胡蝶鬼は『ゲッターロボG』の登場人物。

胡蝶鬼
読み こちょうき
外国語表記 Kochouki
登場作品

ゲッターロボシリーズ

声優 菊池紘子(現・佳川紘子)
中谷ゆみ(SRW代役
デザイン 小松原一男
初登場SRW 第2次スーパーロボット大戦
SRWでの分類 パイロット
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プロフィール
別名 胡蝶
種族 地球人(百鬼一族)
性別
所属 百鬼帝国
役職 百鬼百人衆
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概要

第15話「赤い蝶のバラード」に登場する百鬼帝国の数少ない女性百人衆で、エリート戦士としての高いプライドを持つ。女性ながらもライディングテクニックに長け、普段からバイクを愛用。また、掌から「光る蝶」を発現させ、邪魔者を消滅させる特殊能力を具える。

心理作戦を試み、ゲッターチームが在籍する浅間学園に「胡蝶」という人間の姿で現れ、優れた運動能力と美貌で、ゲッターチームの心を掴みかける。しかし、人間の持つ真心を失っており、その事を流竜馬に指摘されてショックを受ける。

動揺しながらメカ胡蝶鬼ゲッターGに挑むが、呆気なく敗退。自分の傲慢さを恥じた彼女は、自ら鬼の証である角を撃ち砕き人間に戻れた事を喜ぶが、ヒドラー元帥によって死期を早められゲッターチームに看取られながら絶命する。その亡骸には、彼女がライバル視していた早乙女ミチルから手向けの花が添えられた。

登場作品と役柄

原作でゲッターチームと心を通わせる描写があったため、SRWでは条件を満たすと仲間入りする事が多い。 仲間にできなければ死亡することが多いため、鉄甲鬼に比べると少々不遇ではあるが、彼女もSRWで救われたキャラと言える。

旧シリーズ

第2次スーパーロボット大戦
シナリオ「敵要塞を破壊せよ!」に登場。DCのパイロットとして登場する。隠し要素メカ胡蝶鬼のHPを200以下まで削った後リョウ説得すれば仲間になる。ただし、シナリオ「復讐の風」でグランゾンと出会って行方不明になる。
PS版では声が初めて入り、説得前と後で顔グラフィックが変化する(角ありと角なし)。メカ胡蝶鬼のHPを30%以下まで削った後リョウで説得すれば仲間になり、FC版同様の経緯で離脱する。覚える精神はPS版第3次と変わらないが、加入時点では根性しか使えず、僅か3話分しか在籍しないので彼女に経験値を回すのは勿体ない。
第2次スーパーロボット大戦G
シナリオ「敵要塞を破壊せよ!」に登場。隠し要素でメカ胡蝶鬼のHP(4000)を1/3にすればゲッターで説得可能。今回は彼女が仲間にいるかいないかでストーリーが分岐する。また、最後まで使えるようになった。補給を覚えれば後半で役に立つ。
第3次スーパーロボット大戦
DCに捕まって洗脳されて、シナリオ「ジャブローの嵐」にて再び敵として登場。隠し要素で2回説得すると仲間になる。友情補給激励(PS版のみ)と補助コマンドは申し分ないが、命中が低い上に必中を持たず、愛機のメカ胡蝶鬼も弱いのでレベル上げに苦労する。更にPS版では貴重なミノフスキークラフトを落とすのが悩み所。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT
リョウで説得すれば仲間になる。
スーパーロボット大戦COMPACT3
竜馬達とは和解したものの、その後ヒドラーに催眠術を掛けられてしまったことで百鬼帝国の残党を引き連れて登場する。序盤で科学要塞研究所に行くルートを選択した場合にのみ登場。メカ胡蝶鬼のHPを30%以下まで削った後リョウで説得すれば仲間になる。特殊技能として鼓舞を持つ。
上記のオリジナル展開に加え、インターミッションでも会話の出番が比較的多いことから、歴代でも最も扱いが良い。エンディングでは行く当てを失くし、竜馬達の誘いで研究所で暮らすことになる。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦A
百鬼帝国の一員として登場する。リョウと胡蝶鬼が戦闘後、リョウで説得すると味方NPCになり、クリアまで生存させると仲間になる。再動は便利だが加入ステージが分岐制であり、非常に強力なユニットであるマスターガンダム修理補給装置を備えたケロットと択一になるのがネック。
スーパーロボット大戦A PORTABLE
基本的にはリメイク前とあまり変わらないが、必中熱血効果を含む奇襲が削除されてしまい、命中率と火力の両方が弱体化してしまった。

パイロットステータス

精神コマンド

第2次
根性我慢気合目眩まし
第3次(SFC版)
幸運根性補給友情激怒
第2次第3次(PS版)
根性幸運友情補給激励
第2次G
根性幸運ひらめき気合補給
COMPACT3
加速必中幸運ひらめき根性再動
A
加速幸運かく乱ひらめき奇襲再動
A PORTABLE
加速幸運かく乱ひらめき不屈再動

特殊技能

COMPACT3
援護防御(l4)、底力(l6)、鼓舞華麗
A PORTABLE
ヒット&アウェイ

エースボーナス

再動」の消費SP50
A PORTABLE』にて所持。

人間関係

流竜馬
原作での事があってか、SRWでは彼に説得されて仲間になるケースが多い。
神隼人
警戒心の強い彼ですら虜にするが、約束を反故にした事で一時的に不信感を持たれる。しかし、持ち前のコケティッシュさを発揮して誤魔化す事に成功した。
車弁慶
隼人曰く「子供にしか興味の無い」弁慶ですら胡蝶の前にはデレデレに成ってしまう。
早乙女ミチル
飛び入り参加した水泳大会で彼女に勝利し、更にはゲッターチームをも虜にした事で彼女の「女」としてのプライドを完膚なきまでに粉砕する。
ヒドラー元帥
上司だが、無断でゲッター線増幅装置を強奪しようと部隊を引き連れた際には、彼女のプライドが許さず、これを阻止した。
キャプテン・ラドラ
第2次』ではDCにおける同僚。『第2次G』にて、彼が偶然滞在していた補給基地の位置を教える。

名台詞

「こんにちは…流竜馬君、神隼人君、車弁慶君でしょ?」
「浅間学園で貴方達3人を知らない者なんて居ないんじゃないかしら?」
水泳大会終了後、ゲッターチームの3人へと送った挨拶。その美貌と色香を目の当たりにして男衆3人は忽ち魅了されてしまうが、この光景を傍らで目撃していたミチルは居た堪れなくなり、その場から一目散に走り去ってしまう。
「フフフ…早乙女ミチル、私の出場で誇り高い自尊心が酷く傷付けられただろうね。あたしは何でも一番でないと気が済まない女なのよ」
「貴女はゲッターチームの女王様…でも、あたしがその座を奪ってやる。水泳と同じようにね。結果は目に見えてるわ」
「現にリョウ・ハヤト・ベンケイの3人は、もうあたしに夢中に成りかけている。フフフ…」
自室に閉じ篭り屈辱の涙に濡れるミチルを見据えつつ、作戦の第一段階成功を優越感に浸りながら確信する。
「私は今まで他人の力を借りた事は無い、そして失敗した事も無い!さっさと帰るがよい!」
胡蝶鬼の功績を掠め取ろうと介入してきたヒドラーの姑息さに激昂し、飽くまでも「助太刀」を主張する彼の虚言を一蹴してメカ胡蝶鬼で威嚇する。
(3人とも私の虜だわ…ゲッターロボの先も見えて来た。またも私は勝つ!)
自身発案のモトクロスを快諾し、デッドヒートを繰り広げる3人をバックミラー越しに見据えながら発したモノローグ。ここまでは胡蝶鬼の書いたシナリオ通りの展開だったが…。
(私は美しい!その上、力も一番よ!誰にも負けた事が無いわ…だけど見て!)
(私は百鬼帝国の胡蝶鬼だ!これが、私の本当の姿よ!)
「そう、鬼よ!鬼だから私は…その鬼が、最後の勝負を挑んでやるわ!」
遭難した少年を最初に発見するも、救助せずに放置していた冷徹さを竜馬から指摘された事で胡蝶のプライドは崩壊。様々な感情が混濁して錯乱状態と成った胡蝶は「胡蝶鬼」の姿へと戻り、メカ胡蝶鬼を召喚する。
「鬼だ!鬼だ!!鬼だーッ!!!」
冷静さを欠いたままゲッタードラゴンへと挑み、猛攻を仕掛けながら咆哮する。逆上して泣きながら向かってくる子供のような、形振り構わぬ戦法が胡蝶鬼の痛々しさを物語る。
「私は…生涯でたった一度だけ負けた鬼よ…もう人間に戻れない!」
メカ胡蝶鬼の残骸から脱出し、駆け寄るゲッターチームへ敗北を認め、竜馬からの制止を振り切って胡蝶鬼は己の角を撃ち抜く…。
「リョウ君…私これでやっと…人間に…戻れたのね…」
「胡蝶鬼」から「胡蝶」へと戻れた事を竜馬に認められ満足げに微笑むが、これが胡蝶の最期の言葉と成ってしまった。

搭乗機体

メカ胡蝶鬼