神北兵左衛門

神北兵左衛門は『無敵超人ザンボット3』の登場人物。

神北兵左衛門
読み かみきた へいざえもん
外国語表記 Heizaemon Kamikita
登場作品 無敵超人ザンボット3
声優 永井一郎
デザイン 安彦良和
初登場SRW 第4次スーパーロボット大戦
SRWでの分類 パイロット
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プロフィール
種族 地球人(ビアル星人の末裔)
性別
年齢 75歳
所属 神ファミリー
役職 キング・ビアル指揮
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概要編集

神ファミリーの長老的存在で、神北恵子の祖父。キング・ビアル指揮を担う。愛煙家で、煙管を愛用する。冷静沈着で過去は特に描写されないが、普通の老人とは思えない程の判断力を持ち、国連艦隊のジェイムズと旧知の間柄である。高齢にもかかわらず単身バンドックに殴り込み、内部で破壊活動を行おうとするなどガッツもある。

最終決戦にて源五郎に後を託して神梅江と共に、ビアルII世でバンドック(漫画版ではダンガルン)に特攻、死亡した。

次回予告も務めており、死後は次回予告のナレーションも口調の変化が現れた。

初期のスパロボ作品でも誤解されていたが、神北恵子の祖父であり、神勝平の祖父ではない。ややこしい事に、劇中でも勝平が「兵左衛門の孫」と呼ばれている話がある。

登場作品と役柄編集

旧シリーズ編集

第4次スーパーロボット大戦S
初登場作品。非戦闘員。勝平らザンボットチームをロンド・ベルに託す。
その後もファミリーの中で唯一複数回登場し、早乙女研究所にもイオン砲を運び込んでいる。

COMPACTシリーズ編集

スーパーロボット大戦COMPACT2
NPC。
スーパーロボット大戦IMPACT
キャラクター事典では「神北兵左門」と表記。名字は本来の形に修正されているが、解説では「勝平の祖父」と相変わらず間違えられている。

Zシリーズ編集

スーパーロボット大戦Z
音声初収録。キング・ビアル母艦の一つとして登場し、初の艦長となった。源五郎一太郎サブパイロットとして同乗する。ZEUTHの意見調整役というポジションにも収まっている。
乗機が強くパイロット能力も技量がトップクラスの上、艦長効果に『隣接する味方のガイゾックへの攻撃力+40%』があるので頼りになる。なお、本作でようやく名前の表記が修正された(これまでは「神兵左衛門」表記だった)。
スーパーロボット大戦Zスペシャルディスク
追加シナリオでも健在だが、チャレンジバトルでの隊長効果を発揮させるのが最大の役割か。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
NPC

携帯機シリーズ編集

スーパーロボット大戦A
既に一度ガイゾックを撃退に成功している。その後、本隊と戦うが無事に生き残った。
その後もう戦いに関わりたくないと戦いを拒否していたが、復活したガイゾックをこれ以上座視できないとプリペンダーに協力を申し出る。
スーパーロボット大戦A PORTABLE
『A』と扱いは同じ。ただ名前が神兵左ェ門と誤植されてしまっている。
スーパーロボット大戦R
初めて台詞上でキング・ビアルが登場。本来の歴史であればガイゾックとの戦いで死亡している。
過去編ではエクサランスチームとの協力によりガイゾックを滅ぼし、改変された未来ではキング・ビアルを駆りキャンベル星との友好条約締結に向かった。

VXT三部作編集

スーパーロボット大戦V
梅江や源五郎と共に故人。SRWにおいて死亡済みの扱いとなっているのは今作が初。

単独作品編集

スーパーロボット大戦X-Ω
2020年5月のイベント「月と星が輝く夜」期間限定参戦。
原作終了後で死亡済みであるが、ザンボット3のユニットクエストにて勝平の回想に登場する。

パイロットステータス編集

精神コマンド編集

Z
根性不屈信頼熱血気迫

特殊スキル編集

Z
底力L9、援護攻撃L3、指揮官L4

艦長効果編集

隣接する味方のガイゾックへの攻撃力+40%
ガイゾック戦では非常に効果が大きいが、それ以外では死に能力になってしまう。
Z』ではガイゾック系の敵が終盤まで出てきてくれるのが救いか。

人間関係編集

神北恵子
孫娘。
神梅江
従妹。共にビアルII世の特攻で戦死している。
誤解しがちだが、彼女との間柄は夫婦ではない。
神北久作
実の息子あるいは娘婿。恵子の父親にあたる。SRW未登場。
神勝平神江宇宙太神一太郎
親戚。実の孫のように可愛がり、時には叱咤する。
D・ジェイムス
原作15話で登場した国連防衛軍第7艦隊の提督。兵左エ門とは国連大学の同窓生。SRW未登場。

他作品との人間関係編集

スーパー系編集

流竜馬 (OVA)
R』では彼とデュオと共に生身でバンドックに突入した。
クライン・サンドマン
Z』では先祖代々からの付き合いがあり、友人同士。
破嵐万丈
孫世代の勝平との絡みが多いため、必然的にファミリーの代表として彼に接する。
三輪防人
A』にてザンボット3を接収しようとする彼を迷惑がっていた。

リアル系編集

デュオ・マックスウェル
『R』では妙に彼と仲が良い。「若ければ自分もガンダムに乗っていた」と彼に意気込む場面も。
リリーナ・ドーリアン
『R』では完全平和主義の思想は肯定したものの、ガイゾックを相手にそれをやった無謀さについては後述の台詞で諫言した。
タリア・グラディス
『Z』では、自身と同じく聡明な判断力をもった指揮官。IFルートでは彼女の別れ際の言葉が、アークエンジェルとの和解につながっている。

バンプレストオリジナル編集

エーデル・ベルナル

名台詞編集

「……さぁて、どう戦い抜くかな?」
次回予告の決め台詞。『Z』の中断メッセージにも登場した。
「……さぁて、どう戦ってくれるかのう?」
第22話・23話(最終回)の予告。既に亡くなっている為、勝平たちを見守っているかのような台詞に変わっている。
「…嫌われた。せめて第1キャンプ地まで送り届けようと思ったが…」
5話にて。ザンボット3とメカブーストの戦いに、メカブーストが放った火球がザンボットが避け、補給港が直撃してしまった。そのことも知らずメカブーストを倒してしまう。メカブーストの爆発により補給港や連絡船が壊滅され、大勢の避難民たちが津波や爆風に巻き込まれた。この戦いにより、「神ファミリーこそ災いの元凶」と顰蹙を買う一因にもなってしまうのだった。
「我々は今、感情的になっている。だから、攻撃する」
20話にて。前回、内部でダメージを負ったバンドックを攻める為には、2か月後の量産型ザンボットを待つべきか、敵が回復するよりも先に攻撃すべきかという選択肢に対し、出した結論。
野崎「政府は民間人の戦闘を認めるわけにはいかない」
兵左ェ門「建前など…ふん、地獄にでも落ちてから通せば良い」
21話にて、野崎副総理(SRW未参戦)からザンボット接収を交渉された際の台詞。
「お恥ずかしい話だが、水素爆弾の爆発があんなにも恐ろしいものだったとは…」
兵左ェ門「いや、その感じ方が当たり前なんじゃて」
同話にて、全身全てが水爆で構成されたアンモスガーを撃破した際のやり取り。ここの会話だけ見るとギャグみたいだが、眼前でキノコ雲が発生してもほとんど動じなくなっていった神ファミリーの戦闘慣れを改めて表した一コマ。

スパロボシリーズの名台詞編集

Zシリーズ編集

「…道を違えた以上、互いに言葉は必要ないだろう」
ランドルート第36話「示される明日」でエルチ・カーゴから説明を求められた際の返答。しかし、プレイヤー視点から見ればお互いの言い分に食い違いがあることは明らかであり、こういうときこそ言葉が必要な場面であった。
「騙されたとはいえ、仲間同士で傷つけあった身だ。偉そうな事は言えん。その過ちを繰り返さん為にも、我々はまず互いを理解しようと努めるべきではないかな?」
今までの行いから、去って行こうとするアークエンジェルや、過去に争い合ったZEUTHの面々に兵左衛門が諭した言葉。
老年だけあって人徳や他者への深い理解力を持った言葉であるといえる。
「サンドマン、我々の戦いは続くのだ。命の続く限りな」
サンドマン「あなた方のご先祖も、あの日、絶望にくれる私にそう言いました。その言葉を胸に私はアースガルツを結成し、生きてきたのです」
第55話「永遠に輝け、ぼくらの星よ」にて、ゴーマから脱出したサンドマンに対して。
「エーデル・ベルナル! 世界をお前の好きにはさせん! ワシ達の命に代えてもな!!」
最終決戦に於けるエーデルとの戦闘前会話
「正体不明の新たな敵…それに対するは、国や立場を越えて集まった仲間達…さて…どう戦い抜くかな…」
ZSPD』で、ZEUTH始まりの地たる交易ポイントに再結集した各母艦の揃い踏みを目の当たりにして、新たな敵との戦いに思いを巡らせる。

携帯機シリーズ編集

「勝平、そんなことを言うものではない。リリーナさん。わしは完全平和主義は嫌いではないし、必要なものじゃとも思っている」
「話し合いとは、お互いに相手の言うことを聞こう、理解しようという意思があって初めて成立する。片方だけそう思っても、何の意味もない」
リリーナ「それはわかります。しかし、勝手に、相手はそんな意思はないと決めつけてしまうことは間違いです。共和共存に必要なのは、他人を思いやる気持ちです。決して戦うことではありません」
「そうじゃな。じゃが、今回のことであんたにもわかったろう。ガイゾックには、人間と話し合おう、共存しようという意思はない。やつらにとって、人間は滅ぼすべき対象以外の何者でもないんじゃ。それも、遊び混じりで」
リリーナ「だとしたら、なぜ、彼らはそんな考えを持つに至ったのでしょう。誰が彼らにそのような考えを与えたのでしょう」
「そこまではしらん。わしらはどう戦い抜くかを考えるので精一杯なのじゃから」
R』第8話「バンドック現る!」のシナリオエンドデモにて、ブッチャーの罠にかかって危うく殺されそうになってもなおガイゾックを信じようとするリリーナに対し、彼女の理想である完全平和主義に対して一定の理解を示しながらも、ガイゾックに対しては無駄であると冷静に諭した台詞。
終盤での木連の謀略と裏切り、ガイゾックとの最終決戦に向けての首魁の正体への布石など様々な伏線が張られた地味に重要なシーンでもある。

搭乗機体編集

キング・ビアル