マッスルシリンダー

マッスルシリンダーとは、『ボトムズシリーズ』に登場する駆動装置。

概要 編集

アーマード・トルーパー(AT)の四肢を動かすための駆動装置であり、一種の人工筋肉。シリンダー内部にはポリマーリンゲル液(以下PR液)に満たされた化学繊維があり、これに電気信号を送ることでPR液が化学反応を起こし繊維が収縮する。この現象を利用することでATは四肢を駆動させている。一度化学反応を起こしたPR液は劣化して反応が鈍くなるため、ポンプによって濾過器に送られ常時機体を循環している。

従来のモーターを利用した駆動方式よりも構造をはるかに簡素化できるという利点がある一方、PR液は極めて引火性が高い危険な物質であり、ATの生存性を著しく下げる要因となっている。また、循環用のポンプはコックピット真下にあり、実質的にATパイロットはATと運命を共にすることを強いられている。

関連用語 編集

アーマード・トルーパー
マッスルシリンダーを用いた機動兵器。PR液の引火性にまで気を配った機体はほとんどない。大出力のヘビィ級ATにはPR液浄化装置が標準搭載されている。
ポリマーリンゲル液
マッスルシリンダーを駆動させるための液体。ポンプによって血液の如く常に機体内部を循環しているが、引火性が高くATが多少の被弾で発火・爆発する原因となっている。また、その性質を利用し、爆薬の代わりに使用される事もある。

登場作品 編集

第2次スーパーロボット大戦Z
強化パーツとして登場。運動性+10の効果を持つ。
スーパーロボット大戦Operation Extend
強化パーツとして登場。こちらではユニット側も運動性ではなく回避なので、回避+10の効果(ただし、同作の強化パーツ全体に言えることだがパイロット側の方に追加される)。トレードが素材パーツでのみで可能な強化パーツのひとつ。
上位版のマッスルシリンダーSも存在し、こちらは回避+15の効果。

余談 編集

  • マッスルシリンダーとポリマーリンゲルの設定は後付け設定であり、明確に語られたのは『機甲猟兵メロウリンク』でのことで、中和剤ポンプの存在などは『ペールゼン・ファイルズ』で設定された。元々は同じ高橋作品である「太陽の牙ダグラム」における裏設定を流用したもの。

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