差分
概要に追記。また、迷台詞の誤解を訂正
*分類:[[AI]]
*分類:[[AI]]
[[ARX-7 アーバレスト]]に搭載されている[[AI]]。
[[ARX-7 アーバレスト]]および[[ARX-8 レーバテイン]]に搭載されている[[AI]]。
当初は[[M9 ガーンズバック|M9]]等のAIと変わり無かったが、作中にで[[相良宗介]]との会話によって隠されていたフラグが立ち、常に自由会話モードとなった。
当初は[[M9 ガーンズバック|M9]]等のAIと変わり無かったが、原作小説5巻「終わるデイ・バイ・デイ」P69〜での[[相良宗介]]との会話時にバニ・モラウタの死を知ってからは、変化を始めることになる。このとき隠されていたフラグが立ち、常に自由会話モードとなった。
それ以降、勝手にインターネット等で多様な知識を吸収し、他のAIよりも高度な擬似人格に成長し、独自のユーモアセンスまでも披露する。
AIにもかかわらず、一般人にチェスで敗北することがある。これは、一般的な人工知能がチェスをする場合データベースを参照し起こりえる事態を推測しながら最善手をとるのだが、アルの場合"直感"を元に行動していることが原因であり、アルが一般的なAIとは別の者であることを示す要素の一つである。
思考が操縦者に近づくように設計されているが、操縦者のコピーとなるのではなく相棒となるようになっている。このため、アルと宗介のコミカルなやり取りは、どこか宗介と[[千鳥かなめ|千鳥]]のやり取りに似たものとなっている。
== 登場作品と役柄 ==
== 登場作品と役柄 ==
== 人間関係 ==
== 人間関係 ==
;バニ・モラウタ
;バニ・モラウタ
:設計者。アルが人間的なAIとなるように設計し、最悪の事態も考え彼のプログラムに「フラグ」を用意していた。SRW未登場。
:設計者。アルが人間的なAIとなるように設計し、最悪の事態も考え彼のプログラムに「フラグ」を用意していた。彼の死については、アルにも「思うところ」がある。SRW未登場。
;[[相良宗介]]
;[[相良宗介]]
:自身を搭載したASの操縦者。戦いの中でお互いを大切な相棒だと認識するようになる。
:自身を搭載したASの操縦者。戦いの中でお互いを大切な相棒だと認識するようになる。
;[[レナード・テスタロッサ]]
;[[レナード・テスタロッサ]]
:本人との会話は無いが、自分の体たるアーバレストが彼の乗機のベリアルに破壊された事を相当根に持ってるようで、ベリアルの事を「あの野郎」「ワンオフの機体など兵器として欠陥品」等散々罵倒している。が、「ワンオフの機体」というのはレーバテインにもいえる事だが…
:本人との会話は無いが、自分の体たるアーバレストが彼の乗機のベリアルに破壊された事を相当根に持ってるようで、ベリアルの事を「あの野郎」「ワンオフの機体など兵器として欠陥品」等散々罵倒している。が、「ワンオフの機体」というのはレーバテインにもいえる事だが…
== 他作品との人間関係 ==
== 他作品との人間関係 ==
;[[チェインバー]]
;[[チェインバー]]
:同じAI同士会話がある。チェインバーが徹底した機械としての反応する反面、人間臭い反応をするアルは対比となっているが関係は良好であり作品を超えた親友と言っていい。
:同じAI同士会話がある。チェインバーが徹底した機械としての反応する反面、人間臭い反応をするアルは対比となっているが関係は良好であり作品を超えた親友と言っていい。
;[[ブラックオックス]]
:チェインバーとは違い、こちらは「人間臭いAI」同士の会話がある。
== 名台詞 ==
== 名台詞 ==
;「私のせいでしょうか?」<br/>「いいえ、サックス中尉のことです。先ほど私を起動するのに忙しくて彼が安全義務を怠ったと」<br/>「私の起動に成功した以上整備要員であるサックス中尉を失ったことによる戦力低下は微々たるものです。憂慮すべき事態ではありません」
;《軍曹殿》<br/>《このまま私を、ここに置き去りにしないで下さい》<br/>《予感がするからです》<br/>《あなたとお別れする予感です》
:原作小説版最終章「ずっとスタンド・バイ・ミー」編(漫画版「Σ」18巻)より。[[アーバレスト]]、レーバテインの整備要員だったエドワード・サックスがアルの起動に掛かりきりになり、コンテナを固定しなかった結果艦体の揺れで動いたコンテナに激突されて死亡したことを受けて。宗介は「なら黙っていろ」と制止したが……。
:原作7巻「つづくオン・マイ・オウン」より。作戦遂行のためにアーバレストを降り待機を命じた宗介に対して。ただのAIにすぎなかったアルが、漠然とした不安を口にし、作戦上ひつような一時的な別れ拒むかのような発言をする。もはやただのAIではないことがはっきりと分かるシーン。
;「しかし――…私はもっと大きな損失を感じています」<br/>「彼は<アーバレスト>の時代から私の面倒を見てくれた、私の<身体>をもっとも良く知る人間の一人でした」<br/>「その彼が私を点検しない、私に話しかけない、二度と。これは戦略レベルを遥かに上回る喪失です」<br/>「同時に私は私とこの機体の整備効率の悪さが彼を死に追いやったのではないかと懸念しています。『私のせい』とはそういう意味です」
;《私のせいでしょうか?》<br/>《いいえ、サックス中尉のことです》《先ほど、私を起動するのに忙しくて、彼が安全義務を怠ったと》<br/>《私の起動に成功した以上整備要員であるサックス中尉を失ったことによる戦力低下は微々たるものです。憂慮すべき事態ではありません》
:原作小説版最終章「ずっとスタンド・バイ・ミー」編(漫画版「Σ」18巻)より。[[アーバレスト]]、レーバテインの整備要員だったエドワード・サックスがアルの起動に掛かりきりになり、コンテナを固定しなかった結果艦体の揺れで動いたコンテナに激突されて死亡したことを受けて。心配事があるのか訊いた宗介は「なら黙っていろ」と制止したが……。
;《しかし――…私はもっと大きな損失を感じています》<br/>《彼は<アーバレスト>の時代から私の面倒を見てくれた、私の<身体>をもっとも良く知る人間の一人でした》<br/>《その彼が私を点検しない、私に話しかけない、二度と。これは戦略レベルを遥かに上回る喪失です》<br/>《同時に私は私とこの機体の整備効率の悪さが彼を死に追いやったのではないかと懸念しています。『私のせい』とはそういう意味です》
:アルの懸念は、自分が設計した自分の身体であるレーバテインの整備効率が悪く、それがサックスの死の遠因ではないか、というもの。同時にこの時、宗介の前のモニターにはアルが記録していたサックスの在りし日の姿が次々と映し出されていた。
:アルの懸念は、自分が設計した自分の身体であるレーバテインの整備効率が悪く、それがサックスの死の遠因ではないか、というもの。同時にこの時、宗介の前のモニターにはアルが記録していたサックスの在りし日の姿が次々と映し出されていた。
;宗介「……お前のせいではない。必要なことだっただけだ」<br/>宗介「それにサックスは最後に言っていた。『誰も恨んでない』と」<br/>アル「それは、私にとって高価値な情報です」
;宗介「……お前のせいではない。必要なことだっただけだ」<br/>宗介「それにサックスは最後に言っていた。『誰も恨んでない』と」<br/>アル《それは、私にとって高価値な情報です》
:アルの自責めいた言葉に、それをなだめるようにかけた宗介の応えを受けて。<br/>『高価値な情報』という、いかにも機械的な言い回しではあるが、宗介の一言に『いくらか救われた』様子が見て取れる。AIとして生まれたアルに、ひとりの人格としての人間性がいかに育ったかを垣間見られるひとこと。
:アルの自責めいた言葉に、それをなだめるようにかけた宗介の応えを受けて。<br/>『高価値な情報』という、いかにも機械的な言い回しではあるが、宗介の一言に『いくらか救われた』様子が見て取れる。AIとして生まれたアルに、ひとりの人格としての人間性がいかに育ったかを垣間見られるひとこと。
== 迷台詞 ==
== 迷台詞 ==
;「では私を頼りにしないでください」
;《では私を頼りにしないでください》
:待機中の問答で、宗介にカンニングを拒否された際の返答。自分から話を振っておいてコレなので、宗介も怒った。
:待機中の問答で、宗介にカンニングを拒否された際の返答。自分から話を振っておいてコレなので、宗介も怒った。
;「新たな[[テレサ・テスタロッサ|高脅威目標]]接近」
;《新たな[[テレサ・テスタロッサ|高脅威目標]]接近》
:『わりと暇な戦隊長の一日』にて。宗介との戦闘シミュレーション中に寝ぼけて半裸で接近してきた闖入者に対して。いや、確かに宗介にしてみれば「高脅威」ではあるが…
:『わりと暇な戦隊長の一日』(アニメ版)にて。宗介が戦闘シミュレーション中に寝ぼけて半裸で接近してきた闖入者に対して―ではなく、あくまでシミュレーションについてのガイダンス音声のはずなのだが、状況に噛み合っていた。某お笑い芸人のコントのようである。
;「敵機は撤退。このまま一気に追撃を」
:確かに宗介にしてみれば「高脅威」ではある…
:上記からようやく正気に戻って逃げ帰った闖入者に対して。追撃してどうしろというのか…
;《敵機は撤退。このまま一気に追撃を》
:同じく戦闘シミュレーションについての音声だが、同タイミングで闖入者が正気に戻って逃げ帰っており、またも状況に噛み合っていた。追撃してどうしろというのか…
;「では逃げ終わったら、車にでも積んでください。車種はトランザムを希望します」
;「では逃げ終わったら、車にでも積んでください。車種はトランザムを希望します」
:エピローグにて、またも大破した[[ARX-8 レーバテイン|自分の身体]]の代わりを要求。台詞の通り、もちろん車種の事を言っており、ちゃんと元ネタ(米国製ドラマ『ナイトライダー』に登場する人工知能搭載スーパーカー、“ナイト2000”)も存在するのだが、なんとなくあの[[トランザム|システム]]を連想してしまう…
:エピローグにて、またも大破した[[ARX-8 レーバテイン|自分の身体]]の代わりを要求。台詞の通り、もちろん車種の事を言っており、ちゃんと元ネタ(米国製ドラマ『ナイトライダー』に登場する人工知能搭載スーパーカー、“ナイト2000”)も存在するのだが、なんとなくあの[[トランザム|システム]]を連想してしまう…