N-ノーチラス号

N-ノーチラス号は『ふしぎの海のナディア』の登場メカ

N-ノーチラス号
読み ニュー・ノーチラス号
外国語表記 N-Nautilus
登場作品 ふしぎの海のナディア
デザイン 山下いくと
初登場SRW スーパーロボット大戦X
SRWでの分類 機体
母艦
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スペック
正式名称 第四世代型超光速恒星間航行用超弩級万能宇宙戦艦ヱクセリヲン
分類 超弩級万能宇宙戦艦
全長 333.33m
重量 38000t
動力 オルフェウス型大型縮退炉
対消滅エンジン
推進機関 反重力推進器
バニシングモーター
主な搭乗員
【艦長】
ネモ
【副長】
エレクトラ
【測的長】
エーコー・ウィラン
【機関長】
機関長
【操舵長】
操舵長
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概要編集

旧タルテソス王国の地下の閉鎖区間で、ネモ達が発見し乗り込んだ空中・宇宙・海中航行可能とする万能戦艦。ガーゴイル曰く「幻の発掘兵器(発掘戦艦)」と言われており、現在では実在してないと言われた兵器。宇宙艦ヱルトリウム級は数百隻存在していたが、この船はたった一隻しかない。

船体の各所にある重力制御用のグラヴィティウイングやスタビライザーにより、大気圏内にて安定した飛行性能を発揮する。艦載機の射出口は2基搭載している。動力炉にはオルフェウス型大型縮退炉を搭載。重力半径を共有して回転する二つのマイクロブラックホールを常温で凍結し、その剥き出しになった特異点で見掛けとの半径の誤差を生じさせ、その時に発生するエネルギーを取り出す。

武装も主砲を始めとして旧ノーチラス号が比べものにならない程の威力を持つ。だが、現代(19世紀末)の知識や技術ではN-ノーチラス号の性能を全て引き出せてはいない。

オーバーブーストという超加速装置も搭載しており、スイッチを押すことで発動する。速度はどれくらいのものかは不明だが、縮退炉が爆発寸前にまで陥っている。

最終決戦ではガーゴイルレッドノアと激闘を繰り広げ、最終的に航行不能に陥り、船員達はレッドノアの内部に係留されていた旧ノーチラス号と同型のヱルトリウム級宇宙船へと移り、残ったネモが主砲で脱出路を開いて爆発の中に消えた。

登場作品と操縦者編集

VXT三部作編集

スーパーロボット大戦X
初登場作品。ロボット大図鑑では正式名称が確認できる。ネモ船長がメイン、エレクトラがサブパイロットとなる。武装演出・戦闘時掛け合いでエーコー機関長操舵長にボイスが収録されている。
バリアや強力なP武器を持つ戦艦としては他にシグナスがいるが、あちらよりも戦闘力が高く扱いやすいマップ兵器を備えるため、より攻撃的な運用に向いている。地上ルートではこの艦が唯一の戦艦となる。
最大の特長はネモが決意を習得すること。これを利用してEXオーダーの行動回復を使えば、実質消費SP40で再動が使えるようなものである。勿論それだけではなく、気力上昇で開幕から最強武器を使えるようにしたり、EXC上昇でマルチアクションを使わせて撃墜数を稼がせたりと幅広い支援が可能。しかもメインパイロットなのでSP回復手段も豊富なため、特殊技能「ブルーウォーターの加護」も合わされば、この艦を中心とした戦陣が組める。
ネモ船長は指揮官技能を持たない(原作設定の反映)ため、こちらに「コマンダーターミナル」を装備させることで対応するとよい。上記の戦陣が更に強化されるだろう。
本作ではレッドノア内への突入までの下りが再現されているが、普通に脱出できるため最終話まで健在。エンディングではアル・ワースの海底に沈められる事が語られている。

装備・機能編集

武装・必殺武器編集

武装編集

50口径50cm電子熱線砲
N-ノーチラス号の主砲。連装砲塔を2基装備。空中戦艦を一撃で撃沈するほどの威力を持つ。
『X』での戦闘アニメーションは第36話における一連シーンを再現したもので、効果音も『宇宙戦艦ヤマト2199』の方ではなく最初のヤマトのものになっている。
60口径12.5cm電子冷線砲
N-ノーチラス号の副砲。前甲板に連装砲塔4基を装備。
フェザー砲
3連装砲塔を14基、連装砲塔を20基の計34基を装備。
ホーミング・レーザー砲
船体の両舷に計60門を装備。
『X』では通常版とMAP兵器の2種類が実装されている。MAP兵器は着弾指定型だが敵味方識別タイプなので密集していても敵だけ当たる。
戦闘アニメーションは原作第38話におけるカットそのまま。ただし原作では旋回しながら砲撃したため側面に屈曲するが、スパロボでは前方に向けて曲がるよう変更されている。
三式航空爆雷II型
航空爆雷射出基を6基装備。
誘導弾発射基
6連装の発射基を3基装備。
超電磁バリヤー
発生機構が不完全なため、最大稼働時間は1分が限界。

必殺技編集

電子砲雷撃戦
『X』で採用。ホーミング・レーザーや主砲による突撃戦法。原作にてレッドノアに仕掛けた攻撃の再現。
電磁バリヤー突撃
『X』で採用。第47話で追加。電磁バリヤーを展開した後、オーバーブーストをかけての体当たりをかまし、主砲で追い打ちをかける。

特殊能力編集

EN回復(小)
『X』で採用。
電磁バリヤー
『X』で採用。中盤で追加。2500以下の全属性のダメージを無効化するバリア。気力110以上で発動。発動時、ENを10消費。

移動タイプ編集

宇宙
原点通りの万能戦艦。クルーの前の乗艦が潜水艦だっただけあり、水適応Aで水中戦にも対応。ただし、武器の適応は悪いので補完が必要。

サイズ編集

2L

カスタムボーナス編集

全ての武器の攻撃力+200。EN回復量が小から中になる。
『X』で採用。戦艦の中でも戦闘に特化した艦のためとても有用なボーナス。バリアが使いやすくなる点もありがたい。

機体BGM編集

「万能戦艦N・ノーチラス号」
『X』で採用。

関連機体編集

ノーチラス号
ネモ達が以前に乗っていた万能潜水艦。アトランティス文明の宇宙船(第二世代型惑星間航行用亜光速宇宙船ヱルトリウム)をネモらが修復・改造して潜水艦として転用したもので、「常温対消滅エンジン」による莫大な出力と無尽蔵の航続距離に加え、取り込んだ海水を噴射して航行する「水流ジェット推進」による圧倒的な航行速度を誇り、攻撃面・防御面その他においても作中の通常兵器では全く歯が立たないほどの驚異的な性能を有している。
しかし、ネオアトランティスの空中戦艦には敵わず、強力なオーバーテクノロジーの兵器で一方的に攻撃を受け、大破の末にその場で航行不能となり沈没、乗員は脱出して放棄された。
レッドノア
N-ノーチラス号と同様に縮退炉を搭載。

余談編集

  • デザインモチーフは東宝怪獣映画『怪獣総進撃』に登場する宇宙船「ムーンライトSY-3」と『さらば宇宙戦艦ヤマト』に登場する宇宙戦艦「アンドロメダ」。
  • 第37話にて時速12000キロで飛来するN-ノーチラスにレッドノアのオペレーターが驚くシーンは、『サンダーバード』第一話「SOS原子旅客機」劇中においてサンダーバード1号が初登場し、ロンドン空港の管制官が驚くシーンのオマージュ。上述のムーンライトSY-3のモデルもサンダーバード1号なので直接・間接両方のオマージュとなっている。
  • 正式名称や動力源などの設定は『トップをねらえ!』からの流用となっている。
  • N-ノーチラス号発進の一連の流れは、監督である庵野秀明氏のこだわりにより『宇宙戦艦ヤマト』のヤマト発進をオマージュしたものとなっている。主砲の発砲音なども『ヤマト』の効果音を許可を得て使用している。ちなみに、主砲の口径はヤマトより大型である。
  • バンダイの展開する『超合金魂』において、2018年に商品化されている。台座に備え付けられたボタンを押すことで原作BGMとキャラクターの台詞が流れ、原作の名場面を再現できる仕様となっているのだが、これは『スーパーロボット大戦X』の音声収録に伴い「ついで録り」されたことが『生スパロボチャンネル』で語られている。
    • それより遡ること18年前の『スーパーロボット大戦α』にて『トップをねらえ!』の主人公・タカヤノリコが発掘兵器の話題で「可変翼を持った宇宙戦艦とか…」と口にしている。『スーパーロボット大戦αを一生楽しむ本』(156頁)では、用語辞典の「可変翼のある宇宙戦艦」の項目にてノリコの発言がN-ノーチラス号を指していると推測しつつ、「出ない。これは絶対に出ないと思うぞ」と解説されている。
  • ヤマト同様に「OGシリーズ」でのオマージュが存在し、エネルギーフィールドやオーバーブーストが該当する。こちらはハガネ以外の戦艦も使用している。