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| 大張正己氏のメカニックデザイナーとしてのデビュー作。 | | 大張正己氏のメカニックデザイナーとしてのデビュー作。 |
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− | 番組タイトルにも題されている[[合体]]ロボット・[[ダンクーガ]]だが、物語序盤は分離形態しか登場せず、初合体は放送開始から4ヶ月後の第16話。その分離形態も人型形態への変形は当初伏せられており、ダンクーガに合体しても必殺武器は使用しないなど、テレビ放送されるロボットアニメとしては異色の作品である。放送同年にはアメリカ合衆国で玩具ブランド「超合金」のブームが起きており、それに合わせて超合金の在庫を全て輸出した結果、本作は年末商戦で売るものがなくなったため、放送期間が当初予定されていた全52話から38話に[[打ち切り|短縮され]]<ref>出版ワークス『アニメの仕事は面白すぎる 絵コンテの鬼・奥田誠治と日本アニメ界のリアル』106頁。</ref>、物語の完結はテレビ放送時に制作が決定していたOVAに持ち越されることとなった。 | + | 番組タイトルにも題されている[[合体]]ロボット・[[ダンクーガ]]だが、物語序盤は分離形態しか登場せず、初合体は放送開始から4ヶ月後の第16話。その分離形態も人型形態への変形は当初伏せられており、ダンクーガに合体しても必殺武器は使用しないなど、テレビ放送されるロボットアニメとしては異色の作品である。放送期間は当初予定されていた全52話から38話に[[打ち切り|短縮され]]、物語の完結はテレビ放送時に制作が決定していたOVAに持ち越されることとなった。 |
| + | |
| + | 打ち切りの理由については、プロデューサーの片岡義朗氏はおもちゃが売れなかったためとしている<ref>学習研究社『GAKKEN MOOK デラックス アニメディア 超獣機神ダンクーガ 完結版』106頁。</ref>一方、奥田誠治監督は、放送同年にアメリカ合衆国で玩具ブランド「超合金」のブームが起きており、それに合わせて超合金の在庫を全て輸出した結果、年末商戦で売るものがなくなったためとしており<ref>出版ワークス『アニメの仕事は面白すぎる 絵コンテの鬼・奥田誠治と日本アニメ界のリアル』106頁。</ref>、判然としない。 |
| | | |
| その後も[[超獣機神ダンクーガOVA|続編OVA]]の制作や、出演声優がコンサートを開催するなどのファンサービスは続けられた。放送から20年後の2007年には、大張正己を監督に据えた、本作から200年後が舞台の続編『[[獣装機攻ダンクーガノヴァ]]』がCSで放送された。 | | その後も[[超獣機神ダンクーガOVA|続編OVA]]の制作や、出演声優がコンサートを開催するなどのファンサービスは続けられた。放送から20年後の2007年には、大張正己を監督に据えた、本作から200年後が舞台の続編『[[獣装機攻ダンクーガノヴァ]]』がCSで放送された。 |
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| ;[[ムゲ・ゾルバドス]] | | ;[[ムゲ・ゾルバドス]] |
| :名前通り、帝国を統べる存在。死者の霊を操る能力を持つ。 | | :名前通り、帝国を統べる存在。死者の霊を操る能力を持つ。 |
− | ;[[デスガイヤー将軍]] | + | ;[[デスガイヤー]] |
| :帝国最強の武人で、戦う事が生きる理由という男。 | | :帝国最強の武人で、戦う事が生きる理由という男。 |
− | ;[[ギルドローム将軍]] | + | ;[[ギルドローム]] |
| :精神操作を得意とする頭脳派。 | | :精神操作を得意とする頭脳派。 |
− | ;[[ヘルマット将軍]] | + | ;[[ヘルマット]] |
| :帝国の急先鋒。ヘルマット軍団を率いて戦う。物量による殲滅戦が得意。 | | :帝国の急先鋒。ヘルマット軍団を率いて戦う。物量による殲滅戦が得意。 |
| ;[[シャピロ・キーツ]] | | ;[[シャピロ・キーツ]] |
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| :;「愛よファラウェイ」(前期) | | :;「愛よファラウェイ」(前期) |
| ::歌:藤原理恵 | | ::歌:藤原理恵 |
− | ::『新』『COMPACT2』『SC』『第3次α』で戦闘BGMに採用。『SC』では大幅なアレンジを施されている。 | + | ::『新』『COMPACT2』『SC』『第3次α』『30』で戦闘BGMに採用。『SC』『30』では大幅なアレンジを施されている。 |
| :;「ほんとのキスをお返しに」(後期) | | :;「ほんとのキスをお返しに」(後期) |
| ::歌:藤原理恵 | | ::歌:藤原理恵 |
− | ::『GC』『OE』で採用。両作品とも原型をとどめないまでにアレンジされており、原作視聴者を驚愕させた。 | + | ::『GC』『XO』『OE』で採用。どの作品でも原型をとどめないまでにアレンジされており、原作視聴者を驚愕させた。 |
| : | | : |
| ;エンディングテーマ | | ;エンディングテーマ |
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| | | |
| == 登場作と扱われ方 == | | == 登場作と扱われ方 == |
− | スーパー系の作品では数少ない軍属という設定の故か、スーパー系でありながらリアル系と絡み易く、一種の便利屋的な扱いとして多くの作品に参戦している。
| + | スーパーロボットに珍しい軍属という設定からリアル系作品と絡めて筋書きを作りやすいのもあってか、一種の便利屋的な扱いとして多くの作品に参戦している。 |
| + | |
| + | 反面、原作再現にはあまり恵まれておらず、獣戦機隊とシャピロしかいなかったり、そうでなくともイゴール親子や葉月博士、ムゲ帝王が出てくる程度で済まされることが多い。クロスオーバーでキャラ立てしやすいという側面の裏返しと言える。 |
| | | |
| === [[旧シリーズ]] === | | === [[旧シリーズ]] === |
| ;[[第4次スーパーロボット大戦]] | | ;[[第4次スーパーロボット大戦]] |
− | :初参戦作品。原作の敵が登場しない、いわゆる[[いるだけ参戦]]。ダンクーガはグラフィックではブースターがついているのに飛べなかったり、ステータスがそれほど高くなかったりと初登場なのにかなり悲惨な扱い。そのため、シナリオの途中で[[コン・バトラーV]]とどちらかを外すイベントで選ばれてしまう事も多い。[[オープニング戦闘デモ]]では忍はイーグルファイターに乗っている。 | + | :初参戦作品。原作の敵が登場しない、いわゆる[[いるだけ参戦]]。ダンクーガはグラフィックではブースターがついているのに飛べなかったり、ステータスがそれほど高くなかったりと初登場なのにかなり悲惨な扱い。そのため、シナリオの途中で[[コン・バトラーV]]とどちらかを外すイベントで選ばれてしまう事も多い。[[オープニング戦闘デモ]]では忍はイーグルファイターに乗っている。強いて挙げると一部ルートでの初登場は[[シーマ・ガラハウ]]隊との対決で、カラオケモードでも対戦相手はガンダム系で統一されている。 |
| :;[[第4次スーパーロボット大戦S]] | | :;[[第4次スーパーロボット大戦S]] |
| ::ダンクーガのステータスの底上げ等がされ扱いが改善されている。離脱イベントも発生しない。 | | ::ダンクーガのステータスの底上げ等がされ扱いが改善されている。離脱イベントも発生しない。 |
| : | | : |
| ;[[スーパーロボット大戦F]]([[スーパーロボット大戦F完結編|完結編]]) | | ;[[スーパーロボット大戦F]]([[スーパーロボット大戦F完結編|完結編]]) |
− | :シャピロが敵として初登場するが、機体は[[ゲスト]]製。[[スポット参戦]]だが、味方としてアラン&[[ブラックウイング]]も初参戦。ルート次第ではシャピロがラスボスになる事も。 | + | :シャピロが敵として初登場するが、機体は[[ゲスト]]製。[[スポット参戦]]だが、味方としてアラン&[[ブラックウイング]]も初参戦。ルート次第ではシャピロがラスボスになる事も。初合体は前述した『第4次』のシナリオをリメイクしたシーマ隊との戦いで行われる。 |
| | | |
| === [[αシリーズ]] === | | === [[αシリーズ]] === |
| ;[[スーパーロボット大戦α]] | | ;[[スーパーロボット大戦α]] |
| :忍の所属基地がオーストラリアという事もあってか『[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY]]』に登場したオーストラリアの[[トリントン基地]]に所属し、訓練を受けていた。その為、[[コウ・ウラキ]]らと以前からの知り合いという設定に。トリントン基地が襲撃された後、[[ロンド・ベル]]に参加。シャピロは[[エアロゲイター]]に寝返る。 | | :忍の所属基地がオーストラリアという事もあってか『[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY]]』に登場したオーストラリアの[[トリントン基地]]に所属し、訓練を受けていた。その為、[[コウ・ウラキ]]らと以前からの知り合いという設定に。トリントン基地が襲撃された後、[[ロンド・ベル]]に参加。シャピロは[[エアロゲイター]]に寝返る。 |
| + | :また「人の意志を力とする軍属のスーパーロボット」という共通点からか、[[獣戦機]]も「Bシリーズ」として[[SRX計画]]の一環で開発された設定になっている。 |
| ;[[スーパーロボット大戦α外伝]] | | ;[[スーパーロボット大戦α外伝]] |
| :今回は[[いるだけ参戦]]で影は薄め。この事は『第3次α』の[[中断メッセージ]]でも自虐ネタとして触れられる。攻撃面では[[野生化]]もあってか、活躍出来るが燃費が悪い。 | | :今回は[[いるだけ参戦]]で影は薄め。この事は『第3次α』の[[中断メッセージ]]でも自虐ネタとして触れられる。攻撃面では[[野生化]]もあってか、活躍出来るが燃費が悪い。 |
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| :敵として[[ムゲ・ゾルバドス帝国]]が初登場。作中、からかうために嘘知識を披露する、勝手に慣用句を自作するなど、かなり亮がはっちゃけている。 | | :敵として[[ムゲ・ゾルバドス帝国]]が初登場。作中、からかうために嘘知識を披露する、勝手に慣用句を自作するなど、かなり亮がはっちゃけている。 |
| ;[[スーパーロボット大戦GC]] | | ;[[スーパーロボット大戦GC]] |
− | :敵としてムゲ帝国が出てくるなど比較的扱いは大きい。ファイナルダンクーガ初登場、シャピロ戦闘メカが「デザイア」と命名されるなどスパロボにおけるダンクーガの転機とも言える作品となった。戦闘BGMに初めて「ほんとのキスをお返しに」が採用。 | + | :『64』に続いてムゲ帝国が本格的に登場しており、比較的扱いは大きい。ファイナルダンクーガ初登場、シャピロ戦闘メカが「デザイア」と命名されるなどスパロボにおけるダンクーガの転機とも言える作品となった。戦闘BGMに初めて「ほんとのキスをお返しに」が採用。 |
| :;[[スーパーロボット大戦XO]] | | :;[[スーパーロボット大戦XO]] |
| ::『GC』の面子にドル・ファーが追加された。獣戦機隊に『第3次α』の台詞が収録されている。 | | ::『GC』の面子にドル・ファーが追加された。獣戦機隊に『第3次α』の台詞が収録されている。 |
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| ;[[スーパーロボット大戦30]] | | ;[[スーパーロボット大戦30]] |
| :DLC「[[ダウンロードコンテンツ/30|エキスパンションパック]]」の追加参戦作品。B.B.スタジオ製タイトルでは『第2次Z再世篇』以来、更にSwitch版は『学園』以来となる任天堂製プラットフォームへの参戦となる。 | | :DLC「[[ダウンロードコンテンツ/30|エキスパンションパック]]」の追加参戦作品。B.B.スタジオ製タイトルでは『第2次Z再世篇』以来、更にSwitch版は『学園』以来となる任天堂製プラットフォームへの参戦となる。 |
− | :[[オリジナル設定|スパロボオリジナル機体]]である[[アルティメットダンクーガ]]が登場する。 | + | :[[オリジナル設定|スパロボオリジナル機体]]である[[アルティメットダンクーガ]]が登場する。なお、ブラックウイングが合体していない事もあり'''アランが登場しない事が明言されている'''<ref>[https://twitter.com/TakanobuTerada/status/1513909225483046915 寺田貴信 Twitter]</ref>。 |
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| == 余談 == | | == 余談 == |
| *2020年頃から販売されている玩具などでは、著作者表記が「DANCOUGA Partner」となっており、「葦プロダクション」は表記されなくなっている。 | | *2020年頃から販売されている玩具などでは、著作者表記が「DANCOUGA Partner」となっており、「葦プロダクション」は表記されなくなっている。 |
| **商品に添付されているシールなどはダイナミック企画のもののため、現在はダイナミック企画に版権が移管されているものと思われる。 | | **商品に添付されているシールなどはダイナミック企画のもののため、現在はダイナミック企画に版権が移管されているものと思われる。 |
| + | *本作は企画された段階で既に主要メカやメインキャラのビジュアルはほとんど完成していたが、主役ロボは'''「獣戦機ダイガン」'''、分離メカはそれぞれ'''「グルガン」「モスガン」「ヒョウガン」「ライガン」'''であった。このうちダイガンは本編では武器の名前として採用されている。 |
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| + | == 脚注 == |
| + | <references /> |
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| == 商品情報 == | | == 商品情報 == |
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