T-elosは『ゼノサーガ』の登場キャラクター。

T-elos
読み テロス
登場作品 ゼノサーガ
声優 鈴木麻里子
初登場SRW 無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ
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プロフィール
分類 アンドロイド
外見 女性型
開発者 ロート・マンテル
所属 ヴェクター・インダストリー
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概要編集

KOS-MOSに酷似した外観を持つ、対グノーシス戦闘用アンドロイドで、その名はギリシャ語で「終わり、完成」を意味する言葉となっている。

エピソードIII『ツァラトゥストラはかく語りき』に登場するキーキャラクター。「プロジェクト・ゾハル」の中核をなすグノーシス掃討兵器としてKOS-MOSの代わりに組み込まれた。 対グノーシス用兵器としては最新型であるため、反応速度・ヒルベルト強度ともにVer.3のKOS-MOSを上回る圧倒的な戦闘力を誇る。また、その外観・性格共に、一言でいえば「黒い」としか言いようがなく、白を基調としたKOS-MOSとは正反対の存在。

何らかの目的の下、KOS-MOSを執拗につけ狙っており、その破壊を常に最優先した行動を取る。エピソードIII中盤において、一度はKOS-MOSの破壊に成功。KOS-MOSはそれを受けて、OGサーガにも登場した最新バージョンの躯体「Ver.4」へと生まれ変わることになる。 尚、彼女は機械式の人造人間ではなく、その身体の80%はとある女性を元にした生身の身体であり、元は人間だったサイボーグであるジギーと似たような改造人間ともいえる。

その正体は、「ゼノサーガ」のキーパーソンとなる女性「マリア」の遺体をベースに作られたアンドロイド。 KOS-MOSは本来、マリアの死亡時に拡散してしまった意識を宿し、彼女を復活させるための「器」として作られたのだが、その内部でマリアの意識が変質し、KOS-MOS独自の自我を得たことで頓挫。その代わりに「ロート・マンテル」を名乗る男によってより安全な器として作られたのがT-elosである。 KOS-MOSの破壊を執拗に狙っていたのは、彼女の躯体に宿るマリアの意識を取り込むことで肉体と魂を統合し、完全なマリアとして復活するという狙いがあったためだが、惑星ミクタムの遺跡における二度目の邂逅時(実際にはここまでに4回ほど異世界でぶつかっているが)にシオンを傷つける行動をとったことでKOS-MOSの怒りを買ってしまい敗北、機能停止。残されたマリアの肉体はKOS-MOSに統合される結末をたどった。

なおマリア復活の「器」には、マリアの意識に影響を与えないよう機械的な自我が与えられることを考えると、彼女の人格はレアリエンと同じ疑似人格であると思われる。

登場作品と役柄編集

無限のフロンティアシリーズ編集

無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ
初登場作品。KOS-MOS同様に次元の壁を越えてエンドレス・フロンティアに流れ着く。しかし相変わらずKOS-MOS抹殺が最優先らしく、元の世界へ戻ること以上にKOS-MOSとの戦闘を優先してくる(戦闘時にKOS-MOSがパーティーにいる場合、彼女を優先して狙ってくる)。
本作での彼女の言動は原作以上に攻撃的で、かつ口も悪い。
無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ
KOS-MOS同様、彼女も再びエンドレス・フロンティアへ転移してくる。相変わらずKOS-MOSを付け狙うものの、今作ではアレディたちと偶然の遭遇をした際にノリツッコミを披露したり、黒ミルトカイル石が壊せず足止めを食らったりとやや三枚目的な面も見られる。ただし敵として登場した際の攻撃力は驚異の一言に尽きる。
終盤のエスピナ城にて支援キャラとしてパーティに加入する。M.O.M.O.に懐かれてまんざらでもない様子を見せたり、情報整理の会話に自然に混ざって進めたりと前作から大きく印象が変わったキャラの1人といえる。

関連作品編集

PROJECT X ZONE
KOS-MOSとペアユニット(『EXCEED』のアクセルとアルフィミィのように二人で1ユニット扱い)として登場。必殺技では、連携を見せた後、相転移砲を同時打ちしている。悪い笑顔の立ち絵が追加、デビロット(サイバーボッツ)、ジュリ(ストリートファイター)と味方内の悪役トリオでザベル(ヴァンパイア)を狼狽させるシーンも。
前半は敵だが、セス(ストリートファイター側の敵役)と同行したKOS-MOSが登場した後、お約束な言い訳で彼女を救出し、KOS-MOSのパートナーとして参入。KOS-MOSも同様だが、彼女達の時代設定は無限のフロンティアシリーズより曖昧になっている(複数の世界や時代が繋がっているという状況のため。実際このステージの後カイトのゲートハッキングで「The World」にパーティーごと転送しようとするし、シュラーフェン・セレストが新西暦とナムカプの未来世界に繋がっている)。
PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD
今回は終始敵。だいたい『ゼノブレイド』の黒いフェイスと一緒に登場する。

キャラクターステータス編集

能力値・使用技編集

全体的に高性能で、特に攻撃力は極めて高い。T・SKYLLA等の通常攻撃の他、必殺攻撃のU・TENERITASも使用。HPが減ると通常攻撃から更にテネリタースを繋げてくるようになるため、そうなると一撃死の回避は困難。KOS-MOSを優先的にターゲットする傾向があるので、そこを突いて対処したい。

MAGDALEN16(マグダレン・シックスティーン)
初撃に用いてくる愛銃。彼女曰く16連らしい。
L・BLADE(エル・ブレード)
ブレードによる斬撃と足払いによる弾き上げを組みあせた攻撃。
T・SKYLLA(トリプル・スキュラ)
足払いで上に弾き上げた相手を空中で片足で踏みつけ、そのまま地面にぶつけ、さらにダメ押しとばかりにMAGDALEN16を一発撃ち込んでくる。
ちなみに敵時の話なのであまり関係ないのだが、地面に固定する都合上HIT数はここで確実に切れる(ムゲフロではHIT数の1/10がCRTに加算される)。
U・TENERITAS(ウルティムム・テネリタース)
単体・複数いずれでも使用する相転移砲で、彼女の最強攻撃。『無限のフロンティアEXCEED』では味方時の支援攻撃として使用する。敵を拘束する時間がダントツに長く、一部の技を同時に放つ事でポテンシャルを最大限に引き出すことが可能になる。

精神コマンド編集

加速」効果のあるオーバーテイカー、「闘志」効果のあるヘブントラッカー、「熱血」効果のあるハートブレイカーを使用。また、稀に「再動」効果のあるブーストも使ってくるが、頻度はあまり高くない。 「無限のフロンティア」ではそれぞれの効果を持った技能という形だったが、「EXCEED」では普通にこれらの精神コマンドを使う形に改められた。

特殊技能(支援効果)編集

詳細は下記記事を参照。

キャラクターBGM編集

「TRUE ORDER」
無限のフロンティア』でのKOS-MOS、T-elosの戦闘BGM
一見原作にも存在しそうなBGMだが、『無限のフロンティア』オリジナル楽曲。『EXCEED』では新規アレンジの「Ver.EF EXCEED」が使用される。

人間関係編集

KOS-MOS
序盤からKOS-MOSを付け狙い、一度は彼女を再起不能に追いやる。
M.O.M.O.
KOS-MOSの仲間の一人。T-elosとはあまり関わらないが、「EXCEED」では加入時の一件が原因でなぜか懐かれることに。
ロート・マンテル
彼女の開発者。SRW未登場。
なおこの名前は「赤いマント」を意味する偽名で、開発者の服装に引っ掛けたもの。

他作品との人間関係編集

沙夜
無限のフロンティア』では共謀。以降、共演機会が増えるごとに腐れ縁じみた関係に。
アシェン・ブレイデル
彼女からは、T-エロス呼ばわりされる。
無限のフロンティアEXCEED』のEDでは同型ともいえるKOS-MOSとの争いについて忠告を受ける事となる。
カルディア・バシリッサ
『無限のフロンティア』では共闘していた。中の人が同じ。
小牟
彼女から「ツン殺」と評される。

名台詞編集

「己の存在意義も理解できない人形。私が私で在り続けるため、KOS-MOS…貴様を破壊する」
原作の序盤でKOS-MOSと初対面したときの台詞。この時点での彼女の口調がクールな雰囲気ではあったが…。
「私が秩序(KOS-MOS)だ!」
KOS-MOSとの一回戦で、一度彼女に止めを刺した時の台詞。その後、KOS-MOSは当分の間、再起不能の状態になってしまう。

無限のフロンティアでの名台詞編集

「大人しくマリアの意識を差し出せ!!」
「己の存在意義も知らぬ、哀れで、下らん存在がな……!!」
第1作でKOS-MOSに相転移砲を使用した際の特殊台詞の一つ。原作を知らず首をかしげるプレイヤーが続出した。
マリアは『ゼノサーガ』のキーパーソンとなる女性の名で、魂が仮の器であるKOS-MOSに収められ、遺体はT-elosの躯体のベースに使われている。
「わかったわ。……などと、引き下がると思ったか?」」
『EXCEED』でアレディ達と偶然の遭遇した時に錫華KOS-MOSがこちら側の世界に転移している事をうっかりばらしてしまい、(戦いを回避するために)女性陣は「KOS-MOSは元の世界に帰還している」事を聞かれて。非常に好戦的な性格で知られるT-elosとしては聞き分けがよく、アレディ達には用が無いと言わんばかりにここから退散した…
が、ここであっさり立ち去るほどT-elosは甘くなかった。どうやら見逃そうと考えたものの、彼らが自身の妨害になることを踏まえて排除する事に決めた様だ。ただ、アレディ達にノリツッコミを披露するなど、意外とノリがいい一面が垣間見える。
「……やはりな。“この世界”が我々の回帰を阻むか。」
『EXCEED』でミラビリス城に現れた際、先に帰ったはずのKOS-MOSがM.O.M.O.を伴っている理由を尋ねた後に。
一行の目的の一つは異邦人組を転移装置で送り返すことなのだが、試みる端から別の要因で失敗……という状況が多発しており、T-elosも同様の事態に見舞われていたらしい(曰く、シュラーフェン・セレストの転移装置を使おうとしたが、黒いミルトカイル石に阻まれた)。
彼女は多くを語らなかったが、エンドレス・フロンティアには漂着した異邦人を返すまいとする因果律でも働いているのだろうか?
「KOS-MOS、貴様がどうしてこの世界に来たか……わかっているのか?」
「“その魂”を宿しながら、なぜそのことに気づかない!」
「我々は、この世界の“何か”に引き寄せられたのよ。それを確かめない限り……戻ることなどできまい。」
上記のシーンの続きで、戦闘に敗北した後の会話にて。今作の「ゼノサーガ」組は元の世界で転移を行った際、その出口がエンドレス・フロンティアに通じたことで現れたのだが、T-elosはそれがこの世界に存在する何らかの意志、あるいは力によるものだと当たりをつけていたらしい。
これについては結局最後まで明言されなかったが、アグラッドヘイムの壊滅直後に帰還が可能になったことから、原因の一つはヴェルトバオムだった可能性が高い。
「だらしないぞ……KOS-MOSッ!」
「貴様の『意識』は……いや『魂』は、そんなザコどもに好きにさせていい代物ではないはずだッ!」
『EXCEED』でKOS-MOSがヴェルトバオムの若木による干渉を受け、中に宿している意識が覚醒しそうになった場面にて。DVE。T-elosがいう「意識」は上記の通り、原作のキーパーソンとなっている「マリア」のものであり、重要度は桁違いである。
「ガタガタぬかすな、小僧が。KOS-MOSを叩き起こす。協力してやらんこともない。今すぐ決めろ。」
上の場面で乱入したことに驚きを隠せなかった零児に対して。
T-elos「見下げ果てたものだな。すっかり馴れ合いか、サヤ。」
沙夜「あん、利用してるだけよ。使うだけ使ったらポイ、ってね。」
T-elos「なるほど。それならわかるわ。」
小牟「わかるなわかるな。腹黒どもめが。」
『EXCEED』で沙夜と再会したときの会話。パーティ一行のイメージが悪役化する原因は主にこの二人による物である。
「………。やはり、完全にシステムダウンさせなければ“統合”は成らないか。」
「貴様には以前の戦いでの借りがある。これで返したわ。」
リグ撃退後、KOS-MOSのシステムを再起動させて曰く。KOS-MOSの「意識」と自身の「肉体」を共鳴させてマリアとしての統合を発生させようとした模様。
「……勘違いするな。KOS-MOSが二度とこんなザマにならぬよう、監視をするためだ。貴様らを助けるためだなどと思うなよ? ザコどもが。」
仲間になった後、主人公達に対して言った台詞。もはやテンプレ。
T-elos「馬鹿どもが。それならもっと緊張感を持ちな。」
KOS-MOS「T-elos、我々も躯体洗浄によるルックスの回復を行うべきです。」
M.O.M.O.「T-elosさんはたくさん助けてくれましたから! モモ、がんばってお背中を流します!」
T-elos「なつくな。私たちが敵同士だってこと、忘れてるんじゃないのかい。」
『EXCEED』の終盤で神楽天原の城下町にある温泉宿に泊まる場面より。終始敵対していた原作ではありえない会話である。
「……口くらい、ちゃんと拭きな。」
エピローグ、エスピナ城でネージュが開いたパーティーでM.O.M.O.に対して。ついに開き直ってしまった様子。

PROJECT X ZONEでの名台詞編集

「ふん、そんなおだてに乗るような私じゃないよ」
雨宮リンドウとの掛け合いで、彼に「えらく美人でえらく強いかぁ、頼もしい話だな」と言われた時の返し。
…が、KOS-MOSに「T-elosの戦闘力が上昇したようです」と言われた事から、どうやら心の底では嬉しく思っているようだ。
KOS-MOS「各システム、異常ありません」
アリサ「私も、全然異常ありません」
T-elos「ぶっ壊れてるようにしか見えないから、付けときな」
アリサ・ボスコノビッチとの掛け合い。ちなみにアリサの立ち絵は首がとれているのでそういわれるのも無理はない。ちなみにこっちのアリサ(鉄拳)の頭は爆弾で「スパムボム」という頭を丁寧に置いていく技がある。なお、今作のアリサはほとんどの戦闘の掛け合いで首が取れている。
T-elos「おとなしく、我が肉体の一部となれ…!KOS-MOS!」
KOS-MOS「その申し入れを了承するわけにはいきません、T-elos」
アリサ「あの、これいりますか?T-elosさん」
こちらは戦闘後での掛け合い。立ち絵からしてアリサは自分の頭部をT-elosにあげようとしたが、そんなもの貰って何の得になるのやら。
ワルキューレ「悪しき者よ、私の前から去りなさい!」
T-elos「良い度胸だ、このあたしに向かって。」
ワルキューレとの掛け合い。ワルキューレは敵に対して言っているものと思われるが、それに勘違いで反応する辺り自分が悪しき者という自覚はあるようだ。

余談編集

  • コスモスに劣らない抜群のプロポーションとそれ以上の露出度の高さから、一部のファンから名前を捩って「Tエロス」などという愛称で呼ばれたこともあった。OGサーガでも登場人物に言われたりしている。
  • 原作であるゼノサーガでは出番の少なさもあってキャラクター性といえるものはあまりなかった。その上で無限のフロンティアに登場するにあたって、シナリオの森住が原作のセリフをイメージとして嗜虐性格として描写。後に、ゼノ本家にあたるゼノブレイド2での客演にあたっても、そちらの性格での登場となっている。