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*キャラクターデザイン:Niθ(原案)、橋本秀樹、桜井正明
 
*キャラクターデザイン:Niθ(原案)、橋本秀樹、桜井正明
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見た目は幼い少女だが、その実態は狂えるアラブ詩人アブドゥル・アルハザードによって[[西暦]]730年に書かれた魔導書「ネクロノミコン」の原典、「アル・アジフ」の精霊。「アル・アジフ」とはアラブの言葉で「魔物の咆吼」を意味する<ref>ただし、実際のアラビア語には「アジフ」という言葉は無い。</ref>
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見た目は幼い少女だが、その実態は狂えるアラブ詩人アブドゥル・アルハザードによって[[西暦]]730年に書かれた魔導書「ネクロノミコン」の原典、「アル・アジフ」の精霊。「アル・アジフ」とはアラブの言葉で「魔物の咆吼」を意味する<ref>ただし、実際のアラビア語には「アジフ」という言葉は無い。</ref>。性格は傲慢不遜で尊大そのものだが、正義感は強い。魔導書として戦いに明け暮れてきたため年齢の割に世間知らずな一面もあり、内面は外見通り子供っぽい。一人称は「妾(わらわ)」、二人称は主に「汝(なれ)」、その複数形は「汝等(なんじら)」。
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性格は傲慢不遜で尊大そのものだが、正義感は強い。魔導書として戦いに明け暮れてきたため年齢の割に世間知らずな一面もあり、内面は外見通り子供っぽい。一人称は「妾(わらわ)」、二人称は主に「汝(なれ)」、その複数形は「汝等(なんじら)」。
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遥か昔から数多の「主」と共に邪神やその下僕と戦い続けており、本編冒頭にて主を喪った状態で[[マスターテリオン]]と交戦するも、所有していた鬼械神「アイオーン」を完全に破壊されて自身もまた[[アーカムシティ]]に落下。その身を狙う秘密結社[[ブラックロッジ]]に襲われるが、偶然出会った九郎の才能を見出し、強引に契約を結ぶ。絶大な力を有する反面、下記のアイオーンの項目にあるように魔術師の魂をも消費し尽くし死に至らしめる存在であり、魔術師を消耗品、自らを武器と割り切ることで長い間戦い続けてきた。しかし、かつての「主」達とは違い、自分のことを魔導書ではなくどこまでも「人間」として扱い接してくる九郎に対して当初は戸惑いながらも次第に好意を抱いていく。しかし、同時に今まで死なせていった「主」達に対する強い後悔の念にも苛まれていくようになり、そのことが彼女の行動を大きく変化させていくこととなる。
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遥か昔から数多の「主」と共に邪神やその下僕と戦い続けており、本編冒頭にて主を喪った状態で[[マスターテリオン]]と交戦するも、所有していた鬼械神「アイオーン」を完全に破壊されて自身もまた[[アーカムシティ]]に落下。その身を狙う秘密結社[[ブラックロッジ]]に襲われるが、偶然出会った九郎の才能を見出し、強引に契約を結ぶ。
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マスターテリオンとの戦闘でのダメージにより、魔導書としての記述の一部が「断片」としてアーカムシティ内に散逸してしまっており、作中ではブラックロッジとの戦いに並行してその回収も行うことになる。実体化した「断片」は女性の姿をとることが多く、しかもなぜか本人に似ず豊満なスタイルの持ち主ばかりになる。九郎を「マギウス・スタイル」に変身させた際は2頭身程度にデフォルメされた姿「ちびアル」になる。ちびアルの際は声調も相応に幼くなる。デモンベイン搭乗時も九郎はマギウス・スタイルになるが、アルは本来の姿のまま。
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絶大な力を有する反面、下記のアイオーンの項目にあるように魔術師の魂をも消費し尽くし死に至らしめる存在であり、魔術師を消耗品、自らを武器と割り切ることで長い間戦い続けてきた。しかし、かつての「主」達とは違い、自分のことを魔導書ではなくどこまでも「人間」として扱い接してくる九郎に対して当初は戸惑いながらも次第に好意を抱いていく。しかし、同時に今まで死なせていった「主」達に対する強い後悔の念にも苛まれていくようになり、そのことが彼女の行動を大きく変化させていくこととなる。
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なお、彼女は「『アル・アジフ』という魔導書の精霊」であって「アル」がファーストネームというわけではない。しかし、本人がそれ以外に名を持たず、特に名乗ってもいないため、九郎などは勝手にそう呼んでいる<ref>そもそもアラビア語圏における「アル」とは、[[英語]]の「The」と同様の冠詞。アルコールやアルカリといった単語を思い浮かべると分かりやすいか。</ref>。つまり、対存在である[[エセルドレーダ]]と異なって彼女は精霊としての名は持っていない。
 
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マスターテリオンとの戦闘でのダメージにより、魔導書としての記述の一部が「断片」としてアーカムシティ内に散逸してしまっており、作中ではブラックロッジとの戦いに並行してその回収も行うことになる。
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ちなみに、実体化した「断片」は女性の姿をとることが多く、しかもなぜか本人に似ず豊満なスタイルの持ち主ばかりになる。
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九郎を「マギウス・スタイル」に変身させた際は2頭身程度にデフォルメされた姿「ちびアル」になる。ちびアルの際は声調も相応に幼くなる。デモンベイン搭乗時も九郎はマギウス・スタイルになるが、アルは本来の姿のまま。
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なお、彼女は「『アル・アジフ』という魔導書の精霊」であって「アル」がファーストネームというわけではない。しかし、本人がそれ以外に名を持たず、特に名乗ってもいないため、九郎などは勝手にそう呼んでいる<ref>そもそもアラビア語圏における「アル」とは、[[英語]]の「The」と同様の冠詞。アルコールやアルカリといった単語を思い浮かべると分かりやすいか。</ref>
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つまり、対存在である[[エセルドレーダ]]と異なって彼女は精霊としての名は持っていない。
      
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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;[[スーパーロボット大戦UX]]
 
;[[スーパーロボット大戦UX]]
 
:初登場作品。原作通り後半でしばらく離脱してしまい、その間はデモンベインが著しく弱体化する。
 
:初登場作品。原作通り後半でしばらく離脱してしまい、その間はデモンベインが著しく弱体化する。
:なお原作ゲームでは離脱後比較的すぐ復活するのだが、本作ではシナリオの都合上、三ヶ月以上も復帰まで間が空くコトに。
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:なお原作ゲームでは離脱後比較的すぐ復活するのだが、本作ではシナリオの都合上、三ヶ月以上も復帰まで間が空く事に。
 
:また、なんと部隊のメンバー全員がいる場で九郎に[[告白シーン|告白]]する羽目になってたりする(完全にシリアスな場面だったので誰も気にしていないが)
 
:また、なんと部隊のメンバー全員がいる場で九郎に[[告白シーン|告白]]する羽目になってたりする(完全にシリアスな場面だったので誰も気にしていないが)
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:後半では激励や再動を覚え、優秀な支援役となる。ちなみにSPの問題で「再動」は習得当初は使用不能だが、レベルを上げればすぐにSPが90に届くので大した問題は無い。
 
:後半では激励や再動を覚え、優秀な支援役となる。ちなみにSPの問題で「再動」は習得当初は使用不能だが、レベルを上げればすぐにSPが90に届くので大した問題は無い。
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=== [[特殊技能]](特殊スキル) ===
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=== [[特殊技能]](特殊スキル) ===
 
;[[スーパーロボット大戦UX|UX]]
 
;[[スーパーロボット大戦UX|UX]]
 
:[[魔導書]]
 
:[[魔導書]]
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;ド・マリニーの時計
 
;ド・マリニーの時計
 
:アル・アジフの「ド・マリニーの時計」に関する記述が書かれたページ。角川スニーカー文庫の公式外伝小説に登場。不思議の国のアリスの時計ウサギの意匠を汲んだ少女の姿をしており、時間操作(エピソード中では主に時間巻き戻し)の力を持つ。
 
:アル・アジフの「ド・マリニーの時計」に関する記述が書かれたページ。角川スニーカー文庫の公式外伝小説に登場。不思議の国のアリスの時計ウサギの意匠を汲んだ少女の姿をしており、時間操作(エピソード中では主に時間巻き戻し)の力を持つ。
:ちなみに、九郎の通っていたミスカトニック大学の時計塔にはド・マリニーの時計の『現物』が組み込まれており、アーカムシティの危急の際には大学一帯の時空間を捻じ曲げて保護する結界のような役割を果たす<ref>これはミスカトニック大が、アーカム市内では覇道財閥に並ぶ対怪異機関である為。</ref>。
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:ちなみに九郎の通っていたミスカトニック大学の時計塔にはド・マリニーの時計の『現物』が組み込まれており、アーカムシティの危急の際には大学一帯の時空間を捻じ曲げて保護する結界のような役割を果たす<ref>これはミスカトニック大が、アーカム市内では覇道財閥に並ぶ対怪異機関である為。</ref>。
    
=== その他 ===
 
=== その他 ===
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*魔導書ネクロノミコンおよびその原典であるキタブ・アル・アジフは、[[クトゥルフ神話]]に連なる物語において元々存在する書物の名前で、本作オリジナルの設定というわけではない(作中に登場する他の魔導書も概ね同様)。
 
*魔導書ネクロノミコンおよびその原典であるキタブ・アル・アジフは、[[クトゥルフ神話]]に連なる物語において元々存在する書物の名前で、本作オリジナルの設定というわけではない(作中に登場する他の魔導書も概ね同様)。
 
**クトゥルフ神話においてネクロノミコンを読んだ人物は、大抵ロクな目に遭わない。むしろ、ネクロノミコンを読んだせいで状況が悪化する事も多い。
 
**クトゥルフ神話においてネクロノミコンを読んだ人物は、大抵ロクな目に遭わない。むしろ、ネクロノミコンを読んだせいで状況が悪化する事も多い。
**現実にネクロノミコンが出版される事もしばしばあるが、それらはいわゆる資料本的なファンアイテム。らしく言えば危険な記述がない純度の低い写本ということで安全(多分)。ちなみに、日本語訳版もある。
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**現実にネクロノミコンが出版される事もしばしばあるが、それらはいわゆる資料本的なファンアイテム。らしく言えば危険な記述がない純度の低い写本ということで安全(多分)。ちなみに日本語訳版もある。
*ニトロプラス原作のアニメ『Phantom 〜Requiem for the Phantom〜』並びに『そにアニ -SUPER SONICO THE ANIMATION-』ではそれぞれメイン格の登場人物がアルのコスプレをする場面があり、双方共にデモンベイン招喚時の口上を発言している。
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*ニトロプラス原作のアニメ『Phantom ~Requiem for the Phantom~』並びに『そにアニ -SUPER SONICO THE ANIMATION-』ではそれぞれメイン格の登場人物がアルのコスプレをする場面があり、双方共にデモンベイン招喚時の口上を発言している。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
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