差分

1,284 バイト追加 、 2020年9月4日 (金) 23:54
編集の要約なし
5行目: 5行目:     
{{登場作品概要
 
{{登場作品概要
| 読み =  
+
| 読み = まそうきしんサイバスター
 
| 外国語表記 =  
 
| 外国語表記 =  
 
| 原作 = 松伝馬
 
| 原作 = 松伝馬
15行目: 15行目:  
| 監督 = うえだひでひと
 
| 監督 = うえだひでひと
 
| シリーズ構成 = 酒井あきよし
 
| シリーズ構成 = 酒井あきよし
| 脚本 =  
+
| 脚本 = 酒井あきよし<br>星川泰子<br>神戸一彦
 
| キャラクターデザイン = 伊東岳史
 
| キャラクターデザイン = 伊東岳史
 
| メカニックデザイン = 伊藤浩二<br />[[スタッフ:森木靖泰|森木靖泰]]
 
| メカニックデザイン = 伊藤浩二<br />[[スタッフ:森木靖泰|森木靖泰]]
49行目: 49行目:     
== 概要 ==
 
== 概要 ==
初出は[[旧シリーズ]]にて、スパロボオリジナルのロボット「[[サイバスター]]」の原作として設定されたもの。この時点では『[[超機大戦SRX]]』同様に架空の作品であった。『[[スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]]』として単独ゲーム化されて以降は『魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』という作品名が用いられるようになる。
+
初出は[[旧シリーズ]]にて、SRWオリジナルメカ「[[サイバスター]]」の原作として設定されたもの。この時点では『[[超機大戦SRX]]』と同じく「架空の作品」扱いであった。『[[スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]]』として単独ゲーム化されて以降は、そちらの作品名が用いられるようになる。
   −
その後これを原案としたTVアニメが、1999年5月3日から1999年10月25日までテレビ東京系列より放映された。全26話(TV放映は25話まで)。現在、「魔装機神サイバスター」はこのTVアニメ作品を指すことがほとんど。
+
その後、これを原案としたTVアニメが、1999年5月3日から1999年10月25日までテレビ東京系列で放映された。全26話(TV放映は25話まで)。現在、「魔装機神サイバスター」と言えばこちらのを指すことがほとんど。
通称はアニメ版のサイバスターということで「アニバスター」。サイバスターが主役機であることや、固有名詞に同じものがある以外は全く別物。
     −
『[[真・魔装機神 PANZER WARFARE]]』は本作のゲーム化企画だったため、その名残でゲーム起動時に本作のCMが流れる。現在のところ、本作が参戦したスパロボは外伝・スピンオフ含め一切存在しない。
+
通称はアニメ版のサイバスターということで「'''アニバスター'''」。サイバスターが主役機であることや、固有名詞に同じものがある以外は全く別物である。
   −
[[スーパーロボット大戦α]]』発売当時、パッケージには版権表記として「(C)1999 プロジェクトサイバスター・テレビ東京」が書かれていたが、アニメ版のキャラ・メカおよび設定は使われず、[[スタッフ:寺田貴信|寺田貴信]]プロデューサーも参戦を否定しており、後年になってその版権表記も消されている。
+
現在のところ、本作が参戦したスパロボは外伝・スピンオフ含め一切存在しない。『[[スーパーロボット大戦α]]』発売当時、パッケージには版権表記として「(C)1999 プロジェクトサイバスター・テレビ東京」が書かれていたが、アニメ版のキャラ・メカおよび設定は使われず、[[スタッフ:寺田貴信|寺田貴信]]プロデューサーも参戦を否定しており、後年になってその版権表記も消されている。
    
キャッチコピーは「'''西暦2040年、そこは荒廃した世界…時空を超えて、謎のロボット飛翔!!'''」、「'''大人気ゲーム「スーパーロボット大戦」から誕生したオリジナルロボット・熱血アクションアニメが早くもキミの手に!'''」
 
キャッチコピーは「'''西暦2040年、そこは荒廃した世界…時空を超えて、謎のロボット飛翔!!'''」、「'''大人気ゲーム「スーパーロボット大戦」から誕生したオリジナルロボット・熱血アクションアニメが早くもキミの手に!'''」
 +
 +
ちなみに、『[[真・魔装機神 PANZER WARFARE]]』は本作のゲーム化企画だったため、その名残でゲーム起動時に本作のCMが流れる。
    
== 登場人物 ==
 
== 登場人物 ==
;安藤ケン:声優:有馬克明(現:織田優成)
+
=== 魔装機神操者 ===
:主人公。D.C.に補欠合格で所属した新人。後にマサキが乗っていた風の魔装機神サイバスターに選ばれる。
+
;安藤ケン
 +
:声優:有馬克明(現:織田優成)
 +
:[[主人公]]。D.C.に補欠合格で所属した新人。後にマサキが乗っていた風の魔装機神サイバスターに選ばれる。
 
:姓名は[[マサキ・アンドー]]に由来。
 
:姓名は[[マサキ・アンドー]]に由来。
;上条ミズキ:声優:[[声優:増田ゆき|増田ゆき]]
+
;上条ミズキ
:ケンの幼なじみ。D.C.所属の新人。実はマサキの妹。マサキの死後、マサキが乗っていた炎の魔装機神ジェイファーに選ばれる。
+
:声優:[[声優:増田ゆき|増田ゆき]]
;尾崎ナナセ:声優:[[声優:永田亮子|永田亮子]][[声優:小林由美子|小林由美子]]
+
:[[ヒロイン]]。ケンの幼なじみ。実はマサキの妹。マサキの死後、マサキが乗っていた炎の魔装機神ジェイファーに選ばれる。マサキが死なない[[漫画|漫画版]]ではザムジードに搭乗。
:D.C.所属の新人。
+
;マサキ
;リューネ・フランク:声優:武藤寿美
+
:声優:吉岡文夫
:D.C.創設者のフランク博士の娘。プライドの高い性格。D.C.の武装化を推し進めるシュウに反発している。バルシオンのパイロット。シュウと敵対してからはバルシオーネをバルシオンの部品で補って乗る。後に大地の魔装機神ザムジードに選ばれる。
+
:ラ・ギアス人。サイバスターに選ばれていたが、ケンがサイバスターに選ばれたため、新たに炎の魔装機神ジェイファーに乗る。
:[[リューネ・ゾルダーク]]に由来。
+
:実は幼い頃、時空転移でラ・ギアスに飛ばされた地球人で、本名は上条ケンイチ。最後はマイクロブラックホール砲からミズキを庇って死亡する。漫画版では死なずに最後までジェイファーに搭乗。
;イザキ:声優:[[声優:乃村健次|乃村健次]]
+
:名前は[[マサキ・アンドー]]に由来するが、見た目は完全に別人。
:D.C.の教官。
+
;安藤サユリ
;安藤サユリ:声優:永田亮子
+
:声優:[[声優:永田亮子|永田亮子]]
 
:喘息持ちのケンの妹。後に水の魔装機神ガッテスに選ばれる。
 
:喘息持ちのケンの妹。後に水の魔装機神ガッテスに選ばれる。
;安藤竜蔵:声優:森田順平
+
;リューネ・フランク
:ケンの父親。D.C.を調べているフリージャーナリスト。
+
:声優:武藤寿美
 +
:D.C.創設者のフランク博士の娘で、D.C.の武装化を推し進めるシュウに反発している。バルシオンのパイロット。シュウと敵対してからはバルシオーネをバルシオンの部品で補って乗る。後に大地の魔装機神ザムジードに選ばれる。
 +
:名前と立ち位置は[[リューネ・ゾルダーク]]に由来。
 +
 
 +
==== D.C. ====
 +
;尾崎ナナセ
 +
:声優:永田亮子→[[声優:小林由美子|小林由美子]]
 +
:ケン、ミズキと同じD.C.の新入隊員。ケンとミズキの喧嘩を仲裁することが多い。
 +
;イザキ
 +
:声優:[[声優:乃村健次|乃村健次]]
 +
:ケンたちの教官。根は善人だが権力に弱い。
 
;フランク博士
 
;フランク博士
:地球環境調査研究所「D.C.(ディバイン・クルセイダーズ)」の創設者。故人。リューネの父親。
+
:D.C.の創設者でリューネの父親。故人。
;上条一徹:声優:小高三良
+
;上条一徹
 +
:声優:小高三良
 
:ミズキの父親。D.C.のチーフメカニック。
 
:ミズキの父親。D.C.のチーフメカニック。
;マサキ:声優:吉岡文夫
+
;安藤竜蔵
:ラ・ギアス人。サイバスターに選ばれていたが、安藤ケンがサイバスターに選ばれたため、新たに炎の魔装機神ジェイファーに乗る。実は地球生まれで、ミズキの兄、上条ケンイチ。マイクロブラックホール砲からミズキを庇って死亡。髪は水色。<br />コミック版では死なずに最後までジェイファーに搭乗。
+
:声優:森田順平
:名前は[[マサキ・アンドー]]に由来。
+
:ケンの父親でフリージャーナリスト。D.C.に疑問を抱き、独自に真相を追う。
;ゼオラ:声優:山田禮子
+
 
:ラ・ギアス人。次元の歪みによる世界の衝突を防ぐためには4体の魔装機神が揃うことで使える「サイフラッシュ」で歪みを修正する必要があると教える。
+
==== ラ・ギアス ====
 +
;ゼオラ
 +
:声優:山田禮子
 +
:ラ・ギアス人。次元の歪みによる二つの世界の衝突を防ぐには、四体の魔装機神が揃うことで使える「サイフラッシュ」で歪みを修正する必要があると教える。
 
:[[イブン・ゼオラ・クラスール]]に由来。
 
:[[イブン・ゼオラ・クラスール]]に由来。
;シュウ・ゾルダーク:声優:根岸朗
+
;ビラド
:D.C.所長。ラ・ギアスから追放され時空の檻に監禁されていたラ・ギアス人。復讐のため、マイクロブラックホールで次元の歪みを作ってラ・ギアスに行こうとしている。金髪オールバックでサングラス着用。
+
:声優:[[声優:井上瑤|井上瑤]](幼少期)、千葉進歩(青年期)
 +
:ラ・ギアス人。マサキが幼い頃からの兄貴分。シュウの思想に共感して反乱を起こし、サイバスターに選ばれたマサキが手にかけた。
 +
 
 +
==== シュウ一味 ====
 +
;シュウ・ゾルダーク
 +
:声優:根岸朗
 +
:現D.C.所長。その正体はラ・ギアスから追放され時空の檻に監禁されていたラ・ギアス人。復讐のため、マイクロブラックホールで次元の歪みを作ってラ・ギアスに行こうとしている。
 
:最終回でサイフラッシュで撃ち抜かれサフィーネと共に死亡するのだが、何故かやたらグロテスクに描写されている。
 
:最終回でサイフラッシュで撃ち抜かれサフィーネと共に死亡するのだが、何故かやたらグロテスクに描写されている。
:コミック版では闇の魔装機神グランドルに搭乗。
+
:漫画版では闇の魔装機神グランドルに搭乗。
:[[シュウ・シラカワ]][[ビアン・ゾルダーク]]に由来。
+
:名前は[[シュウ・シラカワ]]、姓は[[ビアン・ゾルダーク]]にそれぞれ由来するが、金髪オールバックにサングラス着用といういで立ちで、どちらの要素も全く持っていない。
;サフィーネ・グレイス:声優:三浦七緒子
+
;サフィーネ・グレイス
:D.C.の教官。シュウに忠実な部下。シュウ同様にラ・ギアス人。髪は紫色。
+
:声優:三浦七緒子
 +
:D.C.の教官兼RT隊々長。シュウ同様にラ・ギアス人。髪は紫色。
 
:[[サフィーネ・グレイス]]に由来。
 
:[[サフィーネ・グレイス]]に由来。
;ダラス:声優:[[声優:佐藤政道|佐藤政道]]
+
;ダラス
:シュウ同様のラ・ギアス人である傭兵たちの隊長。望郷の念からシュウの計画に賛同している。プレシオンに搭乗。
+
:声優:[[声優:佐藤政道|佐藤政道]]
 +
:[[傭兵]]。シュウ同様にラ・ギアス人で、望郷の念からシュウの計画に賛同している。プレシオンに搭乗。
 
:経験に裏打ちされた高い実力の持ち主であり、サイバスターとの戦闘のデータを見て策を講じたりと強敵として印象に残る。
 
:経験に裏打ちされた高い実力の持ち主であり、サイバスターとの戦闘のデータを見て策を講じたりと強敵として印象に残る。
;ビラド:声優:[[声優:井上瑤|井上瑤]]、千葉進歩
  −
:ラ・ギアス人。マサキが幼い頃からの兄貴分。シュウの思想に共感して反乱を起こし、サイバスターに選ばれたマサキが手にかけた。
      
== 登場メカ ==
 
== 登場メカ ==
 
=== 魔装機神 ===
 
=== 魔装機神 ===
デザインの基本は原作に準じているが、共通する事として'''携行武器は持っておらず'''、それぞれの持つ属性の力を放つ攻撃と徒手空拳による格闘、全機による[[合体攻撃]]のサイフラッシュのみ。
  −
  −
操縦方法はゲーム版とは大きく違い、[[ダイモス]]のように椅子に座りながら上半身のみ動きをトレースする方式を採用している。
  −
  −
また、全機共通して咆哮のような駆動音を叫び、1枚絵のまま残像を残しつつスライド移動を多用する。よく言えば神秘的、メタ的に言えばデザインが細かい魔装機神を動かすのはかなりの手間であり、歩く作画を省くため(当時はセル画による手描きが主流だったため)の描写である。
  −
   
;[[サイバスター]]
 
;[[サイバスター]]
:風の魔装機神。サイバスターの背にある6枚の主翼が2枚にまとめられているなど、全体的にガッチリとしたデザイン。
+
:風の魔装機神。全体的にガッチリとしたデザイン。
:主翼が割れる事で天使のような有機的な翼が出現する。また、サイバードにならない、サイフラッシュ使用時に胸部装甲が弾け飛ぶなど原作設定とかなり差異がある。
+
:原形機の背にある六枚の主翼は二枚にまとめられており、この主翼が展開して天使のような有機的な翼が出現する。また「サイバードにならない」「サイフラッシュ使用時に胸部装甲が弾け飛ぶ」など、原作設定とかなり差異がある。
:大外刈や払い腰といった肉弾戦をメインとし、6つの風の塊を射出したり、敵の足元から竜巻を2つ同時に巻きこしたり、両手から竜巻を放出したりと、ある意味本家より風属性らしい技を使う。
+
:大外刈や払い腰といった肉弾戦をメインとし、いくつかの風の塊を射出したり、敵の足元から竜巻を二つ同時に巻きこしたり、両手から竜巻を放出したりと、ある意味本家より風属性らしい技を使う。
 
:空も飛べるのだが、全く飛ばなかった。
 
:空も飛べるのだが、全く飛ばなかった。
 
;ジェイファー
 
;ジェイファー
:炎の魔装機神。[[ジェイファー|同名の魔装機]]もいるが、見た目は[[グランヴェール]]に由来。名前が変わっているのは[[グランゾン]]との名前が似ているのでそれを避けたとされている。
+
:炎の魔装機神。[[ジェイファー|同名の魔装機]]もいるが、見た目は[[グランヴェール]]に由来。名前が変わっているのは[[グランゾン]]と名前が似ているので被るのを避けたから、とされている。
:グランヴェールでいうカロリックスマッシュ発射装置がアレンジの際にまるまる省かれており、非常にシンプルなデザインとなっているが、代わりに両腕で大きく円の字を宙に描く事で強力な炎を召喚する。
+
:グランヴェールで言うカロリックスマッシュ発射装置がアレンジの際にまるまる省かれており、非常にシンプルなデザインとなっているが、代わりに両腕で大きく円の字を宙に描くことで強力な炎を召喚する。
:魔装機神の中では属性攻撃がズバ抜けて強く描写されており、当たると誰であろうと焼き尽くされてしまうため、後半発射体勢に入った瞬間にグランゾンに体当たりで阻止されたりとパイロット変更も重なり不発が多くなる。
+
:魔装機神の中では攻撃力がズバ抜けて高く描写されており、当たると誰であろうと焼き尽くされてしまうため、後半では発射体勢に入った瞬間にグランゾンに体当たりで阻止されたりとパイロット変更も重なり不発が多くなる。
 
;ガッテス
 
;ガッテス
:水の魔装機神。[[ガッデス (魔装機神)|ガッデス]]に由来。両腕から強力な放水を行うことができる。また、敵の足元から間欠泉のように水の柱を吹き上げ、はみ出た部分以外えぐれて消えるなど強力な攻撃を行う事もできる。
+
:水の魔装機神。[[ガッデス (魔装機神)|ガッ'''デ'''ス]]に由来。両腕から強力な放水を行うことができる。また、敵の足元から間欠泉のように水の柱を吹き上げる攻撃も使い、はみ出た部分以外えぐれたように消し去るほどの威力を持つ。
 
;[[ザムジード]]
 
;[[ザムジード]]
 
:大地の魔装機神。カラーリングが黄色ではなく赤。デザインがアレンジされている魔装機神の中では一番原型を留めておらず、初見でザムジードと特定するのは困難。
 
:大地の魔装機神。カラーリングが黄色ではなく赤。デザインがアレンジされている魔装機神の中では一番原型を留めておらず、初見でザムジードと特定するのは困難。
 
:本家同様拳による格闘戦に優れているほか、腕から衝撃波を飛ばし地割れを引き起こすなどしている。
 
:本家同様拳による格闘戦に優れているほか、腕から衝撃波を飛ばし地割れを引き起こすなどしている。
   −
=== D.C.のメカ ===
+
=== D.C. ===
 
;RT
 
;RT
:作業機。3本指。10m級。両肩から腋の下へと展開して胸の前で大きな物を挟みこむパワーアームシステムを搭載。
+
:3本指の作業用ロボット。大きさは10mほど。両肩から腋の下へと展開して胸の前で大きな物を挟み込む「パワーアームシステム」を搭載。
 
:;陸上用RT
 
:;陸上用RT
::通常のRT。戦闘用に駆り出された際には、腕を作業用アームではなくガトリングユニットや火炎放射ユニットに換装されていた。
+
::通常のRT。戦闘用に駆り出された際には、腕を作業用アームではなくガトリング砲や火炎放射器に換装されていた。
 
:;水中用RT
 
:;水中用RT
 
::水中用カスタムタイプ。
 
::水中用カスタムタイプ。
;バルシオーネ
  −
:バルシオンの試作機。バルシオンのパーツを使ってリューネが補修した。[[ヴァルシオーネ]]に由来するが見た目は全く異なる。
  −
:クロスマッシャーやディバインアームといった武装の数々も搭載されていない。原作の面影を残している魔装機神と違い名前だけ使っている別機体である。
  −
:ショッキングピンク色のバルシオンで戦場ではかなり目立つ派手な色の機体となっている。
   
;バルシオン
 
;バルシオン
:15m級。機動性も作業性も高い万能ロボット。[[ヴァルシオン]]に由来。こちらも元になった機体と大きくデザインが違う。
+
:機動力も作業性も高い万能ロボット。全長15m。名前は[[ヴァルシオン]]に由来するが、原作の面影を残している魔装機神と違い名前だけ使っている別機体である。クロスマッシャーやディバインアームといった武装の数々も搭載されていない。
:武装も胸部バルカンなどしかないが、廃墟になった市街で逃げ回るサイバスターを追撃する際にビルが一瞬で蜂の巣になったりリアルな描写で強さを見せ付けた。
+
:武装も胸部バルカンなど最低限しかないが、廃墟になった市街で逃げ回るサイバスターを追撃する際にビルが一瞬で蜂の巣になるなどリアルな描写で強さを見せ付けた。
 +
:;バルシオーネ
 +
::バルシオンの試作機を、リューネがバルシオンのパーツを使って補修したもの。[[ヴァルシオーネ]]に由来するが、こちらも元になった機体との共通点は皆無。
 +
::一言で言えば「'''[[エステバリス]]([[テンカワ・アキト]]機)の色で塗られたバルシオン'''」で、戦場ではかなり目立つ。
 
;プレシオン
 
;プレシオン
:量産型バルシオン。戦闘用に設計し直して、ひとまわり大きい20m級になっている。リニアレールガン搭載。
+
:量産型バルシオン。戦闘用に設計し直して、ひと回り大きい20m級になっている。リニアレールガン搭載。
:劇中もっとも登場し、戦った相手である。
+
:劇中最も登場し、魔装機神と戦った相手である。
 
;グランゾン
 
;グランゾン
:マイクロブラックホール砲を搭載した人型戦車。戦車らしく3人乗りで操縦する。3機登場し、人型形態にも変形可能。[[グランゾン]]に由来。
+
:[[グランゾン]]に由来するが、マイクロブラックホール砲を搭載していることしか共通点はなく、三人乗りの人型戦車という扱い(人型形態にも変形可能)。しかも量産され、三機登場した。
:上記シリーズと違い人型形態に変形しても人の手のようなマニピュレーターが無く、大型のクローのままで格闘戦でも強い。変形機能を活かし受身をとるなどなかなか魅せてくれる。
+
:バルシオン系列機と違い人型形態に変形しても人の手のようなマニピュレーターがなく、大型のクローのままで格闘戦でも強い。変形機能を活かし受身を取るなどなかなか魅せてくれる。
 
:魔装機神同様、グランワームソードのような原作にあった手持ち武器などは一切持たない。
 
:魔装機神同様、グランワームソードのような原作にあった手持ち武器などは一切持たない。
:コミック版では戦車形態を見て「足がないようだが?」と言われる[[ジオング]]のパロディと思わしきセリフがある。
+
:漫画版では戦車形態について「足がないようだが?」と言われる[[ジオング]]のパロディと思わしき描写がある。
   −
=== コミック版オリジナルメカ ===
+
=== 漫画版オリジナルメカ ===
 
;グランドル
 
;グランドル
:闇の魔装機神。下半身が蛇のような形状をしている。
+
:闇の魔装機神。[[デビルガンダム (最終形態)|サイバスターに酷似した上半身に、サイバスターの顔を大きくして蛇のような尻尾を付けた下半身を持つ]]。
:サイフラッシュで消滅させられてしまう為、出番は極わずか。
+
:すぐにサイフラッシュで消滅させられてしまうため、出番はごくわずか。
    
== 用語 ==
 
== 用語 ==
;D.C.
  −
:
   
;ラ・ギアス
 
;ラ・ギアス
:
+
:[[異世界]]。地球とは隣り合わせの関係にある。[[ラ・ギアス]]に由来。
 +
;魔装機神
 +
:ラ・ギアスで太古より崇められていた伝説の守護神。「魔装機神を手に入れた者は、宇宙さえも支配することができる」と伝えられる。
 +
:大まかなデザインは原作に準じているが、共通する要素として'''携行武器を持っておらず'''、攻撃手段はそれぞれの持つ属性の力を放つ技と徒手空拳による格闘、全機による[[合体攻撃]]・サイフラッシュのみ。また、全機共通して咆哮のような駆動音を叫び、一枚絵のまま残像を残しながらのスライド移動を多用する。よく言えば神秘的、メタ的に言えばデザインが細かい魔装機神を動かすのはかなりの手間であり、歩く作画を省くため(当時はセル画による手描きが主流だったため)の措置である。
 +
:操縦方法はゲーム版とは大きく違い、[[ダイモス]]のように椅子に座りながら上半身のみ動きをトレースする方式を採用している。
 +
;D.C.(デバイン・クルセイダース)
 +
:度重なる環境汚染と災害で荒廃した日本、特に東京を復興するために組織された機関。正式名称は「地球環境調査研究所」。[[ディバイン・クルセイダーズ]]に由来。
 
;マイクロブラックホール爆弾
 
;マイクロブラックホール爆弾
:小型のブラックホールを発生させる爆弾で、サフィーネが至るところで仕掛けていた。その目的は、地球とラ・ギアスを物理的に近付けさせ両方の世界を互いにぶつけて消滅させる事だった。
+
:小型のブラックホールを発生させる爆弾で、サフィーネが至るところに仕掛けていた。その目的は、地球とラ・ギアスを物理的に近付けさせ両方の世界を互いにぶつけて消滅させることだった。
 
;サイフラッシュ
 
;サイフラッシュ
:サイバスターに搭載されている凄まじい威力を持つエネルギー砲。
+
:サイバスターに搭載されている凄まじい威力を持つエネルギー砲。ラ・ギアスの伝承には「四体の魔装機神と精霊が集う時、サイフラッシュは訪れる」と伝えられていた。
:ラ・ギアスで「風、炎、水、大地…四体の魔装機神が集う時、サイフラッシュが訪れる」と伝えられていた。
+
:発動条件を満たし「サイフラッシュ」と叫ぶことで、四体の魔装機神の頭部や胸部が激しく発光。ジェイファー、ガッテス、ザムジードがサイバスターを中心に回転しエネルギーのリングとなり、その中心でサイバスターの胸部装甲が弾け飛び強力なエネルギーが発射される。その威力はブラックホールをも消滅させ貫通し、さらにグランゾンまでも撃ち抜くという圧倒的な破壊力を見せた。
:発動条件を満たしサイフラッシュと叫ぶ事で、四体の魔装機神の頭部や胸部が激しく発光。ジェイファー、ガッテス、ザムジードがサイバスターを中心に回転しエネルギーのリングとなり、その中心でサイバスターの胸部装甲が弾け飛び強力なエネルギーが発射される。
  −
:その威力はブラックホールをも消滅させ貫通し、さらにグランゾンまでも撃ち抜くという圧倒的な破壊力を見せた。
   
:原作のサイフラッシュと描写が大きく異なり、どちらかというとコスモノヴァに近い。
 
:原作のサイフラッシュと描写が大きく異なり、どちらかというとコスモノヴァに近い。
:小説版では「サイフラッシュは自爆のサイン」と記述されている。
+
:小説版では[[自爆]]技という設定。漫画版では、'''[[シャッフル同盟|シャッフル同盟拳]]のコピー'''。
   −
== 主題歌 ==
+
== 楽曲 ==
;オープニングテーマ「戦士よ、起ち上がれ!」
+
;オープニングテーマ
:作詞:工藤哲雄 / 作曲:坂下正俊(現:manzo) / 編曲:須藤賢一 / 歌:遠藤正明
+
:;「戦士よ、起ち上がれ!」
:正統派ヒーローソングというべき詞とメロディーに遠藤氏のボーカルがマッチした非常に熱い曲調となっており、後述されるように本作の数少ない功績と評されている曲である。
+
::作詞:工藤哲雄 / 作曲:坂下正俊 / 編曲:須藤賢一 / 歌:遠藤正明
;エンディングテーマ「nothing」
+
::正統派ヒーローソングと呼ぶべき詞とメロディーに遠藤氏のボーカルがマッチした非常に熱い曲となっており、本作の数少ない功績と評する意見も少なくない。
:作詞・作曲:SEE SEE(現:矢井田瞳) / 編曲:鎌田雅人、WATER / 歌:SEE SEE
+
;エンディングテーマ
 +
:;「nothing」
 +
::作詞・作曲:SeeSee / 編曲:鎌田雅人、WATER / 歌:SeeSee
 +
::「SeeSee」は、ミュージシャン・矢井田瞳氏の変名。
 
<!-- == 登場作と扱われ方 == -->
 
<!-- == 登場作と扱われ方 == -->
    
== 余談 ==
 
== 余談 ==
 
*アニメ自体の出来はお世辞にも良いとは言えないものだったため、『真・魔装』共々この作品を[[黒歴史]]扱いしているファンは少なくない。
 
*アニメ自体の出来はお世辞にも良いとは言えないものだったため、『真・魔装』共々この作品を[[黒歴史]]扱いしているファンは少なくない。
**オープニングテーマ「戦士よ、起ち上がれ!」は好評を博したが本編の方が追いついてこなかったため、「オープニングテーマがアニバスターの唯一の功績だ」と言った意見も少なくない。
+
*一方で、『[[スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE]]』のパーソナリティーである[[声優:杉田智和|杉田智和]]氏はこの作品が声優デビュー作であり、『うますぎWAVE』初回放送においてデビュー作の主題歌を遠藤正明氏が歌っていたという話題になった際に、「'''デビュー作を馬鹿にされるのが一番嫌いです'''」と発言している。
*一方で、『[[スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE]]』のパーソナリティーである[[声優:杉田智和|杉田智和]]氏はこの作品が声優デビューであり、『うますぎWAVE』初回放送においてデビュー作の主題歌を遠藤正明氏が歌っていたという話題になった際に、「'''デビュー作を馬鹿にされるのが一番嫌いです'''」と発言している。
   
**また、杉田氏は「アニメ版サイバスターがスパロボ参戦してほしい」と同ラジオ第360回で発言している。
 
**また、杉田氏は「アニメ版サイバスターがスパロボ参戦してほしい」と同ラジオ第360回で発言している。
*[[シュロウガ]]の戦闘デモに映る機体はTVアニメ版サイバスターという説が有力視されていたが、デモに現れた機体はディスカッターを持っているため、現在ではこの説は疑問視されている。
+
*[[シュロウガ]]の戦闘デモに映る機体はTVアニメ版サイバスターとする説が『真・魔装』版説と並んで有力視されていたが、デモに現れた機体は'''ディスカッターを持っている'''ため、現在ではこの説は疑問視されている。
 
*放送終了から7年後、同じテレビ東京系列で『[[スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ]]』が放送された。ここでテレビアニメ作品では初めてゲーム版準拠のサイバスターおよびマサキが登場することとなった。
 
*放送終了から7年後、同じテレビ東京系列で『[[スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ]]』が放送された。ここでテレビアニメ作品では初めてゲーム版準拠のサイバスターおよびマサキが登場することとなった。
  
匿名利用者