M9 ガーンズバック

M9 ガーンズバックは「フルメタル・パニック! シリーズ」の登場メカ

M9 ガーンズバック
外国語表記 M9 Gernsback
登場作品

フルメタル・パニック! シリーズ

デザイン 海老川兼武(アニメ版)
初登場SRW スーパーロボット大戦J
SRWでの分類 機体
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スペック
分類 第三世代型アーム・スレイブ
生産形態 量産機
型式番号 M9
全高 8.4 m
重量 9.5 t
動力 パラジウムリアクター
ロス&ハンブルトンAPR2500a
出力 約2500ps または 約3300kW[1]
最大作戦行動時間 150時間
最高走行速度 250 km/h
ジャンプ力 45 m
所属 ミスリル
乗員人数 1名
主なパイロット 相良宗介
クルツ・ウェーバー
メリッサ・マオ
ゲイル・マッカラン
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概要編集

第3世代のアーム・スレイブ

生産工場の違いなどにより、A系列、C系列、D系列、E系列など複数の系列が存在する。通常、M9といった場合はミスリルで運用されているE系列の本機のことを指す。D系列は2機存在し、うち1機が本編で使用されている。詳細はファルケの項を参照。また、試作機がC系列としてラムダ・ドライバを搭載し、アーバレストが開発された。また、原作終盤に登場した米軍仕様機はA系列とされ、『フルメタル・パニック! アナザー』で正式に採用されている。マオ機は頭部に通信用アンテナが搭載されている。

「世界の10年先を行く」と言われるほどの超高性能機体で、アメリカ軍の配備に先駆けてミスリルに配備されている。動力が第二世代型ASで採用されていたガスタービンエンジンからパラジウムリアクターに変更され、マッスル・パッケージと呼ばれる人工筋肉による完全電気駆動となっている。それによる軽量化で運動性が上昇し、ロボット離れしたアクロバティックな機動性を発揮する他、高い静粛性を誇る。さらにマッスル・パッケージ自体が防弾性を備えているために華奢な見かけに反して耐久性も向上している。また、駆動系の省スペース化によってペイロードに余裕ができ、電子兵装やウェポンラック、不可視モード実装型ECSを搭載できるようになった。

その一方で「超上級者向け」と称される程ピーキーな機体であり、AIの搭載によってパイロットの負担が軽減されていても操縦は難しく、後述するようにアメリカ軍に正式採用された時はダウングレードを余儀なくされた(運動音痴のテッサが乗り込んだ時は、散々な目にあっている)。また、サベージと比べて過度な荷重には弱く、瓦礫等に押しつぶされると弱いという面もあり、ナムサクにてサベージで本機と戦わざるを得なかった宗介はこの弱点を突いて遺跡を崩落させて本機を撃破している。

大きなペイロード、革新的なデータリンクシステム、優れた電子機器と不可視可を可能とする高性能新型ECSを備え、戦場において「優位」ではなく「覇権」を持つ機体と表現されることもある。このあたりは革新的なステルス機として2018年現在でなお最強の制空戦闘機として知られるF-22ラプターのAir Dominance(航空支配)を人型ロボットにオマージュしたものと思われる[2]

もっとも、これだけ高性能な機体となっているが、作中では通常のASとは文字通り次元の違うラムダ・ドライバ搭載機と戦闘することが多く、序盤はその物理法則を超えた能力の前に手も足も出ずに撃破される事も多かった。 中盤以降は戦闘データを元に組み上げた戦術と妖精の目によって操縦者の技量の高さもあり、ようやくほぼ互角の戦いが出来るようになったが、それでもプラン1058 コダールiとの戦力差は1対8とかなり絶望的である。

AIの声は搭乗者が自由に変えられるらしく、クルツは日本でサンプリングしたアイドル歌手の声を設定している。また機体ごとにAIの名前が異なり、マオ機のAIはフライデー、クルツ機のAIはユーカリという名前がつけられている。アニメではフライデーを福山潤、ユーカリを田村ゆかりが担当している。

原作者曰くその性能はレイバー以上、MS未満との事。もっとも出力や機動力は大半のMSを上回っており、ECS不可視モードを標準搭載しているので単純に比較はできない。

劇中に登場した専用機は「M9 ガーンズバック (マオ機)」、「M9 ガーンズバック (クルツ機)」をそれぞれ参照。

登場作品と操縦者編集

アーバレストに乗り換える宗介はともかく、マオとクルツはこれで最後まで戦うことになる。性能は機体ごとに違い、特にクルツ機は何の強化もせずとも最大射程が9と長い上、クルツが精神コマンド狙撃まで覚えるため、運用法次第では射程外から一方的に攻撃できる。『J』・『W』ともに合体攻撃である「ウルズ・ストライク」がバリア無視で攻撃でき、Wではクルーゾーの乗ったファルケとの「ウルズ・スペシャル」が使えるため三位一体での運用が基本となる機体。

『J』・『W』共に、宗介機はARX-7 アーバレストへ改造段階を引き継ぐ。

Zシリーズ編集

第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
序盤から登場。合体攻撃は無いが、各機の最強武装が気力制限無し、ECSの仕様変更により毎ステージで1度だけ無消費「突撃」+AS用対物狙撃銃(クルツ機・最大射程9)またはミサイルランチャー(マオ機・全体攻撃)ができる。そのため、普段のクルツとマオはサブに回して「突撃」を温存する方が良い。第36話で機体・武器性能が強化されるので改造すれば終盤まで使える。
宗介機は特別な武装も能力もないが、相変らず改造がアーバレストとボン太くんに引き継ぎができる上にアーバレストと比較して武器改造費が少ない。また、今回宗介機はアーバレスト入手後も引き続き使用可能(36話でしっかり強化される)。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
マオ機、クルツ機が続投。序盤にてアーバレストを含めた3機による、待望のALL属性の合体攻撃「ウルズ・ストライク」が追加される。アーバレストのラムダドライバ発動時は技名にRが付き別技扱いだが、中盤に差し掛かる頃にアーバレストのラムダドライバがなくなるので演出を見れる期間は短い。
素のウルズ・ストライクの方もレーバテインの加入と同時に使用不可能になるうえ、今回はファルケとの合体攻撃は無いのでALL武器を持っていないクルツは宗介の乗り換えまでにエースボーナスを獲得させておきたい。
合体攻撃の事実上の削除と共にファルケを含むM9全機に最強武器と強力な特殊能力「妖精の目」が追加されるため、体感火力は寧ろ上昇する。
序盤~中盤は固まっての合体攻撃中心の運用をし、後半は妖精の目追加により単機で火力が維持できるようになるため 大量の味方の存在による出撃枠の圧迫という問題を除けば性能的には息切れせずに使っていける。
今回は『燃えるワン・マン・フォース』の再現があったが、ゲイツプラン1058 コダールiが登場したため敵版のM9 ガーンズバックは登場しなかった。

携帯機シリーズ編集

スーパーロボット大戦J
初登場作品。基本性能はあまり高いとは言えないが、武器改造費が安めで強化パーツスロットが3つあり、合体攻撃のウルズ・ストライクもある。強化していけば最後まで十分使っていける。クルツ機とマオ機は互いに乗り換えが可能。
スーパーロボット大戦W
基本性能自体はJとあまり変わらないが、クルツ機とマオ機が各パイロット専用となった。ファルケの登場により、合体攻撃のウルズ・スペシャルが追加。またスポット参戦でマッカラン機も登場。

VXT三部作編集

スーパーロボット大戦V
マオ機とクルツ機が登場。

単独作品編集

スーパーロボット大戦X-Ω
宗介機、テッサ機、マオ機、クルツ機が登場。
宗介機はレアリティSRのシューターとして登場。ECSで射撃攻撃がすり抜けるためシューターとの撃ち合いであればノーダメージになるが、すり抜けた弾は何もしなければ母艦に直撃するので前か後ろに壁を用意しておく必要がある。必殺スキルの「57mm散弾砲ボクサー」は「横2マス×縦3マス」と横の範囲が短く、シューターながら相手に接近して攻撃する必要がある。同レアリティでECSを持ち、アップデートで大器型のステータスになったクルツ機と比べて使いにくさが目立つ。
テッサ機はSSRシューター版が2016年7月のイベントで、SSRブラスター版が2018年7月のイベント「女神たちの休日」にて水着姿で実装。
シューター版はイベントの報酬機体で、2バージョン存在する。片方はオーソドックスな射撃型で凡庸な性能だが、もう片方は獲得資金と獲得経験値をアップさせるアビリティを持つサポート型。イベントクエストでも敵として登場するが、タイプの関係からマオ機のグラフィックが使用されている[3]
ブラスター版は味方の獲得経験値を上げる「軍曹との秘密特訓」を筆頭に、味方へのバフ・コア所持など支援向きのアビリティを取り揃えたサポート型。必殺スキルに、宗介機のモーションを流用した「57mm散弾砲ボクサー」も追加されている。
アリーナでは、シューター版が兎にも角にも「最低コストの『一気呵成』要員」として重宝される。性能は実装時期故に型落ちも良いところだが、コア所持系アビリティ「真夏の女神の祝福」とPアビリティ「コアホルダー」「コアジェネレート」で最低コストながらコアを複数個用意できるため、「ランページ・ゴースト」「究極石破天驚拳」など、高コストな合体攻撃(XΩスキル)を序盤に撃って速攻を目指すタイプの編成では必須クラスの重要度。
ブラスター版も基本的に強みは同じだが、Vコストが4(3)に増えたため「ランページ・ゴースト」「究極石破天驚拳」と両立できず、コア所持アビリティを失ってしまったのがネック。ただしこちらは2回と回数は少ないがタフネス系スキル「軍曹との秘密特訓」を持ち、かつEXアビリティ「隠密」のおかげで敵から狙われないため場持ちがよく、自機中心の十字型範囲バフ「トゥアハー・デ・ダナンの艦長」、味方の精神スキルのクールタイムを短縮する「波打ち際の女神」と実用的な支援アビリティも持っており、一気呵成要員としてはこちらも十分実用的。
スーパーロボット大戦DD
マオ機とクルツ機が登場。デザインは『Invisible Victory』版準拠。

関連作品編集

Another Century's Episode: R
使用可能機体。

装備・機能編集

武装・必殺武器編集

本体装備編集

AM11 12.7mmチェーンガン
頭部に内蔵。発射速度は1800発/分、装弾数は1500発である。
XM18 ワイヤーガン
両腕部に装備している。壁面に打ち込んで移動を補助するのが主な役目だが、瞬間的には100t以上の負荷に耐えられるため、使い方によってはASを破壊する事も可能。スパロボ未採用。

選択装備編集

ジオトロン・エレクトロニクスGRAW-2 単分子カッター
刃がチェーンソー状になっているAS用ナイフ。厚い装甲もダンボールを切るように切り裂ける。左腿または腰のハードポイントに鞘ごと懸架される。
大型単分子カッター
刀剣サイズの単分子カッター。左腿のハードポイントに鞘ごと懸架される。
原作序盤においてマオ機が使用したが、たった1回しか使われておらず(ベヘモス戦ではマオ機は通常の単分子カッターを装備)、相手も動けない旅客機とあまり活躍に恵まれていない。
しかし『フルメタル・パニック! Invisible Victory』にてマオ機が妖精の目との合わせ技でコダールmを一刀両断する大金星を挙げる。
第3次Z時獄篇』ではマオ機が単分子カッターの代わりに装備している。
IAI 『クリムゾンエッジ』単分子カッター
原作小説においてマオがコダールmを両断した際の装備はこちら。
ジオトロン・エレクトロニクスGRAW-X 単分子カッター(斥力場試作型)
ゲーム版『フルメタル・パニック! 戦う フー・デアーズ・ウィンズ』に登場。ラムダドライバによる精神によって発生された斥力とは違い、完全なる化学技術のみで作られた斥力場を発生させる長剣。
ロイヤル・オードナンスM1108 対戦車ダガー
文字通り対戦車用に作られたダガー。炸薬が仕込まれており、目標に刺さると爆発し、内部から破壊する。対戦車用と名前が付いているが、ASは戦車より装甲が薄いため、十分すぎる威力を与えられる。
エリコン・コントラヴェスGDC-B 40mmライフル
AS用のアサルトライフル。腰のハードポイントに懸架可能。
W』ではマルチコンボ対応武器となった。全ての作品で全機体が装備している。また、空中の敵にも届く(空適応はB)。
ボフォースASG96-B 57mm滑腔砲
狙撃に使われる銃。腰のハードポイントに懸架可能。
クルツ機のみ。AS用対物狙撃砲以上の射程を持つ。
OTOメララ 『ボクサー』 57mm散弾砲
近距離用の滑空砲。相手に接近し確実に当たる距離から確実に当てる。威力は高いが反動も強い。腰のハードポイントに懸架可能。
宗介機のみ。ARX-7 アーバレストに引き継がれる。『第3次Z時獄篇』では装備していない。
76mmAS用対物狙撃砲
大型の狙撃砲。銃身の折り畳みが可能で、背部のハードポイントに懸架可能。専用のケースに収納して左腿のハードポイントにも装着できる。
『J』・『W』ではマオ、クルツ、マッカラン機が装備している。長射程の反撃武器として重宝する。『第3次Z時獄篇』ではクルツ機のみ装備している(だが正式名称が「ボフォースASG96-b 57mm滑腔砲」と表記される)。
スパロボではなぜか狙撃と表記されている。現実では25~30mmを超える火器に関しては「砲」扱いが一般的。
ヒューズVGM-A2(M) 『ヴァーサイルII』 多目的ミサイル
9連装ミサイルランチャーから発射。ランチャーは背部のハードポイントに懸架可能。
『第3次Z時獄篇』ではマオ機が装備する。
レイセオン/ゼネラルエレクトリックK1 『ジャベリン』 超高速ミサイル
筒状のランチャーから発射。ランチャーは背部のハードポイントに懸架可能。

特殊機能編集

ECS
電磁迷彩システム。不可視の状態になるものの制限が多く、基本的に戦闘中には使用しない。
妖精の目
原作終盤、トゥアハー・デ・ダナン戦隊所属のM9各機に追加搭載される特殊センサー。
ラムダ・ドライバによる不可視の力場が発生した際、その発生箇所および力場密度を感知してM9のモニターに転送し、「どこが厚くてどこが手薄か」を表示する装置。これにより、TDD戦隊はラムダ・ドライバを搭載した機体を、非ラムダ・ドライバ搭載機でも通常戦闘で撃破可能になった(開発前にもクルツなどがダメージを与えたことはあるが、それらはあくまで狙撃などの「意識外からの不意討ち」によるもの)。開発者はレーバテインの「妖精の羽」と同じく、クダン・ミラ。
第3次Z天獄篇』では中盤に追加。シナリオ中での説明では、ラムダ・ドライバ以外のバリアや敵機体の細かな挙動なども察知できる超高精度なセンサーの様なものと説明され、原作よりも多機能なものになっている。

必殺技編集

40mmアサルトライフル(連射)
X-Ω』での必殺スキル。

合体攻撃編集

合体攻撃のみENを消費する。

ウルズ・ストライク
マオ機クルツ機宗介機でコンビネーション攻撃を行う。攻撃属性は射撃扱い。なお、相良宗介の搭乗機体及びラムダ・ドライバ発動の有無でモーションが違う。
第3次Z天獄篇』では宗介のアーバレストがラムダドライバ起動状態にあると技名が「ウルズ・ストライクR」になるがΛの英語表記はlambdaでLである...いったいなんのRなのだろうか。

特殊能力編集

ECS
『J』と『W』では分身系能力の一種、『第3次Z』は「閃き・闘志・突撃の効果を得た状態で出撃」となっている。
X-Ω』では「常に透明状態となる(透明状態中は敵の射撃攻撃に当たらない)」という回避系アビリティ。格闘攻撃を受けると解除される。
剣装備
単分子カッターによる斬り払いを発動。
銃装備
撃ち落としを発動。
妖精の目
『第3次Z天獄篇』で中盤に追加され、気力130以上で与ダメージ1.1倍、クリティカル率+30%、バリア貫通の効果を得る。

移動タイプ編集

戦用の機体なのでは飛べない。フライトユニットやフライトモジュールで補う必要がある。

サイズ編集

S

カスタムボーナス編集

全ての武器の弾数が1.5倍になる。
『第3次Z』で宗介機が採用。

機体BGM編集

「戦うM9」
劇中BGM。『J』・『W』共にデフォルトBGM。

関連機体編集

M9D ファルケ
生産工場の異なるD系列。基本仕様は同じ。
ARX-7 アーバレスト
ラムダ・ドライバを搭載したC系列。ラムダ・ドライバ以外の基本仕様は同一。
M6 ブッシュネル
M9 ガーンズバック 米軍仕様
『フルメタル・パニック! アナザー』に登場するA系列の実機配備型。ミスリルで試験運用されている機体と違い、パラジウムリアクターの変更により出力の低下と引き換えに作戦行動時間の延長、装甲強化とマッスルパッケージの仕様変更で防御力強化と引き換えに自重増加による運動性の低下、固定武装の変更、電子兵装の強化等と大幅に変更された。この仕様変更はM6からの機種変更を容易に行える前提がある。なお、本機の無印モデルは通称「オリジナル・ガーンズ」と呼ばれているが、ミスリル仕様を知っている者は決してこの通称を使わない。ミスリル仕様M9の設計に関わったマオに至ってはM9とすら認めていない。
アナザーの前エピソードのアニメ『フルメタル・パニック! Invisible Victory』11話にも数機登場。実戦配備がはじまったのかと宗介達を驚かせていたが、1発も発砲できずにコダールmに瞬殺されてしまったりと完全にやられ役である。
M9A1 ガーンズバック アーマード
改良型モデルでアナザーでは最も配備数の多いタイプ。「アーマード」とあるが、スパロボに登場した機体違い装甲をふっ飛ばして中から細身のかっこいいM9が出てくるわけではない。
M9A1E1 ガーンズバック アーセナル
アーマードの更なる改良型でM6A2E2 ブッシュマスターの後継的な位置付け。頭部の巨大なセンサ・電子戦モジュールが大きな特徴で初期のM9とは別の機種にすら見える。また、セワード・アーセナル社製のAGS-3榴弾砲(デモリッションガン3とも呼ばれる)という155mmの砲弾を発射できる兵装を装備している。
賀東氏によると、アーマードと共にあえてM9のデザインを担当した海老川兼武氏ではなく、渭原敏明氏にメカデザインを依頼しており「メタボな方向に突き進むM9」とコメントがある。更に渭原氏はもっと酷いデザインのM9のラフを描いており、紙面の都合上紹介されてない。
M9A2 ガーンズバック エンハンスド
高性能化が進む各国のASに対向するために本来のM9のコンセプトに立ち返った最新モデル。リアクターをミスリル仕様同様のシリーズに換装しマッスルパッケージも運動性と防弾性能を高めた新型パーツに変更された。また、操縦システムに「テイマー・システム」を採用しており操縦の簡略化が行われている……が、ベテラン操縦兵には不評でセミ・マスタースレイブを使用している。
M9A2SOP ガーンズバック シグマ・エリート
エンハンスドの特殊部隊仕様の改装機。ベース機のエンハンスドの大半のパーツを特注品に変更、テイマー・システムの全廃によって、嘗てのミスリル運用機とほぼ同等の性能を持つ。なお、限られたエリートが乗り込むことを前提としているため一般的な操縦兵が乗りこなせる運動性、耐G性能が考慮されておらず、装甲防御力自体もごく最低限のものでありかなりピーキーな設計である。
賀東氏によると、M9 ガーンズバック 米軍仕様と見比べて「これぞM9ですよ!」とまで言わしめている。

脚注編集

  1. 原作小説第8巻「燃えるワン・マン・フォース」の記述より。1ps=0.746kwとして計算すると、3300psはおよそ2461kwとなるので、おそらく誤表記で単位が逆になっているのだと思われる。
  2. ライバル機であるZy-98 シャドウは総合性能はM9と同等以上だが電子機器の面で劣る機体として描写されており、こちらも現実のロシア軍戦闘機がアメリカ軍機に電子機器の面で一時後塵を拝したことが創作の参考にされている。
  3. 敵としての属性はアタッカーだが、ノーマルのM9はクルツ機も含めシューターしか存在しないためと思われる。

商品情報編集

  • 完成品

  • プラモデル