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*[[軍階級|階級]]:少尉
 
*[[軍階級|階級]]:少尉
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人類銀河同盟の軍人で階級は少尉。同盟のマザーコンピュータに見出された資質は「盾」。
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人類銀河同盟の軍人で階級は少尉。
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無口かつ感情の薄い性格だが、本来は純粋で心優しい少年。同盟の事実上の管理者であるマザーコンピュータに見出された資質は「盾」。
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幼年学校の入学試験(仮想空間における模擬戦闘)では、同盟の価値観)において見捨てるべき民間人を命と引き替えに守ろうとした。その性質故にパイロットになればその生涯は短いものになると計算されていた(防衛任務の場合、平均寿命は2年未満。完全な消耗品)が、卒業試験でのロンドやミリイカとの離別により生きる目的と感情を喪失したことでその運命は変わることになる。ヒディアーズの牙で笛をつくる習慣も、この時に死別したロンドの趣味である。なお、自身で加工しているものとは別にロンドの形見の笛を所持している。
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1話冒頭の撤退時に転移事故に巻き込まれて地球に飛ばされ、海底に沈んだ乗機・[[チェインバー]]の中で冷凍睡眠する事になる。約半年後、ベローズにチェインバーごと引き上げられ、自分やチェインバーが起こす損害の賠償や自らの食い扶持を稼ぐためにガルガンティア船団で働く事になった。
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幼少期からマシンキャリバーのパイロットに憧れており(物資の申請でマシンキャリバーの模型を選ぼうとしたこともあった)、見事その夢は叶うものの上記の一件の際にその憧れも消失することとなる(目的の喪失)。環境さえ違えば[[リュウセイ・ダテ|彼]][[タカヤノリコ|ら]]のようになっていたかもしれないが、マシンキャリバーへの憧れもまた、同盟の睡眠学習(夢による暗示)によって意図的に刷り込まれたものである(元々レドに素質があったからそのような教育を施した可能性も否定できないが)。
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管理社会である人類銀河同盟で育ったためか無口かつ感情の少ない性格だったが、船団の文化の違いに戸惑いながらも、人々と交流を経て徐々に感情豊かな性格へと変わってゆく。
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そして1話冒頭、銀河同盟はヒディアーズ本拠地への強襲作戦に失敗。レドも友軍の撤退支援を行ったことで着艦が遅れ、転移の余波で地球に飛ばされる事となる。海底に沈んだ[[チェインバー]]の中で約半年を冷凍睡眠状態で過ごした後、ベローズにチェインバーごと引き上げられ、自分やチェインバーが起こす損害の賠償や自らの食い扶持を稼ぐためにガルガンティア船団で働く事になった。
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ヒディアーズとの戦いで生き延びる力を得た代わりに人間性を失った少年はこうして翠の星に流れ着き、人々との交流を経て文化の違いに戸惑いながらも徐々に本来の自分を取り戻してゆく。
    
当初はチェインバーの通訳を通してでしか地球の人々との会話を行えなかったが、学習して日常会話程度は出来るようになった。また顔だちは地球人から見ても整っているらしく、イケメンと呼ばれたり、オカマに気に入られ追い掛け回されたりすることもあった。地球の文化に馴染んで行くという演出は言語以外にも現れており、肌を見てみると話数が進むたびに徐々に日焼けしていく事が解る。
 
当初はチェインバーの通訳を通してでしか地球の人々との会話を行えなかったが、学習して日常会話程度は出来るようになった。また顔だちは地球人から見ても整っているらしく、イケメンと呼ばれたり、オカマに気に入られ追い掛け回されたりすることもあった。地球の文化に馴染んで行くという演出は言語以外にも現れており、肌を見てみると話数が進むたびに徐々に日焼けしていく事が解る。
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ヒディアーズの牙で笛をつくる習慣がある。これは元々、幼年学校での同級生であった少年・ロンドの趣味であったもの。
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しかし、人間性を取り戻していったレドはある時、[[ヒディアーズ|思いがけない存在]]との衝撃的な再会を果たし・・・
他の同級生が思い出されもしないことを考えれば、彼のレドに対する影響の大きさが伺える。実際、卒業試験での彼の行動がなければレドは防衛任務(平均寿命は2年未満、完全な消耗品扱い)に回されあっけなくその生涯を終えていただろう事が示唆されている。
      
『ぷちっと』ではかなり落ち込みやすい性格になっており、すぐカタコトになる。
 
『ぷちっと』ではかなり落ち込みやすい性格になっており、すぐカタコトになる。
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:エイミーの弟。病弱な彼と交流する事で多くの事を学び成長する。
 
:エイミーの弟。病弱な彼と交流する事で多くの事を学び成長する。
 
;[[ピニオン]]
 
;[[ピニオン]]
:当初はレドのことを敵視していたが、チェインバーの力を見てからは彼とチェインバーを利用するようになる。
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:当初はレドのことを敵視していたが、チェインバーの力を見てからは彼とチェインバーを利用するようになる。虚淵氏の作風を知る人間からは生存を絶望視され、『ぷちっと』では'''高性能フラグホルダー'''とまで言われる始末。
 
;[[ベローズ]]
 
;[[ベローズ]]
 
:レドとチェインバーを引き上げた張本人。その事もあってか、レドを気にかける事が多い。
 
:レドとチェインバーを引き上げた張本人。その事もあってか、レドを気にかける事が多い。
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:規律にうるさい彼女とは対立することが多い。
 
:規律にうるさい彼女とは対立することが多い。
 
;ロンド
 
;ロンド
:SRW未登場。幼年学校時代の同級生。レドの'''命の恩人であり、同時に心を壊した'''少年。レドはベベルとの交流から彼が弟だったのでは、と考えている。作中ではベベルに彼を重ねていたが、その性格はベベルと大きく異なり、素行不良の目立つ飄々とした(同盟の価値基準においての)'''不良少年'''である(思想犯として粛清されかねない行為まで行っており、素行不良で済ませていいのかは怪しいが)。レドのために卒業試験で取った行動が決定打となり、その短い生涯を終えた。この一件はレドの心に影を落としただけでなく、レドとミリイカの決裂を招くことになるが、ロンドの行動がなければレドは'''理想的な使い捨ての兵士と化していた'''だろうことが示唆されている。
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:SRW未登場。幼年学校時代の同級生。レドの'''命の恩人であり、同時に心を壊した'''少年。レドはベベルとの交流から彼が弟だったのでは、と考えている。作中ではベベルに彼を重ねていたが、病弱な点以外はベベルと大きく異なり、飄々とした(同盟の価値基準においての)'''不良少年'''である(思想犯の部屋に出入りし、粛清モノの禁制本を読み漁るなど不良の範疇で済むかは疑わしいが)。病弱な点と素行不良を除けば決して能力は低くはなかったが、レドのために卒業試験で取った行動が決定打となりその短い生涯を終えた。その行動はロンド自身の命だけでなく、レドの感情や彼とミリイカの関係も引き裂いてしまったが、結果としてレドを戦場で生き延びさせることになる。
 
;ミリイカ
 
;ミリイカ
:SRW未登場。前日談小説「少年と巨人」に登場する幼年学校時代の同級生。
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:SRW未登場。前日談小説「少年と巨人」に登場する幼年学校時代の同級生。レドとはお互いに好意以上の感情を抱いていたが、同盟の環境ではその気持ちが何であるか気づくことは不可能であった。規律正しく情熱的な少女で、ロンドとの仲はあまり良くない。それが原因で最後はレドとすれ違いをおこし、ロンドの死とあわせてレドの心に傷を残した。
;ジェンド
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:SRW未登場。前日談小説「少年と巨人」に登場するカウンセラーの女性。快楽殺人者的思考を持つ危険人物で、レドもその毒牙にかけようとした。
      
== 他作品との人間関係 ==
 
== 他作品との人間関係 ==
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:ムッツリ的な意味での同類。放っておけない存在だったらしく度々絡みがある。
 
:ムッツリ的な意味での同類。放っておけない存在だったらしく度々絡みがある。
 
;[[相良宗介]]
 
;[[相良宗介]]
:「幼い頃から軍属として戦ってきた」「人とのコミニュケーションが苦手」「クセのあるAIを積んだ機体が搭乗機」という共通点がある。本人同士も似た者同士であり、会話は弾んでいる模様。
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:「幼い頃から軍属として戦ってきた」「人とのコミニュケーションが苦手」「クセのあるAIを積んだ機体が搭乗機」「本来は心優しい性格」という共通点がある。本人同士も似た者同士であり、会話は弾んでいる模様。そして、メタ的には両者とも[[装甲騎兵ボトムズ]]に大きな影響を受けている事があげられる。
 
== 名(迷)台詞 ==
 
== 名(迷)台詞 ==
全体的に環境や価値観へのギャップによるものが多い。
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全体的に環境や価値観へのギャップによるコミカルなものが多いが、ヒディアーズが絡むと言動は一転して極端で冷徹なものとなる。
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;「余計なものをすべて忘れ去ることで、俺は兵士として完成した…」
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:1話におけるレドのモノローグ。具体的になにをどう忘れ去ったかは前日談にて描かれており、本編は忘れ去ったものを思い出す物語である。
 
;「死骸!? どうしろと…!?」<br />「まさか、食えって言うんじゃ…!?」<br />「死骸だぞ!?」
 
;「死骸!? どうしろと…!?」<br />「まさか、食えって言うんじゃ…!?」<br />「死骸だぞ!?」
 
:第2話にて、エイミーが目の前で魚の干物を食べた際の反応。干物を見た事が無いせいか物凄く戸惑っていた。
 
:第2話にて、エイミーが目の前で魚の干物を食べた際の反応。干物を見た事が無いせいか物凄く戸惑っていた。
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;「ヒディアーズ!!」<br />「ヒディアーズ、人類の敵! 殲滅対象…!!」
 
;「ヒディアーズ!!」<br />「ヒディアーズ、人類の敵! 殲滅対象…!!」
 
:祭りの最中に、タコ料理を見た時の反応。ヒディアーズの面影を見た事で驚愕し銃も向ける。
 
:祭りの最中に、タコ料理を見た時の反応。ヒディアーズの面影を見た事で驚愕し銃も向ける。
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;「【現在は貴君らの文明が未熟なため、ヒディアーズに無視されているに過ぎない。衝突は時間の問題である。そうなった時、貴君らはどう対処するつもりか】」<br />「【具体策を講じているか、さらなる文明発展へのビジョンは如何なるものか?それを顧みず、貴君らは同じ人間同士で争っている】」<br />「敵意を向けられてからでは遅い!」
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:【】内はチェインバーによる翻訳。激昂のあまり同盟の言語が出てしまっている。7話にてクジライカ≒ヒディアーズへの敵意をベベルとエイミーに咎められた際の主張。少なくとも'''この時点では'''残念ながら正論と言わざるを得ない。レドにとってヒディアーズは人類の宇宙進出を妨害し、更には絶滅させようと迫りくる宇宙のバケモノに過ぎない…はずだったのだが。
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;「地球のヒディアーズも、奴らの生存領域が拡大すれば必ず人類と衝突する」<br />「銀河同盟と同じになれば、ベベルは生きてはいけない。エイミーにはそんな別れを味あわせたくない」
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:8話より。ガルガンティア船団と別れる前に、ベベルにロンドの形見を渡して静かに決意を語る。レドが'''ベベルやエイミーのために戦う'''という、彼の凍っていた心が溶け出してきたことが分かるシーンであり、7話での主張と同様にこの時点でのレドの知識と経験からすれば当然の判断なのだが…。<br />'''当人にとっての最善を尽くした結果、それが最悪な形で裏目に出る'''のは虚淵氏の描く作品ではいつもの事である。レドはショックを受けただけで済んでいるが、氏の作品で同じような目に遭うキャラクターはレドと異なり悪意や下心がある(その自覚がない場合も含む)場合が多いせいか、もっと酷い結末を迎えることが多い。ガルガンティアではこの[[クーゲル|人]][[ストライカー|達]]も同類といえるだろう。
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== スパロボシリーズの名(迷)台詞 ==
 
== スパロボシリーズの名(迷)台詞 ==
 
;「ギルター!食い物の恨み、思い知れ!!」
 
;「ギルター!食い物の恨み、思い知れ!!」
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