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9,020 バイト追加 、 2015年5月23日 (土) 17:30
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**[[スーパーロボット大戦Z]]
 
**[[スーパーロボット大戦Z]]
 
**[[第2次スーパーロボット大戦Z]]([[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇|破界篇]]/[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|再世篇]])
 
**[[第2次スーパーロボット大戦Z]]([[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇|破界篇]]/[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|再世篇]])
*分類:人型機動兵器
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*分類:オリジン・ロー制御システム
 
*全長:30.3 m
 
*全長:30.3 m
 
*重量:53.1 t
 
*重量:53.1 t
 
*[[動力・エンジン・エネルギー|動力]]:第一種永久機関
 
*[[動力・エンジン・エネルギー|動力]]:第一種永久機関
*所属:アサキム・ドーウィン個人所有機
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*所属:???
*搭乗者:[[アサキム・ドーウィン]]
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*搭乗者:
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**???→[[アサキム・ドーウィン]](オリジナル機)
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**[[黒の英知]](同位体)
 
*メカニックデザイン:大張正己
 
*メカニックデザイン:大張正己
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なお「シン」は「罪」を表す「Sin」。「罪を重ねたもの」という意味を表している。
 
なお「シン」は「罪」を表す「Sin」。「罪を重ねたもの」という意味を表している。
   −
=== サイバスターとシュロウガ ===
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=== 正体 ===
本機を語る際に必ずと言っていいほど出て来るのは前述の通り「サイバスターとの関連」である。共通しているのは
+
その正体は因果律を制御するシステムにして、'''至高神ソルの並行存在'''。別の世界で生み出された至高神ソルに相当する存在である。
*機体性能・変形機構
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*武器の傾向
  −
*パイロットの声優(緑川光氏)
  −
*動力(両方とも第一種永久機関)
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といった具合。現段階では全てが推測にすぎないが、連続カットインにおいてグランゾンらしき機体や各媒体のサイバスターと思しき機体が出てきているため、少なくとも「全く関係ない」ということだけはあり得ないだろう。
  −
現段階で確定していることを言うならば、サイバスターのダークサイドとも言える機体である。
     −
ちなみに「似ている」と言われてはいるが、類似点は武装や機体特性などで、フォルムや機体構造は全く似ておらず、サイズも重量も一回りこちらが下(他作品に置き換えるなら[[フリーダムガンダム]][[サウダーデ・オブ・サンデイ]]のようなものか)。サイバスターはどちらかというと「鳥」の印象が強いが、シュロウガは角や皮膜を模した翼がある事から「悪魔」の印象が強い。またアサキム自身は「狼」と呼ぶこともある(おそらく下記の狩'''狼'''哉から)。
+
因果律をゆがめることによって、並行同位体が重なって存在している。そういう意味では、ジ・エーデルの集合体である[[AG]]と似たような存在である。元々はこのような姿ではなく、幾多の破界と再世を経て受け継がれる知的生命体の情報のうち、特別な因子を持った者の思念・記憶・霊力を吸収・変換することで少しずつ変貌を遂げていった。
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因果律制御システムであると同時に戦闘用の人型機動兵器でもあり、オペレーターとなるパイロットが存在していた。しかし、何らかの理由でパイロットは姿を消しており、エス・テランに流れ着いた時には誰も乗っていなかった。そのため、乗り手を求めたシュロウガは、パイロットの代用品としてアサキム・ドーウィンを作り出した(本来のパイロットと同様かは不明)。
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本当に不死身なのはアサキムではなくシュロウガの方であり、[[怒りのドクトリン]]によってシステムの一部を解析され、無限輪廻を組み込まれている。そのため、撃墜されて再生するごとに、その瞬間までの記憶を持ったアサキム・ドーウィンを何度も生み出していた。つまり、アサキムという人間は最初から存在しておらず、シュロウガによって生み出されたかりそめの存在であった。
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元々の姿については明らかにならなかったが、意図的に持たされていることがほぼ明らかなサイバスターとの類似性や、「アカシックレコードに触れて因果律を操る」というシステムの存在が、「サイバスター、あるいはその並行存在」という推察に強みを持たせている。あくまでも「もしも」のレベルだが、本当にそうであるならば、シュロウガの本質たる因果律干渉システムがラプラスデモンコンピューターか、あるいはそれに類する機構であることは想像に難くない。
    
=== 設定元 ===
 
=== 設定元 ===
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:第16話「次元の心央」で顔見せした後、第35話「昨日への決別」/「明日へのあがき」でスポット参戦。今回は必殺技が解禁されるが、スポット参戦時はレイ・バスターのみ使用不能。敵としては終盤にゼロレクイエムルートなら1度、黒の騎士団ルートなら2度登場する。<br />初登場作の[[スーパーロボット大戦Z|Z]]から見違えるほどパワーアップしており、ランブリング・ディスキャリバーの射程が5になり、トラジック・ジェノサイダーは射程が1伸び、さらに必殺技にバリア貫通が追加された。その代り、トラジック・ジェノサイダーとエンブラス・ジ・インフェルノからP属性が消滅し、移動攻撃能力は下がっている。
 
:第16話「次元の心央」で顔見せした後、第35話「昨日への決別」/「明日へのあがき」でスポット参戦。今回は必殺技が解禁されるが、スポット参戦時はレイ・バスターのみ使用不能。敵としては終盤にゼロレクイエムルートなら1度、黒の騎士団ルートなら2度登場する。<br />初登場作の[[スーパーロボット大戦Z|Z]]から見違えるほどパワーアップしており、ランブリング・ディスキャリバーの射程が5になり、トラジック・ジェノサイダーは射程が1伸び、さらに必殺技にバリア貫通が追加された。その代り、トラジック・ジェノサイダーとエンブラス・ジ・インフェルノからP属性が消滅し、移動攻撃能力は下がっている。
 
;[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇]]
 
;[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇]]
:クィーンに呼び起こされたのかアサキム共々復活。基本的に敵だが、何度かスポット参戦してくる。
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:クィーンに呼び起こされたのかアサキム共々復活。基本的に敵だが、何度かスポット参戦してくる。第15話ではNPCだが援軍が来るまでは何度でも復活する。ちなみにDトレーダーの「オートディフェンサー」の解放条件は「味方機のHPが20%以下に減少する(撃墜含む)」だが、実は味方NPCにも適用されるので、ここでシュロウガが一回でも撃墜されれば次のトレーダーで解禁される。放って置けば[[アン・アーレス]]とぶつかって撃墜されるので、味方を強化しすぎた場合はここで狙おう。
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:トラジック・ジェノサイダー以下の必殺技が軒並み外された上、今回はもっとトンデモな敵がごろごろいるため、敵としても味方としても力不足。
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:本領は終盤でシン化してからで、耐久力が大幅に上昇。HPは200000に迫る上にHP回復は(中)にパワーアップ、トドメに'''装甲4320+オールキャンセラー'''と異様に硬い。おまけに運動性は170、照準値222とスピードが尋常ではなく、初代や再世篇と同じ感覚でいるとバタバタ味方が落とされる。初披露のステージでは対決…するのではなく[[スポット参戦]]する(最初は敵の向きなのにシン化した途端味方の向きになって驚いたプレイヤーもいたのではないだろうか?)のでこのときに武器を一通り見ておこう。
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:最終戦となる60話は本物の全力モード。装甲は4530、さらにHPが大幅に増加して248000。加えてHPが半分を割ると二回全回復するので、実質の最大HPは'''496000'''あることになる。さらにジェノシック・ノヴァの攻撃力が5000を超えているため、装甲フル改造+防御400でもダメージを殺しきれない。良くて5ケタのHPだった過去作が遊びにしか思えない強さとしぶとさを持つ上、周囲にアリエティスのごとく増殖したシュロウガ軍団とアンゲロイ・アルカがわらわらと出て来るため、手間取っているとMAP兵器で一網打尽にされてしまう。アサキムの気力を130に乗せなければどうにかなるので、バサラの歌や「脱力」、DMJ集といった気力減少手段を備えておくこと。しかも、SRポイント条件が「シュロウガ・シン以外を全滅させる」という条件なのに、'''1ターン目から突っ込んでくる'''。3回行動もあって、最後に倒すべき敵が一番直近にいるという非常に面倒なステージ。幸い、ステージはさほど広くないので圧倒的後方に雑魚が置いてかれるということはない。雑魚の相手をしている間は8マス以上の距離をとって戦艦などで囲んでしまうのも手。
    
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
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=== 武装・[[必殺武器]](シュロウガ) ===
 
=== 武装・[[必殺武器]](シュロウガ) ===
 
[[サイバスター]]をオマージュした武装がほとんど。
 
[[サイバスター]]をオマージュした武装がほとんど。
 
;ラスター・エッジ
 
;ラスター・エッジ
:「邪眼の光」。額のクリスタルから光線を放つ。牽制用の武器として運用出来る。ZSPDではトライチャージ版と専用の台詞が追加されたが、本編で使う機会はない。
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:「邪眼の光」。額のクリスタルから光線を放つ。牽制用の武器として運用出来る。ZSPDではトライチャージ版と専用の台詞が追加されたが、本編で使う機会はない。オマージュ元のサイバスターには存在しない唯一の武装。この武装のお陰で継戦能力・中遠距離戦はサイバスターよりも格段に強くなっている。
 
;ディスキャリバー
 
;ディスキャリバー
 
:正確には「魔王剣・ディスキャリバー」。相手を両断する。腕を媒体に魔力を解放し、ランブリング・ディスキャリバーやレイ・バスターなど強力な技を発動させる役目も補っている。語感も含めて、サイバスターの「魔法剣・ディスカッター」に似ている。ちなみに戦闘デモは、旧「LOE」の[[ギオラスト]]の技「だるま落とし」とほとんど同じ。
 
:正確には「魔王剣・ディスキャリバー」。相手を両断する。腕を媒体に魔力を解放し、ランブリング・ディスキャリバーやレイ・バスターなど強力な技を発動させる役目も補っている。語感も含めて、サイバスターの「魔法剣・ディスカッター」に似ている。ちなみに戦闘デモは、旧「LOE」の[[ギオラスト]]の技「だるま落とし」とほとんど同じ。
 
;エンブラス・ジ・インフェルノ
 
;エンブラス・ジ・インフェルノ
:「獄炎の抱擁」。機体から黒い炎を広範囲に放射する。自機中心型・移動後攻撃可能な[[マップ兵器]]。<br />サイバスターのMAPW「サイフラッシュ」、およびゼルヴォイドのMAPW「ヴォイドリグレッション」に似ているが、敵専用武装のお約束として燃費・威力はサイバスターのものより大幅に良くなっている。ちなみにZ最終話「俺の未来、お前の未来」で参戦した際はレイ・バスターとこれが追加されるが、一番の標的になるだろう[[抗体コーラリアン]]はジ・エーデルに潰されている。正直味方時は無駄な武装で、続編でその真価を発揮。その第2次Zでは射程が拡張されたが、隣接1マス目が死角になった。囲まれると逃げられないので、位置取りに注意。さらに再世篇ではP属性が消滅。見た目の感じは[[イズラフェール]]の「デスフォッグプリズム」に似る。<br>余談だが、「抱擁」を意味するembraceの正しい発音は「エンブレイス」である。
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:「獄炎の抱擁」。機体から黒い炎を広範囲に放射する。自機中心型・移動後攻撃可能な[[マップ兵器]]。<br />サイバスターのMAPW「サイフラッシュ」、およびゼルヴォイドのMAPW「ヴォイドリグレッション」に似ているが、敵専用武装のお約束として燃費・威力はサイバスターのものより大幅に良くなっている。ちなみにZ最終話「俺の未来、お前の未来」で参戦した際はレイ・バスターとこれが追加されるが、一番の標的になるだろう[[抗体コーラリアン]]はジ・エーデルに潰されている。正直味方時は無駄な武装で、続編でその真価を発揮。その第2次Zでは射程が拡張されたが、隣接1マス目が死角になった。囲まれると逃げられないので、位置取りに注意。さらに再世篇ではP属性が消滅し、天獄篇では僅か4発の弾数制に変更され更なる弱体化。見た目の感じは[[イズラフェール]]の「デスフォッグプリズム」に似る。<br>余談だが、「抱擁」を意味するembraceの正しい発音は「エンブレイス」である。
 
;トラジック・ジェノサイダー
 
;トラジック・ジェノサイダー
 
:誘導兵器で、サイバスターだと「コスモノヴァ」の発射口に当たる部分から数基の「黒き獄鳥」を飛ばして相手に直接ダメージを与える[[全体攻撃]]。<br />サイバスターの誘導兵器「ハイファミリア」と、グランゾンの対全方位兵装「ワームスマッシャー」の特徴を併せ持つ。ただ、エネルギー場に覆われている上シルエットがはっきりせず、本当に兵器かどうかは不明。フィニッシュデモでは1体がスピンしながら突っ込んでトドメを刺す。
 
:誘導兵器で、サイバスターだと「コスモノヴァ」の発射口に当たる部分から数基の「黒き獄鳥」を飛ばして相手に直接ダメージを与える[[全体攻撃]]。<br />サイバスターの誘導兵器「ハイファミリア」と、グランゾンの対全方位兵装「ワームスマッシャー」の特徴を併せ持つ。ただ、エネルギー場に覆われている上シルエットがはっきりせず、本当に兵器かどうかは不明。フィニッシュデモでは1体がスピンしながら突っ込んでトドメを刺す。
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:の順であり、それにかぶさるように「アサキムの後ろ姿と、その影に浮かび上がる、コートの男らしきマサキと同じ服を着た鋭い目つきの瞳のない男(なお、髪の分け方も同じ)」がカットインしている。[[ラ・ギアス]]もしくはア・ゼルスとの関わりを思わせる映像だが……。
 
:の順であり、それにかぶさるように「アサキムの後ろ姿と、その影に浮かび上がる、コートの男らしきマサキと同じ服を着た鋭い目つきの瞳のない男(なお、髪の分け方も同じ)」がカットインしている。[[ラ・ギアス]]もしくはア・ゼルスとの関わりを思わせる映像だが……。
 
:武装名を直訳すると「光を破壊する」となる。カットイン画像のうち、ディテールがはっきりしているものは[http://dl8.getuploader.com/g/3|kagekagami/54/%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%90%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%BE%E3%81%A8%E3%82%81kai.jpg こちら]。「グランゾンに敗れたサイバスターとその末路」ではないかと言われている。
 
:武装名を直訳すると「光を破壊する」となる。カットイン画像のうち、ディテールがはっきりしているものは[http://dl8.getuploader.com/g/3|kagekagami/54/%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%90%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%BE%E3%81%A8%E3%82%81kai.jpg こちら]。「グランゾンに敗れたサイバスターとその末路」ではないかと言われている。
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=== 武装・[[必殺武器]](シュロウガ・シン) ===
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;エンブラス・ジ・インフェルノ
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:シン化前と同じMAP兵器の「獄炎の抱擁」。変異前と同じくP属性が消滅し、4発しか撃てなくなったので弾切れに追い込むのは容易。
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;インテグラル・ディスキャリバー
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:ディスキャリバーのシン化バージョンの「罪深き魔王の剣」。ディスキャリバーを大剣型に変形させ、真向から袈裟切り、トドメに平手で張り飛ばす。名称、形状ともに、[[レイブレード]]の「インテグラルキャリバー」に似ている。ちなみに斬りかかる前の構えが見事なサンライズパース。
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:「インテグラル」とは「不可欠の」「完全な」という意味。
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;トラジック・カーネイジャー
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:「トラジック・ジェノサイダー」のシン化バージョンの「黒天の獄鳥」。敵の周囲に二つの魔方陣を展開し、無数のトラジック・ジェノサイダーを呼び寄せ収束させる[[全体攻撃]]。モチーフはワームスマッシャーを収束用にアレンジした「ディストリオンブレイク」と思われる。
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:「カーネイジャー」は「無差別大量殺戮者」のこと。ジェノサイダー(大量虐殺者)と違い、思想も目的も関係ないのが違い。
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;ジェノシック・ノヴァ
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:「レイ・バスター」のシン化バージョンの「破界と再世の一撃」。4つのスフィアの力を開放し、敵の眼前に転移して蹴り飛ばす。そこから機体を鳥型の高速巡航モードに「転神」させ、時獄・連獄・天獄を表す三つの魔法陣を突き抜けてエネルギーを解放。6つの闇の奔流を射出しつつ突撃し、跡形もなく消滅させる。サイバスターの「アカシック・ノヴァ」のオマージュにあたる必殺攻撃。レイ・バスターとは違い単体攻撃。
    
=== [[特殊能力]] ===
 
=== [[特殊能力]] ===
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;戦神の星に消ゆ
 
;戦神の星に消ゆ
 
:火星でインサラウムとの決戦に挑むZEXIS。死闘の末、破界の王に反旗を翻したユーサーがその手で[[ガイオウ]]を討つも、真の姿・次元将となって復活。ガイオウがジ・インサーを大破に追い込み、追い打ちをかけるようにシュロウガが一撃を与える。しかし、事態はアサキムの思惑通りにはいかなかった。元来が頑強なジ・インサーはそれだけの猛攻を受けてなお止まらず、シュロウガをZONEへ引きずり込む。一撃で引き離すもガンレオン、バルゴラ、そしてリ・ブラスタがZONEに集結し、5つのスフィアによってアサキムの持つ「知りたがる山羊」に干渉。ジ・インサーは爆散したが共鳴は止まらず漆黒の翼はZONEに封印され、その姿を消した。だが…
 
:火星でインサラウムとの決戦に挑むZEXIS。死闘の末、破界の王に反旗を翻したユーサーがその手で[[ガイオウ]]を討つも、真の姿・次元将となって復活。ガイオウがジ・インサーを大破に追い込み、追い打ちをかけるようにシュロウガが一撃を与える。しかし、事態はアサキムの思惑通りにはいかなかった。元来が頑強なジ・インサーはそれだけの猛攻を受けてなお止まらず、シュロウガをZONEへ引きずり込む。一撃で引き離すもガンレオン、バルゴラ、そしてリ・ブラスタがZONEに集結し、5つのスフィアによってアサキムの持つ「知りたがる山羊」に干渉。ジ・インサーは爆散したが共鳴は止まらず漆黒の翼はZONEに封印され、その姿を消した。だが…
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;天罪纏いしモノ
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:銀河中心部でエグゼリオ変動重力源との戦いに臨むZ-BLUE。その眼前に、アドヴェントが真徒の二人を伴って現れる。地球人類に罰を与えるべくアンゲロイ・アルカを差し向けるアドヴェントだが、そこにシュロウガが飛来する。インダストリアル7、メガラニカでの戦いで[[ヘリオース]]の一撃を受けたアサキムは、その力を己にフィードバックさせることで、手に入れていた4つのスフィアと一体化。さらに火星のZONEで眠っている間に得た、人として在りたいという願いにより、リアクターとなったアサキムの意志を受けてシュロウガが変貌する。
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:「偽りの黒羊」「知りたがる山羊」「尽きぬ水瓶」「夢見る双魚」……4つの力を取り込んで新生したその姿は、「天罪の魔王」シュロウガ・シン。その新たなる力を以ってヘリオースに襲い掛かるシュロウガだったが、割り込んできたブルーに妨害され失敗。当面の敵であるエグゼリオ変動重力源に刃を向けた後、ソーラリアンに出向いた黒い翼は、その足でカオス・コスモスへと姿を消した。
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;エス・テランの熱き風
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:御使いの本拠地たる惑星エス・テランにて、アサキムとの最後の戦いを繰り広げるZ-BLUE。4つのスフィアの力を操るシュロウガ・シンは、その禍々しい姿に相応なのか裏腹なのか、何度傷を受けても立ち上がり続ける。アサキムの目的は人間として生きること。そして、人間として当然の死を迎えること。永遠に縛られた存在なればこそ、彼は命の、生と死の意味を知っている。だからこそ、それに焦がれてやまない。例え他者を踏みにじってでも。
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:静死した星の白い地平を遥か、黒い翼が舞う。生命輝く戦士には、熱い風が良く似合う。意志を、生き様を全力でぶつけ合い、未来を掴み取ろうとする両者……それはまさに、人間の戦いだった。永遠の時に終わりを告げる恐宴、そのハジマリを告げるゴングが高らかに鳴り響く。その決着は……。
    
== 余談 ==
 
== 余談 ==
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***ディスカッターの件を除けば「手前の機体」にもっとも近いのは通称「アニバスター」のケン機。ディテールは逆光ではっきりしないものの、頭部の形状と左肩の三角形パーツがもっとも近い。本家だとこのパーツはコスモノヴァリアクターに当たるが、本家のこのパーツは「下を向いた正三角形」であり、「手前の機体」は五角形に近い。ケン機の肩の付け根にあるクリスタル状のパーツと考えると、この形状が当てはまる。
 
***ディスカッターの件を除けば「手前の機体」にもっとも近いのは通称「アニバスター」のケン機。ディテールは逆光ではっきりしないものの、頭部の形状と左肩の三角形パーツがもっとも近い。本家だとこのパーツはコスモノヴァリアクターに当たるが、本家のこのパーツは「下を向いた正三角形」であり、「手前の機体」は五角形に近い。ケン機の肩の付け根にあるクリスタル状のパーツと考えると、この形状が当てはまる。
 
*レイ・バスターのカットインに出てくる謎の「2人の女性」は、アサキムが所持していた「2つのスフィア」の元の持ち主である可能性がある。
 
*レイ・バスターのカットインに出てくる謎の「2人の女性」は、アサキムが所持していた「2つのスフィア」の元の持ち主である可能性がある。
**現在判明している2つのスフィアの1つである「知りたがる山羊」の山羊座の男女割り振りは女性とされるため([[スフィア]]の項目を参照)、謎の女性のうちの1人がその人物である場合はもう1人も男女割り振りが女性の星座にまつわるスフィアの持ち主(該当するものは牡牛座、蟹座、蠍座、魚座)という見方も出来る。
   
**それぞれ白の服と黒の服を着ている事から「[[シロ]]と[[クロ]]」を連想させるが、それだとパーソナリティが雄であるはずのシロに対応するのが女性である説明が付かない。
 
**それぞれ白の服と黒の服を着ている事から「[[シロ]]と[[クロ]]」を連想させるが、それだとパーソナリティが雄であるはずのシロに対応するのが女性である説明が付かない。
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**本機はスフィアに近しい何かを探知する能力を有しているという。そこで目が行くのが、サイバスターがアカシックバスターを放つ際に出てくる「アカシックレコードサーチ」という機能。これが名前の通りアカシックレコードから何かしらを読み取るものであるなら、アカシックレコードと同等存在である太極を追跡する、スフィア探査装置として機能していた可能性がある。
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**シュロウガに組み込まれたスフィアは偽りの黒羊、夢見る双魚、尽きぬ水瓶、知りたがる山羊の4つ。黄道十二宮にはそれぞれ魔装機神にも割り振られている火・水・風・土の4属性があり、この4つのスフィアは並べた順に火・水・風・土属性である(他2勢力は同じ属性のものがある)。また、4属性に類するものを奪うという機能はむしろ'''[[レイブレード|攻霊機]]'''といえるのかも知れない。
    
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
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