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| 阿頼耶識(あらやしき)とは、『[[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]]』の用語の一つ。 | | 阿頼耶識(あらやしき)とは、『[[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]]』の用語の一つ。 |
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− | == 概要 == | + | ==概要== |
| 厄祭戦時に用いられていた、機動兵器の操縦に使われる有機デバイス技術。正式名称は「'''阿頼耶識システム'''」で、「人間の認識(五感を含めた「八識」と呼ばれるもの)の中で”無意識”を司るもの」という意味の、同名の[[宗教|仏教]]用語を由来とする。 | | 厄祭戦時に用いられていた、機動兵器の操縦に使われる有機デバイス技術。正式名称は「'''阿頼耶識システム'''」で、「人間の認識(五感を含めた「八識」と呼ばれるもの)の中で”無意識”を司るもの」という意味の、同名の[[宗教|仏教]]用語を由来とする。 |
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| 機体の側も基本的には厄祭戦時開発フレーム機のほとんどが対応しているが、大半は一般パイロットが扱う為に阿頼耶識システム用コネクタの有るシート部のみを汎用品に交換し通常型のスティック・ペダルのみのコクピットにされている場合が多い。戦後開発の「グレイズ・フレーム」や「テイワズ・フレーム」などではフレーム自体が対応していない為、無理矢理組み込む事は可能ではあるが、対応フレーム機種に比べ情報交換や操縦精度には劣る。 | | 機体の側も基本的には厄祭戦時開発フレーム機のほとんどが対応しているが、大半は一般パイロットが扱う為に阿頼耶識システム用コネクタの有るシート部のみを汎用品に交換し通常型のスティック・ペダルのみのコクピットにされている場合が多い。戦後開発の「グレイズ・フレーム」や「テイワズ・フレーム」などではフレーム自体が対応していない為、無理矢理組み込む事は可能ではあるが、対応フレーム機種に比べ情報交換や操縦精度には劣る。 |
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− | == SRWでの扱い == | + | ==SRWでの扱い== |
− | 『[[スーパーロボット大戦DD]]』で初登場。
| + | ;[[スーパーロボット大戦DD]] |
| + | :初登場作品。システム上、パイロット・ユニットによって効果が異なる。 |
| + | :;阿頼耶識(三日月) |
| + | ::[[三日月・オーガス]]専用スキル。攻撃力と照準値に補正がかかる。 |
| + | :;阿頼耶識(昭弘) |
| + | ::[[昭弘・アルトランド]]専用スキル。気力が10上昇する毎に、防御力が増加する。 |
| + | :;阿頼耶識(アイン) |
| + | ::[[グレイズ・アイン]]専用アビリティ。気力が10上昇する毎に、攻撃力・防御力・照準値が増加する。自分のアクション毎に攻撃力が増加する(最大5回)。HPが50%以下のとき反撃時、確率で先制攻撃を行う。 |
| + | ;[[スーパーロボット大戦30]] |
| + | :名義は「'''阿頼耶識システム'''」。パイロットの格闘・射撃・技量・防御・命中・回避が増加する。 |
| + | :パイロットの特殊技能と機体の特殊能力の双方に存在しており対応機体に搭乗していないと効果を発揮しないが、乗り換えには非対応なので実質的には常時発動。 |
| + | :補正量はパイロットによって異なり、三日月とマクギリスは+20、昭弘は+10、シノは+5。 |
| + | :効果の差は手術回数と比例しており、三度の手術を受けた三日月はオリジナルの阿頼耶識を再現したマクギリスとほぼ対等の条件になっている。 |
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− | ;阿頼耶識(三日月)
| + | ==関連人物== |
− | :[[三日月・オーガス]]専用スキル。攻撃力と照準値に補正がかかる。
| + | [[鉄華団]]では大半のメンバーが阿頼耶識の手術を受けている。 |
− | ;阿頼耶識(昭弘)
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− | :[[昭弘・アルトランド]]専用スキル。気力が10上昇する毎に、防御力が増加する。
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− | == 関連人物 == | |
− | [[鉄華団]]の大半のメンバーが阿頼耶識の手術を受けている。 | |
| ;[[三日月・オーガス]] | | ;[[三日月・オーガス]] |
| :阿頼耶識の手術を3回も受けており、背中のピアスも3本分突き出ている。 | | :阿頼耶識の手術を3回も受けており、背中のピアスも3本分突き出ている。 |
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| ;[[ノルバ・シノ]] | | ;[[ノルバ・シノ]] |
| :阿頼耶識の手術を1回受けている。 | | :阿頼耶識の手術を1回受けている。 |
− | ;[[昌弘・アルトランド]] | + | ;[[昌弘・アルトランド]]、[[ブルワーズ兵]] |
| :宇宙海賊「ブルワーズ」では阿頼耶識持ちの少年兵が戦力の主体。 | | :宇宙海賊「ブルワーズ」では阿頼耶識持ちの少年兵が戦力の主体。 |
| ;[[アイン・ダルトン]] | | ;[[アイン・ダルトン]] |
− | :阿頼耶識の使用を禁じた[[ギャラルホルン]]所属だが、システムを組み込む手術を受けることになってしまう。 | + | :阿頼耶識の使用を禁じた[[ギャラルホルン]]所属だが、システムを組み込む手術を受けることになってしまう。しかし、成人の上に瀕死の重傷を負っていた彼に通常の方式での施術は不可能だったため、その肉体をグレイズ・アインの阿頼耶識システムを起動・運用するための生体部品にするという、余りにも非人道的なものであった。 |
| + | ;[[ガエリオ・ボードウィン]] |
| + | :上述のアインを生体部品としたグレイズ・アインの阿頼耶識システムを改良した「TYPE-E」を使用。これは脳だけとなったアインを介することでシステムとの接続・運用を可能とする擬似的な機構だが、システムからの負担が大幅に軽減・回避され、常にリミッター解除状態に匹敵するほどの性能を発揮し続けることが可能となっている。 |
| + | ;[[マクギリス・ファリド]] |
| + | :[[ガンダム・バエル]]に搭乗するため、後に手術を受ける。 |
| + | :彼に施されたものは、ギャラルホルンの技師によって復活した厄祭戦当時のオリジナル仕様。流出技術によって中途半端に再現された三日月たちの劣化版とは異なり、成人にも問題なく施術が可能で成功もほぼ確実、施術やその後の危険性も遥かに少ないと、欠点はほぼ完全に解消されている。阿頼耶識システムの本来の性能をローリスクで完全に発揮出来るため、三日月以上の能力を獲得している。 |
| + | ;ビルス |
| + | :[[ハッシュ・ミディ]]の兄貴分だった人物。阿頼耶識の手術に失敗して半身不随となり、後に自殺した。 |
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− | == 関連機体 == | + | ==関連機体== |
| ;[[ガンダム・バルバトス]] | | ;[[ガンダム・バルバトス]] |
| :「ガンダム・フレーム」機の為、阿頼耶識システムを搭載している。物語開始時点でシート部は取り外されてしまっており、三日月のモビルワーカーからシステム対応シート部を移植することで起動した。 | | :「ガンダム・フレーム」機の為、阿頼耶識システムを搭載している。物語開始時点でシート部は取り外されてしまっており、三日月のモビルワーカーからシステム対応シート部を移植することで起動した。 |
− | :;ガンダム・バルバトスルプス / [[ガンダム・バルバトスルプスレクス]] | + | :;[[ガンダム・バルバトスルプス]] / [[ガンダム・バルバトスルプスレクス]] |
| ::バルバトスの改修機。継続して搭載される。 | | ::バルバトスの改修機。継続して搭載される。 |
| ;[[ガンダム・グシオンリベイク]] | | ;[[ガンダム・グシオンリベイク]] |
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| :グレイズ改に[[マン・ロディ]]の阿頼耶識を強引に搭載した機体。「グレイズ・フレーム」は阿頼耶識に対応していないので、マン・ロディより反応速度が劣る。 | | :グレイズ改に[[マン・ロディ]]の阿頼耶識を強引に搭載した機体。「グレイズ・フレーム」は阿頼耶識に対応していないので、マン・ロディより反応速度が劣る。 |
| ;[[グレイズ・アイン]] | | ;[[グレイズ・アイン]] |
− | :「グレイズ・フレーム」に阿頼耶識システムを搭載した実験機。第一期終盤に[[アイン・ダルトン]]が使用する。 | + | :「グレイズ・フレーム」に阿頼耶識システムを搭載した実験機。第一期終盤に[[アイン・ダルトン]]が'''搭載'''され完成した。 |
| ;CGSモビルワーカー | | ;CGSモビルワーカー |
| :CGS社が使用するモビルワーカー。既に旧式だが、阿頼耶識に対応した改造が行われており、新型機並の機動力持つ。 | | :CGS社が使用するモビルワーカー。既に旧式だが、阿頼耶識に対応した改造が行われており、新型機並の機動力持つ。 |
| + | ;ガンダム・ヴィダール、ガンダム・キマリスヴィダール |
| + | :グレイズ・アインの阿頼耶識システムを移植・改良した「TYPE-E」を組み込んでいる。 |
| ;[[ガンダム・バエル]] | | ;[[ガンダム・バエル]] |
− | :ギャラルホルンが保有するアグニカ・カイエルのガンダム・フレーム機。 | + | :ギャラルホルンが保有するアグニカ・カイエルのガンダム・フレーム機。阿頼耶識が搭載された当時の状態のまま動態保存されていた。 |
| + | :ただし、鉄華団のガンダムのようなシステム対応シートの交換は行われていないため、搭乗するマクギリスに埋め込まれたインプラントの位置も異なっている。 |
| + | == 関連項目 == |
| + | ;[[IFS]] |
| + | :『[[機動戦艦ナデシコ]]』シリーズに登場する同様のシステム。注射一本で施術できる上に操縦席側と非接触の接続ができて副作用もほぼゼロなど、完全上位互換技術となっている。 |
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− | == 余談 == | + | ==余談== |
− | *操縦する際に背中のピアスを露出させる必要がある為、大気圏内などの戦闘においてパイロット達は上半身裸になっている場面が多く見られている。 | + | *パイロットスーツ越しでも運用は可能だが、大気圏内で出撃する時は皆上半身裸の格好で搭乗している。 |
− | **これが本作の地上波放映レーティング的に女性にはさせられない行為であるためか劇中に登場するのは全て男性(少年)であり、女性の阿頼耶識持ちは1人も描かれなかった。 | + | **そのためか現状描写されている阿頼耶識持ちは全て男性(少年)であり、女性の阿頼耶識持ちは外伝作品であっても登場していない。 |
− | *パイロットの身体を[[改造]]して強化するという点では[[強化人間]]か[[サイボーグ]]に近い。 | + | *パイロットの身体を[[改造]]して強化するという点では[[強化人間]]や[[サイボーグ]]の一種と言える。 |
| **『[[スーパーロボット大戦DD|DD]]』でも阿頼耶識の概要を聞いた[[フォウ・ムラサメ]]が強化人間を連想する場面が存在する。 | | **『[[スーパーロボット大戦DD|DD]]』でも阿頼耶識の概要を聞いた[[フォウ・ムラサメ]]が強化人間を連想する場面が存在する。 |
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− | == 資料リンク == | + | ==資料リンク== |
| *[[GUNDAM:阿頼耶識システム]] | | *[[GUNDAM:阿頼耶識システム]] |
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− | == 脚注 == | + | ==脚注== |
| <references/> | | <references/> |
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