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| モチーフとなっているのは、15世紀末に製作されたフランスの連作タペストリー『貴婦人と一角獣』で貴婦人に寄り添う神獣・ユニコーン。劇中でも連作の中の一枚である「私のたった一つの望み」が登場し、重要な役割を果たす。 | | モチーフとなっているのは、15世紀末に製作されたフランスの連作タペストリー『貴婦人と一角獣』で貴婦人に寄り添う神獣・ユニコーン。劇中でも連作の中の一枚である「私のたった一つの望み」が登場し、重要な役割を果たす。 |
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| + | 数奇な偶然からバナージの機体となったユニコーンガンダムであるが、この機体の本来の役割は「ニュータイプの乗る機体をパイロットごと破壊する」ことにある。想定されていた戦闘スタイルは、まず随伴機であるジェスタが取り巻きを片付け、デストロイモードを発動したユニコーンが敵ニュータイプを一騎打ちで片付ける、というもの。解除後のクールタイムもジェスタがカバーすることが前提となっている。 |
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| == 登場作品と操縦者 == | | == 登場作品と操縦者 == |
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| :流れを原作に合わせると、OVA版第2巻でのシナンジュ戦におけるバルカンでの攻撃(カットインから射線と敵の回避動作を含めて)→マグナム連射→OVA版第3巻でNT-Dに飲まれた状態で[[クシャトリヤ]]を半壊させたビームサーベル乱舞+突き刺し。 | | :流れを原作に合わせると、OVA版第2巻でのシナンジュ戦におけるバルカンでの攻撃(カットインから射線と敵の回避動作を含めて)→マグナム連射→OVA版第3巻でNT-Dに飲まれた状態で[[クシャトリヤ]]を半壊させたビームサーベル乱舞+突き刺し。 |
| :トドメ演出はラプラス残骸付近で[[アンジェロ専用ギラ・ズール]]の四肢をぶった斬ったビームトンファーでの斬り下ろし。デストロイモード自体はイベントで何度か起動するが、この技はコマンドが追加されてから解禁される。 | | :トドメ演出はラプラス残骸付近で[[アンジェロ専用ギラ・ズール]]の四肢をぶった斬ったビームトンファーでの斬り下ろし。デストロイモード自体はイベントで何度か起動するが、この技はコマンドが追加されてから解禁される。 |
− | <!--;徒手空拳 | + | ;徒手空拳 |
− | :OVA最終巻で披露した、フルサイコフレームである特性を生かした素手による乱撃。ネオ・ジオングの武装「サイコシャード」により、素手以外の武器を無力化されたユニコーンの唯一の武器。これにより、ネオ・ジオングを大破させた。
| + | :EP5でガルダヘ移送する際、武装を全て外されていたためにこの状態での戦闘を余儀なくされた。<!--OVA最終巻では、フルサイコフレームである特性を生かした素手による乱撃を披露している。ネオ・ジオングの武装「サイコシャード」により、素手以外の武器を無力化されたユニコーンの唯一の武器。これにより、ネオ・ジオングを大破させた。 |
| ;ソフトチェストタッチ | | ;ソフトチェストタッチ |
| :OVA最終巻で見せた、「それでも」と言い続けたバナージの到達点。一切の攻撃をせず、拡げられたユニコーンの手から放出される自分の熱と意思を伝える'''不戦の技。'''--> | | :OVA最終巻で見せた、「それでも」と言い続けたバナージの到達点。一切の攻撃をせず、拡げられたユニコーンの手から放出される自分の熱と意思を伝える'''不戦の技。'''--> |
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| ;シールド | | ;シールド |
| :専用のシールド。枚の花弁状のサイコフレームパーツがX字型に展開し、中心部に対ビーム用の[[Iフィールド]]発生装置が露出する。基本的にデストロイモード時に展開するが、ユニコーンモードのままでもIフィールドバリアとして機能する。 | | :専用のシールド。枚の花弁状のサイコフレームパーツがX字型に展開し、中心部に対ビーム用の[[Iフィールド]]発生装置が露出する。基本的にデストロイモード時に展開するが、ユニコーンモードのままでもIフィールドバリアとして機能する。 |
| + | :;シールド・ファンネル |
| + | ::インテンション・オートマチックとの連動により、シールドのサイコフレームが共振、独自に推進力を得ることで、ファンネルよろしく自立起動して攻撃を防ぐ。アニメではビームガトリングガンをマウントしたまま、それこそファンネルの如く攻守に応用されていた。 |
| + | ;[[Iフィールド]] |
| + | : |
| ;アームド・アーマーDE | | ;アームド・アーマーDE |
| :[[漫画]]『機動戦士ガンダムUC バンデシネ』において装備したシールド用の増加ユニット。推進装置とビームキャノンを内蔵している。シールドブースターとしての機能を持つが、過去の機体にはなかった推力の調整を行う機能が追加されている。また、ビームキャノンはマグナムの補助武装としての意味合いが強い。ちなみに、ビーム兵器内蔵のシールドブースターは『ADVANCE OF Ζ』(SRW未参戦)に登場するネモ・カノン等にて既に存在していた。OVA版ではバンシィ・ノルンの武器として登場。打突武器としても高い効果を持つ。また、フェネクスの武器及び推進器としても採用されている。スパロボ未実装。 | | :[[漫画]]『機動戦士ガンダムUC バンデシネ』において装備したシールド用の増加ユニット。推進装置とビームキャノンを内蔵している。シールドブースターとしての機能を持つが、過去の機体にはなかった推力の調整を行う機能が追加されている。また、ビームキャノンはマグナムの補助武装としての意味合いが強い。ちなみに、ビーム兵器内蔵のシールドブースターは『ADVANCE OF Ζ』(SRW未参戦)に登場するネモ・カノン等にて既に存在していた。OVA版ではバンシィ・ノルンの武器として登場。打突武器としても高い効果を持つ。また、フェネクスの武器及び推進器としても採用されている。スパロボ未実装。 |
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− | === 特殊能力 === | + | === 特筆機能 === |
| ;NT-Dシステム | | ;NT-Dシステム |
− | :デストロイモード時に発動する特殊システム。表向きは「ニュータイプ・ドライブ」とされているが、真の意味は「'''ニュータイプ・デストロイヤーシステム'''」で、[[ニュータイプ]]を抹殺するシステム。これは、ニュータイプの抹殺=ジオンが提唱した新人類の根絶=ジオンの根絶という意図で組み込まれたとされる。ニュータイプあるいは強化人間の思念を感知すると起動し、機体をデストロイモードに移行させるが、最悪の場合フィードバックにより、インテンション・オートマチックを介してパイロットの意思を飲み込んでしまう。また、搭乗者がニュータイプであればその思念を拾わせることで任意起動も可能。これはバンシィにも搭載されているが、ユニコーンのこれにはラプラス・プログラムが仕込まれており、その関係で強化人間が乗った場合は起動できないようロックがかけられている。 | + | :デストロイモード時に発動する特殊システム。表向きは「ニュータイプ・ドライブ」とされているが、真の意味は「'''ニュータイプ・デストロイヤー・システム'''」で、[[ニュータイプ]]を抹殺するシステム。これは、ニュータイプの抹殺=ジオンが提唱した新人類の根絶=ジオンの根絶という意図で組み込まれたとされる。ニュータイプあるいは強化人間の思念を感知すると起動し、機体をデストロイモードに移行させるが、最悪の場合フィードバックにより、インテンション・オートマチックを介してパイロットの意思を飲み込んでしまう。これはバンシィにも搭載されているが、ユニコーンのこれにはラプラス・プログラムが仕込まれており、その関係で強化人間が乗った場合は起動できないようロックがかけられている。 |
− | :[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z時獄篇]]では[[気力]]130以上で1マップにつき1度だけ任意に発動、5ターン経過すると解除されるという仕組みになっている。 | + | :ラプラス・プログラムとの連動による隠し機能として、一定値を超えた思念波を拾って起動した場合は、サイコフレームが色に関わらず翠緑の燐光を発し、機体全体をオーラのように覆う。さらにコクピットのモニター部分が変形し、発光色もグリーンに変化。稼動限界のカウンターが正常に作動しなくなり、デストロイモードの強制解除がなくなる。 |
| + | :[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z時獄篇]]では固有の特殊能力となり、[[気力]]130以上で1マップにつき1度だけ任意に発動、5ターン経過すると解除されるという仕組みになっている。 |
| :これはNT-Dシステム発動時の極めて高い機動性能から来る肉体的負荷と、下記のインテンション・オートマチック・システムを制御する[[サイコミュ]]システムによる精神的な負荷から、専用のパイロットスーツ着用でもシステム稼動時間が5分程度で限界を迎えるという設定から来ているものと思われる。 | | :これはNT-Dシステム発動時の極めて高い機動性能から来る肉体的負荷と、下記のインテンション・オートマチック・システムを制御する[[サイコミュ]]システムによる精神的な負荷から、専用のパイロットスーツ着用でもシステム稼動時間が5分程度で限界を迎えるという設定から来ているものと思われる。 |
| + | :;擬似NT-D |
| + | ::「バンデシネ」でデストロイモードの起動試験を行った際に使われたシステム。シルヴァ・バレトとの交戦中に暴走を起こし、パイロットが死亡するという事態になった。 |
| ;インテンション・オートマチック・システム | | ;インテンション・オートマチック・システム |
| :パイロットの脳内操縦イメージを思考波として機体内部のサイコフレームに感受させ、機体の挙動へ直接反映させる思考操縦システム。簡単に言えば「自分の思考だけで機体を操縦できるシステム」であり、[[シナンジュ]]から継承されたシステム。 | | :パイロットの脳内操縦イメージを思考波として機体内部のサイコフレームに感受させ、機体の挙動へ直接反映させる思考操縦システム。簡単に言えば「自分の思考だけで機体を操縦できるシステム」であり、[[シナンジュ]]から継承されたシステム。 |
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| :1号機のみに搭載された「[[ラプラスの箱]]」の所在地を明らかにする「鍵」となるシステム。指定された座標でNT-Dを起動すると、「ラプラスの箱」の手がかりとなるデータが開示される。 | | :1号機のみに搭載された「[[ラプラスの箱]]」の所在地を明らかにする「鍵」となるシステム。指定された座標でNT-Dを起動すると、「ラプラスの箱」の手がかりとなるデータが開示される。 |
| :なお、このシステムにバナージのバイオメトリクスが登録されているため、彼以外の人間が操縦することはできない。未登録の状態であれば誰でも操縦が出来る。 | | :なお、このシステムにバナージのバイオメトリクスが登録されているため、彼以外の人間が操縦することはできない。未登録の状態であれば誰でも操縦が出来る。 |
| + | :NT-Dと連動する形で組み込まれており、搭乗者がニュータイプか否かを識別する機能がある。バナージはこれを利用し、自らの思念を拾わせることで任意にデストロイモードを起動させることに成功している。 |
| + | ;サイコミュ・ジャック |
| + | :デストロイモード時のみの機能。敵ニュータイプ機のサイコミュを乗っ取る。 |
| <!-- == 機体[[BGM]] == --> | | <!-- == 機体[[BGM]] == --> |
| <!-- ;「曲名」: --> | | <!-- ;「曲名」: --> |
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| :OVA版第1巻より。[[クシャトリヤ]]との初戦の最中、全身のフルサイコフレームが起動し、デストロイモードへと<B>変身</B>。OVA版第1巻では変形開始と共に荘厳なBGMが流れ始めるため、その出だしで覚えているファンも。 | | :OVA版第1巻より。[[クシャトリヤ]]との初戦の最中、全身のフルサイコフレームが起動し、デストロイモードへと<B>変身</B>。OVA版第1巻では変形開始と共に荘厳なBGMが流れ始めるため、その出だしで覚えているファンも。 |
| <!-- ;ラストシューティング | | <!-- ;ラストシューティング |
− | :原作小説版第10巻より。[[シナンジュ]]との最終決戦の最中、[[バンシィ|もう片割れの黒き獅子]]と共闘を行う。'''ガンダム'''となった両機は徐々にシナンジュを追い詰め、[[リディ・マーセナス|リディ]]の差し向けたビームマグナムに合わせてバナージもビームマグナムを合わせ共に最後の一射を放ちその光は融合し巨大なエネルギーの奔流となりシナンジュの両足を吹き飛ばすものの、闇を纏い追いすがる。消えていった者達の声に押され、ユニコーンはビームトンファーを突き刺すも呪詛を吐き惑わす亡霊に同意しかけた本能を振り払い叫ぶ。「'''亡霊は、暗黒に帰れぇっ!'''」その刹那膨れ上がる光の奔流、グリップを溶解させつつ切っ先を伸ばした光は亡霊を吹き飛ばした。--> | + | :原作小説版第10巻より。[[シナンジュ]]との最終決戦の最中、[[バンシィ|もう片割れの黒き獅子]]と共闘を行う。'''ガンダム'''となった両機は徐々にシナンジュを追い詰め、[[リディ・マーセナス|リディ]]の差し向けたビームマグナムに合わせてバナージもビームマグナムを合わせ共に最後の一射を放ちその光は融合し巨大なエネルギーの奔流となりシナンジュの両足を吹き飛ばすものの、闇を纏い追いすがる |
| + | :消えていった者達の声に押され、ユニコーンはビームトンファーを突き刺すも呪詛を吐き惑わす亡霊に同意しかけた本能を振り払い叫ぶ。「'''亡霊は、暗黒に帰れぇっ!'''」その刹那膨れ上がる光の奔流、グリップを溶解させつつ切っ先を伸ばした光は亡霊を吹き飛ばした。--> |
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| == 関連機体 == | | == 関連機体 == |