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=== 人物 ===
 
=== 人物 ===
物語の開始以前から、ザフトのトップエースとして多大な戦果を挙げており、プラント最高評議会議員の血縁者を赤服として指揮下に置いている事からも、プラント最高評議会、特に[[パトリック・ザラ]]からも人望が厚く、ザフトの一大反抗作戦である「オペレーション・スピットブレイク」の全容についても、発動事前にパトリック本人から聞かされていた程。しかし、経歴不明な上に、並外れた戦果を挙げている事から、同じ隊長格との折り合いは悪いらしく、[[アンドリュー・バルトフェルド]]からは怪しまれ、[[マルコ・モラシム]]からは激しく妬まれていた。
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物語の開始以前からザフトのトップエースとして多大な戦果を挙げており、プラント最高評議会議員の血縁者を赤服として指揮下に置いている。プラント最高評議会、特に[[パトリック・ザラ]]からも人望が厚く、ザフトの一大反抗作戦である「オペレーション・スピットブレイク」の全容についても、発動事前にパトリック本人から聞かされていた程。
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[[ムウ・ラ・フラガ]]とは深い因縁があり、経歴不明とされているその正体は、ムウの実父、'''アル・ダ・フラガの[[クローン]]'''で、'''実はコーディネイターではなく[[ナチュラル]]'''(ただし通常のナチュラルともまた概念的に異なるが)であった。本名は「'''ラウ・ラ・フラガ'''」。<br />資質・能力は通常のナチュラル(ムウを含めた)を遥かに凌駕したものではあったが、テロメアが短いという欠点があったのを理由に、自らを生み出すよう命令したアルに棄てられてしまい、独力で出生を突き止めたクルーゼは、復讐するべくアルを殺害。やがてその憎しみは自らを生み出した世界そのものへと向ける事になり、狂気にも等しい憎悪に取り付かれる事になる。
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しかし、経歴不明な上に並外れた戦果を挙げている事から、同じ隊長格との折り合いは悪いらしく、[[アンドリュー・バルトフェルド]]からは怪しまれ、[[マルコ・モラシム]]からは激しく妬まれていた。
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ナチュラルでありながら、ザフト最高パイロットの地位に立ち(戦闘だけでなく頭脳その他[[技量]]も試されるアカデミーでも主席だった)、尚且つ[[スーパーコーディネイター]]であるパイロットの[[キラ・ヤマト|キラ]]と互角に渡り合っており、当初ナチュラルでは操縦できないとまで言われていたMSを自在に乗りこなしていたことからも、彼の操縦技術が並外れたものであることがわかる。能力的にはSEED作中でも最高クラスで、クローン培養で生み出されたとはいえ、その資質面は正真正銘の天才であった(この辺は前述のアル・ダ・フラガが、純粋なクローンではなく色々と技術的に細工をした上で「創り出した」可能性を示唆しているといえる。同じくテロメアに関しても、あるいは、その対価として異常が生じてしまったのかもしれない)。<br />[[ザフト]]では彼の仮面の下の素顔を見ようとしたものは[[死亡フラグ|死亡するというジンクス]]がある。[[ミゲル・アイマン|ミゲル]]と[[ニコル・アマルフィ|ニコル]]が見たがっていたらしい。また仮面はかなり丈夫に作られているようで、[[ジェネシス]]の直撃を受けても原形をとどめたまま宇宙空間を漂っていた(ムウのヘルメットも似たようなものだが……)。また、彼がコーディネイターではない、というのは放送初期からすでに設定されており、TCG「ガンダムウォー」では「条件によってコーディネイター技能を得る」という、彼の偽装設定を反映したものであった。
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[[ムウ・ラ・フラガ]]とは深い因縁があり、経歴不明とされているその正体は、ムウの実父、'''アル・ダ・フラガの[[クローン]]'''で、'''実はコーディネイターではなく[[ナチュラル]]'''(ただし通常のナチュラルともまた概念的に異なるが)であった。本名は「'''ラウ・ラ・フラガ'''」。資質・能力は通常のナチュラル(ムウを含めた)を遥かに凌駕したものではあったが、テロメアが短いという欠点があったのを理由に、自らを生み出すよう命令したアルに棄てられてしまい、独力で出生を突き止めたクルーゼは、復讐するべくアルを殺害。やがてその憎しみは自らを生み出した世界そのものへと向ける事になり、狂気にも等しい憎悪に取り付かれる事になる。
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ナチュラルでありながらザフト最高パイロットの地位に立ち(戦闘だけでなく頭脳その他[[技量]]も試されるアカデミーでも主席だった)、尚且つ[[スーパーコーディネイター]]であるパイロットの[[キラ・ヤマト|キラ]]と互角に渡り合っており、当初ナチュラルでは操縦できないとまで言われていたMSを自在に乗りこなしていたことからも、彼の操縦技術が並外れたものであることがわかる。能力的にはSEED作中でも最高クラスで、クローン培養で生み出されたとはいえ、その資質面は正真正銘の天才であった。この辺は前述のアル・ダ・フラガが、純粋なクローンではなく色々と技術的に細工をした上で「創り出した」可能性を示唆しているといえる。同じくテロメアに関しても、あるいは、その対価として異常が生じてしまったのかもしれない。
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[[ザフト]]では彼の仮面の下の素顔を見ようとしたものは[[死亡フラグ|死亡するというジンクス]]がある。[[ミゲル・アイマン|ミゲル]]と[[ニコル・アマルフィ|ニコル]]が見たがっていたらしい。また仮面はかなり丈夫に作られているようで、[[ジェネシス]]の直撃を受けても原形をとどめたまま宇宙空間を漂っていた(ムウのヘルメットも似たようなものだが……)。
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また、彼がコーディネイターではない、というのは放送初期からすでに設定されており、TCG「ガンダムウォー」では「条件によってコーディネイター技能を得る」という、彼の偽装設定を反映したものであった。
    
彼のその過酷な人生は理解者であり親友であった[[ギルバート・デュランダル]]の考えにも影響を与えたようである。その一方で漫画版『SEED DESTINY THE EDGE』での[[レイ・ザ・バレル]]の回想では、彼の弾くピアノを笑顔で聴き、ギルバートを待っていたシーンもあり、自分と同じ境遇であったレイのことは可愛がっていたようでもある。TV本編「FATES」ではデュランダルとの会話で自らの生い立ちと思想を語り、SE「選ばれた未来」では、幻影でギルバートやレイの前に現れ、レイに至っては、ラストで仮面を外した素顔で優しい笑顔を見せており、この事からもレイとクルーゼにとって、お互いが特別な存在であったことが伺える。上官として人間関係が深い、アスラン、ディアッカ、イザークらに、原作中では本性を表した後の彼との会話はなかった。スパロボにおいてはその辺の[[戦闘前会話]]がフォローされているので、要注目。
 
彼のその過酷な人生は理解者であり親友であった[[ギルバート・デュランダル]]の考えにも影響を与えたようである。その一方で漫画版『SEED DESTINY THE EDGE』での[[レイ・ザ・バレル]]の回想では、彼の弾くピアノを笑顔で聴き、ギルバートを待っていたシーンもあり、自分と同じ境遇であったレイのことは可愛がっていたようでもある。TV本編「FATES」ではデュランダルとの会話で自らの生い立ちと思想を語り、SE「選ばれた未来」では、幻影でギルバートやレイの前に現れ、レイに至っては、ラストで仮面を外した素顔で優しい笑顔を見せており、この事からもレイとクルーゼにとって、お互いが特別な存在であったことが伺える。上官として人間関係が深い、アスラン、ディアッカ、イザークらに、原作中では本性を表した後の彼との会話はなかった。スパロボにおいてはその辺の[[戦闘前会話]]がフォローされているので、要注目。
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==== 本編開始前 ====
 
==== 本編開始前 ====
ラウのオリジナルとなるアル・ダ・フラガは、かなり傲慢な性格をした人物で、息子のムウに家業を継がせようとするも、ムウには自分の才能が100%受け継がれているわけではないと分かると彼を忌避する。また、ムウは母の影響を受けて育っており、それを嫌ったアルはユーレン・ヒビキ([[キラ・ヤマト]]の実父)に自身の[[クローン]]を作るように指示。しかし、生まれた[[クローン]]のラウはテロメアにより寿命が短い事を知り、アルに用済みと見なされたラウは棄てられ、やむを得ずムウに家業を継がせる事にした。<br />しかし、ラウは自分の出生の秘密を独力で知ると、フラガ家の自宅を焼き払い、アルを殺してしまった。そして世を呪い、世界を破滅へと導こうとする。
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ラウのオリジナルとなるアル・ダ・フラガは、かなり傲慢な性格をした人物で、息子のムウに家業を継がせようとするも、ムウには自分の才能が100%受け継がれているわけではないと分かると彼を忌避する。また、ムウは母の影響を受けて育っており、それを嫌ったアルはユーレン・ヒビキ([[キラ・ヤマト]]の実父)に自身の[[クローン]]を作るように指示。
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しかし、生まれた[[クローン]]のラウはテロメアにより寿命が短い事を知り、アルに用済みと見なされたラウは棄てられ、やむを得ずムウに家業を継がせる事にした。
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しかし、ラウは自分の出生の秘密を独力で知ると、フラガ家の自宅を焼き払い、アルを殺してしまった。そして世を呪い、世界を破滅へと導こうとする。
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それから数年後、自らをコーディネイターの「ラウ・ル・クルーゼ」と偽ってプラントのザフトに入隊。コーディネイターをも遥かに凌駕する能力を持っていた為に、クルーゼがナチュラルであったという事に気付く者は殆どいなかった。
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[[エース]]パイロットとして評価を高めていったクルーゼは、C.E.70年2月22日の「世界樹攻防戦」で、モビルスーツでモビルアーマー37機・戦艦6隻を撃破。その功績を称えられ、トップエースのみが与えられる「ネビュラ勲章」を授与される。
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それから数年後、自らをコーディネイターの「ラウ・ル・クルーゼ」と偽って、プラントのザフトに入隊したが、コーディネイターをも遥かに凌駕する能力を持っていた為に、クルーゼがナチュラルであったという事に気付く者は殆どいなかった。[[エース]]パイロットとして評価を高めていったクルーゼは、C.E.70年2月22日の「世界樹攻防戦」で、モビルスーツでモビルアーマー37機・戦艦6隻を撃破。その功績を称えられ、トップエースのみが与えられる「ネビュラ勲章」を授与される。さらに同年6月2日、[[ジン・ハイマニューバ]]の量産型1号機に搭乗しグリマルディ戦線で地球連合軍第三艦隊を壊滅させるなど、トップガンとして獅子奮迅の活躍を見せている。
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さらに同年6月2日、[[ジン・ハイマニューバ]]の量産型1号機に搭乗しグリマルディ戦線で地球連合軍第三艦隊を壊滅させるなど、トップガンとして獅子奮迅の活躍を見せている。
    
==== 本編 ====
 
==== 本編 ====
 
自らの部隊である「[[クルーゼ隊]]」に、[[アスラン・ザラ]]、[[イザーク・ジュール]]、[[ディアッカ・エルスマン]]、[[ニコル・アマルフィ]]の4人を部下に加えたクルーゼは、独断でガンダム強奪作戦を行い、[[GUNDAM|ガンダム]]4機を入手。このガンダム4機のデータは、後のザフトのモビルスーツ開発においても、大きな影響を与える事になる。
 
自らの部隊である「[[クルーゼ隊]]」に、[[アスラン・ザラ]]、[[イザーク・ジュール]]、[[ディアッカ・エルスマン]]、[[ニコル・アマルフィ]]の4人を部下に加えたクルーゼは、独断でガンダム強奪作戦を行い、[[GUNDAM|ガンダム]]4機を入手。このガンダム4機のデータは、後のザフトのモビルスーツ開発においても、大きな影響を与える事になる。
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密かに目論んでいた「世界そのものへの復讐」を成し遂げるべく、大戦中に二重スパイとして暗躍していたクルーゼは、[[ザフト]]と地球連合に情報を引き渡して地上での争いを激化させていき、「オペレーション・スピットブレイク」時には大西洋連邦のアラスカ基地である「JOSH-A」に潜入するも、偶然[[フレイ・アルスター]]に遭遇。彼女を拉致してザフトの元へと連れて行く事になる。<br />宇宙に上がった後、フレイを利用して[[ムルタ・アズラエル]]に[[ニュートロンジャマーキャンセラー]]のデータを提供。地球連合が再び核を使用するよう仕向け、パトリックが[[ジェネシス]]で地球を直接攻撃する事態にまで向けて、世界を破滅の一歩手前まで追い込んだが、最期はキラとの死闘の末、ビームサーベルでコックピットを貫かれ行動不能に陥ったところをジェネシスのレーザーに焼かれ絶命。彼の野望は潰えた。
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密かに目論んでいた「世界そのものへの復讐」を成し遂げるべく、大戦中に二重スパイとして暗躍していたクルーゼは、[[ザフト]]と地球連合に情報を引き渡して地上での争いを激化させていく。「オペレーション・スピットブレイク」時には大西洋連邦のアラスカ基地である「JOSH-A」に潜入するも、偶然[[フレイ・アルスター]]に遭遇。彼女を拉致してザフトの元へと連れて行く事になる。
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宇宙に上がった後、フレイを利用して[[ムルタ・アズラエル]]に[[ニュートロンジャマーキャンセラー]]のデータを提供。地球連合が再び核を使用するよう仕向け、パトリックが[[ジェネシス]]で地球を直接攻撃する事態にまで向けて、世界を破滅の一歩手前まで追い込んだが、最期はキラとの死闘の末、ビームサーベルでコックピットを貫かれ行動不能に陥ったところをジェネシスのレーザーに焼かれ絶命。彼の野望は潰えた。
    
=== スパロボシリーズにおいて ===
 
=== スパロボシリーズにおいて ===