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SDガンダムシリーズがコミックを使って作り出した世界観やテーマは様々なものがある。原作をパロディしたギャグもの、原作と無関係にモビルスーツたちによる日常系コメディ、シリアスな異世界ファンタジーもの、果ては学園コメディまで、何でもありである。登場キャラクターも生命体からメカ、モンスターや精霊、さらには神様まで網羅しており、しかも'''SDガンダムとリアル体系のガンダムが共存すらしている'''。「'''SDガンダムは自由なのだ'''」という言葉もあり、一部ではガンダムで思いつく大抵のネタは既にSDが通り過ぎているとさえ言われるほどである。端的に言えば「わざわざガンダムを使って表現する必要のない世界観」にまでガンダムを無理にでも使うのがSDガンダムシリーズであり、この自由さこそが現在まで愛されている最大の魅力である。しかし、その一方で[[シャア・アズナブル]]役の池田秀一氏は下品な台詞が多いSDガンダムの仕事を快く思っていなかったというエピソードも残している。
 
SDガンダムシリーズがコミックを使って作り出した世界観やテーマは様々なものがある。原作をパロディしたギャグもの、原作と無関係にモビルスーツたちによる日常系コメディ、シリアスな異世界ファンタジーもの、果ては学園コメディまで、何でもありである。登場キャラクターも生命体からメカ、モンスターや精霊、さらには神様まで網羅しており、しかも'''SDガンダムとリアル体系のガンダムが共存すらしている'''。「'''SDガンダムは自由なのだ'''」という言葉もあり、一部ではガンダムで思いつく大抵のネタは既にSDが通り過ぎているとさえ言われるほどである。端的に言えば「わざわざガンダムを使って表現する必要のない世界観」にまでガンダムを無理にでも使うのがSDガンダムシリーズであり、この自由さこそが現在まで愛されている最大の魅力である。しかし、その一方で[[シャア・アズナブル]]役の池田秀一氏は下品な台詞が多いSDガンダムの仕事を快く思っていなかったというエピソードも残している。
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=== 武者頑駄無シリーズ ===
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== 武者頑駄無シリーズ ==
 
SD化されたモビルスーツに『武者』と称した和風甲冑アレンジを施したシリーズ。『プラモ狂四朗』(SRW未参戦)に登場した改造ガンプラを原点とし、その後SDガンダムに編入され『'''SD戦国伝'''』の名で独自の世界観が構築され、以降シリーズ展開が行われた。
 
SD化されたモビルスーツに『武者』と称した和風甲冑アレンジを施したシリーズ。『プラモ狂四朗』(SRW未参戦)に登場した改造ガンプラを原点とし、その後SDガンダムに編入され『'''SD戦国伝'''』の名で独自の世界観が構築され、以降シリーズ展開が行われた。
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同シリーズでは'''終盤に[[主人公]]が結晶鳳凰(クリスタルフェニックス)に認められて、大将軍に襲名し、[[ラストボス]]との最終決戦に挑む'''(一部作品を除く)という展開がストーリーにおける定番の流れとなっている。
 
同シリーズでは'''終盤に[[主人公]]が結晶鳳凰(クリスタルフェニックス)に認められて、大将軍に襲名し、[[ラストボス]]との最終決戦に挑む'''(一部作品を除く)という展開がストーリーにおける定番の流れとなっている。
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;[[SD戦国伝]](第1弾 ~ 第3弾、第18弾)
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;SD戦国伝(第1弾 ~ 第3弾、第18弾)
 
:初期のシリーズで、『武者七人衆編』、『風林火山編』、『天下統一編』で構成されている。後に『武神降臨編』も制作されるが、ストーリーよりも歴史上実在の戦国武将を武者頑駄無に組み込むことが重点に置かれた。
 
:初期のシリーズで、『武者七人衆編』、『風林火山編』、『天下統一編』で構成されている。後に『武神降臨編』も制作されるが、ストーリーよりも歴史上実在の戦国武将を武者頑駄無に組み込むことが重点に置かれた。
 
;新SD戦国伝(第4弾 ~ 第7弾、第10弾)
 
;新SD戦国伝(第4弾 ~ 第7弾、第10弾)
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:本作もプラモ展開は打ち切りとなったが、漫画連載は継続し『SDガンダム三国伝』までの息を繋いだ。
 
:本作もプラモ展開は打ち切りとなったが、漫画連載は継続し『SDガンダム三国伝』までの息を繋いだ。
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===騎士ガンダムシリーズ===
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=== 主な登場人物 ===
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;[[武者頑駄無]]
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;[[四代目頑駄無大将軍]]
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== 騎士ガンダムシリーズ ==
 
SD化されたモビルスーツに『騎士』を中心とした西洋ファンタジー風アレンジを施したシリーズで、包括的なシリーズタイトルは『'''SDガンダム外伝'''』。展開時期は1989年~1998年だが、2007年頃からはじまったカードダスの復刻が好評であった影響か、2013年より『新約SDガンダム外伝』のタイトルで新企画が組まれた。
 
SD化されたモビルスーツに『騎士』を中心とした西洋ファンタジー風アレンジを施したシリーズで、包括的なシリーズタイトルは『'''SDガンダム外伝'''』。展開時期は1989年~1998年だが、2007年頃からはじまったカードダスの復刻が好評であった影響か、2013年より『新約SDガンダム外伝』のタイトルで新企画が組まれた。
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:2019年からは、時系列では最も過去(勇者ガンダムの活躍、黄金神スペリオルカイザーの誕生、マスターガンダムが暗黒卿へ堕ちるなど)になる「<ruby><rb>創世超竜譚</rb><rt>スペリオルサーガ</rt></ruby>」が展開。
 
:2019年からは、時系列では最も過去(勇者ガンダムの活躍、黄金神スペリオルカイザーの誕生、マスターガンダムが暗黒卿へ堕ちるなど)になる「<ruby><rb>創世超竜譚</rb><rt>スペリオルサーガ</rt></ruby>」が展開。
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=== コマンドガンダムシリーズ ===
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=== 主な登場人物 ===
SDガンダムシリーズにミリタリーものの要素を取り入れたシリーズ。包括的なシリーズタイトルは『'''SDコマンド戦記'''』。SDモビルスーツは「意思ある兵器」として描かれ、戦場ドラマが展開される。展開時期は1990年~1993年。
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;[[騎士スペリオルドラゴン]]
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;[[バーサル騎士ガンダムGP01]]
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カードダスと「元祖SDガンダム」をメインとして展開され、「[[SDコマンド戦記 G-ARMS|G-ARMS]]」「ガンダムフォース」「SUPER G-ARMS」「グレートパンクラチオン」の4部で構成されている他、本シリーズの一部の人物が『SD戦国伝』と『SDガンダム外伝』に客演している。
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=== 主な登場メカ ===
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;[[真聖機兵ガンレックス]]
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===SDガンダム三国伝===
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== コマンドガンダムシリーズ ==
史実の三国志の武将たちとモビルスーツの双方をモチーフとしたSDガンダムを作ろうというコンセプトのシリーズ。BB戦士20周年企画として立ち上げられたもので、武者ガンダムのスピンオフ企画と言える。
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SDガンダムシリーズにミリタリーものの要素を取り入れたシリーズ。包括的なシリーズタイトルは『'''SDコマンド戦記'''』。SDモビルスーツは「意思ある兵器」として描かれ、戦場ドラマが展開される。展開時期は1990年~1993年。
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舞台は「[[三璃紗]](ミリシャ)」と呼ばれる古代中国風のファンタジー世界で、三国志演義ほぼそのままの世界観を持つ。出てくるSDキャラクターたちは「三国志の武将名+モビルスーツ名」となっている(例・孔明リ・ガズィ)。裏設定として、SD戦国伝の影舞乱夢の未来の姿とされているが、戦国伝との表面的なつながりは描写されない。
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カードダスと「元祖SDガンダム」をメインとして展開され、「G-ARMS」「ガンダムフォース」「SUPER G-ARMS」「グレートパンクラチオン」の4部で構成されている他、本シリーズの一部の人物が『SD戦国伝』と『SDガンダム外伝』に客演している。
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展開期間は2007年~2011年。BB戦士の補完として漫画連載も行われ、アニメ『[[SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors]]』も放映された。「風雲豪傑編」「英雄激突編」「戦神決闘編」の三部構成になっており、一部は三国志演義で言うところの董卓討伐まで、二部は赤壁の戦いまでを描いている。三部は司馬家による魏の簒奪を元ネタにしているがオリジナル色が強い展開になり、最終的には三璃紗を闇に陥れようとする魔神「蚩尤」との戦いが描かれる。アニメは二部までが描かれた。
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=== 主な登場人物 ===
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;[[ヘビィウェポンコマンドガンダム]]
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アジア市場も視野に入れて展開され、華字文化圏での玩具の展開は日本よりも充実していた。
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== SDガンダム三国伝 ==
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史実の三国志の武将たちとモビルスーツの双方をモチーフとしたSDガンダムを作ろうというコンセプトのシリーズ。BB戦士20周年企画として立ち上げられたもので、武者ガンダムのスピンオフ企画と言える。
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2007年からの展開にも関わらず、[[コズミック・イラ]]作品のモビルスーツをモチーフにした武将が一人もいない。これは当時の放送契約上の都合によるものとされており、2013年にはコズミック・イラ作品のモビルスーツをモチーフにリデザインされた武将勢が描かれている。
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詳しくは『[[SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors]]』を参照。
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==生物・種族としての「SDガンダム」==
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== 生物・種族としての「SDガンダム」 ==
 
シリーズ開始当初はコメディ作品だったこともあって、ロボットであるはずのSDガンダムたちが喋ったり身長が人間並だったりするのは「そういうもの」でしかなく、特にこれといった設定は存在しなかった(必要なかった、とも言える)。
 
シリーズ開始当初はコメディ作品だったこともあって、ロボットであるはずのSDガンダムたちが喋ったり身長が人間並だったりするのは「そういうもの」でしかなく、特にこれといった設定は存在しなかった(必要なかった、とも言える)。
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:このシミュレーションゲーム系以外でも「SDガンダム」の名を冠したゲーム作品は存在する。主なものとしては騎士ガンダム世界を舞台にしたRPGシリーズ<ref>『SDガンダム外伝』が参戦した『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』ではこれらゲーム作品からの設定もいくつか採用されている。</ref>、武者ガンダム世界が舞台のSRPGシリーズなど。これらは特にSDガンダム全盛期とされるファミコン~スーパーファミコン時代に発売されたものが多い。他にもSDガンダムを用いたアクションゲームの単独作品が数年に一本くらいのペースで発表されたりしている。
 
:このシミュレーションゲーム系以外でも「SDガンダム」の名を冠したゲーム作品は存在する。主なものとしては騎士ガンダム世界を舞台にしたRPGシリーズ<ref>『SDガンダム外伝』が参戦した『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』ではこれらゲーム作品からの設定もいくつか採用されている。</ref>、武者ガンダム世界が舞台のSRPGシリーズなど。これらは特にSDガンダム全盛期とされるファミコン~スーパーファミコン時代に発売されたものが多い。他にもSDガンダムを用いたアクションゲームの単独作品が数年に一本くらいのペースで発表されたりしている。
 
:なお、[[コンパチヒーローシリーズ]]は「SDガンダム」のタイトルは冠していないにも関わらずSDガンダムが出てくるクロスオーバー作品である。<ref>ただしシリーズ1作目(即ちシリーズとして成立する前の作品)のタイトルは「'''SD'''バトル大相撲」。</ref>
 
:なお、[[コンパチヒーローシリーズ]]は「SDガンダム」のタイトルは冠していないにも関わらずSDガンダムが出てくるクロスオーバー作品である。<ref>ただしシリーズ1作目(即ちシリーズとして成立する前の作品)のタイトルは「'''SD'''バトル大相撲」。</ref>
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== 登場作と扱われ方 ==
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=== 単独作品 ===
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;[[スーパーロボット大戦X-Ω]]
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:期間限定参戦作品。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==