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2013年発売の『[[スーパーロボット大戦UX]]』において、SDガンダムシリーズがユニットデザインだけではなく「参戦作品」の一つとして初めて登場した。なお、SDガンダム側は『[[SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors]]』で、リアルサイズガンダム側は『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』『[[劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-]]』であるのだが、三国伝のSDキャラたちのモチーフとなっているモビルスーツには、[[コズミック・イラ]]作品と『[[機動戦士ガンダム00|00]]』シリーズの機体が含まれておらず、SDガンダム側とリアルサイズガンダム側で'''登場するモビルスーツが一切被っていない'''為、上記の説を覆すには至っていない。2015年発売予定の『[[スーパーロボット大戦BX]]』においてはSDガンダム側は『[[SDガンダム外伝]]』が、リアルサイズガンダム側は『劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』、『[[機動戦士ガンダムUC]]』、『[[機動戦士ガンダムAGE]]』が参戦しているが、『SDガンダム外伝』は『UC』が被る可能性が残されてはいるものの、メインキャラ格のみの参戦とすれば特に問題は起きない<ref>特に人間キャラについては「同一人物が存在する事になるので登場しない」と寺田プロデューサーが明言しており、それ以外でも味方側のMS族はガンダムタイプしか登場しない事が示唆されている。</ref>。
 
2013年発売の『[[スーパーロボット大戦UX]]』において、SDガンダムシリーズがユニットデザインだけではなく「参戦作品」の一つとして初めて登場した。なお、SDガンダム側は『[[SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors]]』で、リアルサイズガンダム側は『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』『[[劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-]]』であるのだが、三国伝のSDキャラたちのモチーフとなっているモビルスーツには、[[コズミック・イラ]]作品と『[[機動戦士ガンダム00|00]]』シリーズの機体が含まれておらず、SDガンダム側とリアルサイズガンダム側で'''登場するモビルスーツが一切被っていない'''為、上記の説を覆すには至っていない。2015年発売予定の『[[スーパーロボット大戦BX]]』においてはSDガンダム側は『[[SDガンダム外伝]]』が、リアルサイズガンダム側は『劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』、『[[機動戦士ガンダムUC]]』、『[[機動戦士ガンダムAGE]]』が参戦しているが、『SDガンダム外伝』は『UC』が被る可能性が残されてはいるものの、メインキャラ格のみの参戦とすれば特に問題は起きない<ref>特に人間キャラについては「同一人物が存在する事になるので登場しない」と寺田プロデューサーが明言しており、それ以外でも味方側のMS族はガンダムタイプしか登場しない事が示唆されている。</ref>。
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== 玩具 ==
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SDガンダムシリーズを扱っている玩具には以下のものがある。カードダス以外は現在も継続している。
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;カプセルトイ
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:いわゆるガチャガチャ・ガシャポン。コインを入れてレバーを回すとSDガンダムのミニモデルが入ったカプセルが出てくるという自動販売機である。
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:SDガンダムシリーズはこのカプセルトイから始まった。中のミニモデルは塩化ビニル樹脂製で、初期の頃は単一色の所謂「消しゴム人形」だったが、現在では彩色済みミニフィギュアとなっている。
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;プラモデル
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:スナップフィットタイプの箱入りキット。「BB戦士」というシリーズ名で知られ、SD戦国伝のメインプラットフォームでもある。
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:「BB戦士」という名称は当初スプリングを使用したギミック(BB弾を発射するなど)が装備されていたことが由来となっているが、現在では安全面の配慮から廃止されている。ただし、「ギミックを重視する」というシリーズの根幹要素は現在も受け継がれており、変形や合体などのギミックを楽しめる仕組みになっている。
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:「コミックワールド」というミニ漫画冊子がついてくるのも特徴。『[http://bandai-hobby.net/BB/ SDガンダムBB戦士公式サイト]』で冊子の多くが閲覧可能となっている。
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;組み立て玩具
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:BB戦士より低年齢層をターゲットとした、プラモとは異なるカテゴリの組み立て玩具。電飾やサウンドなどのギミックでBB戦士との差別化が図られている。主にSDガンダム外伝やSDコマンド戦記を中心に展開。
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:90年代では「元祖SDガンダムシリーズ」という名で展開され、SDガンダムのプラスチック玩具においてBB戦士との二本柱となっていた。現在は後継シリーズとして「SDX」が展開されている。
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;カードダス
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:バンダイが提供している、トレーディングカードの自動販売機。コインを入れてレバーを回すとカードが出てくる、いわば「カードのガシャポン」である。
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:現在はトレーディングカードアーケードゲーム「データカードダス」に移行している。デジタル化以降はSDガンダムは取り扱われていないが、2007年頃から「カードダス20周年」企画の一環で、「コンプリートボックス」と題して限定部数生産形式で復刻版を販売していた。
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:『SDガンダムワールド コンプリートボックス』は、Vol.4を最後にそのリメイクを停止。
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:『SDガンダム外伝』に分類される騎士ガンダムシリーズの方は好評を博した結果、完全受注限定生産ながら『SDガンダム外伝 プレミアムコンプリートボックス』のタイトルで続編の復刻が決定。販売不振を受けて未完となった「鎧闘神戦記」のカードダスを完結にまで導き、更に2012年9月に久々の新章として[http://www.carddas.com/sd20th/ 『新約SDガンダム外伝』]が発表された。騎士ガンダムシリーズの根強い人気の高さが窺い知れる。
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これらの他にも「ガンダムクロス」「超Cガンダム」「ターンフラッシュ」など、単発もしくは少数のラインナップで終了した商品も数多く存在する。
      
== SDガンダムシリーズの世界観 ==
 
== SDガンダムシリーズの世界観 ==
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SDガンダムシリーズがコミックを使って作り出した世界観やテーマは様々なものがある。原作をパロディしたギャグもの、原作と無関係にモビルスーツたちによる日常系コメディ、シリアスな異世界ファンタジーもの、果ては学園コメディまで、何でもありである。登場キャラクターも生命体からメカ、モンスターや精霊、さらには神様まで網羅しており、しかも'''SDガンダムとリアル体系のガンダムが共存すらしている'''。「'''SDガンダムは自由なのだ'''」という言葉もあり、一部ではガンダムで思いつく大抵のネタは既にSDが通り過ぎているとさえ言われるほどである。端的に言えば「わざわざガンダムを使って表現する必要のない世界観」にまでガンダムを無理にでも使うのがSDガンダムシリーズであり、この自由さこそが現在まで愛されている最大の魅力である。しかし、その一方で[[シャア・アズナブル]]役の池田秀一氏は下品な台詞が多いSDガンダムの仕事を快く思っていなかったというエピソードも残している。
 
SDガンダムシリーズがコミックを使って作り出した世界観やテーマは様々なものがある。原作をパロディしたギャグもの、原作と無関係にモビルスーツたちによる日常系コメディ、シリアスな異世界ファンタジーもの、果ては学園コメディまで、何でもありである。登場キャラクターも生命体からメカ、モンスターや精霊、さらには神様まで網羅しており、しかも'''SDガンダムとリアル体系のガンダムが共存すらしている'''。「'''SDガンダムは自由なのだ'''」という言葉もあり、一部ではガンダムで思いつく大抵のネタは既にSDが通り過ぎているとさえ言われるほどである。端的に言えば「わざわざガンダムを使って表現する必要のない世界観」にまでガンダムを無理にでも使うのがSDガンダムシリーズであり、この自由さこそが現在まで愛されている最大の魅力である。しかし、その一方で[[シャア・アズナブル]]役の池田秀一氏は下品な台詞が多いSDガンダムの仕事を快く思っていなかったというエピソードも残している。
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現在までSDガンダムが公式で展開してきたテーマや世界観は大きく分けると以下のようになる。
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===ギャグ・パロディ系===
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SDガンダムシリーズは当初「擬人化したモビルスーツたちがドタバタコメディを繰り広げるギャグ・パロディもの」という位置づけで始まった。現在でも単に『SDガンダム』とだけされる場合は、基本的にギャグ要素が念頭に置かれることが多い。
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ギャグ・パロディ系として作られたSDガンダムシリーズの漫画作品やアニメ作品は、その作品ごとに舞台設定が異なる。基本的に作家ごとに好き勝手にギャグを描いていったので、同じSDキャラクターでも作品によって全く異なるキャラクター性で描かれることになる。しかし、その自由度の高さこそが原作イメージを「壊す」手助けともなっている。
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以下はギャグ系作品として発表された代表的な作品である。
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;『機動戦士SDガンダム BB戦士 コミックワールド』(今石進)
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:プラモ「BB戦士」に付属された漫画。コミックワールドでは「SDキャラクターたちは役者であり、スタジオでドラマを撮っている」という設定があり、原作のガンダムシリーズは彼らが演じたドラマであるという扱いである。このコミックワールドはそのスタジオの役者たちの日常を描くコメディ漫画であったが、そこからさらに発展させ「別に原作アニメと関係のないドラマを撮影しても良いのではないか」という着想から生まれたのが、後の武者ガンダム、騎士ガンダムなどのオリジナル路線である。
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:シリーズ細分化後はSDガンダム外伝は単発のギャグもの、SD戦国伝はシリアスな連続ストーリーといった具合に作風が住み分けされた。
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;『元祖!SDガンダム』(横井孝二)
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:コミックボンボン連載の4コマ漫画作品。そのタイトルからしばしば玩具の「元祖SDガンダムシリーズ」と混同されるが、当作の「元祖」はSDガンダムの統括デザイナーにして生みの親である横井孝二が作者であるという意味から来ている。登場そのものもこちらが先であり、横井氏が関わっているという以外に同名玩具シリーズとの直接的関係は存在しない。生みの親の特権で、騎士・武者・Gアームズなどオリジナル系SD作品のキャラクターも登場させているのが特徴。
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;『爆笑戦士! SDガンダム』(佐藤元)
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:コミックボンボン連載。人間とSDモビルスーツが共存する世界でのドタバタギャグ漫画。終始ハイテンションでコミックワールドとは対極のノリ。Zガンダムのキャラクターが中心で、ストーリーは一発ネタの連作短編もので各話ごとに設定がリセットされるため、統一したあらすじはない。内容は同作者の前連載作にあたる『ファミコン必笑どーじょー』の流れをそのまま汲んでおり、シチュエーションコントをベースにアイドル・CM・TVドラマなど当時のトレンドを盛り込んだパロディネタに特化している。
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;『ダブルゼータくんここにあり』(こいでたく)
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:バンダイの模型誌「B-CLUB」と姉妹誌「SDクラブ」で連載。哲学ギャグ漫画として知られる『ぼのぼの』をSDガンダムで再現するというコンセプトの作品。
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;『SDガンダムフルカラー劇場』(あずま勇輝)
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:コミックボンボン連載。1997年からボンボン休刊まで連載され、その後も掲載誌を変えながら2009年まで続いた。SDガンダムシリ-ズの漫画作品では最長連載。
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:カプセルトイ『SDガンダムフルカラー』の販促漫画という意味でつけられたタイトルで、フルカラーと言う名に反して作品は基本的には白黒である。
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:全てのガンダムシリーズの世界観が原作設定を踏襲しつつギャグの味付けで一緒くたになったような不思議な世界観で、きわめて多様なSDモビルスーツが登場する。なお、人間キャラも共存している世界観でもある。連載時期的に、[[コズミック・イラ]]作品や『[[機動戦士ガンダム00]]』などTBS系で放映されたガンダムシリーズのSDキャラクターも扱われている。
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;『森本がーにゃのSDガンダムいんふぉ』(森本がーにゃ)
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:サンライズが運営するガンダムシリーズのポータルサイト「GUNDAM.INFO」にて、2012年3月19日から連載されているWEB漫画。作者の森本氏(自画像は[[陸戦型ジム]])がSDモビルスーツと共に、ガンダム関連の様々な話題をギャグ漫画形式で紹介する。扱うジャンルもアニメだけでなくプラモデル・カプセルトイ・ゲーム・パチスロ等多岐にわたる。なお、森本氏がSDガンダム世代であることから、作風は上記『フルカラー劇場』をほぼ踏襲したものとなっている。
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===武者ガンダムシリーズ===
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「武者ガンダム(むしゃ - )」とはSD化されたモビルスーツに戦国武将の鎧を着せたもののことである。展開時期は1988年~現在まで。
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初出は漫画『プラモ狂四郎』で主人公がRX-78-2[[ガンダム]]のプラモデルを改造してつくったカスタムモデル「ムシャガンダム」であり、SDガンダムとは無関係のものであった。それがSD化されてカプセルトイやBB戦士に登場した事で人気を博したため、他のモビルスーツも武者風のデザインでSD化させる企画が始まった。
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企画に際して「武者の衣装を着たSDキャラクターたちが活躍する異世界の物語」が設定され、BB戦士付属冊子のコミックワールドやコミックボンボン誌上で漫画連載が行われた。なお、武者ガンダムの玩具は「BB戦士」を主軸に展開され、「元祖SDガンダム」を主軸にしていた騎士ガンダムとは棲み分けがされていた。
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展開初期の頃は、武者たちの名前は「モチーフとなったモビルスーツの名前を強引な当て字で漢字にする」ことであらわしていた。例えば「武者駄舞留精太頑駄無(むしゃだぶるぜいたがんだむ)」は[[ΖΖガンダム]]をモチーフにする(スパロボでいえば我亜里怨と書いてガーリオンと読ませる)。その他には意訳を用いる場合(「武者全武装頑駄無(むしゃふるあーまーがんだむ)」など)もあったが、後に強引な当て字は少なくなり、「白龍頑駄無」(モチーフは[[ガンダム試作1号機Fb]])などオリジナルの名前をつけることも多くなり、ついに第10弾からは「武者デスサイズ」など普通にカタカナ表記となったが、武者ガンダムシリーズの最盛期はこの当て字がされていた時代であり、今でも武者ガンダムといえば'''暴走族のような名前がついたガンダム'''というイメージで捉えている人は少なくない。
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余談だが「頑駄無」は「頑強なる心を持ちて 悪を駄せし輩を 無に帰せしめし者」という意味であって「頑張っても無駄」的なネガティブな意味ではないので要注意。
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武者ガンダムシリーズはさらに以下のように区分される。
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;SD戦国伝(第1弾 ~ 第3弾)
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:最初に展開された武者ガンダムシリーズ。これはさらに「武者七人衆編」「風林火山編」「天下統一編」の三部に分けることができる。ファースト~0080、及びセンチネルのMSがモチーフになっている。
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:SDキャラクターたちが暮らす戦国時代の日本のような世界を舞台に、この地を納める「頑駄無一族」の若武者とその仲間たちが、この地を支配しようとする「闇軍団」との壮絶な合戦を繰り広げるという物語。三部にわたって大きな年代経過があり、この地の王「頑駄無大将軍」の地位が代替わりされていくというのも特徴。第一部のキャラクターが第二部では出世して別のデザインになっている、といった形で玩具展開を拡大させていった。
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;新SD戦国伝(第4弾 ~ 第6弾)
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:二番目に展開された武者ガンダムシリーズ。これはさらに「地上最強編」「伝説の大将軍編」「七人の超将軍編」「超機動大将軍編」の四部に分けることができる。モチーフ作品群はF91~G。
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:前作『SD戦国伝』と世界観は引き継いでおり、名前のなかったこの国に「天宮(アーク)」という名前が付けられた。そして「天宮」から海を越えたところにある大陸として中国風の「影舞乱夢(エイブラム)」、インド風の「赤流火穏(アルビオン)」が新たに設定され、この三大陸をまたに駆けるストーリーが『新SD戦国伝』である。
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:登場する武者も、影舞乱夢出身者には古代中国風の武具を、赤流火穏出身者には古代インド風の武具が着せられ、デザインのバリエーションは格段に増えている。
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:敵は闇の力の信奉者たちであり、光と闇の二元論の壮大なサーガが背景にある。扱われるストーリーも世界の創世神話に絡む規模にまでエスカレートした。
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:四部の主人公はそれぞれ父(「地上最強編」「伝説の大将軍編」)、長男(「七人の超将軍編」)、次男(「超機動大将軍編」)であり、系譜的な広がりを見せている。
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:このシリーズ以降、大将軍から「○代目」という呼称が消滅。また、SDからリアル体系に変形合体するキャラクターや機動兵器がSDシリーズ全体において初登場した。
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;超SD戦国伝(第7弾 ~ 第10弾)
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:三番目に展開された武者ガンダムシリーズ。これはさらに「武神輝羅鋼(ブシンキラハガネ)編」「刀覇大将軍編」「天星七人衆編」の三部に分けることができる。平成三部作やその外伝がモチーフ。
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:『新SD戦国伝』とおなじく三大陸の武者たちが活躍する戦記もので、武神輝羅鋼編は超機動大将軍編の直系だが、それ以降は各部ごとで100年以上がたつため、ストーリー的には前作のようなサーガ展開は薄い。しかし、前の部の血縁の子孫が次の部に登場する、といった具合に歴史ドラマのカラーを濃く持たせている。
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:なお、この時期の天零頑駄無などに付属していた「結晶輝羅鋼」のパーツはメッキ重ねによって表現されていたのだが、当時は発展途上の技術であったためこれが剥がれやすく、さらにプラモデルが高価になり大型化する、という悪循環を生み、登場から1年半で消滅。現在の復刻版はシールで再現されているため、当時の結晶輝羅鋼は値段が高騰している。
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;ムシャ戦記 光の変幻編(第11弾)
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:「天宮」を舞台にしながらも、設定を一旦リセットして再始動したシリーズ。過去の戦国伝のキャラクターが出てくるが、過去作と時系列的なつながりは曖昧にされている。主要キャラのモチーフはエンドレスワルツのMSを中心に構成されている。
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:このシリーズから、武者の名前に強引な当て字をすることはなくなった(「武者ウイングゼロ」などと表記)。しかし、過去の戦国伝のキャラクターたちについてはそのままの当て字が継続している。
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;ムシャジェネレーション(第12弾)
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:それまでの武者から世界観そのものを刷新させたシリーズ。文明が後退した超未来を舞台に、過去のロストテクノロジーである「武者」を駆る人間たちの物語。騎士ガンダムの「機兵」の要素を武者世界に持ち込んだものである。
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:「ジェネレーション」というタイトルが示す通り『SDガンダムG GENERATION』の武者版というコンセプトを目指して生まれたシリーズで、本作における「武者」は人が駆るSD型のロボットであり、ガンダム系機体にはそれまでのSDシリーズの定番であった「瞳」も存在しない。方向性としては『魔神英雄伝ワタル』や『[[覇王大系リューナイト]]』のようなSDロボが出てくるオリジナルファンタジーアニメに近い。
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:世界観は本作で初のSD化となる∀ガンダムがベースとなっており、主人公もロラン(侶蘭)が務める。
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:その異端さ故に人気不振を招き短期でシリーズが打ち切られ、コミックスも未発売となってしまった不遇のシリーズでもある。
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:裏設定的には[[黒歴史]]と関連があるらしく、過去のガンダムシリーズの未来の世界がムシャジェネレーションで、さらにその後にナノマシンの影響で「武者」に生物的特性が宿り、SD戦国伝の世界につながる、という形となっている。
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; 武者○伝(第13弾 ~ 第15弾)
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:「ムシャマルデン」と読む。天宮の武者ガンダムたちが現代日本にやってきた、というコンセプトのシリーズ。
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:時系列としては『ムシャ戦記 光の変幻編』の数十年後になるが、基本的にはギャグ路線で、シリアス一辺倒だった武者ガンダムシリーズをSDガンダムの元祖たるパロディ路線に回帰させたとも言うべきシリーズ。天界武者や天星七人集などの特殊な背景はやや無視される傾向にある。
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:全三部構成だが、各編に特別な名前はない。第三部は逆に現代日本のキャラが天宮にやってくる構成になっている。
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:各部の主人公が後の部に再登場し、最終局面では主人公3人が揃って[[ゲッターロボ (兵器)|ゲッター]]的な融合を果たして「頑駄無大将軍」となっている。
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;SDガンダムフォース絵巻 武者烈伝 武化舞可編(第16弾)
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:SD戦国伝の第一部「武者七人衆編」のリメイク。ただし、時系列的には天宮の歴史設定に組み込まれており、「天宮の未来に、過去と同じような事件が起こった」という扱い。
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:『SDガンダムフォース絵巻』のタイトルが示す通り、当初は『SDガンダムフォース』と何らかの繋がりがあるとされていた。
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:なお、ショートビデオ作品群である『GUNDAM EVOLVE』シリーズの一作『頑駄無 異歩流武../(ガンダム イボルブダブルドットスラッシュ)十四』は本作との繋がりが示唆されている。
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;武者番長風雲録(第17弾)
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:武者ガンダムたちと人間が共存する世界の小学校を舞台にした「番長モノ」のストーリー。日本各地の番長ガンダムたちと抗争を繰り広げる熱血ギャグもの。モチーフは宇宙世紀のMS群。
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:武者ガンダムの「暴走族の名前のような」イメージをあえて逆手にとったシリーズ。天宮との関わりは不明だが、一部資料によっては『武者○伝』の数年後の出来事とされている。
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:本作も人気不振によりプラモデル展開は4種で打ち切られているが、漫画連載は継続され『BB戦士三国伝』までの息を繋いだ。
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;SD戦国伝 武神降臨編(第18弾)
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:実在の戦国武将とSDガンダムを合体させたシリーズ。SD三国伝の逆輸入的なシリーズで、現時点で最新の武者ガンダムシリーズである。
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:設定上は「戦国武将の魂を宿した武将頑駄無」ということだが、コミック連載も付属コミックワールドもないためキャラ付けは弱い。プラモの箱に簡単なキャラクター性のみ解説されている。
      
===騎士ガンダムシリーズ===
 
===騎士ガンダムシリーズ===
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;新約SDガンダム外伝 救世騎士伝承 スダドアカ ナイト サーガ(第11弾)
 
;新約SDガンダム外伝 救世騎士伝承 スダドアカ ナイト サーガ(第11弾)
 
:2013年より開始が予告されてる新シリーズ。第1弾にあたる「神話復活編」は過去のシリーズのおさらいであり、第2弾となる「二人の皇子編」から本編(「黒き暴君編」「もう一つの聖杯編」「新王光誕編」の四部構成)が開始される。舞台は「鎧闘神戦記」の時代から数百年を経たプリティス王国。2015年春に完結をみせたが、今後の外伝の展開は不明。
 
:2013年より開始が予告されてる新シリーズ。第1弾にあたる「神話復活編」は過去のシリーズのおさらいであり、第2弾となる「二人の皇子編」から本編(「黒き暴君編」「もう一つの聖杯編」「新王光誕編」の四部構成)が開始される。舞台は「鎧闘神戦記」の時代から数百年を経たプリティス王国。2015年春に完結をみせたが、今後の外伝の展開は不明。
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===ガンドランダー===
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ガンドランダーは、SDガンダムを使ったファンタジーものの企画。騎士ガンダムとほぼ同時期に開始された。展開時期は1990年~1993年。
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舞台となるのは「ガンドランド大陸」と呼ばれる異世界。雰囲気は騎士ガンダムシリーズと似ているが、ガンドランダーは中世というより古代をイメージしており、ギリシャ神話の英雄憚や映画『コナン・ザ・グレート』のような、所謂「'''剣とサンダルもの'''」(紀元前を舞台に、ボディビルダー演じるバーバリアンや剣闘士が筋肉ですべてを片付ける冒険映画のジャンル)の雰囲気を目指すことで、騎士ガンダムとの差別化を図った。なお、ガンドランダーのタイトル名は映画『ハイランダー/悪魔の戦士』から取られている。登場キャラクターがやたら捻じ曲がった角を生やしている点が特徴。また凄まじく長命でシリーズ間の時間差は百年単位。
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カプセルトイを中心に展開され、コミックボンボンで漫画連載も行われた。「闇の黙示録編」「魔封の聖剣編」「竜の守護神編」「復活の星勇士編」の四部で構成される。
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その後騎士ガンダムの方が中世要素を半ば無視して「なんでもアリ」になっていったため差別化が上手くいかず、また背景ストーリーが比較的難解だったこともあり、結果として短命に終わった。
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===SDコマンド戦記===
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SDコマンド戦記は、SDガンダムシリーズにミリタリーものの要素を取り入れたシリーズ。SDモビルスーツは「意思ある兵器」として描かれ、戦場ドラマが展開される。展開時期は1990年~1993年。
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カードダスと「元祖SDガンダム」を主流に展開され、「G-ARMS」「ガンダムフォース」「SUPER G-ARMS」「グレートパンクラチオン」の四部で構成されている。
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人類と意思あるモビルスーツが共存し、すでに文明が外宇宙まで進出したスペースオペラ風の世界が舞台とする。「中央大陸マゼラン」では長く続いた平和の中でSDモビルスーツたちはだらけきっていた。しかし、そんな中突然、宇宙の果てから謎の勢力ザタリオン正規軍が攻めてくる。戦いを忘れたSDモビルスーツたちは大パニックに陥るが、鬼教官コマンドガンダムの指導の元、徐々に戦士として成長していく、というのが第一部「G-ARMS」のストーリーライン。基本的には部が変わってもこのプロットが変わらず、戦う相手は「悪の軍団」で、主人公たちはそれを打ち砕く「正義のヒーロー部隊」という扱いである。平たく言えば'''いつものスパロボの主人公部隊'''のイメージそのものである。その時代ごとの流行要素としてミリタリーや近未来警察、宇宙戦争に武道大会などの展開が取り入れられている。
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デザイン的には既存のモビルスーツたちの「フルアーマー化」をよりエクストリーム進化させたようなもので、著名なモビルスーツにミサイルやバズーカがゴテゴテとつけられる姿は男の子心をくすぐるものであった。キャラクターたちは軍人といってもどこかコミカルに描かれ、海外ドラマの『特攻野郎Aチーム』、スパロボ参戦作でいうなら『[[フルメタル・パニック!]]シリーズ』のような、若干ライトなノリがある。
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玩具はスーパーロボットばりの変形合体が特徴で、戦艦に変形し電動走行する大型商品や、SDでは珍しく寝そべり形式でない複雑な変形をこなすものなどがあった。
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また、第4部「グレートパンクラチオン」では、天宮、スダ・ドアカ、ガンドランド大陸の未来の姿である「メビウス銀河」が登場。騎士・武者・ガンドランダーの3シリーズとのクロスオーバーを実現した。このあたりも実にスパロボ的と言えるかも知れない(ただし、武者シリーズと騎士シリーズは初期の時点で繋がりがあったため、各作品間のクロスオーバーはSDガンダムでは珍しくはない)。
      
===SDガンダム三国伝===
 
===SDガンダム三国伝===
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知名度やブームから考えるとアニメ展開は驚くほど控えめであったとも言える。特に、2003年の『SDガンダムフォース』まではTVシリーズ展開がなされなかった事から鑑みても、放送局やスポンサーがそれぞれ異なる複数のガンダムシリーズ作品が共演するゆえに、TVシリーズとして放送するには権利関係の障壁が大きい(「創通・サンライズ」だけでは解決しにくい)のではないかともされている。
 
知名度やブームから考えるとアニメ展開は驚くほど控えめであったとも言える。特に、2003年の『SDガンダムフォース』まではTVシリーズ展開がなされなかった事から鑑みても、放送局やスポンサーがそれぞれ異なる複数のガンダムシリーズ作品が共演するゆえに、TVシリーズとして放送するには権利関係の障壁が大きい(「創通・サンライズ」だけでは解決しにくい)のではないかともされている。
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===機動戦士SDガンダム===
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サンライズ製作のOVAシリーズ。1988年~1993年の間に複数が製作された。
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SDガンダムシリーズをテーマにしており、パロディものの短編とSD戦国伝を扱った短編が17話と、「SDガンダム外伝 ジークジオン編」を原作とする全4部の連作シリーズが作られている。また、OVAとは別に劇場版の中編アニメもいくつか存在している。
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声優は出来る限り、モチーフとなったキャラクターと縁の深い人が選ばれている。人間のSDキャラには原作でその人間を演じた人が、モビルスーツのSDキャラには原作でそのモビルスーツのメインパイロットだったキャラを演じた人が、という具合である。
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2007年にOVAと劇場版を全てあわせてDVD-BOX化され,2011年には廉価版として再販された。
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===SDガンダムフォース===
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ガンダム生誕から25周年記念として、2003年に放映されたTVアニメ。キャラクターは全て3DCGで描かれている。サンライズとアメリカの「カートゥーン・ネットワーク」との共同制作。
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人間が普通に暮らす未来都市ネオトピアに、悪のSDモビルスーツ軍団「ネオアクシズ」が次元を超えて侵略を開始。しかしそのとき、ネオアクシズと闘う正義のヒーロー部隊「ガンダムフォース」も転移してきた。ガンダムフォースのリーダー・キャプテンガンダムの感銘を受けたシュウト少年は隊員としてガンダムフォースに入隊。シュウトとキャプテンガンダムの、戦いの物語が展開される。話が進むにつれ、ネオアクシズに侵略された別次元「天宮」の武者ガンダム、「ラクロア」の騎士ガンダムも登場し、物語は複数の次元をまたにかけたものとなっていく。
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  −
このプロットでわかるように本作は「コマンド戦記」をリメイクしたような位置づけになっている。ただし、過去のSDガンダムと世界観が繋がっている訳ではなく独立したパラレル作品として扱われている。
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  −
ちなみに、本作本放送が終盤に差し掛かった頃に『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』が放映開始された。
      
===[[SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors]]===
 
===[[SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors]]===
259行目: 103行目:  
元々は玩具のSDガンダムを使ったキャラクターゲームという位置づけだったが、序々にガンダムシリーズの原作アニメを再現するゲームとしての方向性にシフトしていき、擬人化というSDガンダムシリーズの持つ特徴はなりを潜めた。ただし、登場するユニットのデザインは全てSD化されたモビス-ツということは現在まで踏襲しており、「SDガンダム」の名が冠せられることに偽りはない。
 
元々は玩具のSDガンダムを使ったキャラクターゲームという位置づけだったが、序々にガンダムシリーズの原作アニメを再現するゲームとしての方向性にシフトしていき、擬人化というSDガンダムシリーズの持つ特徴はなりを潜めた。ただし、登場するユニットのデザインは全てSD化されたモビス-ツということは現在まで踏襲しており、「SDガンダム」の名が冠せられることに偽りはない。
   −
;『SDガンダムワールド ガチャポン戦士』シリーズ
  −
:ファミコンで展開された。1987年~1992年まで全5作。いわゆる大戦略系のシミュレーションゲームで、戦闘モードについては『カプセル戦記』までは自分でモビルスーツを操作するアクションゲーム方式で、『英雄戦記』以降はコマンド型のRPG方式であった。
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:ユニット生産のシステムもあるが、これがカプセルトイのガチャガチャ回しを模した形になっており、プレイヤーは「ガチャガチャで買ったSDガンダムのオモチャを戦わせている」感が強まる仕組みになっている。
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:ストーリー要素はなく、SDガンダムたちにキャラクター性もほとんど付加されてない(アクションゲームとして自分で操作するためというのもある)。ただし、用意されるマップは原作アニメの名場面を再現したものが多かった。また、後期作では武者や騎士のユニットも生産できた。
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;『SDガンダムX』シリーズ
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:プラットフォームをスーパーファミコンに変えて展開された『ガシャポン戦士』の後継シリーズ。1992年~1995年の間に『SDガンダムX』『SDガンダムGX』『SDガンダムGNEXT』の全3作が発売された。
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:システム的には戦闘モードが『カプセル戦記』までのアクション方式に戻った点以外は前作とほぼ同じだが、原作アニメでに出てくる軍事勢力を1つ選び、その勢力によって生産できるユニットが変わってくるというシステムが追加。原作ファン向けの内容へシフトしていく過程が垣間見える。
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;『SDガンダム G GENERATION』シリーズ
 
;『SDガンダム G GENERATION』シリーズ
 
:通称「Gジェネ」。1998年にプレイステーションで登場して以来、現在までこのシリーズタイトルで様々なプラットフォームで展開している。数も20を超え、[[スーパーロボット大戦シリーズ]]に並ぶロボットゲーム界の老舗である。
 
:通称「Gジェネ」。1998年にプレイステーションで登場して以来、現在までこのシリーズタイトルで様々なプラットフォームで展開している。数も20を超え、[[スーパーロボット大戦シリーズ]]に並ぶロボットゲーム界の老舗である。