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| 次元力の本質は「[[霊子]]を介した意志による事象の制御・法則の変換」であり、これはすなわち[[因果律]]の操作に等しい。ただの操作と違うのは、既に成立している概念をも無視して改変できる、ということである。ある物体がその物体として存在している、という事実を解明・制御することで、それを全く別の物体に変換することが出来、元素の組成をも操ることが出来る。 | | 次元力の本質は「[[霊子]]を介した意志による事象の制御・法則の変換」であり、これはすなわち[[因果律]]の操作に等しい。ただの操作と違うのは、既に成立している概念をも無視して改変できる、ということである。ある物体がその物体として存在している、という事実を解明・制御することで、それを全く別の物体に変換することが出来、元素の組成をも操ることが出来る。 |
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− | 既存の概念を用いると、[[クロスゲート・パラダイム・システム]]と同じようなことが出来るのだが、次元力の場合「因」と「果」の関連性そのものを、平行世界を創造することなく操作することが出来る(ある人物が存在するには当然その親が存在しているという「因」が必要であるが、次元力を使うとその人物の現在の存在に至る「因」を別のものに移し変え、存在を維持したままその親の存在を消し去ることが出来る)。一言で言ってしまうと、'''本物の神の力'''と呼べる力である。
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| これを「使用」するに当たっては、強い意志が絶対の条件となるほか、いくつかの段階がある。 | | これを「使用」するに当たっては、強い意志が絶対の条件となるほか、いくつかの段階がある。 |
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| *最終段階:あらゆる事象の完全制御 | | *最終段階:あらゆる事象の完全制御 |
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− | となるが、現時点の超時空物理学では第一段階止まりであり、最終段階に至った例は存在しない。
| + | となるが、現時点の超時空物理学では第一段階止まりであり、天獄戦争の時点で第二段階となり、最終段階に至った例は存在しない。 |
| これはスフィアによる行使でも同様であるが、こちらの場合リアクターの状態に移行した段階が反映される。 | | これはスフィアによる行使でも同様であるが、こちらの場合リアクターの状態に移行した段階が反映される。 |
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| 再世篇において登場したアイム以外のリアクターは第二段階(セツコのみ第三段階へ移行しつつあった)であり事象制御は不可能であったが、クロウとユーサーは互いのスフィアを共鳴させることで一時的にオリジン・ローを引き出し、事象の制御を実現している。 | | 再世篇において登場したアイム以外のリアクターは第二段階(セツコのみ第三段階へ移行しつつあった)であり事象制御は不可能であったが、クロウとユーサーは互いのスフィアを共鳴させることで一時的にオリジン・ローを引き出し、事象の制御を実現している。 |
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− | スフィアを用いる場合は第三段階が限界であり、最終段階に至るのは人では絶対に不可能。それを成しうるのは「神」であり、スフィアの真の姿にして次元力の根源というべき[[太極]]のみである。
| + | スフィアを用いる場合は第三段階が限界であり、最終段階に至るのは人では絶対に不可能(いがみ合う双子のリアクターならば可能だが、存在が消滅する)。[[真化]]によって高次元生命体となれば可能だが、正しく真化した場合は必要に迫られない限り使おうとせず、間違って真化した場合は波及した影響が災厄を呼ぶことになる。 |
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| そして、この事象制御の究極の形の一つと言えるのが、他でもない時空震動である。スフィアの力ならある程度は、限定した空間に時空震動を起こすことも可能。 | | そして、この事象制御の究極の形の一つと言えるのが、他でもない時空震動である。スフィアの力ならある程度は、限定した空間に時空震動を起こすことも可能。 |
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− | 次元力にはこの他に、物質がそこに存在するための根源、いわば「'''存在の力'''」とでも言うべき側面があり、これを吸い出されると物質は白い砂となって崩壊してしまう。
| + | === 本質 === |
| + | 次元力=オリジン・ローの正体は、宇宙の全てに存在する意志「霊子」に対する強制力である。 |
| + | Zシリーズにおける全ての存在は、霊子によって成り立っている。次元力はこれに対して働きかけ、霊子の定義する事象を書き換えるエネルギーである。 |
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− | この事実からするに、Zシリーズにおける全ての物質は、'''内在する次元力によって「このように存在している」と定義づけられることで存在している'''ことが伺える。だからこそ、ZONEによって次元力を吸い出されると、存在を定義している根幹を失い、形質崩壊を起こしてしまうのだと考えられる。
| + | Zシリーズの世界には「存在しようとする力」と「消滅しようとする力」の二つの大きな力があり、生命体が主に持っている(宇宙や物質にもあるが、通常は顕在化しない)。「存在しようとする力」が理の改変を拒否した場合、次元力であっても事象制御は不可能。 |
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− | さらにここから、Zシリーズの世界においては、'''物質から事象、時間と空間、生と死、存在の概念まで何もかも全てが、次元力による定義づけのもとに成り立っている'''と推察できる。より正確に言えば、それらの特質を持っているのは「霊子」の方であり、次元力は意志を解してそれを操る力・エネルギーと見るべきだろう。
| + | これについては[[霊子]]および[[真化]]の項を参照。 |
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| == 他作品における類似設定 == | | == 他作品における類似設定 == |
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| ;[[ガンレオン]]→ガンレオン・マグナ / [[メール・ビーター]] | | ;[[ガンレオン]]→ガンレオン・マグナ / [[メール・ビーター]] |
− | :次元力に干渉を可能とする「[[スフィア]]」の力を行使できる機体。メールは[[スフィア]]「傷だらけの獅子」の所持者。ただし、メールが出来るのはガンレオンに対するスフィア起動の指示であり、力を行使できる「スフィア・リアクター」は[[ランド・トラビス|ランド]]の方。 | + | :次元力に干渉を可能とする「[[スフィア]]」の力を行使できる機体。ランドはスフィア「傷だらけの獅子」の所持者。 |
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| ;[[バルゴラ]]→[[バルゴラ・グローリー]]→[[バルゴラ・グローリーS]] / [[セツコ・オハラ]] | | ;[[バルゴラ]]→[[バルゴラ・グローリー]]→[[バルゴラ・グローリーS]] / [[セツコ・オハラ]] |
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| ;[[太極]] | | ;[[太極]] |
− | :アサキム曰く「宇宙全ての源理、全ての事象の始まりと終わりを司る意志」とのこと。その正体は、[[惑星エス・テラン]]にて、御使いがオリジン・ローを制御するためのシステムとして生み出した人造神「'''至高神ソル'''」である。 | + | :アサキム曰く「宇宙全ての源理、全ての事象の始まりと終わりを司る意志」とのこと。その正体は、[[惑星エス・テラン]]にて、御使いがオリジン・ローを制御するためのシステムとして生み出した人造神「'''[[至高神ソル]]'''」である。 |
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| ;[[御使い]] | | ;[[御使い]] |
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| : | | : |
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− | == メモ(推察) == | + | == 余談 == |
| + | *第2次Z以降のZシリーズでは、次元力を操るマシンが出力を高めたり力を使用したりする際、「機体にエネルギーが集まり、光として広がる」エフェクトが使われているが、これは使用されている力によって色が違う。 |
| + | **スフィアの力→翠 |
| + | ***出力やコンディションに応じてエフェクトの大きさが変わる |
| + | **人造スフィア→赤 |
| + | **暗黒の力などネガティブな方向→黒 |
| + | **Zクリスタル→青 |
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− | *αシリーズに登場する「クロスゲート・パラダイム・システム」は「時空因果律変動装置」であり、原因に干渉することで結果を自在に操ることが可能。つまりは任意の事象を自在に引き起こすことが可能な代物である([[サイバスター]]に搭載されているラプラスデモンタイプコンピュータにも同様の機能が備わっている)。スパロボの世界観の中では因果律を歪めることは非常に危険であるとされており、また大罪でもあると随所で述べられている。原因は様々に推察可能であるが、その詳細は今のところ不明。普通に考えれば、タイムパラドックスの発生による因果律崩壊が容易く起きてしまう、という理由なのだが。その視点を用いると、次元力は「因」と「果」の関連を無視して歪みなく事象を変換できるという反則的な面がある分、CPSよりも確実かつ安定しているといえる。複数の事柄を構築させ、結果を書き換えるCPSと比べて次元力は「それらは元々そういうものである」という理屈付けが単純化されているためである。単純であり根源的であるため、複数の勢力が求めるのは当然の流れと言える。
| + | となっている。 |
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