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白兵戦の元来の定義は「刀剣や長柄武器などの白刃(白刃:はくじん)の付いた武装を用いる近接戦闘」であり「弓や銃器を使って行う射撃戦や銃撃戦の対義語」かつ「殴打や組付き、関節極めなど徒手空拳格闘との対義語」である<ref>SRW内において人型兵器類が各種白兵武装を使った戦闘を「格闘」属性としているのはゲームシステム上の都合に過ぎない。</ref>。
 
白兵戦の元来の定義は「刀剣や長柄武器などの白刃(白刃:はくじん)の付いた武装を用いる近接戦闘」であり「弓や銃器を使って行う射撃戦や銃撃戦の対義語」かつ「殴打や組付き、関節極めなど徒手空拳格闘との対義語」である<ref>SRW内において人型兵器類が各種白兵武装を使った戦闘を「格闘」属性としているのはゲームシステム上の都合に過ぎない。</ref>。
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近代以降は元来の定義から離れて、「拳銃や短機関銃や手榴弾での攻撃が可能なほど接近した状態での戦闘」を指すことがある。この場合は「徒手または武器を使って行う近接格闘術(HTH)と小型の銃器を使って行う近接戦闘(CQC)を内包する言葉」で「大砲・ミサイルなどによる距離を置いた砲撃戦の対義語」である。英語ではClose Combat(クロスコンバット)と呼び、直訳するなら近接戦となる。
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近代以降は元来の定義から離れて、「拳銃や短機関銃や手榴弾での攻撃が可能なほど接近した状態での戦闘」を指すことがある。この場合は「徒手または武器を使って行う近接格闘術(HTH)と小型の銃器を使って行う近接戦闘(CQC)を内包する言葉」で「大砲・ミサイルなどによる距離を置いた砲撃戦の対義語」である。英語ではClose Combat(クロスコンバット)と呼び、直訳するなら近接戦となる。白兵戦の武器になり得るのは連射性能と携帯性が高い武器であり、近代以降にそれらに優れた武器が登場したことも定義が変わった一因であろう。
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ドラマで例えると、海賊船同士が戦うの砲撃戦で、接舷して相手の海賊船に乗り込むために自分の船から降りて生身で戦うのが白兵戦となる。ロボットアニメの場合は「自分の船から降りて生身で戦う」にあたるのが「自分の艦から降りてロボットで戦う」の場合と「自分のロボットから降りて生身で戦う」の場合に分かれる。しかしロボットが砲撃戦や狙撃戦ばかりしていてクロスコンバットを行わないとなると敵と味方のロボットが同時に映る場面がなくなってしまい、演出の幅が狭まってしまう。必然的にロボットアニメにおいてロボット同士のクロスコンバットは当たり前のように行われており、視聴者がわざわざこれに呼び名を与えて区別することは少なく、生身での戦闘の方を白兵戦と呼んで区別することの方が多い。
    
本項目でも近代以降の定義に準じた、主にロボットアニメで使われる「搭乗型兵器<ref>ロボットや戦闘機・戦車に限らず、戦艦や基地の銃座等も含む。一方で(等身大の)パワードスーツは含まない事が多い。</ref>を使わない生身での戦闘(=銃撃戦も含む)」を指すものとする。なお「白兵戦=生身での戦闘」と扱われるようになったのは『[[機動戦士ガンダム]]』が由来だとされるが、同作においては「白兵戦用のモビルスーツ」という台詞もあり、実際には生身での近接戦も搭乗型兵器での近接戦も等しく白兵戦と呼ばれている。つまり生身での戦闘では射程の関係で近接戦(白兵戦)しか行えないというような意味だったのが、生身での戦闘が視聴者に強烈な印象を残したことで因果が逆になって定着したというわけである。
 
本項目でも近代以降の定義に準じた、主にロボットアニメで使われる「搭乗型兵器<ref>ロボットや戦闘機・戦車に限らず、戦艦や基地の銃座等も含む。一方で(等身大の)パワードスーツは含まない事が多い。</ref>を使わない生身での戦闘(=銃撃戦も含む)」を指すものとする。なお「白兵戦=生身での戦闘」と扱われるようになったのは『[[機動戦士ガンダム]]』が由来だとされるが、同作においては「白兵戦用のモビルスーツ」という台詞もあり、実際には生身での近接戦も搭乗型兵器での近接戦も等しく白兵戦と呼ばれている。つまり生身での戦闘では射程の関係で近接戦(白兵戦)しか行えないというような意味だったのが、生身での戦闘が視聴者に強烈な印象を残したことで因果が逆になって定着したというわけである。
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