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805 バイト追加 、 2015年4月1日 (水) 02:44
機動戦士ガンダム 第08MS小隊』第1話ラストにも出演していた事を追記。
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== ギレン・ザビ(Gihren Zabi) ==
 
== ギレン・ザビ(Gihren Zabi) ==
*[[登場作品]]:[[機動戦士ガンダム]]
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*[[登場作品]]:[[ガンダムシリーズ]]
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**[[機動戦士ガンダム]]
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**[[機動戦士ガンダム 第08MS小隊]](第1話にてゲスト出演)
 
*[[声優]]:田中崇(現:銀河万丈)
 
*[[声優]]:田中崇(現:銀河万丈)
 
*種族:地球人([[スペースノイド]])
 
*種族:地球人([[スペースノイド]])
 
*性別:男
 
*性別:男
*[[年齢]]:35歳
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*[[年齢]]:35歳([[漫画]]『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では45歳に設定されている)
 
*身長:190cm
 
*身長:190cm
 
*所属:[[ジオン軍|ジオン公国軍]]
 
*所属:[[ジオン軍|ジオン公国軍]]
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:実父。老いぼれとみなし、軽視。連邦艦隊と共に[[ソーラ・レイ]]の犠牲にする。
 
:実父。老いぼれとみなし、軽視。連邦艦隊と共に[[ソーラ・レイ]]の犠牲にする。
 
;サスロ・ザビ
 
;サスロ・ザビ
:弟。性格面では割と似た者兄弟だった。彼が暗殺された時は間近にいたこともあってか流石のギレンもショックを受けている。
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:次弟。性格面では割と似た者兄弟だった。彼が暗殺された時は間近にいたこともあってか流石のギレンもショックを受けている。
 
;[[キシリア・ザビ]]
 
;[[キシリア・ザビ]]
 
:妹。自身への絶対の自信ゆえに裏で暗躍するキシリアを軽視していた。それが仇となり、最後は彼女によって[[暗殺]]される。
 
:妹。自身への絶対の自信ゆえに裏で暗躍するキシリアを軽視していた。それが仇となり、最後は彼女によって[[暗殺]]される。
 
;[[ドズル・ザビ]]
 
;[[ドズル・ザビ]]
:弟。仲が良かったかどうかは不明だが、デギンがドズルの死を軽視していた事にはギレンですら憤りを感じていたため、僅かながら情を感じていた可能性がある。
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:三弟。仲が良かったかどうかは不明だが、デギンがドズルの死を軽視していた事にはギレンですら憤りを感じていたため、わずかながら情を感じていた可能性がある。
:『THE ORIGIN』に至っては怪我が治っていないのに無理に戻ってきたドズルに具合を聞いたり、再出血で悶絶する彼の姿に不安と呆れが混ざったような表情になったりと、ドズルのことを気にかけているかのような描写が少し増えた。
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:[[漫画]]『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』に至っては怪我が治っていないのに無理に戻ってきたドズルに具合を聞いたり、再出血で悶絶する彼の姿に不安と呆れが混ざったような表情になったりと、ドズルのことを気にかけているかのような描写が少し増えた。
 
;[[ガルマ・ザビ]]
 
;[[ガルマ・ザビ]]
:弟。ガルマは何かとギレンに良くしてもらったらしく「ギレン総帥は皆が思っているような恐ろしい人ではない」と言っていたが、その死を政治的に利用した。その際の追悼演説はあまりにも有名。
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:末弟。ガルマは何かとギレンに良くしてもらったらしく「ギレン総帥は皆が思っているような恐ろしい人ではない」と言っていたが、その死を政治的に利用した。その際の追悼演説はあまりにも有名。
 
;[[ミネバ・ラオ・ザビ]]
 
;[[ミネバ・ラオ・ザビ]]
 
:面識は無かったが、血縁上の姪にあたる。
 
:面識は無かったが、血縁上の姪にあたる。
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=== [[地球連邦軍]] ===
 
=== [[地球連邦軍]] ===
 
;[[アムロ・レイ]]
 
;[[アムロ・レイ]]
:原作では絡みはなく、報告書を読んで知った[[ガンダム]]のパイロットという認識しかなかったが、[[XO]]では直接対決をする事に。
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:原作では両者共に絡みは無く、ギレンにとっては報告書を読んで知った[[ガンダム]]のパイロットという認識しかなかったが、[[スーパーロボット大戦XO|XO]]は直接対決をする事に。
 
:なお、富野監督の「トミノメモ」によれば「本土である[[サイド3]]での最終決戦で、専用MSに乗ってアムロと一騎討ちをする」という筋書きがあったと言う。
 
:なお、富野監督の「トミノメモ」によれば「本土である[[サイド3]]での最終決戦で、専用MSに乗ってアムロと一騎討ちをする」という筋書きがあったと言う。
 
;[[ブライト・ノア]]
 
;[[ブライト・ノア]]
:演説を見た彼に「独裁者」と強く批判された。原作では演説を見て言っているが、[[スーパーロボット大戦XO|XO]]では直接言われる。
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:ガルマ追悼演説を見た彼に「独裁者」と強く批判された。原作ではモニター中継された演説を見て言っているが、XOでは直接言われる。
 +
;[[ミケル・ニノリッチ]]
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:同じくガルマ追悼演説を聞いていた者の一人。この演説を聞いていた他の[[連邦兵]]達と共に「ジオンなんか、俺達が[[地球]]から追い出してやる!」と気炎を上げられている。
    
== 他作品との人間関係 ==
 
== 他作品との人間関係 ==
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== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
 
;「''我々は、一人の英雄を失った! しかし、これは敗北を意味するのか!? 否! 始まりなのだ!''」<br />「地球連邦に比べ、我がジオンの国力は三十分の一以下である。にもかかわらず、今日まで闘い抜いてこられたの何故か!?」<br />「諸君!! 我がジオン公国の戦争目的が正義だからだ!」<br />「これは諸君らが一番知っている。我々は地球を追われ、宇宙移民者にさせられた!」<br />「そして一握りのエリートが、宇宙にまで膨れ上がった地球連邦を支配して五十余年! 宇宙に住む我々が、自由を要求して、何度、連邦に踏みにじられたか!」<br />「ジオン公国の掲げる、人類一人ひとりの自由の為の戦いを、神が見捨てるわけはない!」<br />「''私の弟、諸君らが愛してくれたガルマ・ザビは死んだ!! 何故だ!?''」<br />「新しい時代の覇権を我ら選ばれた国民が得るのは、歴史の必然である。ならば、我らは襟を正し、この戦局を打開しなければならぬ」<br />「我々は過酷な宇宙空間を生活の場としながら、共に苦悩し錬磨して今日の文化を築き上げてきた」<br />「かつてジオン・ダイクンは、人類の革新は宇宙の民たる我々から始まると言った」<br />「しかしながら地球連邦のモグラどもは、自分たちが人類の支配権を有すると増長し、我々に抗戦をする」<br />「諸君の父も、子も、その連邦の無思慮な抵抗の前に死んでいったのだ!」<br />「この悲しみも、怒りも、忘れてはならない!」<br />「それを………ガルマは、死をもって我々に示してくれた!」<br />「我々は、この怒りを結集し、連邦軍に叩き付けて、初めて真の勝利を得る事が出来る!」<br />「この勝利こそ、戦死者全てへの最大の慰めとなる!」<br />「''国民よ! 悲しみを怒りに変えて! 立てよ、国民よ!!''」<br />「我らジオン公国国民こそ、選ばれた民である事を忘れないで欲しいのだ! 優良種たる我らこそ、人類を救い得るのである!!」<br />「ジーク・ジオン!!」
 
;「''我々は、一人の英雄を失った! しかし、これは敗北を意味するのか!? 否! 始まりなのだ!''」<br />「地球連邦に比べ、我がジオンの国力は三十分の一以下である。にもかかわらず、今日まで闘い抜いてこられたの何故か!?」<br />「諸君!! 我がジオン公国の戦争目的が正義だからだ!」<br />「これは諸君らが一番知っている。我々は地球を追われ、宇宙移民者にさせられた!」<br />「そして一握りのエリートが、宇宙にまで膨れ上がった地球連邦を支配して五十余年! 宇宙に住む我々が、自由を要求して、何度、連邦に踏みにじられたか!」<br />「ジオン公国の掲げる、人類一人ひとりの自由の為の戦いを、神が見捨てるわけはない!」<br />「''私の弟、諸君らが愛してくれたガルマ・ザビは死んだ!! 何故だ!?''」<br />「新しい時代の覇権を我ら選ばれた国民が得るのは、歴史の必然である。ならば、我らは襟を正し、この戦局を打開しなければならぬ」<br />「我々は過酷な宇宙空間を生活の場としながら、共に苦悩し錬磨して今日の文化を築き上げてきた」<br />「かつてジオン・ダイクンは、人類の革新は宇宙の民たる我々から始まると言った」<br />「しかしながら地球連邦のモグラどもは、自分たちが人類の支配権を有すると増長し、我々に抗戦をする」<br />「諸君の父も、子も、その連邦の無思慮な抵抗の前に死んでいったのだ!」<br />「この悲しみも、怒りも、忘れてはならない!」<br />「それを………ガルマは、死をもって我々に示してくれた!」<br />「我々は、この怒りを結集し、連邦軍に叩き付けて、初めて真の勝利を得る事が出来る!」<br />「この勝利こそ、戦死者全てへの最大の慰めとなる!」<br />「''国民よ! 悲しみを怒りに変えて! 立てよ、国民よ!!''」<br />「我らジオン公国国民こそ、選ばれた民である事を忘れないで欲しいのだ! 優良種たる我らこそ、人類を救い得るのである!!」<br />「ジーク・ジオン!!」
:[[ガルマ・ザビ]]国葬の追悼演説。この模様は地球圏全域に放送された。
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:[[ガルマ・ザビ]]国葬における追悼演説。この模様は地球圏全域に放送された。
 
:「我こそは[[正義]]である」という趣旨のプロパガンダ演説は[[ガンダムシリーズ]]の定番となっているが、ギレンのこの演説に勝るものは無いと言っても過言ではないだろう。
 
:「我こそは[[正義]]である」という趣旨のプロパガンダ演説は[[ガンダムシリーズ]]の定番となっているが、ギレンのこの演説に勝るものは無いと言っても過言ではないだろう。
 
:なお、後述するようにTV版第12話でのガルマ追悼演説はぶっつけ本番に近い代物だった為、劇場版で手直しされている。
 
:なお、後述するようにTV版第12話でのガルマ追悼演説はぶっつけ本番に近い代物だった為、劇場版で手直しされている。
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:また、この演説の冒頭部分は『[[機動戦士ガンダム 第08MS小隊]]』第1話のラストにおいても聴くことができる。
 
;「私とて、ジオン・ダイクンの革命に参加したものです。人類がただ数を増やすだけでは、人の軟弱を産み、軟弱は人を滅ぼします。」<br />「地球連邦の絶対民主制が何をもたらしましたか? 官僚の増大と情実の世を作り、あとはひたすら資源を浪費する大衆を育てただけです。今次大戦のような共食いを生んだのも、連邦の軟弱故です。もう……人類は限界を超えましたよ……」<br />「私はア・バオア・クーで指揮を執ります」<br />「まっ……勝ってみせますよ。その上で、真の[[ニュータイプ]]の開花を待ちましょう。ヒトラーの尻尾の戦いぶりをご覧ください」
 
;「私とて、ジオン・ダイクンの革命に参加したものです。人類がただ数を増やすだけでは、人の軟弱を産み、軟弱は人を滅ぼします。」<br />「地球連邦の絶対民主制が何をもたらしましたか? 官僚の増大と情実の世を作り、あとはひたすら資源を浪費する大衆を育てただけです。今次大戦のような共食いを生んだのも、連邦の軟弱故です。もう……人類は限界を超えましたよ……」<br />「私はア・バオア・クーで指揮を執ります」<br />「まっ……勝ってみせますよ。その上で、真の[[ニュータイプ]]の開花を待ちましょう。ヒトラーの尻尾の戦いぶりをご覧ください」
:ギレンに対し「貴公はヒトラーの尻尾だな」と評した父デギンに対する台詞。ギレン・ザビという人物の[[性格]]を実によく現した台詞だろう。
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:ギレンに対し「貴公はヒトラーの尻尾だな」と評した父[[デギン・ソド・ザビ|デギン]]に対する台詞。ギレン・ザビという人物の[[性格]]を実によく現した台詞だろう。
 
:デギンは「ヒトラーは失敗したのだぞ(劇場版では「身内に殺されたのだぞ」)」と独白するように言ったが、これは後に親子双方に降りかかった最期でもあった。
 
:デギンは「ヒトラーは失敗したのだぞ(劇場版では「身内に殺されたのだぞ」)」と独白するように言ったが、これは後に親子双方に降りかかった最期でもあった。
 
:一方、[[漫画]]『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では「ヒトラーの尻尾」と評された時にはギレンは顔を引きつらせ、書類を持つ手が震えるほど激しい怒りを見せており、上述の超然とした態度を見せる事はなかった。
 
:一方、[[漫画]]『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では「ヒトラーの尻尾」と評された時にはギレンは顔を引きつらせ、書類を持つ手が震えるほど激しい怒りを見せており、上述の超然とした態度を見せる事はなかった。
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:ちなみに、「あえて言おう、カスであると!」の部分は「あえて言おう、○○であると!」という形でネタにされることが多く、[[機動戦士ガンダム00|後年の作品]]に登場する[[グラハム・エーカー|某エースパイロット]]もそれを元にした台詞を吐いている。
 
:ちなみに、「あえて言おう、カスであると!」の部分は「あえて言おう、○○であると!」という形でネタにされることが多く、[[機動戦士ガンダム00|後年の作品]]に登場する[[グラハム・エーカー|某エースパイロット]]もそれを元にした台詞を吐いている。
 
;「フフフフフッ。圧倒的じゃないか、我が軍は!」
 
;「フフフフフッ。圧倒的じゃないか、我が軍は!」
:ア・バオア・クー戦において有利に戦闘を進める自軍の様子を見ての独白。
+
:ア・バオア・クー戦において有利に戦闘を進める[[ジオン公国軍|自軍]]の様子を見ての独白。
 
:ギレンらしい強気な台詞であるが、区々たる戦場においては優勢にあったとしても、戦局全体で見ればもうア・バオア・クーを落とされれば本拠地[[サイド3]]まで後がないという状況である。ある程度軍事的知識があれば、決して「圧倒的」とは言えないのであるが。
 
:ギレンらしい強気な台詞であるが、区々たる戦場においては優勢にあったとしても、戦局全体で見ればもうア・バオア・クーを落とされれば本拠地[[サイド3]]まで後がないという状況である。ある程度軍事的知識があれば、決して「圧倒的」とは言えないのであるが。
;「ふっ、冗談はよせ」
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;「フッ、冗談はよせ」
 
:ア・バオア・クー戦において[[キシリア・ザビ|キシリア]]に銃を向けられた際の台詞。キシリアを軽視していたことが災いしてか、ギレンはキシリアに[[暗殺]]されることとなった。
 
:ア・バオア・クー戦において[[キシリア・ザビ|キシリア]]に銃を向けられた際の台詞。キシリアを軽視していたことが災いしてか、ギレンはキシリアに[[暗殺]]されることとなった。
 
:なお、周囲の兵士にはギレンの暗殺を阻止したり、彼を殺害したキシリアを討とうという者は一人もいなかった。結局のところ、身近な立場の人間にとってギレンという人物は、畏怖の対象でしかなかったのかもしれない。
 
:なお、周囲の兵士にはギレンの暗殺を阻止したり、彼を殺害したキシリアを討とうという者は一人もいなかった。結局のところ、身近な立場の人間にとってギレンという人物は、畏怖の対象でしかなかったのかもしれない。
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