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== 相羽ケンゴ(Kengo Aiba) ==
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{{登場人物概要
*[[登場作品]]:[[宇宙の騎士テッカマンブレード]]
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| 読み = あいば ケンゴ
*[[声優]]:若本規夫
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| 登場作品 = {{登場作品 (人物)|宇宙の騎士テッカマンブレード}}
*種族:地球人([[テッカマン]])
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| 声優 = {{声優|若本規夫}}
*性別:男
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| 初登場SRW = {{初登場SRW (人物)|スーパーロボット大戦J}}
*所属:アルゴス号→[[ラダム]]
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| SRWでの分類 =
*誕生日:連合地球歴170年(西暦2278年)12月11日
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}}
*[[年齢]]:22歳
  −
*身長:184.5 cm
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*体重:83 kg
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*血液型:A型
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*[[テッカマン]]:'''[[テッカマンオメガ]]'''
     −
相羽家の長兄。タイタン調査船アルゴス号のクルー。アルゴス号がラダム母艦と接触した時はコールドスリープ状態にあった。
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{{登場人物概要
 +
| タイトル = プロフィール
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| 種族 = [[種族::地球人]]([[テッカマン]])
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| 性別 = [[性別::男]]
 +
| 誕生日 = 連合地球歴170年(西暦2278年)12月11日
 +
| 年齢 = [[年齢::22]]歳
 +
| 身長 = [[身長::184.5 cm]]
 +
| 体重 = [[体重::83 kg]]
 +
| 血液型 = [[血液型::A]]型
 +
| 所属 = アルゴス号 → {{所属 (人物)|ラダム}}
 +
| テッカマン = '''[[テッカマンオメガ]]'''
 +
}}
 +
'''相羽ケンゴ'''は『[[宇宙の騎士テッカマンブレード]]』の登場人物。
   −
[[テッカマンオメガ]]として目覚め、ラダムの総司令官となった。
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== 概要 ==
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相羽家の長兄。タイタン調査船アルゴス号のクルー。アルゴス号が[[ラダム]]母艦と接触した時はコールドスリープ状態にあった。
   −
他のテッカマンと違い、ラダム母艦と一体化しているため、艦内から動くことが出来ず、人間形態に戻ることも出来ない。ケンゴの顔は[[テッカマンオメガ]]の胸部に収納されている。
+
[[テッカマンオメガ]]にされてからは、ラダムの総司令官となる。
   −
司令官ゆえか、他の面子よりも強くラダムの支配を受けており、本来の人格がほとんど残っていない。ラダムの地球侵略を至上目的とし、その為なら人間を殺戮することも平然とやってのけるが、肉親に対する愛情は残っており、同じく[[テッカマン]]と化した弟の[[相羽シンヤ]]や婚約者の[[フォン・リー]]の事を常に気づかっている。元々は弟妹たちの面倒をよく見ていた優しい兄だったのかもしれない。
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他の[[テッカマン]]と違い、ラダム母艦と一体化している為、艦内から動くことが出来ず、人間形態に戻ることも出来ない。ケンゴの顔はテッカマンオメガの胸部に収納されている。
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ラダムになった後も肉親に対する愛情は残っており、同じくテッカマンと化した弟の[[相羽シンヤ]]や婚約者の[[フォン・リー]]の事を常に気づかっている。これらのことから、元々は弟妹たちの面倒をよく見ていた優しい兄であることが覗える。また、肉親や婚約者以外の同胞たちに対しても仲間意識を抱いており、戦死した彼らに哀悼の意を見せたこともあった。
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最終決戦では、[[テッカマンブレード]]との最後の肉親対決を繰り広げ、記憶を失いながらもラダムを倒す本能だけで動くブレードに愛憎入り混じった攻撃を浴びせていくが、ブラスター化したブレードのボルテッカにより消滅した。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
 
[[テッカマンオメガ]]は人間形態に戻ることが出来ないため、今のところケンゴ名義での登場はしていない。カットイン時のみ胸部が開いた際に現れる彼の顔を見ることが出来る。
 
[[テッカマンオメガ]]は人間形態に戻ることが出来ないため、今のところケンゴ名義での登場はしていない。カットイン時のみ胸部が開いた際に現れる彼の顔を見ることが出来る。
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=== 携帯機シリーズ ===
 
=== 携帯機シリーズ ===
;[[スーパーロボット大戦J]]
+
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦J}}
:原作と異なり、L4宙域の廃棄コロニーがラダム母艦となっており、そこで主人公部隊を待ち受けている。HPは10万。Wには無かったノアルやミユキとの戦闘前会話が用意されている。なお原作と異なり、止めを刺すとラダムの支配を脱したような台詞を残し、散る。
+
:初登場作品。原作と異なり、L4宙域の廃棄コロニーがラダム母艦となっており、そこで主人公部隊を待ち受けている。HPは10万。Wには無かったノアルやミユキとの戦闘前会話が用意されている。なお原作と異なり、止めを刺すとラダムの支配を脱したような台詞を残し、散る。
;[[スーパーロボット大戦W]]
+
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦W}}
:概ね原作通りだが、続編の『ブレードII』の設定と物語も内包した本作においては、オメガが全てのラダムの総大将格であり、ラダムのマスターシステムをも内包しているという『テッカマンブレードシリーズ』の物語におけるラスボス同然の扱いとなっている。本作ではオメガとの最終決戦の舞台は原作と同じく月面上となっており、最期は[[Dボゥイ]]と共に[[ジェネシス]]の光に呑まれて散ったのだが、この時にジェネシスの光に呑まれたキャラ[[Dボゥイ|四]][[キラ・ヤマト|人]][[ラウ・ル・クルーゼ|の]]中で、彼が唯一の死者となっている。また、彼との決戦が描かれる第51話「燃え尽きる生命」においては彼の台詞のテキストが非常に感情が昂ったものになっており、声優の若本規夫氏の特徴的な演技をそのまま文字にしたようなすごい事になっている(後年、[[スーパーロボット大戦L|携帯機の次々回作]]と[[スーパーロボット大戦UX|更にそれより後の携帯機作]]にも[[ムーンWILL|同じような事に]][[アウグストゥス|なったキャラ]]がいる。[[スーパーロボット大戦K|携帯機次回作]]にも[[ダイモン (バーチャロン)|同じ声の悪役キャラ]]が登場しているが、彼のテキストはまだ大人しめだった)。
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:概ね原作通りだが、続編の『ブレードII』の設定と物語も内包した本作においては、オメガが全てのラダムの総大将格であり、ラダムのマスターシステムをも内包しているという『テッカマンブレードシリーズ』の物語におけるラスボス同然の扱いとなっている。本作では原作同様月面上にラダム母艦を構え決戦の舞台になる。最期は[[Dボゥイ]]と共に[[ジェネシス]]の光に呑まれて散ったのだが、この時にジェネシスの光に呑まれたキャラ[[Dボゥイ|四]][[キラ・ヤマト|人]][[ラウ・ル・クルーゼ|の]]中で、ラダム母艦と融合していたのが仇となってか、彼が唯一の死者となっている。
 
+
:また、彼との決戦が描かれる第51話「燃え尽きる生命」においては、彼の台詞のテキストが非常に感情が昂ったものになっており、声優の若本規夫氏の特徴的な演技をそのまま文字にしたようなすごい事になっている<ref>『W』では他に[[ラング]]も戦闘台詞内で同様の兆候が見られる。後年、[[スーパーロボット大戦L|携帯機の次々回作]]と[[スーパーロボット大戦UX|更にそれより後の携帯機作]]にも[[ムーンWILL|同じような事に]][[アウグストゥス|なったキャラ]]がいる。[[スーパーロボット大戦K|携帯機次回作]]にも[[ダイモン (バーチャロン)|同じ声の悪役キャラ]]が登場しているが、彼に関しては'''セガ側から直接監修が入っている'''ためか、テキストはまだ大人しめだった。</ref>。
== パイロットステータス設定の傾向 ==
  −
=== [[能力|能力値]] ===
  −
版権ラスボスだけあって流石に強い。テッカマンの例に漏れず、やっぱり最強武器が射撃なのに格闘の方が高い。ちなみに回避は最低クラス。原作での避けっぷりが嘘のようだが、サイズLの火力に原作ばりの機動性が加わってはゲームバランスにかかわるのだろう。
  −
 
  −
=== [[特殊技能]](特殊スキル) ===
  −
;[[スーパーロボット大戦J|J]]
  −
:'''[[底力]]L9、[[援護攻撃]]L4、[[指揮官]]L4'''
  −
:後述するWもだが、携帯機は自軍全体の平均レベルによって敵のレベルが算出される為技能レベルは一定ではない。そのためここに表記したレベル表示は成長限界時のもの。ブレード勢のラスボスゆえ高レベルの底力はこの時から所持。周囲に[[ラダムマザー]]を伴って出現するため指揮技能もバッチリ活用してくる。指揮効果で命中が上がったラダムマザーの毒液を浴びて装甲がダウンした所にMAP兵器を食らわないようにしたい。
  −
;[[スーパーロボット大戦W|W]]
  −
:'''[[切り払い]]、[[指揮官]]L4、[[気力限界突破]]、[[コンボ|マルチコンボ]]L4、[[底力]]L9、[[援護攻撃]]L4'''
  −
:最大レベルまで成長する底力と気力限界突破によって、殴れば殴るほど硬く、強くなっていく。システム上[[ガード]]が無いのが幸い。ラダムの総元締めだけあって指揮官技能も最大レベルまで成長する。Jと異なり、周囲の敵のグレードが上がっているため([[ラダム艦]]&[[異星人テッカマン]])、全滅を狙う場合は注意しよう。特に異星人テッカマンのボルテッカは非常に強力なので、脅威はJ以上と言える。
      
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
;[[Dボゥイ]]
+
;[[Dボゥイ|相羽タカヤ(Dボゥイ)]]
:弟。かつてはシンヤと同じように彼の事も家族として愛していたようだが、[[テッカマンオメガ]]と化してからは、[[ラダム]]に逆らい、戦い続ける彼を裏切り者と呼び、彼を葬るため他の[[テッカマン]]を刺客として差し向ける。『TWIN BLOOD』ではシンヤを通じて、(最終通牒的にだが)「私たち(ラダム)の元に戻るつもりはないのか」と問い質していたことから、完全に情を失っていたわけではないらしい。
+
:弟。かつてはシンヤと同じように彼の事も家族として愛していたようだが、[[テッカマンオメガ]]と化してからは、[[ラダム]]に逆らい、戦い続ける彼を裏切り者と呼び、彼を葬るため他の[[テッカマン]]を刺客として差し向ける。後述の最終決戦における名台詞にもある通り、完全に情を失っていたわけではないらしく、『TWIN BLOOD』ではシンヤを通じて(最終通牒的にだが)「私たち(ラダム)の元に戻るつもりはないのか」と問い質していた。
 
;[[相羽シンヤ]]
 
;[[相羽シンヤ]]
 
:弟。同じラダムであるシンヤには肉親としての愛情を見せ、[[テッカマンブレード|ブレード]]を倒すため、ブラスター化を懇願した彼を「成功しても寿命を縮めることになる」と諭し、監禁した。
 
:弟。同じラダムであるシンヤには肉親としての愛情を見せ、[[テッカマンブレード|ブレード]]を倒すため、ブラスター化を懇願した彼を「成功しても寿命を縮めることになる」と諭し、監禁した。
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:婚約者。同じアルゴス号のクルーで土星の周回軌道に載ったら結婚式を挙げる予定だった。彼女にも愛情を示し、オービタルリングでのラダム獣の管理を命じていた。
 
:婚約者。同じアルゴス号のクルーで土星の周回軌道に載ったら結婚式を挙げる予定だった。彼女にも愛情を示し、オービタルリングでのラダム獣の管理を命じていた。
 
;[[フリッツ・フォン・ブラウン]]
 
;[[フリッツ・フォン・ブラウン]]
:アルゴス号の同僚。自分を除けば一番始めに目覚めたテッカマンだったため、[[テッカマンブレード|ブレード]]の始末を命じる。仲間意識はあるが、大して期待はしていなかったようだ。
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:アルゴス号の同僚。自分を除けば一番始めに目覚めたテッカマンだったため、[[テッカマンブレード|ブレード]]の始末を命じる。仲間意識はあるが、戦死時には「やはり、ブレードを倒すのは無理だったか」と言っていたことから、打倒ブレードに関しては大して期待はしていなかったようだ。
 
;[[ゴダード]]
 
;[[ゴダード]]
 
:父の親友でアルゴス号の同僚。ヨーロッパ近辺のラダム樹の管理を命じていた。
 
:父の親友でアルゴス号の同僚。ヨーロッパ近辺のラダム樹の管理を命じていた。
65行目: 67行目:  
;[[ボン太くん]]
 
;[[ボン太くん]]
 
:『[[スーパーロボット大戦J|J]]』では彼の力を嘲ったが、『W』では彼を「地球製のテックシステム」と勘違いして思わず驚愕・激昂してしまう。
 
:『[[スーパーロボット大戦J|J]]』では彼の力を嘲ったが、『W』では彼を「地球製のテックシステム」と勘違いして思わず驚愕・激昂してしまう。
 +
;[[アスラン・ザラ]]
 +
:『W』では彼により[[ジェネシス]]のガンマ線レーザーで射貫かれ絶命する。
    
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
 
;「テッカマンブレード…裏切り者の末路は、死あるのみ…フッハハハハ…!!」
 
;「テッカマンブレード…裏切り者の末路は、死あるのみ…フッハハハハ…!!」
:第5話ラスト、月にあるラダム母艦にて。なお、EDテロップにて「テッカマン・オメガ」と表記されているが、威圧感のある声で悪の組織のボスのように聞こえる台詞である。
+
:第5話ラスト、月にあるラダム母艦からの初台詞。和解・友情が描かれたDボゥイとノアルを祝するような綺麗な月夜からのシーンだっただけに衝撃も大きい。
 
;「やはり…ダガーでは無理だったか…ならば、次なる者を送るまでのこと…フフハハハハ!!」
 
;「やはり…ダガーでは無理だったか…ならば、次なる者を送るまでのこと…フフハハハハ!!」
:[[テッカマンダガー|ダガー]]が敗れた事を知った時に。上記のもの同様、台詞だけなら悪の組織のボスのように聞こえる。
+
:[[テッカマンダガー|ダガー]]が敗れた事を知った時に。ダガーへの仲間意識はあれど、対ブレードへの刺客としては大した期待はしていなかったことも判明。
 
;「レイピアが自爆して果てた時、お前がPSYボルテッカのエネルギー制御能力を極限まで使って、アックス、ソード、ランスを守ってくれたおかげで、地球は着々とラダムのものとなりつつあるのだ。充分体を休めるがいい…」
 
;「レイピアが自爆して果てた時、お前がPSYボルテッカのエネルギー制御能力を極限まで使って、アックス、ソード、ランスを守ってくれたおかげで、地球は着々とラダムのものとなりつつあるのだ。充分体を休めるがいい…」
 
:第34話、治療を終えた[[相羽シンヤ|シンヤ]]に向けて。なぜ[[テッカマンアックス]]、[[テッカマンソード]]、[[テッカマンランス]]が着々と地球制圧を進めているのか、という疑問の回答にもなっている。
 
:第34話、治療を終えた[[相羽シンヤ|シンヤ]]に向けて。なぜ[[テッカマンアックス]]、[[テッカマンソード]]、[[テッカマンランス]]が着々と地球制圧を進めているのか、という疑問の回答にもなっている。
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:アルゴス号で旅立つ前のケンゴは家族や仲間に祝福されながらフォンとの結婚を決意するのだが、ラダムとの遭遇によりその願いが叶う事はなかった…。
 
:アルゴス号で旅立つ前のケンゴは家族や仲間に祝福されながらフォンとの結婚を決意するのだが、ラダムとの遭遇によりその願いが叶う事はなかった…。
 
;「時は来た……! 我が目覚めと共にこの艦の命は蘇れり……!」<br />「ラダムよ! 偉大なる民ラダムの生命達よ……! 感じているか? お前達が宿るべき肉体は、着々と誕生して数を増やしつつある」<br />「いざゆかん! 我らラダムの新たなる故郷へ!」
 
;「時は来た……! 我が目覚めと共にこの艦の命は蘇れり……!」<br />「ラダムよ! 偉大なる民ラダムの生命達よ……! 感じているか? お前達が宿るべき肉体は、着々と誕生して数を増やしつつある」<br />「いざゆかん! 我らラダムの新たなる故郷へ!」
:母艦の修復が完了し、ついにオメガ自ら地球へと侵攻し始める。
+
:最終話にて。母艦の修復が完了し、ついにオメガ自ら地球へと侵攻し始める。
 
;「不完全な貴様が、よもや我らをここまで追い込もうとはな…それも貴様の信じる、人の心とやらの力か」<br />「だが…人の心を信じたお前がしてきたことは何だ!? 人としての最大の罪、肉親殺しではないか!! 貴様こそ、我等以上にラダムに相応しい存在よ!」<br />「さあ、残るはこの私一人…最後の一人も、その手にかけてみるか? この兄をもッ!!」<br />「貴様…そのような体に…? そうか…今のお前に残されているのは…我らに対する怒りと憎しみのみ! だがっ!」
 
;「不完全な貴様が、よもや我らをここまで追い込もうとはな…それも貴様の信じる、人の心とやらの力か」<br />「だが…人の心を信じたお前がしてきたことは何だ!? 人としての最大の罪、肉親殺しではないか!! 貴様こそ、我等以上にラダムに相応しい存在よ!」<br />「さあ、残るはこの私一人…最後の一人も、その手にかけてみるか? この兄をもッ!!」<br />「貴様…そのような体に…? そうか…今のお前に残されているのは…我らに対する怒りと憎しみのみ! だがっ!」
 
:遂にラダム母艦に乗り込んできた[[テッカマンブレード|ブレード]]の所業を非難し、胸に格納された顔を見せる。しかし既に記憶神経核が崩壊し、ラダムへの怒りと憎しみだけで戦うブレードは反応しない。彼の身に起きた異常に気づいたケンゴの顔はゆがむ。
 
:遂にラダム母艦に乗り込んできた[[テッカマンブレード|ブレード]]の所業を非難し、胸に格納された顔を見せる。しかし既に記憶神経核が崩壊し、ラダムへの怒りと憎しみだけで戦うブレードは反応しない。彼の身に起きた異常に気づいたケンゴの顔はゆがむ。
105行目: 109行目:  
:ラダム母艦と完全な融合を果たし、最後の戦いを挑む。
 
:ラダム母艦と完全な融合を果たし、最後の戦いを挑む。
 
;「どうしたタカヤ! 貴様の怒りと憎しみとは、その程度のものなのか! ええ!? タカヤよぉ!」<br />「これまでか? ここまでなのか、ブレードよ!」<br />「…さらばだぁぁぁぁッ!!」
 
;「どうしたタカヤ! 貴様の怒りと憎しみとは、その程度のものなのか! ええ!? タカヤよぉ!」<br />「これまでか? ここまでなのか、ブレードよ!」<br />「…さらばだぁぁぁぁッ!!」
:この台詞と共に触手攻撃で一方的に[[テッカマンブレード|ブレード]]を甚振る。なお、これら最終決戦において、怒りと憎しみしか残っていないはずのDボゥイに無理だと分かりつつ何度も語りかけたのは、たとえ敵同士でもようやく再会できた弟に返事をして欲しかったためである。
+
:この台詞と共に触手攻撃で一方的に[[テッカマンブレード|ブレード]]を甚振る。なお、これら最終決戦において、怒りと憎しみしか残っていないはずのDボゥイに無理だと分かりつつ何度も語りかけたのは、たとえ敵同士でもようやく再会できた弟に返事をして欲しかったためで、ラダムと化してなお残る肉親への情が痛いくらいに伝わる台詞。
 
;「おのれぇ…死に損ないがぁッ!!」
 
;「おのれぇ…死に損ないがぁッ!!」
 
:ブレードを庇い、ズタボロにされたペガス。それに呼応するかのようにブラスター化を果たしたブレード。それを目にしたオメガはこの叫びと共にハンドボルテッカを撃つ。だが…。
 
:ブレードを庇い、ズタボロにされたペガス。それに呼応するかのようにブラスター化を果たしたブレード。それを目にしたオメガはこの叫びと共にハンドボルテッカを撃つ。だが…。
 
;「ぶるわぁぁぁぁぁぁぁっ…!?」
 
;「ぶるわぁぁぁぁぁぁぁっ…!?」
:断末魔。ボルテッカの光の中、ケンゴは自分の前に立つタカヤから一つの言葉を受け取る。「帰ろう…家へ」ラダムに運命を歪ませられた兄弟同士の、最後のやり取りであった。そして宇宙に広がるフェルミオンの閃光。ラダム母艦を破壊し尽くす圧倒的な閃光の奔流と共に、相羽ケンゴは亡き家族や恋人が待つ「家」へと帰って逝った。こうして、第一次ラダム戦役は終結したのだった…。
+
:断末魔。ボルテッカの光の中、ケンゴは自分の前に立つタカヤから一つの言葉を受け取る。「帰ろう…家へ」…ラダムに運命を歪ませられた兄弟同士の、最後のやり取りであった。そして宇宙に広がるフェルミオンの閃光。ラダム母艦を破壊し尽くす圧倒的な閃光の奔流と共に、相羽ケンゴは亡き家族や恋人が待つ「家」へと帰って逝った。こうして、第一次ラダム戦役は終結したのだった…。
 
;「私達の元に戻るつもりはないのか、タカヤよ。優れた種がより劣る種を支配する……それは真理だ、タカヤよ。事実人類はこれまでそうしてきた」
 
;「私達の元に戻るつもりはないのか、タカヤよ。優れた種がより劣る種を支配する……それは真理だ、タカヤよ。事実人類はこれまでそうしてきた」
 
:LD特典映像『TWIN BLOOD』における台詞。シンヤを通じて裏切り者となったDボゥイを兄としてラダムへ戻るよう語りかける。
 
:LD特典映像『TWIN BLOOD』における台詞。シンヤを通じて裏切り者となったDボゥイを兄としてラダムへ戻るよう語りかける。
116行目: 120行目:  
=== 戦闘台詞 ===
 
=== 戦闘台詞 ===
 
;「滅びよ!ぶらああああああっ!!」<br />「死ねぇぇぇーっ!ぶらああああああっ!!」
 
;「滅びよ!ぶらああああああっ!!」<br />「死ねぇぇぇーっ!ぶらああああああっ!!」
:上記の二つはボルテッカによる攻撃時のセリフ。[[声優ネタ]]。ちなみに『[[スーパーロボット大戦J|J]]』では後半の叫びが「ブラァァァーッ!!」となっていた。
+
:ボルテッカによる攻撃時のセリフ。上述の断末魔が、後の若本氏の特徴的な演技を思わせるものだったことから発展したと思われる[[声優ネタ]]。ちなみにこれは『[[スーパーロボット大戦W|W]]』の表記で、『[[スーパーロボット大戦J|J]]』では後半の叫びが「ブラァァァーッ!!」と片仮名表記。
 
;「紛い物のテッカマンなどに!」<br />「所詮紛い物や失敗作…我らラダムの敵ではなぁぁぁぁい!!」
 
;「紛い物のテッカマンなどに!」<br />「所詮紛い物や失敗作…我らラダムの敵ではなぁぁぁぁい!!」
:ソルテッカマンや『II』のテッカマン達に対しての特殊戦闘台詞。
+
:ソルテッカマンや『II』のテッカマン達に対しての[[特殊戦闘台詞]]。
 
;「わ、我々ラダムより…人間が勝っていたというのかぁぁぁーっ!?」<br />「ぬおぉぉーっ! ラダムの種がこれで終わりと思うなよ!」<br />「ラダムこそは究極の…究極のぉぉぉーっ!!」<br />「何故だ! 何故ラダムが敗れたのだぁぁーっ!!」
 
;「わ、我々ラダムより…人間が勝っていたというのかぁぁぁーっ!?」<br />「ぬおぉぉーっ! ラダムの種がこれで終わりと思うなよ!」<br />「ラダムこそは究極の…究極のぉぉぉーっ!!」<br />「何故だ! 何故ラダムが敗れたのだぁぁーっ!!」
 
:撃墜時。『[[スーパーロボット大戦W|W]]』では「ラダムのマスターシステム」としての役割を持っているという設定のため、2行目の台詞は少々違和感を覚えるかもしれない。
 
:撃墜時。『[[スーパーロボット大戦W|W]]』では「ラダムのマスターシステム」としての役割を持っているという設定のため、2行目の台詞は少々違和感を覚えるかもしれない。
125行目: 129行目:  
;「そのちっぽけな貴様の力など、通用せぬことをわからせてやるわ!」
 
;「そのちっぽけな貴様の力など、通用せぬことをわからせてやるわ!」
 
:『[[スーパーロボット大戦J|J]]』第45話ラダム討伐ルート「闇と死の運命」に於ける[[ボン太くん]]との[[戦闘前会話]]。彼の力を「ちっぽけな力」と嘲るが、携帯機次回作では…
 
:『[[スーパーロボット大戦J|J]]』第45話ラダム討伐ルート「闇と死の運命」に於ける[[ボン太くん]]との[[戦闘前会話]]。彼の力を「ちっぽけな力」と嘲るが、携帯機次回作では…
;「おおお・・・タカヤ、シンヤ・・・ミユキ、ゴダード・・・父さん、母さん・・・フォン・・・」
+
;「おおお…タカヤ、シンヤ…ミユキ、ゴダード…父さん、母さん…フォン…」
 
:同上。『J』に於ける撃墜後の台詞。『W』での[[ゴダード]]のように、死の間際にラダムの支配を脱したのだろうか…。
 
:同上。『J』に於ける撃墜後の台詞。『W』での[[ゴダード]]のように、死の間際にラダムの支配を脱したのだろうか…。
 
;「ならば、兄として最後の慈悲! その身体、八つ裂きにして我らの新たな故郷の土に還してくれよう!!」
 
;「ならば、兄として最後の慈悲! その身体、八つ裂きにして我らの新たな故郷の土に還してくれよう!!」
143行目: 147行目:  
;「ぬう! これも地球製のテックシステムかあああああああ!」
 
;「ぬう! これも地球製のテックシステムかあああああああ!」
 
:同話に於ける[[ボン太くん]]との戦闘前会話。『J』とは打って変わって、かなり大真面目、且つムキになった反応である。非常にシリアスなムードの決戦の中でのこの台詞に、思わず噴出したユーザーもいるのではないだろうか。
 
:同話に於ける[[ボン太くん]]との戦闘前会話。『J』とは打って変わって、かなり大真面目、且つムキになった反応である。非常にシリアスなムードの決戦の中でのこの台詞に、思わず噴出したユーザーもいるのではないだろうか。
 +
;「地球の非力な兵器が、ラダムの司令である我に勝てると思うかああああああああっ!!」
 +
:同話に於ける[[相良宗介]]([[ARX-7 アーバレスト]]搭乗時)との戦闘前会話。ボン太くんとは違ってこちらはシリアスにまとまっている。宗介は「そのような激情に駆られたものに司令は務まらん…!」と冷静に返し、司令を倒しラダムとの戦いを終わらせるため突貫する。
 
;オメガ「離せ、離すのだ、タカヤ!私は艦の進路を変えねばならん!」<br />ブレード「そうはさせるかっ!!」<br />オメガ「ぬおおおおおおおおっ!!」<br />ブレード「オメガ…いや、ケンゴ兄さん…一緒に逝こう…」
 
;オメガ「離せ、離すのだ、タカヤ!私は艦の進路を変えねばならん!」<br />ブレード「そうはさせるかっ!!」<br />オメガ「ぬおおおおおおおおっ!!」<br />ブレード「オメガ…いや、ケンゴ兄さん…一緒に逝こう…」
 
:同上。満身創痍になりながらもラダム艦を浮上させようと足掻くオメガ。だがブレードがオメガを抑え、発射状態にあったジェネシスからガンマ線レーザーが降り注ぐ。そして…。
 
:同上。満身創痍になりながらもラダム艦を浮上させようと足掻くオメガ。だがブレードがオメガを抑え、発射状態にあったジェネシスからガンマ線レーザーが降り注ぐ。そして…。
150行目: 156行目:  
== 余談 ==
 
== 余談 ==
 
*『ブレード』の原作に当たる『宇宙の騎士テッカマン』では最終的に、主人公が死んだはずの父と対決する構想があったものの、打ち切りで実現しなかった。その系譜に当たる『ブレード』では『テッカマン』で描けなかった要素を描写するという目的があったため、主人公の父にもっとも近いケンゴが最後の敵になる、という構図として反映された経緯がある。
 
*『ブレード』の原作に当たる『宇宙の騎士テッカマン』では最終的に、主人公が死んだはずの父と対決する構想があったものの、打ち切りで実現しなかった。その系譜に当たる『ブレード』では『テッカマン』で描けなかった要素を描写するという目的があったため、主人公の父にもっとも近いケンゴが最後の敵になる、という構図として反映された経緯がある。
 +
 +
== 脚注 ==
 +
<references />
    
{{DEFAULTSORT:あいは けんこ}}
 
{{DEFAULTSORT:あいは けんこ}}
 
[[Category:登場人物あ行]]
 
[[Category:登場人物あ行]]
 
[[Category:宇宙の騎士テッカマンブレード]]
 
[[Category:宇宙の騎士テッカマンブレード]]