり、次元力制御の第3段階である「事象の制御」を可能としている。
 
など少ないながらも強烈な部類であり、カオス・レムレースを「人造スフィア」と評したとおり、次元力制御の第3段階である「事象の制御」を可能としている。
これらの事象制御は第3次Zにおける高次元生命体達も実行していた内容であり、カオス・レムレースの完成度を伺わせる。
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これらの事象制御は[[第3次スーパーロボット大戦Z|第3次Z]]における[[御使い|高次元生命体達]]も実行していた内容であり、カオス・レムレースの完成度を伺わせる。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
 
=== [[Zシリーズ]] ===
 
=== [[Zシリーズ]] ===
 
;[[スーパーロボット大戦Z]]
 
;[[スーパーロボット大戦Z]]
:プロフィールは上記参照。平川大輔氏は本作がスパロボ初参加なのだが、ジ・エーデルのキャラ性もあり実に強烈な印象を残していた。2回行動+[[マップ兵器]]の組み合わせが厄介。できれば[[脱力]]使いの[[小隊]]を作り、プレイヤーフェイズで打ち損じた場合の後詰めとして控えさせると保険になる。特に[[母艦]]を前線に出すと撃沈してゲームオーバーに陥りやすい(特に[[ソレイユ]]&[[ディアナ・ソレル|ディアナ]]・[[エターナル]]&[[ラクス・クライン|ラクス]]の場合は『[[小隊長能力|隣接する味方の攻撃力+10%]]』の能力で突出する傾向があるので)。なお、[[ラストボス|ラスボス]]であるが、獲得[[経験値]]が170と名あり敵パイロットとしては平均程度である。現時点では破界篇・再世篇・時獄篇ともに直接は登場していない。
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:プロフィールは上記参照。平川大輔氏は本作がスパロボ初参加なのだが、ジ・エーデルのキャラ性もあり実に強烈な印象を残していた。
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:[[2回行動]]+[[マップ兵器]]の組み合わせが厄介。できれば[[脱力]]使いの[[小隊]]を作り、プレイヤーフェイズで打ち損じた場合の後詰めとして控えさせると保険になる。特に[[母艦]]を前線に出すと撃沈してゲームオーバーに陥りやすい(特に[[ソレイユ]]&[[ディアナ・ソレル|ディアナ]]・[[エターナル]]&[[ラクス・クライン|ラクス]]の場合は『[[小隊長能力|隣接する味方の攻撃力+10%]]』の能力で突出する傾向があるので)。
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:なお、[[ラストボス|ラスボス]]であるが、獲得[[経験値]]が170と名有り敵パイロットとしては平均程度である。
 
;[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇]]
 
;[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇]]
:前作における彼の究極と言うべき異常な思考と悪辣さは、戦った[[ZEUTH]]の面々に相当な遺恨を残しており、同時に「彼の様な存在に2度と人の命や世界を好きにさせてはならない」という使命感を植えつけていた。後半で名前が一度出ている(言った人物は[[桂木桂]])。
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:前作における彼の究極と言うべき異常な思考と悪辣さは、戦った[[ZEUTH]]の面々に相当な遺恨を残しており、同時に「彼の様な存在に二度と人の命や世界を好きにさせてはならない」という使命感を植えつけていた。
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:なお、後半でジ・エーデルについて[[桂木桂]]が言及している。
 
;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]]
 
;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]]
:登場しないが[[エルガン・ローディック]]が'''平行世界のジ・エーデル'''という衝撃の事実が明らかになる。エルガンによれば、ZEUTHが戦ったジ・エーデルは[[黒の英知]]の影響を最も強く受けた存在であり、度を越した享楽主義はいずれ訪れるであろう絶望の未来から目をそむけた逃避だったと推察されていた。続編『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]]』では用語項目として追加されている。
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:登場しないが、[[エルガン・ローディック]]が'''平行世界のジ・エーデル'''という衝撃の事実が明らかになる。
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:エルガンによれば、「ZEUTHが戦ったジ・エーデルは[[黒の英知]]の影響を最も強く受けた存在であり、彼の度を越した享楽主義はいずれ訪れるであろう絶望の未来から目をそむけた逃避だった」と推察されていた。
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:なお、[[続編]]『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]]』では、用語項目として追加されている。
 
;[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇]]
 
;[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇]]
:[[AG]]の正体としてジエーの姿で登場。目的の全てが今回ようやく明かされることになった。
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:[[AG]]の正体としてジエーの姿で登場。ジ・エーデルの目的の全てが、今回ようやく明かされることになった。
    
== パイロットステータス設定の傾向 ==
 
== パイロットステータス設定の傾向 ==
 
=== [[能力|能力値]] ===
 
=== [[能力|能力値]] ===
基本能力値は、これまでのシリーズではラスボスと言えば他を圧倒する数値に設定されるのがお約束であったが、彼の場合はそこまで高くはなく、敵の中でベスト5に入る能力値は一つもない。[[技量]]も平凡で、[[アムロ・レイ|アムロ]]の基本技量値が'''186'''で、ジ・エーデルは'''185'''。「成長タイプ」もアムロと同じ「万能系・回避型」。よって、[[再攻撃]]をジ・エーデルを含む幹部クラスに発動させる場合にはアムロの技量値を平均値として底上げすると無駄が無い。彼の強みは後述の特殊スキルと隊長効果にある。自身を戦闘のアマチュアと言っているが、能力値自体は自軍のエースパイロットと殆ど同じ能力値。このせいか、近年の据え置きのラスボスにしては珍しく[[回避]]が非常に高い。回避だけに限って見れば、[[イルイ・ガンエデン|イルイ]]や[[ケイサル・エフェス (人物)|霊帝]]以上である。
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基本能力値は、これまでのシリーズではラスボスと言えば他を圧倒する数値に設定されるのがお約束であったが、彼の場合はそこまで高くはなく、敵の中でベスト5に入る能力値は一つもない。[[技量]]も平凡で、[[アムロ・レイ|アムロ]]の基本技量値が'''186'''で、ジ・エーデルは'''185'''。「成長タイプ」も[[アムロ・レイ|アムロ]]と同じ「万能系・回避型」。よって、[[再攻撃]]をジ・エーデルを含む幹部クラスに発動させる場合にはアムロの技量値を平均値として底上げすると無駄が無い。彼の強みは後述の特殊スキルと隊長効果にある。自身を戦闘のアマチュアと言っているが、能力値自体は自軍のエースパイロットと殆ど同じ能力値。このせいか、近年の据え置きのラスボスにしては珍しく[[回避]]が非常に高い。回避だけに限って見れば、[[イルイ・ガンエデン|イルイ]]や[[ケイサル・エフェス (人物)|霊帝]]以上である。
    
=== [[精神コマンド]] ===
 
=== [[精神コマンド]] ===
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:戦闘イベントで自身の創造物であった[[エーデル・ベルナル|エーデル]]を始末するときの台詞。
 
:戦闘イベントで自身の創造物であった[[エーデル・ベルナル|エーデル]]を始末するときの台詞。
 
;「それの何が悪いんだい? 常識で、道徳で、論理で、愛で? ちゃんと説明してくれよ」
 
;「それの何が悪いんだい? 常識で、道徳で、論理で、愛で? ちゃんと説明してくれよ」
:[[ZEUTH]]の面々からの怒りの言葉に、返した彼の反論。いわゆる「正義の味方」であるZEUTHに対する、ある意味リアルな反応。実際現実の人間はこんな感じかもしれない。
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:[[ZEUTH]]の面々からの怒りの言葉に、返した彼の反論。いわゆる「正義の味方」であるZEUTHに対する、ある意味リアルな反応。実際、現実の人間はこんな感じかもしれない。
 
;「知らないよ、そんなの。ビーカーで量ったわけじゃないし」<br />「それとも何? 血と涙の混合液が10Lを超えると、正義の味方は怒るのかい?」
 
;「知らないよ、そんなの。ビーカーで量ったわけじゃないし」<br />「それとも何? 血と涙の混合液が10Lを超えると、正義の味方は怒るのかい?」
 
:「どれだけの血と涙が流れたと思っている!?」という怒りの言葉に、返した彼の反論。前の台詞と合わせ、自分以外にはまったく興味がないことがこれでもかというほど分かる。
 
:「どれだけの血と涙が流れたと思っている!?」という怒りの言葉に、返した彼の反論。前の台詞と合わせ、自分以外にはまったく興味がないことがこれでもかというほど分かる。
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;「汗…? どうして、ボクが汗をかいてるんだ…?」
 
;「汗…? どうして、ボクが汗をかいてるんだ…?」
 
:被弾時の台詞の一つ。後述するように、ジ・エーデルが痛みを快楽と出来るのは相手が弱者であるが故なので、「強者」たるZEUTHを相手にしている自覚のない彼には、搭乗機の被弾に対して「恐怖」を覚えていることがわからない。
 
:被弾時の台詞の一つ。後述するように、ジ・エーデルが痛みを快楽と出来るのは相手が弱者であるが故なので、「強者」たるZEUTHを相手にしている自覚のない彼には、搭乗機の被弾に対して「恐怖」を覚えていることがわからない。
;「ハハハハハハ! サイコーだ! サイコーだよ、君達は!」<br />「プリーズ! プリーズ! もっと痛みを! もっと刺激を! ボクを! ボクを絶頂に導いてくれ!」<br />「来たあああああああっ! 今までにない最高の刺激だああっ!!」<br />「サイコーだよ、ZEUTH! アイラビュ~! フォーエバー!!」
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;「ハハハハハハ! サイコーだ! サイコーだよ、君達は!」<br />「プリーズ! プリーズ! もっと痛みを! もっと刺激を! ボクを! ボクを絶頂に導いてくれ!」<br />「来たあああああああっ! 今までにない最高の刺激だああっ!!」<br />「サイコーだよ、ZEUTH! アイラビュ~! フォーエバー!!」
 
:撃墜後の台詞。ZEUTHの一斉攻撃によってジ・エーデルの野望は潰えたかに思われたが…
 
:撃墜後の台詞。ZEUTHの一斉攻撃によってジ・エーデルの野望は潰えたかに思われたが…
 
;「残念! そうは問屋が卸さない!」<br />「[[ユニウスセブン|あの岩の塊]]を破壊すれば全てはおじゃんなんだ!」
 
;「残念! そうは問屋が卸さない!」<br />「[[ユニウスセブン|あの岩の塊]]を破壊すれば全てはおじゃんなんだ!」
192行目: 197行目:  
:実はこの大特異点の破壊の回避は[[第3次Z時獄篇|後に]][[アクシズ|別の大特異点]]にも同様の事が必要な事が発覚している。
 
:実はこの大特異点の破壊の回避は[[第3次Z時獄篇|後に]][[アクシズ|別の大特異点]]にも同様の事が必要な事が発覚している。
 
;「ジ・エーデル語録その27! 約束は破るためにあるんだよ!」
 
;「ジ・エーデル語録その27! 約束は破るためにあるんだよ!」
:[[神勝平|勝平]]の「俺たちが勝ったら好きにすればいいって言ったのは、お前じゃねぇか!」の言葉に対する反論。残り26個の語録は不明だが、彼の性格を考えるとろくな物がないのは確かである。
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:[[神勝平|勝平]]の「俺たちが勝ったら好きにすればいいって言ったのは、お前じゃねぇか!」の言葉に対する反論。残り26個の語録は不明だが、ジ・エーデルの性格を考えると、ろくな物がないのは確かである。
 
;「暑苦しい! 近寄るな! この破壊魔!!」<br />「い、嫌だっ! こんな暑苦しいラストだけは嫌だああああああっ!!」
 
;「暑苦しい! 近寄るな! この破壊魔!!」<br />「い、嫌だっ! こんな暑苦しいラストだけは嫌だああああああっ!!」
 
:ジ・エーデルの妨害に対してランドが互いのスフィアを干渉させて彼を道連れにしようとした時の叫び。流石のジ・エーデルでも暑苦しいものだけは苦手のようだ。…これまで行った悪事の報いと言われたらそれまでであるが。
 
:ジ・エーデルの妨害に対してランドが互いのスフィアを干渉させて彼を道連れにしようとした時の叫び。流石のジ・エーデルでも暑苦しいものだけは苦手のようだ。…これまで行った悪事の報いと言われたらそれまでであるが。
 
;「そんな! ボクの…ボクだけのワンダフル・ワールドがああっ!!」
 
;「そんな! ボクの…ボクだけのワンダフル・ワールドがああっ!!」
:完全敗北を喫したジ・エーデル。カオスに満ちた多元世界が修復される様を目の当たりにし、これ以上楽しめないという事実に大ショックを受けて取り乱しながら光の向こうへ消えた。が、彼の暗躍は[[AG|これで終わったわけではなかった]]。
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:完全敗北を喫したジ・エーデル。カオスに満ちた多元世界が修復される様を目の当たりにし、これ以上楽しめないという事実に大ショックを受けて取り乱しながら光の向こうへ消えた。だが、彼の暗躍は[[AG|これで終わったわけではなかった]]。
    
== 搭乗機体・関連機体 ==
 
== 搭乗機体・関連機体 ==
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;[[ジェニオン]]
 
;[[ジェニオン]]
 
:AGとなった後に開発したDEMシリーズの完成機。開発コンセプトはスフィアを搭載し、コンパクトに再設計したカオス・レムレース。
 
:AGとなった後に開発したDEMシリーズの完成機。開発コンセプトはスフィアを搭載し、コンパクトに再設計したカオス・レムレース。
  −
== 余談 ==
  −
*彼の本来の人格、そして本来存在する世界は結局不明である。
  −
**尚、ジ・エーデルの姿とジエーの姿とでは記憶を共有しても、性格はやや異なるようである(様々な姿をとることが可能である点やその形態毎に異なった性格を有する点においては[[ダークブレイン]]も似たような性質を持つ)。
      
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
 
<references />  
 
<references />  
 +
 +
== 余談 ==
 +
*ジ・エーデルの本来の人格および本来存在する世界は、結局不明である。
 +
**なお、ジ・エーデルの姿とジエーの姿とでは記憶を共有しても、性格はやや異なるようである(様々な姿をとることが可能である点やその形態毎に異なった性格を有する点においては[[ダークブレイン]]も似たような性質を持つ)。
 
{{DEFAULTSORT:し ええてる へるなる}}
 
{{DEFAULTSORT:し ええてる へるなる}}
 
{{バンプレストオリジナル}}
 
{{バンプレストオリジナル}}
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