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初期の頃はただ「このシリーズは原作とは異なるギャグ世界で描かれるコメディである」ことさえ伝えられればよく、「ギャグ世界」には細かい設定などは不要であった。作家ごとにキャラクター設定や世界観も異なっていた。この流れはえてして硬直化しがちなガンダムシリーズにとって大きな爆弾となり、一時期のガンダムシリーズを支えてアナザーガンダム誕生へも影響を与えたと言えるほどの大きな効果を残すことになる。しかしそのうち、ギャグではなくシリアスな独自世界でもSDキャラクターたちを展開させる企画が出てくる。「漠然としたギャグ」ではなく「確固とした背景ストーリー」を伝えるために漫画連載はますます重要視され、SDガンダムの玩具展開とコミックによる背景世界観の描写は不可分のものとなった。しかし、2007年に『ボンボン』が休刊したことで、SDガンダムの新しいシリーズ展開が難しくなってしまっている現状がある。
 
初期の頃はただ「このシリーズは原作とは異なるギャグ世界で描かれるコメディである」ことさえ伝えられればよく、「ギャグ世界」には細かい設定などは不要であった。作家ごとにキャラクター設定や世界観も異なっていた。この流れはえてして硬直化しがちなガンダムシリーズにとって大きな爆弾となり、一時期のガンダムシリーズを支えてアナザーガンダム誕生へも影響を与えたと言えるほどの大きな効果を残すことになる。しかしそのうち、ギャグではなくシリアスな独自世界でもSDキャラクターたちを展開させる企画が出てくる。「漠然としたギャグ」ではなく「確固とした背景ストーリー」を伝えるために漫画連載はますます重要視され、SDガンダムの玩具展開とコミックによる背景世界観の描写は不可分のものとなった。しかし、2007年に『ボンボン』が休刊したことで、SDガンダムの新しいシリーズ展開が難しくなってしまっている現状がある。
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SDガンダムシリーズがコミックを使って作り出した世界観やテーマは様々なものがある。原作をパロディしたギャグもの、原作と無関係にモビルスーツたちによる日常系コメディ、シリアスな異世界ファンタジーもの、果ては学園コメディまで、何でもありである。登場キャラクターも生命体からメカ、モンスターや精霊、さらには神様まで網羅しており、しかも'''SDガンダムとリアル体系のガンダムが共存すらしている'''。「'''SDガンダムは自由なのだ'''」という言葉もあり、一部ではガンダムで思いつく大抵のネタは既にSDが通り過ぎているとさえ言われるほどである。端的に言えば「わざわざガンダムを使って表現する必要のない世界観」にまでガンダムを無理にでも使うのがSDガンダムシリーズであり、この自由さこそが現在まで愛されている最大の魅力である。しかし、その一方で[[シャア・アズナブル]]役の池田秀一氏は下品な台詞が多いSDガンダムの仕事を快く思っていなかったというエピソードも残している。
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SDガンダムシリーズがコミックを使って作り出した世界観やテーマは様々なものがある。原作をパロディしたギャグもの、原作と無関係にモビルスーツたちによる日常系コメディ、シリアスな異世界ファンタジーもの、果ては学園コメディまで、何でもありである。登場キャラクターも生命体からメカ、モンスターや精霊、さらには神様まで網羅しており、しかも'''SDガンダムとリアル体系のガンダムが共存すらしている'''。「'''SDガンダムは自由なのだ'''」という言葉もあり、一部ではガンダムで思いつく大抵のネタは既にSDが通り過ぎているとさえ言われるほどである。端的に言えば「わざわざガンダムを使って表現する必要のない世界観」にまでガンダムを無理にでも使うのがSDガンダムシリーズであり、この自由さこそが現在まで愛されている最大の魅力である。しかし、その一方で[[シャア・アズナブル]]役の池田秀一氏は下品な台詞が多いSDガンダムの仕事を快く思っていなかったというエピソードも残している。<ref>実際にはSDガンダムシリーズにおいて下ネタの類が用いられていたのはごく初期のみであり、池田氏は後に『SDガンダムフォース』(SRW未参戦)にて終始シリアスな敵キャラクターであるコマンダーサザビーを演じた事でシリーズに対する認識を改めたとの事。</ref>
    
== 武者頑駄無シリーズ ==
 
== 武者頑駄無シリーズ ==
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天宮(アーク)の国を舞台に光の武者軍団と闇の武者軍団の戦いを描いている。
 
天宮(アーク)の国を舞台に光の武者軍団と闇の武者軍団の戦いを描いている。
同シリーズでは'''終盤に[[主人公]]が結晶鳳凰(クリスタルフェニックス)に認められて、大将軍に襲名し、[[ラストボス]]との最終決戦に挑む'''(一部作品を除く)という展開がストーリーにおける定番の流れとなっている。
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同シリーズでは'''終盤に[[主人公]]が結晶鳳凰(クリスタルフェニックス)に認められて、大将軍に襲名し、[[ラストボス]]との最終決戦に挑む'''(一部作品を除く)という展開がストーリーにおける定番の流れとなっている。後述の騎士ガンダムやコマンドガンダムの世界観とは異なり、一部の特殊な例を除くと人間キャラクターは登場しない。
    
;[[SD戦国伝]](第1弾 - 第3弾)
 
;[[SD戦国伝]](第1弾 - 第3弾)
 
:『武者七人衆編』、『風林火山編』、『天下統一編』で構成されている。
 
:『武者七人衆編』、『風林火山編』、『天下統一編』で構成されている。
 
;新SD戦国伝(第4弾 - 第7弾)
 
;新SD戦国伝(第4弾 - 第7弾)
:第2期シリーズ。『地上最強編』、『伝説の大将軍編』、『七人の超将軍』、『超機動大将軍』と展開された。『地上最強編』~『超機動大将軍』は、いずれも[[ガンダムF91|武者衛府弓銃壱 ]]とその長男の[[V2ガンダム|武者飛駆鳥]]と次男の[[ゴッドガンダム|武者號斗丸]]たち新世大将軍家が主人公を務めているのが特徴。
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:第2期シリーズ。『地上最強編』、『伝説の大将軍編』、『七人の超将軍』、『超機動大将軍』と展開された。『地上最強編』~『超機動大将軍』は、いずれも[[ガンダムF91|武者衛府弓銃壱 ]]とその長男の[[V2ガンダム|武者飛駆鳥]]と次男の[[ゴッドガンダム|武者號斗丸]]たち新世大将軍家が主人公を務めているのが特徴。『七人の超将軍』以降、SD等身から'''一般的なモビルスーツ同様の高等身のデザイン'''に変形合体するキャラクターが度々登場する事となる。
 
;超SD戦国伝(第8弾 - 第9弾)
 
;超SD戦国伝(第8弾 - 第9弾)
 
:第3期シリーズ。前作『超機動大将軍』の完結編にも位置する『武神輝羅鋼』と、100年後の世界が舞台の『刕覇大将軍』で構成されている。
 
:第3期シリーズ。前作『超機動大将軍』の完結編にも位置する『武神輝羅鋼』と、100年後の世界が舞台の『刕覇大将軍』で構成されている。
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:従来の戦国伝シリーズから大きく離れた作風が災いし人気の面では伸び悩み、プラモ展開は4種類のみで[[打ち切り]]、漫画版も長らく未刊行だった。
 
:従来の戦国伝シリーズから大きく離れた作風が災いし人気の面では伸び悩み、プラモ展開は4種類のみで[[打ち切り]]、漫画版も長らく未刊行だった。
 
;武者○伝シリーズ(第13弾 - 第15弾)
 
;武者○伝シリーズ(第13弾 - 第15弾)
:西暦2001年の現代日本に時空を超えて召喚された歴代武者頑駄無が人間たちと触れ合いながら、悪の軍団と戦いを繰り広げる(『武者○伝III』のみ従来シリーズ同様に天宮が舞台)。日本人は日本をそのまま日本と呼ぶが、天宮の頑駄無たちは日本のことを「天馬(ペガサス)の国」と呼ぶ。遠い昔に持たれた天宮と天馬の国の時空を超えた交流では、西暦2002年に天馬の国が沈没して滅んだことが天宮の歴史に伝わっている。
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:西暦2001年の現代日本に時空を超えて召喚された歴代武者頑駄無が人間たちと触れ合いながら、悪の軍団と戦いを繰り広げる(『武者○伝III』のみ従来シリーズ同様に天宮が舞台)。現代日本で平和ボケしてしまい、ゆるい外見になった武者達が本来の姿にパワーアップするギミックが特徴。日本人は日本をそのまま日本と呼ぶが、天宮の頑駄無たちは日本のことを「天馬(ペガサス)の国」と呼ぶ。遠い昔に持たれた天宮と天馬の国の時空を超えた交流では、西暦2002年に天馬の国が沈没して滅んだことが天宮の歴史に伝わっている。
 
:新旧キャラクターが共演しているが、設定については本シリーズ独自のものとなっている。
 
:新旧キャラクターが共演しているが、設定については本シリーズ独自のものとなっている。
 
:武者頑駄無達が現実世界に馴染むため様々な職業についているなどコミカル要素が強く、また「瞳」が存在しない武者も多い。本シリーズ及び『武者番長風雲録』では漫画展開はプラモデル付属の取説ではなくコミックボンボンでの連載が主軸となっている。
 
:武者頑駄無達が現実世界に馴染むため様々な職業についているなどコミカル要素が強く、また「瞳」が存在しない武者も多い。本シリーズ及び『武者番長風雲録』では漫画展開はプラモデル付属の取説ではなくコミックボンボンでの連載が主軸となっている。
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;[[SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors]]
 
;[[SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors]]
 
:『BB戦士三国伝』のTVアニメ版。前述の通り「SDガンダム」として初のスパロボ参戦を果たした。
 
:『BB戦士三国伝』のTVアニメ版。前述の通り「SDガンダム」として初のスパロボ参戦を果たした。
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;[[ガンダムビルドファイターズ]]シリーズ
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:ガンプラを題材とした作品群であり、[[すーぱーふみな|ホシノ・フミナ]]等の一部のキャラクターはSDガンダムのプラモデルを好んで使用する。
    
== ゲーム「SDガンダム」 ==
 
== ゲーム「SDガンダム」 ==
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