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、 2012年8月26日 (日) 17:12
== パトリック・ザラ(Patrick Zala) ==
*[[登場作品]]:[[機動戦士ガンダムSEED]]
*[[声優]]:有本欽隆
*種族:地球人([[コーディネイター]])
*性別:男
*所属:[[プラント]]
*階級:国防委員長 ⇒ 最高評議会議長
<!-- *身長:---cm -->
<!-- *体重:---kg -->
*キャラクターデザイン:平井久司
[[アスラン・ザラ]]の実父で、[[プラント]]評議会国防委員長であり、後にプラント最高評議会議長を兼任。
プラント評議会強硬派の筆頭であり、[[血のバレンタイン事件]]でアスランの母でもある妻のレノアを失った事もあって[[ナチュラル]]に対する憎悪が強く、最高評議会議長に就任してからは、ほとんど狂気に取り付かれた独裁者に近い存在となる。
出生率低下を始めとする[[コーディネイター]]の限界についても受け入れようとせず、シーゲルのナチュラルへの回帰を無視し、コーディネイターの英知で対処できると考え、故に穏健派である彼との対立も深めていく事になった。
プラント最高評議会議長就任後は、評議会に無断で[[アラスカ基地]]攻略戦を強行するものの、[[ラウ・ル・クルーゼ|クルーゼ]]の策略により情報が漏れ失敗に終わった上に、地上に残っていたザフト軍の戦力を大幅に失う。その後、[[フリーダムガンダム|フリーダム]]強奪事件を利用してシーゲルを[[暗殺]]する。
第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦ではクルーゼの暗躍もあり大量破壊兵器[[ジェネシス]]を発射するまでに至ったが、[[地球]]に向けて撃つことを諌めた部下のレイ・ユウキを撃って致命傷を負わせ、ついには味方を巻き添えにしてジェネシスを撃とうとした結果、瀕死のユウキに撃たれて死亡。その最期はアスランに看取られたが、妻を殺したナチュラルへの憎しみの余り最期まで地球を撃つことに拘った挙句、目の前にいるのがアスランであることにすら気付かなかったため、死と同時に当のアスランから詰られる体たらくであった。
他メディアでもほぼ同じ末路だが、コミックボンボンの漫画版のみ先にアスランのジャスティス[[自爆]]による[[ジェネシス]]破壊が発生し、アスランの自らの命をかけて地球を救おうとした姿に感化された(元々ジェネシスによる地球攻撃に疑問を持っていた)部下達に反乱を起こされ、拘束されるという結末を迎える。後述にもあるが、ボンボン版ではアニメ版以上に「父親」としての人間性が強く表れたキャラクターとなっている。
== 登場作品と役柄 ==
いずれの作品でも、原作通りナチュラルの抹殺に拘っており、また、自分達[[コーディネイター]]の力を盲信するが故か異星人等の人外の脅威をあまりに軽視しすぎており、[[ブルーコスモス]]以上に空気の読めない傍迷惑な指導者としての印象が強い。ただし、ナチュラルは地球に住む人間と限定しているらしく、[[W]]では宇宙移民で構成され、パトリックと同じく地球側の政府を敵視する[[草壁春樹]]率いる[[木連]](及び追放後の彼の率いるクーデター軍である[[火星の後継者]])と結託している。
=== [[αシリーズ]] ===
;[[第3次スーパーロボット大戦α]]
:[[第2次α]]の[[シャア・アズナブル|シャア]]の反乱には同調せず、[[サイコフレーム]]が見せた人の心の光を見て地球への宣戦を取り止めていたが、[[血のバレンタイン]]を契機に地球に対して宣戦。基本的には原作と役回りは同じ。とはいえ、原作と違い外宇宙に歴代スパロボでも屈指の強敵を抱えている第3次αの状況で戦いを挑むのは空気を読めてないといえる。しかも[[星間連合]]と結託してまで地球を攻撃する始末。最大の脅威である[[宇宙怪獣|STMC]]とその対抗兵器である[[ブラックホール爆弾|BMIII]]の情報は得ていたが、その詳細は全く把握していなかったと言ってもよく、見当外れな発言がやたらと目立った。
=== 携帯機シリーズ ===
;[[スーパーロボット大戦J]]
:ほぼ原作と同じ扱い。[[オルファン]]を地球側の兵器とでっち上げ、[[ジェネシス]]の標的にする。
;[[スーパーロボット大戦W]]
:第1部では[[木連]]を密かに支援していた。本作では[[血のバレンタイン]]が勃発したのも、この事実が発覚した為と、パトリックの愚行が最大の元凶となっており、その末路も原作とは流れが少し異なっている。第2部で[[火星の後継者]]と同盟して[[地球連合|連合]]に対抗するが、最終決戦に介入した[[エイド]]の大群によってプラントが危険に晒されているにも関わらず、それを無視して地球攻撃に執着するというついに本末転倒の行動に出てしまい、侵略者の存在を無視してまで[[ナチュラル]]殲滅に拘るその姿を見かねた部下からの「ザフトの戦力だけで外敵に対抗するのは不可能」と言う制止の言葉も聞こうとしなかった為に、見限られ射殺されてしまった。
== 人間関係 ==
;[[アスラン・ザラ]]
:息子であるはずなのだが、妻の死後は赤の他人同然で冷え切った関係となってしまう、幼い頃のアスランと在りし日の妻の写真を常に側に置いていた所を見ればわかるように、決して愛が無かったわけではないのだが、その不器用さ故に父親として接することができず、すれ違いを繰り返した末に最期の時まで分かり合うことはできなかった。
;レノア・ザラ
:妻。血のバレンタインで死去。彼女の死がパトリックのナチュラルへの憎悪を掻き立てた。スパロボ未登場。
;[[シーゲル・クライン]]
:子供同士は婚約者となっている関係だが、路線の違いで対立する。
;[[ラウ・ル・クルーゼ]]
:腹心の部下と思っているが、実際はクルーゼが利用しているだけであり、最期まで彼の暗躍と自分が怨敵である[[ブルーコスモス]]と一緒に掌で踊らされていた事実を知る事は無かった。
;レイ・ユウキ
:ザフトの黒服で、クルーゼ隊以前にアスランが所属していた隊の隊長。原作では、パトリックを制止するも逆に銃撃されてしまい、暴走する姿を見て、事切れる寸前に射殺した。アスランは父と恩人を一度に失ったことになる。スパロボ未登場。
;[[ジョージ・グレン]]
:「ファーストコーディネイター」その人。[[W]]では本人と直接絡む場面はないが、その思想を彼から否定されている。
== 他作品との人間関係 ==
;[[シャピロ・キーツ]]
:[[第3次α]]ではよりにもよって彼らと密約を交わして[[地球]]を攻撃する。
;[[三輪防人]]
:第3次αではジェネシスの第一次照射により、期せずして彼に引導を渡した。
;[[草壁春樹]]
:[[W]]では第1部でも第2部でも彼と手を結び、地球連合に対抗する。
== 名台詞 ==
;「スパイを手引きしたラクス・クライン、共に逃亡し行方の解らぬその父、漏洩していたスピットブレイクの攻撃目標…子供でも解る簡単な図式だぞ! クラインが裏切り者なのだ!」
:スピットブレイクが失敗した事を報告してきた部下にクライン派の拘束を命じた場面より。実際はザフトと連合軍の共倒れを望むクルーゼの策略であるが、当のパトリックは最後までその事実に気付くことは無かった。アスランにも内心では子供にも解る図式に置き換えようとしているのではないかと思われていた(小説版のモノローグにて)。
;「撃て…我らの…世界を…奪った…報い…」
:死の間際の台詞。最後まで彼はナチュラル殲滅に取り憑かれたままであった。もともとナチュラルの所有物だったプラントを奪ったことは忘れているらしい。
;「あの…バカ息子が…」<br />「レノアは…お前の母はな…私にとって唯一無二の存在だったのだ…! レノアのいないこの世界など私にとっては…」
:高山瑞穂版『SEED』の終盤にて。TV版で省かれたパトリックの「父性像」に、僅かながらも踏み込んだ台詞。小説版でもモノローグにてほぼ同様の発言をしていた。このように彼の身に降りかかった悲劇は確かに同情するに値するものだが、その為に行った大き過ぎる「復讐」は決して許されるものではないだろう。
== スパロボシリーズの迷言 ==
「名台詞」よりも所謂「世'''迷言'''」の方が目立つのは、歪みまくったキャラ設定ゆえか…?
;「STMCやプロトデビルン、バッフ・クランに帝国監察軍…」<br />「それらの脅威については私とて知っている!」
:[[第3次α]]宇宙ルートより、[[ヤキン・ドゥーエ]]司令室内でのアスランとの会話。全銀河的規模の危機よりも一個人の私怨を優先させる彼が、それらの脅威についてどの程度把握しているのか、物凄く疑わしい。
;「私とて人類の未来は考えている!その為にナチュラルを駆逐すると同時に、地球を防衛する為の兵器も用意している!」<br />「地球安全評議会のBMIIIとイージスの盾を合わせれば、人類を守る事も出来る!」
:どちらも[[プラント]]オリジナルの戦力でしたっけ?…と思う間も無く、「その為にはコーディネイターが地球の盟主になる必要が有る!」と怪気炎を上げ、何処までも己の私怨の正当性を訴えるのであった。
;「このジェネシスと月のイージス…そして、BMIIIが有ればSTMCも恐れるに足らん!」
:[[ジェネシス]]の第一次照射で、[[三輪防人|三輪]]率いる主力艦隊を一掃した後にブチまけた地球防衛構想。既にイージスもBMIIIも己が手中に収めた気でいる皮算用発言が何とも痛々しいが、同時にSTMCの脅威について全く把握していない事を露呈してしまった。この後、またもや「コーディネイターこそ新たな人類!」と力説するものだから、もう余計に始末が悪い。
;「ならん!各戦線がイバリューダーによって混乱している今こそが絶好の好機!」
:『[[W]]』にて、イバリューダーの襲撃に対しても、これこそが好機と考え共闘はせず泳がせておく始末。当作においても、人外の脅威を軽視しすぎている事が伺える。
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[[Category:登場人物は行]]
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