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時空崩壊により形成された混沌たる[[多元世界]]を非常に気に入っており、「'''[[黒のカリスマ]]'''」として様々に介入することをただ興味本位で楽しんでいた。また、[[新地球連邦]]における[[カイメラ|カイメラ隊]]の技術顧問・[[ジエー・ベイベル]]としての姿も持っており、自身が作り出した[[ハイブリッド・ヒューマン|人造人間]]「[[エーデル・ベルナル]]」に仕えて、弱々しい老人の姿で敢えて彼女に暴力を揮われ、激しく罵倒されることにもまた快楽を感じていた。
 
時空崩壊により形成された混沌たる[[多元世界]]を非常に気に入っており、「'''[[黒のカリスマ]]'''」として様々に介入することをただ興味本位で楽しんでいた。また、[[新地球連邦]]における[[カイメラ|カイメラ隊]]の技術顧問・[[ジエー・ベイベル]]としての姿も持っており、自身が作り出した[[ハイブリッド・ヒューマン|人造人間]]「[[エーデル・ベルナル]]」に仕えて、弱々しい老人の姿で敢えて彼女に暴力を揮われ、激しく罵倒されることにもまた快楽を感じていた。
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これらの点から明らかなように、彼は極端な快楽追求主義者であり、他人の事を意に介さない自己中心・唯我独尊の性格であり、自分以外の存在全てを玩具やゴミクズとしか見ていない。また、極度のマゾヒストでもありサディストでもある。正義や悪という観念的な意見は一切意に介さず、また自身の行動に一切悪びれることがなく、自分以外の全てを嘲笑し、弄ぶ、歴代のスパロボシリーズのラスボスの中でも相当に異色な存在(性格に関しては俗に言う『高二病』のようである。ただし、振りかざす力を実際に持っているだけに非常に始末が悪い)。ただ、次元力に手を出して複数の次元の彼の記憶が統合されているためか、思考や性格も様々に混在しており、その深層心理についてはっきりとは断言できない([[ティファ・アディール|ティファ]]曰く「複雑に絡み合って底が見えない」)。また、漫画版や[[流竜馬 (OVA)|OVA版]]における[[流竜馬]]の存在や『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』(SRW未参戦)で[[ハサウェイ・ノア]]が辿った末路を仄めかす等、多くの[[平行世界]]について精通している素振りが見られる。また、ラスボスの僕を」という妙な発言がある、自分を「ラスボス」と言ったラスボスはスパロボ史上でも初めてである。
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これらの点から明らかなように、彼は極端な快楽追求主義者であり、他人の事を意に介さない自己中心・唯我独尊の性格であり、自分以外の存在全てを玩具やゴミクズとしか見ていない。また、極度のマゾヒストでもありサディストでもある。正義や悪という観念的な意見は一切意に介さず、また自身の行動に一切悪びれることがなく、自分以外の全てを嘲笑し、弄ぶ、歴代のスパロボシリーズのラスボスの中でも相当に異色な存在(性格に関しては俗に言う『高二病』のようである。ただし、振りかざす力を実際に持っているだけに非常に始末が悪い)。
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次元力に手を出して複数の次元の彼の記憶が統合されているためか、思考や性格も様々に混在しており、その深層心理についてはっきりとは断言できない([[ティファ・アディール|ティファ]]曰く「複雑に絡み合って底が見えない」)。また、漫画版や[[流竜馬 (OVA)|OVA版]]における[[流竜馬]]の存在や『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』(SRW未参戦)で[[ハサウェイ・ノア]]が辿った末路を仄めかす等、多くの[[平行世界]]について精通している素振りが見られる。また、ジロンとの戦闘前会話では「ラスボスの僕を無視するっていうのかい!?」という妙な発言がある、自分を「ラスボス」と言ったラスボスはスパロボ史上でも初めてである。
    
科学者としての彼は天才的な素質を持っており、「[[次元力]]」(彼曰く「源理の力」)の一部解明と制御に成功している。尤もそれにより得られた力は、基本的に彼が楽しみを得るためにのみ行使され、時には[[ジエー・ベイベル]]として、また時には[[黒のカリスマ]]として快楽を貪り、[[多元世界]]を又に駆けて思うがまま楽しんでいた。
 
科学者としての彼は天才的な素質を持っており、「[[次元力]]」(彼曰く「源理の力」)の一部解明と制御に成功している。尤もそれにより得られた力は、基本的に彼が楽しみを得るためにのみ行使され、時には[[ジエー・ベイベル]]として、また時には[[黒のカリスマ]]として快楽を貪り、[[多元世界]]を又に駆けて思うがまま楽しんでいた。
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歴代の[[バンプレストオリジナル]]キャラの中でも間違いなく'''変態中の変態'''の烙印を押せるキャラ。元々特殊な性格の人間ばかりが集まっていたカイメラ隊において、部下の性格が霞むほどの変態であった。
 
歴代の[[バンプレストオリジナル]]キャラの中でも間違いなく'''変態中の変態'''の烙印を押せるキャラ。元々特殊な性格の人間ばかりが集まっていたカイメラ隊において、部下の性格が霞むほどの変態であった。
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基本的には自分の快楽のみを追い求める彼だが、その中の一つに「太極を屈服させる」というものがある。ツィーネをアサキムに張り付かせたのはそのためらしいが、そうだとすると「呪われし放浪者」という自称も真実味を持って来る(本当に言っているだけの可能性も否定できないが)。
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基本的には自分の快楽のみを追い求める彼だが、その中の一つに「太極を屈服させる」というものがある。ツィーネをアサキムに張り付かせたのはそのためらしいが、そうだとすると「呪われし放浪者」という自称も真実味を持って来る(本当に言っているだけの可能性も否定できないが、同位体の1人であるエルガンは実際に「放浪者」であるため、このジ・エーデルがそうでないとも言い切れない)。
    
今までにないキャラクター性から多大なインパクトを与えているが、その言動・行動は'''現実の人間が持つ本音の集合体'''であり、いわば「何気ない、無自覚の悪意の塊」。だからこそスパロボのキャラクター達からは猛反発を喰らう、いわば「'''倒す理由が明確'''なラスボス」の一つ。
 
今までにないキャラクター性から多大なインパクトを与えているが、その言動・行動は'''現実の人間が持つ本音の集合体'''であり、いわば「何気ない、無自覚の悪意の塊」。だからこそスパロボのキャラクター達からは猛反発を喰らう、いわば「'''倒す理由が明確'''なラスボス」の一つ。
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アカシックレコードに関わりを持つものはスフィアを含めてタロットのデザインなどと符合するものがいるが、彼の場合は「愚者」のアルカナと符合する要素がある。愚者はトリックスターとして計算高い面を持つが無秩序な服装や足にかみついた犬をスルーするなどの計画性を持ち合わせていないという矛盾した性質を持つ、端的にいえば「愚者自体は愚かではないが行動は愚か」と言ったアルカナである。また、人や時代によってその解釈は千差万別である。ジ・エーデルと同一の存在ながら全く違う思想の人物がいたり、天才でありながらやっていることは破滅的行為としか言いようがなかったり、秩序を拒み世界をひっかきまわしたりなど、そのデザインやイメージにほぼ合致している。また、正位置では自由・型にはまらない・無邪気・純粋・天真爛漫・可能性・発想力・天才、逆位置では軽率・わがまま・気まぐれ・無節操・逃避・優柔不断・無責任・愚行・落ちこぼれという、愚者の数多い寓意のほとんどと合致している。あてはまらないのはせいぜい「落ちこぼれ」くらいだが、運命に立ち向かおうとしたエルガン・ローディックと比べ、早々に諦めて逃げているので外れてはいない。
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実は並行世界などに関する膨大な知識は、並行存在の1人が[[黒の英知]]に触れた影響が伝播したものであり、このジ・エーデルはその影響を特に強く受けている。無数の並行存在の人格を統合しているのも恐らくはその影響であると思われ、ランド編で現れた同位体二人も同じらしい。そして、ある種極端なまでの快楽主義は、黒の英知によって垣間見た「Zシリーズの生命体に待つ、根源的な災厄による絶望の未来」からの逃避であったとされる。
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「Z」においては倒されたものの、同位体はまだ存在しており、その内の一人[[エルガン・ローディック]]は、別の同位体と会話をしている様子が見受けられる。
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== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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:シリアスな語り口から、おちゃらけた語り口へと変化する。ちなみに、黒のカリスマの時にも羅列したこれらの用語のうち、[[第2次Z]]で「[[呪われし放浪者]]」がピックアップされることとなる。
 
:シリアスな語り口から、おちゃらけた語り口へと変化する。ちなみに、黒のカリスマの時にも羅列したこれらの用語のうち、[[第2次Z]]で「[[呪われし放浪者]]」がピックアップされることとなる。
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;「ボクはジ・エーデル・ベルナル! 創生の芸術家」
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;「ボクはジ・エーデル・ベルナル! 創世の芸術家!」
 
:自身の[[異名]]。
 
:自身の[[異名]]。
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;「そろそろ飽きも来ていたからね。さよならだ、ボクのお人形…!」<br />「ハハハハハハハ!バイバイ、エーデル・ベルナル!」
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;「そろそろ飽きも来ていたからね。さよならだ、ボクのお人形…!」<br />「ハハハハハハハ! バイバイ、エーデル・ベルナル!」
 
:戦闘イベントで自身の創造物であったエーデルを始末するときの台詞。
 
:戦闘イベントで自身の創造物であったエーデルを始末するときの台詞。
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;「それの何が悪いんだい? 常識で、道徳で、論理で、愛で? ちゃんと説明してくれよ」
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;「それの何が悪いんだい? 常識で、道徳で、論理で、愛で? ちゃんと説明してくれよ」
:[[ZEUTH]]の面々からの怒りの言葉に、返した彼の反論。
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:[[ZEUTH]]の面々からの怒りの言葉に、返した彼の反論。いわゆる「正義の味方」であるZEUTHに対する、いっそリアルな反応であるが、実際現実の人間はこんな感じである。
    
;「知らないよ、そんなの。ビーカーで量ったわけじゃないし」<br />「それとも何?血と涙の混合液が10Lを超えると、正義の味方は怒るのかい?」
 
;「知らないよ、そんなの。ビーカーで量ったわけじゃないし」<br />「それとも何?血と涙の混合液が10Lを超えると、正義の味方は怒るのかい?」
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;「出たよ、優等生発言!君ももっと心の中の欲望を吐き出しなよ、流竜馬!!'''別世界の君は、もっとワイルドで好き放題だよ!'''」
 
;「出たよ、優等生発言!君ももっと心の中の欲望を吐き出しなよ、流竜馬!!'''別世界の君は、もっとワイルドで好き放題だよ!'''」
:[[ゲッターチーム]]との戦闘前会話での台詞で、[[流竜馬|竜馬]]に対して[[流竜馬 (OVA)|平行世界の彼]]の存在を示唆した台詞。<br />また、ここで平行世界の竜馬を「好き放題」と評しているが、暗に竜馬を自分と同類とでも言っているような台詞とも解釈できる。<br />確かに自由奔放で自分に正直に生きているという点では似ているが、OVAの竜馬もTV版の竜馬と同じく、悪意に満ちた存在…それこそジ・エーデルのような自分の快楽の為に他人を弄び、傷つけるような真似をする存在…即ち、'''『悪』を絶対に許さない'''強い義侠心を持ち、また自身では絶対に欲望や快楽の為に他者を傷つけるような真似をしない人物である。
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:[[ゲッターチーム]]との戦闘前会話での台詞で、[[流竜馬|竜馬]]に対して[[流竜馬 (OVA)|平行世界の彼]]の存在を示唆した台詞。<br />また、ここで平行世界の竜馬を「好き放題」と評しているが、暗に竜馬を自分と同類とでも言っているような台詞とも解釈できる。<br />確かに自由奔放で自分に正直に生きているという点では似ているが、OVAの竜馬もTV版の竜馬と同じく、悪意に満ちた存在…それこそジ・エーデルのような自分の快楽の為に他人を弄び、傷つけるような真似をする存在…即ち、'''『悪』を絶対に許さない'''強い義侠心を持ち、また自身では絶対に欲望や快楽の為に他者を傷つけるような真似をしない人物である。ことに、続編で登場する竜馬はその傾向が顕著。
    
;「もしかして、御父上への反発心? だとしたら、君って思ったよりもずっと人間っぽいね」
 
;「もしかして、御父上への反発心? だとしたら、君って思ったよりもずっと人間っぽいね」
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:彼の変人ぶりを象徴する台詞。
 
:彼の変人ぶりを象徴する台詞。
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;「い、嫌だっ!'''こんな暑苦しいラストだけは嫌だああああああっ!!'''」
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;「い、嫌だっ! '''こんな暑苦しいラストだけは嫌だああああああっ!!'''」
 
:次元修復を行おうとするZEUTHを妨害しようとするが、それに対してランドが互いのスフィアを干渉させて彼を道連れにしようとしたときの叫び。流石のジ・エーデルでも暑苦しいものだけは苦手のようだ。
 
:次元修復を行おうとするZEUTHを妨害しようとするが、それに対してランドが互いのスフィアを干渉させて彼を道連れにしようとしたときの叫び。流石のジ・エーデルでも暑苦しいものだけは苦手のようだ。
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尚、ジ・エーデルの姿とジエーの姿とでは記憶を共有しても、性格はやや異なるようである(様々な姿をとることが可能である点やその形態毎に異なった性格を有する点においては「[[ダークブレイン]]」も似たような性質を持つ)。
 
尚、ジ・エーデルの姿とジエーの姿とでは記憶を共有しても、性格はやや異なるようである(様々な姿をとることが可能である点やその形態毎に異なった性格を有する点においては「[[ダークブレイン]]」も似たような性質を持つ)。
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== タロットとジ・エーデル ==
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アカシックレコードに関わりを持つものはスフィアを含めてタロットのデザインなどと符合するものがいるが、彼の場合は「愚者」のアルカナと符合する要素がある。愚者はトリックスターとして計算高い面を持つが無秩序な服装や足にかみついた犬をスルーするなどの計画性を持ち合わせていないという矛盾した性質を持つ、端的にいえば「愚者自体は愚かではないが行動は愚か」と言ったアルカナである。また、人や時代によってその解釈は千差万別である。ジ・エーデルと同一の存在ながら全く違う思想の人物がいたり、天才でありながらやっていることは破滅的行為としか言いようがなかったり、秩序を拒み世界をひっかきまわしたりなど、そのデザインやイメージにほぼ合致している。また、正位置では自由・型にはまらない・無邪気・純粋・天真爛漫・可能性・発想力・天才、逆位置では軽率・わがまま・気まぐれ・無節操・逃避・優柔不断・無責任・愚行・落ちこぼれという、愚者の数多い寓意のほとんどと合致している。あてはまらないのはせいぜい「落ちこぼれ」くらいだが、運命に立ち向かおうとしたエルガン・ローディックと比べ、早々に諦めて逃げているので外れてはいない。
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