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『'''電脳戦機バーチャロンシリーズ'''』は、セガ(現・セガゲームス)が発売したゲーム作品。
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== 概要 ==
 
セガが開発した3Dロボット対戦格闘ゲーム。ゲームセンターで稼働10年以上たった今なお置いている店舗も多い隠れた名作。
 
セガが開発した3Dロボット対戦格闘ゲーム。ゲームセンターで稼働10年以上たった今なお置いている店舗も多い隠れた名作。
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;[[フェイ・イェンHD|「電脳戦機バーチャロン」シリーズ フェイ・イェンHD]]
 
;[[フェイ・イェンHD|「電脳戦機バーチャロン」シリーズ フェイ・イェンHD]]
 
:VOCALOIDのキャラクターとして知られる「[[初音ミク]]」と[[フェイ・イェン]]のコラボレーション企画。バーチャロン誕生15周年記念のサプライズ企画として2010年に誕生した。イラストやフィギュアとして展開されていて、基本的にはバーチャロン本編とは無関係なセルフパロディのお遊び企画である。
 
:VOCALOIDのキャラクターとして知られる「[[初音ミク]]」と[[フェイ・イェン]]のコラボレーション企画。バーチャロン誕生15周年記念のサプライズ企画として2010年に誕生した。イラストやフィギュアとして展開されていて、基本的にはバーチャロン本編とは無関係なセルフパロディのお遊び企画である。
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;[[とある魔術の電脳戦機|電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録 とある魔術の電脳戦機]]
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:シリーズ第5作。2018年2月15日発売。後述の小説『とある魔術の電脳戦機』のゲーム化で、ストーリーは同作の後日談となっている。
    
=== 未参戦作品 ===
 
=== 未参戦作品 ===
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:シリーズ第1作。1995年(平成7年)稼働。地球圏の存亡をかけた月面遺跡破壊作戦「オペレーション・ムーンゲート」に挑む。
 
:シリーズ第1作。1995年(平成7年)稼働。地球圏の存亡をかけた月面遺跡破壊作戦「オペレーション・ムーンゲート」に挑む。
 
;電脳戦機バーチャロン エピソード #2.42 One-Man Rescue
 
;電脳戦機バーチャロン エピソード #2.42 One-Man Rescue
:シリーズ第1作のその後を描いた小説作品で、DN社の解体とそれによって台頭する武装勢力「RNA」との戦いを描く。
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:シリーズ第1作のその後を描いた小説作品で、DN社の解体によって独立を余儀なくされたDNAと「S.H.B.V.D.」、それによって台頭する武装勢力「RNA」との戦いを描く。
 
;電脳戦機バーチャロン FRAGMENTARY PASSAGE<断章>
 
;電脳戦機バーチャロン FRAGMENTARY PASSAGE<断章>
 
:『オラトリオ・タングラム』の少し前を描いた小説作品。電脳歴世界の3つの災厄([[シャドウ (バーチャロン)|シャドウ]]、アジム、[[ヤガランデ]])に関するエピソードがあり、最後の締めはプラジナー博士が製作したオリジナルバーチャロイド(ファイユーヴ、アイス・ドール、アプリコット・ジャム)で幕が下りる。
 
:『オラトリオ・タングラム』の少し前を描いた小説作品。電脳歴世界の3つの災厄([[シャドウ (バーチャロン)|シャドウ]]、アジム、[[ヤガランデ]])に関するエピソードがあり、最後の締めはプラジナー博士が製作したオリジナルバーチャロイド(ファイユーヴ、アイス・ドール、アプリコット・ジャム)で幕が下りる。
 
;電脳戦機バーチャロン フォース
 
;電脳戦機バーチャロン フォース
 
:シリーズ第3作。2001年(平成13年)稼働。火星を舞台に「木星継承戦争」と呼ばれる戦いの顛末が描かれる。
 
:シリーズ第3作。2001年(平成13年)稼働。火星を舞台に「木星継承戦争」と呼ばれる戦いの顛末が描かれる。
;とある魔術の<ruby><rb>電脳戦機</rb><rt>バーチャロン</rt></ruby>
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;とある魔術の電脳戦機
 
:『バーチャロンシリーズ』と小説『とある魔術の<ruby><rb>禁書目録</rb><rt>インデックス</rt></ruby>』のコラボレーション小説。
 
:『バーチャロンシリーズ』と小説『とある魔術の<ruby><rb>禁書目録</rb><rt>インデックス</rt></ruby>』のコラボレーション小説。
;電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録 とある魔術の電脳戦機
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:シリーズ第5作。2018年2月15日発売予定。前述の『とある魔術の電脳戦機』のゲーム化で、内容は小説の後日談となっている。
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== スーパーロボット大戦シリーズでの扱われ方 ==
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『[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ]]』にてサプライズを兼ねたゲスト参戦のかたちでスパロボに初参戦した。『[[スーパーロボット大戦シリーズ]]』に登場するに当たって、作品イメージを壊さないように、セガの「バーチャロン」開発スタッフによるシナリオ・グラフィック・設定の監修が行われている。なお、戦闘時の不自然な動きは実際のプレイテクニックを再現したものである。
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[[スーパーロボット大戦シリーズ]]に参戦する際は、上述の限定戦争の設定がネックになる。なにしろ、ガチで地球滅亡の危機に瀕した初代を除く、多くの作品では興業で戦争をしているためだ。要するに…
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<p style="text-align:center">
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== SRWでの扱い ==
''「[[カミーユ・ビダン|遊びでやってんじゃないんだよー!]]」''
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[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ]]』にてサプライズを兼ねたゲスト参戦のかたちでスパロボに初参戦した。参戦にあたり、作品イメージを壊さないように、セガの「バーチャロン」開発スタッフによるシナリオ・グラフィック・設定の監修が行われている。なお、戦闘時の不自然な動きは実際のプレイテクニックを再現したものである。
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ということである。今までのスパロボ参戦においては、バーチャロイドとそのパイロットたちが電脳暦の世界からスパロボの世界に転移してきて本物の戦争に巻き込まれる、という導入がとられている。ご都合主義なようだが、電脳暦の世界の月の遺失技術には「あらゆるものをデータ化して電脳虚数空間を経由して[[平行世界]]へと転送し、再度実体化させる技術」なるものが実在しており、バーチャロイドはこれを模倣することで作り出されている。そのため、バーチャロイドの動力機関が暴走して突然異世界に転送されることは設定上起こりうることなのである。
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限定戦争の設定に関しては、バーチャロイドとそのパイロットたちが電脳暦の世界からスパロボの世界に転移してきて本物の戦争に巻き込まれる、という導入がとられている。ご都合主義なようだが、電脳暦の世界の月の遺失技術には「あらゆるものをデータ化して電脳虚数空間を経由して[[平行世界]]へと転送し、再度実体化させる技術」なるものが実在しており、バーチャロイドはこれを模倣することで作り出されている。そのため、バーチャロイドの動力機関が暴走して突然異世界に転送されることは設定上起こりうることなのである。
    
=== パイロットについて ===  
 
=== パイロットについて ===  
 
ロボット対戦アクションゲームであるバーチャロンシリーズでは、自分が操作することとなる[[バーチャロイド]]のパイロットについて細かく設定されていない。これは「このロボットを操っているのは'''プレイヤーであるあなた自身'''だ」という演出のためである。MARZのイッシー・ハッターなどNPCの場合や、紙媒体での小説作品などになると、さすがにパイロットが存在することとなっている。
 
ロボット対戦アクションゲームであるバーチャロンシリーズでは、自分が操作することとなる[[バーチャロイド]]のパイロットについて細かく設定されていない。これは「このロボットを操っているのは'''プレイヤーであるあなた自身'''だ」という演出のためである。MARZのイッシー・ハッターなどNPCの場合や、紙媒体での小説作品などになると、さすがにパイロットが存在することとなっている。
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スパロボシリーズに参戦するにあたっては「パイロット」の設定が必要になり、最終的にSEGAの開発スタッフによってパイロットの性格設定が作られることになった。しかし、パイロットたちの名前はあくまでコードネームにすぎず、パイロットの姿はグラフィックに映さないという形で、バーチャロンユーザーのそれぞれが抱くイメージを壊さないようにしている。
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SRWではSEGAの開発スタッフによってパイロットの性格設定が作られることになった。しかし、パイロットたちの名前はあくまでコードネームにすぎず、パイロットの姿はグラフィックに映さないという形で、バーチャロンユーザーのそれぞれが抱くイメージを壊さないようにしている。
    
パイロットの姿をグラフィックに映さない方法として、バーチャロイドに搭乗しているシーンでしか彼らの会話が発生しない、すなわち'''乗らなければ会話できない'''という設定で実現している。顔グラフィックウィンドウにはバーチャロイドの頭部を写しており、ここにも配慮が見られる。
 
パイロットの姿をグラフィックに映さない方法として、バーチャロイドに搭乗しているシーンでしか彼らの会話が発生しない、すなわち'''乗らなければ会話できない'''という設定で実現している。顔グラフィックウィンドウにはバーチャロイドの頭部を写しており、ここにも配慮が見られる。
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== 関連用語 ==
 
== 関連用語 ==
 
;[[バーチャロイド]]
 
;[[バーチャロイド]]
:電脳暦の世界での「限定戦争」にて使用される巨大人型ロボット。[[月]]の先史文明遺跡で発掘された「Vクリスタル」というロストテクノロジーを使用している。
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:電脳暦の世界での「限定戦争」にて使用される巨大人型ロボット。[[月]]の先史文明遺跡「ムーンゲート」で発掘された「Vクリスタル」というロストテクノロジーを使用している。
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;Vクリスタル
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:ムーンゲートで発見されたロストテクノロジーの産物である大型結晶体。後に月以外の星でも発見される。
 
;DNA
 
;DNA
:DN社が所有するコーポレートアーミーだったが、オペレーション・ムーンゲートの責任に伴い、DN社が解体された後は個人運営を余儀なくされる。
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:DN社が所有するコーポレートアーミーだったが、オペレーション・ムーンゲートの責任に伴い、DN社が解体された後は個人運営を余儀なくされるが、後に第8プラント「フレッシュ・リフォー」が最大のスポンサーとなる。
 
;RNA
 
;RNA
 
:オペレーション・ムーンゲートによるDN社解体後に発足された軍隊で、第4プラント「TSCドランメン」の統括者アンベルIVによって纏められている。
 
:オペレーション・ムーンゲートによるDN社解体後に発足された軍隊で、第4プラント「TSCドランメン」の統括者アンベルIVによって纏められている。
 
;DN社
 
;DN社
:電脳歴において最大の企業であり、バーチャロイドを製造した企業でもあるが、ムーンゲートの暴走によって発動した「オペレーション・ムーンゲート」の全責任を負う形で解体されてしまう。
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:電脳歴において最大の企業国家であり、バーチャロイドを製造した企業でもあるが、ムーンゲートの暴走によって発動した「オペレーション・ムーンゲート」の全責任を負う形で解体されてしまう。
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;国際戦争公司
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:限定戦争全体を取り仕切る組織。
 
;8つのプラント
 
;8つのプラント
:DN社の傘下にあった8つのバーチャロイド製造プラントで、DN社の解体後はそれぞれがDNAかRNAのスポンサーとして独自行動をとる。
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:DN社の傘下にあった8つのバーチャロイド製造プラントで、DN社の解体後はそれぞれが独立した企業国家となり、DNAかRNAのスポンサーとして独自行動をとる。
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;アジム
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:オペレーション・ムーンゲート終結後、Vクリスタルを媒介にして出現するようになった「'''戦闘結晶構造体'''」。『フォース』ではアジムと同存在である「'''ゲラン'''」も出現するようになる。
    
== 余談 ==
 
== 余談 ==
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== リンク ==
 
== リンク ==
 
*[http://virtual-on.sega.jp/ 電脳戦機バーチャロンシリーズ オフィシャルサイト]
 
*[http://virtual-on.sega.jp/ 電脳戦機バーチャロンシリーズ オフィシャルサイト]
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*[https://virtual-on.sega.jp/masterpiece/insideTheGate/ inside the gate] - シリーズの世界観設定とキャラクターの解説を網羅したデータベース。亙氏によると、「[https://twitter.com/vow_2010/status/1199622527569448960 このページに掲載された情報は今後バーチャロンの世界を語る際のベースになる]」との事。
    
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