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== 概要 ==
 
== 概要 ==
 
スーパーロボット大戦では、戦闘デモにおいてプレイヤー側のユニットに応じた曲が流れる。また、戦闘デモに入らずに飛ばす事が可能なシリーズでは、戦闘デモに入らなかった場合には曲が変わらない。
 
スーパーロボット大戦では、戦闘デモにおいてプレイヤー側のユニットに応じた曲が流れる。また、戦闘デモに入らずに飛ばす事が可能なシリーズでは、戦闘デモに入らなかった場合には曲が変わらない。
ただし、[[COMPACT3]]やR、Dは戦闘デモに入らなくても曲が変わる。他の作品でも[[戦闘前会話]]が発生した場合には変わることが多い。
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ただし、『[[COMPACT3]]』や『R』、『D』は戦闘デモに入らなくても曲が変わる。他の作品でも[[戦闘前会話]]が発生した場合には変わることが多い。
    
主に原作オープニング曲からボーカルが楽器音に置き換えられた、インストゥルメンタルが使用される。しかし中にはエンディング曲や挿入歌、あるいは原作の印象的な場面で使用されたBGMが採用されるケースもある。アレンジの難しい曲もあり、同じゲームでも曲ごとの質が両極端になることがある。
 
主に原作オープニング曲からボーカルが楽器音に置き換えられた、インストゥルメンタルが使用される。しかし中にはエンディング曲や挿入歌、あるいは原作の印象的な場面で使用されたBGMが採用されるケースもある。アレンジの難しい曲もあり、同じゲームでも曲ごとの質が両極端になることがある。
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BGMの音色や音質は使用される音源やサウンドプログラムに依存する。例えば、同じ『[[スーパーロボット大戦F]]』でも[[セガサターン]]版と[[プレイステーション]]版とでは違いが顕著である。また、これらの要素にはハードウェアの性能も関係する。近年では、進化した戦闘アニメにメモリ容量が割かれてBGMに使える分が少なくなった結果、音質が低下したと見られる作品も存在する(GBA、PS2末期の作品など)。一方でハードウェアの進化によってハードウェアの音源に依存しなくなったために、同シリーズに限ってBGMが、完全に流用されているケースも存在する(OGs、OG外伝→OG2nd等)。
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多くの版権元や関係者の協力を得て成り立っているスーパーロボット大戦シリーズでは、音声が入った最初期に問題が発生して以降、キャラクターの音声のみを録音し問題のある利用法をされることへの対策の一環として、BGMだけを完全に無音にすることはできない仕様となっている<ref>[https://x.com/TakanobuTerada/status/1701920359979823233 寺田貴信氏の2023年9月13日のツイート]より。</ref>。
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歌曲の印象的なフレーズ(サビ等)で一部ヴォーカル音源が入る場合もある。歌そのものが重要視される[[FIRE BOMBER]]の楽曲などはヴォーカル入りの部分が非常に多い。
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BGMの音色や音質は使用される音源やサウンドプログラムに依存する。例えば、同じ『[[スーパーロボット大戦F]]』でも[[セガサターン]]版と[[プレイステーション]]版とでは違いが顕著である。また、これらの要素にはハードウェアの性能も関係する。近年では、進化した戦闘アニメにメモリ容量が割かれてBGMに使える分が少なくなった結果、音質が低下したと見られる作品も存在する(GBA、PS2末期の作品など)。一方でハードウェアの進化によってハードウェアの音源に依存しなくなったために、同シリーズに限ってBGMが、完全に流用されているケースも存在する(『OGs』、『OG外伝』→『OG2nd』等)。
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歌曲の印象的なフレーズ(サビ等)で一部ヴォーカル音源が入る場合もある。歌そのものが重要視される[[FIRE BOMBER]]の楽曲などはヴォーカル入りの部分が非常に多い。バックコーラスや掛け声などが部分的に再現されている曲もある。(「カムヒア!ダイターン3」「行け!ザンボット3」「トップをねらえ!~Fly High~」のイントロなど)
 
以前は主に据え置きハードのBGMにのみ用いられていたが、近年ではニンテンドーDS以降の任天堂携帯機、及びPSPの作品でも用いられるようになった。
 
以前は主に据え置きハードのBGMにのみ用いられていたが、近年ではニンテンドーDS以降の任天堂携帯機、及びPSPの作品でも用いられるようになった。
 
制作会社によってヴォーカルを入れる部分に差異が見られ、本家とエーアイ製作品では前述の通りサビ等の印象的なフレーズに、さざなみ製の作品では主にコーラス部分に用いられることが多い。
 
制作会社によってヴォーカルを入れる部分に差異が見られ、本家とエーアイ製作品では前述の通りサビ等の印象的なフレーズに、さざなみ製の作品では主にコーラス部分に用いられることが多い。
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『[[X-Ω]]』『[[DD]]』では基本的にオリジナル曲が用いられ、期間限定イベント時のみ対応する作品の曲が採用される。
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VXT三部作では初回限定版「プレミアムアニメソング&サウンドエディション」が販売されており、各参戦作品の主題歌やBGMの一部に'''原曲そのもの'''<ref>ただしスパロボ用に編集されたバージョンで、歌の場合は1番を繰り返す形式となる。</ref>が採用されている。中には通常版に未採用の楽曲もあり、劇場版名義で参戦した作品のTVシリーズの楽曲など、関連作品のものが含まれる場合もある。
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『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z時獄篇]]』以後のB.B.スタジオ作品では、エディットBGM(いわゆるカスタムサウンドトラック)という機能が採用されており、好きな曲を流すこともできる。ただしプレイヤー自身で曲を用意し、エディットBGMに使用できる形式へ変換するなどの手間はかかる。またハードの仕様上、同一ソフトでも[[Nintendo Switch]]版などは未対応となっている。
    
== 優先される戦闘BGM ==
 
== 優先される戦闘BGM ==
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== 戦闘BGMの設定 ==
 
== 戦闘BGMの設定 ==
戦闘BGMは旧シリーズ等ではパイロットに設定されていた。新、αからは機体にBGMが設定され、機体がパワーアップする毎に曲も変わっていくようになった。
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戦闘BGMは旧シリーズ等ではパイロットに設定されていた。『新』、『α』からは機体にBGMが設定され、機体がパワーアップする毎に曲も変わっていくようになった。
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OG2から戦闘BGMが選択できるようになり、当初はパイロットや機体の属する作品のBGMのみが選択可能対象であったが、近年では他作品のBGMも選択できるようになっている。その為、例えば「マジンガーZ」をBGMにしてガンダムで戦闘を行うといった事が可能。また、NEOでは必殺技のBGMも(一部の固定BGMが設定された技を除き)変更可能となっている。OG2以降の作品では、[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]]のみこの機能が搭載されていない。わざと他の作品のBGMにして雰囲気をおかしくして遊ぶこともできるし、エヴァのように同一作品内に複数のBGMが存在する場合も、自分の好みに合わせた変更が可能。なお、イベントによってキャラクターに新しいBGMが付加される場合は演出の仕様によるものか、付加されてもデフォルトBGM扱いになっていないケースもある(例:OGsの英雄戦記、OG外伝のGAN! GAN! GIGAN!等)。この場合は次回作では最初からデフォルトBGM扱いになっている。
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『OG2』から戦闘BGMが選択できるようになり、当初はパイロットや機体の属する作品のBGMのみが選択可能対象であったが、近年では他作品のBGMも選択できるようになっている。その為、例えば「マジンガーZ」をBGMにしてガンダムで戦闘を行うといった事が可能になったり、主にガンダムシリーズにありがちな「作品中盤~終盤に登場した機体が登場していない頃のオープニングをバックに戦う」などの事態もほぼ解消された。また、『NEO』では必殺技のBGMも(一部の固定BGMが設定された技を除き)変更可能となっている。『OG2』以降の作品では、[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]]のみこの機能が搭載されていない。わざと他の作品のBGMにして雰囲気をおかしくして遊ぶこともできるし、エヴァのように同一作品内に複数のBGMが存在する場合も、自分の好みに合わせた変更が可能。なお、イベントによってキャラクターに新しいBGMが付加される場合は演出の仕様によるものか、付加されてもデフォルトBGM扱いになっていないケースもある(例:『OGs』の「英雄戦記」、『OG外伝』の「GAN! GAN! GIGAN!」等)。この場合は次回作では最初からデフォルトBGM扱いになっている。
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== BGMが変化する武器や[[特殊能力]] ==
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== BGMが変化する武器や特殊能力 ==
特定の機体は[[必殺武器]]や、[[特殊能力]]による形態変化・機体強化でBGMが変化する。代表例としては、シャイニングフィンガー使用時の[[シャイニングガンダム]](「燃え上がれ闘志~忌まわしき宿命を超えて」)、[[暴走]]時の[[EVA初号機]](「THE BEAST II」)がある。<br>
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特定の機体は[[必殺武器]]や、[[特殊能力]]による形態変化・機体強化でBGMが変化する。ここぞという場面を盛り上げる印象深い曲が揃っており、BGMの重要性を再認識できる場面である。代表例としては、シャイニングフィンガー使用時の[[シャイニングガンダム]](「燃え上がれ闘志~忌まわしき宿命を超えて」)、[[暴走]]時の[[EVA初号機]](「THE BEAST II」)がある。版権作品に倣い、[[バンプレストオリジナル]]でも携帯機作品を中心に必殺技BGMが設定されることがある。
版権作品に倣い、[[バンプレストオリジナル]]でも携帯機作品を中心に必殺技BGMが設定されることがある。<br>
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ここぞという場面を盛り上げる印象深い曲が揃っており、BGMの重要性を再認識できる場面である。
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タイトルによっては、下記の武装を使用した場合でもBGMが変化しない場合もある。
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以下、BGMが変化する武器や特殊能力の一覧を示す。タイトルによっては、下記の武装を使用した場合でもBGMが変化しない場合もある。
    
=== 武装・[[必殺武器]] ===
 
=== 武装・[[必殺武器]] ===
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;ファイナルフェイズ
 
;ファイナルフェイズ
 
:[[ラインバレル mode-C]]の特殊攻撃。[[ヴァーダント]]・[[ハインド・カインド]]・[[ペインキラー]]・[[ディスィーブ]]・[[アパレシオン]]・参戦している場合は[[タリスマン]]が出撃している場合に使用可能。曲は「PROUD」。
 
:[[ラインバレル mode-C]]の特殊攻撃。[[ヴァーダント]]・[[ハインド・カインド]]・[[ペインキラー]]・[[ディスィーブ]]・[[アパレシオン]]・参戦している場合は[[タリスマン]]が出撃している場合に使用可能。曲は「PROUD」。
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;三種の神器 / [[騎士スペリオルドラゴン]]
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:前者は[[騎士ガンダム]]、後者は[[バーサル騎士ガンダム]]の必殺技(というか[[変身]]と言うべきか)。曲は「大決戦」。
    
==== バンプレストオリジナル ====
 
==== バンプレストオリジナル ====
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;エリアルフェアスパーク
 
;エリアルフェアスパーク
 
:[[グリッターファルセイバー]]の必殺技。曲は「閃光! エリアルフェアスパーク!」。
 
:[[グリッターファルセイバー]]の必殺技。曲は「閃光! エリアルフェアスパーク!」。
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;比翼天翔 / 天地真命
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:[[ゼルガード]]の必殺技。曲は「生まれいずる力、その名は決意」(男主人公)、または「振り向かないと決めた日」(女主人公)。
    
=== [[特殊能力]] ===
 
=== [[特殊能力]] ===
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;[[V-MAX]]
 
;[[V-MAX]]
 
:[[レイズナー]]の特殊能力。曲は「迫り来るものへ」。ただし[[GC]]から以後は武装の方のみで変化する。
 
:[[レイズナー]]の特殊能力。曲は「迫り来るものへ」。ただし[[GC]]から以後は武装の方のみで変化する。
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== 余談 ==
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*『第3次α』から採用された、作品の枠を越えた自由度の高いBGM選曲システムを提案したのは、『アニソンの帝王』として名を馳せ、自身もスパロボのヘビーユーザーであった[[声優:水木一郎|水木一郎]]氏。
    
== 関連項目 ==
 
== 関連項目 ==
 
*[[楽曲]]
 
*[[楽曲]]
 
*[[楽曲/バンプレストオリジナル]]
 
*[[楽曲/バンプレストオリジナル]]
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== 脚注 ==
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<references />
    
[[Category:小辞典]]
 
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[[Category:資料]]
 
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