獣神ライガー (TV)

獣神ライガー』はサンライズ制作のテレビアニメ作品。

獣神ライガー
原作 永井豪
監督 鹿島典夫
キャラクターデザイン 内田順久
メカニックデザイン 牧野行洋(バイオアーマーデザイン)
音楽 飛澤宏元
制作 サンライズ(第2スタジオ)
放送局 名古屋テレビ製作・テレビ朝日系
放送期間 1989年3月11日 -
1990年1月27日
話数 全43話
初登場SRW スーパーロボット大戦NEO
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概要編集

前番組『鎧伝サムライトルーパー』と「勇者シリーズ」『勇者エクスカイザー』の間に放送された、永井豪とダイナミックプロ原作、サンライズ制作のアニメ。貴重なタッグである。

生物的な巨人兵器「バイオアーマー」である獣神ライガーと、怪物である魔竜戦士(ドラゴナイト)との戦いが特徴的。だが、後半は敵の戦力がロボットのような姿のメタルナイトに変わったり、防衛隊の変形ロボットが登場したりと、路線変更の形跡が有り、一年未満の放送に終わった。

途中で路線変更こそされているものの、グロテスクな戦闘描写や健康的なお色気シーン等、永井豪氏のテイストが存分に発揮されている作品であり、一部の世代のプレイヤーには本作が「初めて観たダイナミックプロ作品」という人も多いのではないだろうか。

新日本プロレスとタイアップが行われて、実際に覆面プロレスラー・獣神ライガーがデビューしたことも有名となった。詳しくは#余談参照。

登場人物編集

主人公一行編集

大牙剣
主人公獣神ライガーに搭乗する。
神代ゆい
善神アーガマの血を引く双子の巫女の姉。青色の長髪。
神代まい
善神アーガマの血を引く双子の巫女の妹。橙色の短髪。
団五郎
通称「ダンゴ」。剣の親友で、一行を支えるムードメーカー。物語後半ではバトルスーツに乗って戦いに参加する事に。
八神冴子
テレビで人気のレポーター。ライガー復活に居合わせた事と、祖父が邪神ドラゴを研究していた関係で、剣に同行する事に。財閥の娘で、財政的に一行を支える。
神崎真吾
冴子の元恋人で考古学者。
ミニナイト
第13話より登場のチビドラゴン。片言で人間の言葉を喋り、電撃で攻撃もできる。一行のマスコットキャラクター。
轟りえ(SRW未登場)
第23話で登場。ロボットを趣味で研究する轟博士の娘の中学生。親の前ではお淑やかだが、実は「稲妻崩しのりえ」を自称する男嫌いのスケバン。
自分を不良男三人組から助けた小学生である剣を逆恨みして父の作ったロボビタンXで襲う大人げの無さだが、ライガーに助けられ、今度は剣に惚れてしまう。
1話限りのゲストキャラだと誰もが思っていたが、第31話からバトルスーツフラッカーのパイロットとしてレギュラー化した。
片桐(SRW未登場)
バトルスーツ隊の隊長。ライガーをサポートし、剣からは「おっちゃん」と呼ばれ親しまれる。
カミヨ
神の末裔。少女の姿で剣達の前に現れるが、その正体は干からびたミイラ状態の肉体だった。

ドラゴ帝国編集

幹部は普段は人型だが、バイオアーマー(後半はメタルナイト)に巨大化する能力を持つ。

女帝ザーラ
邪神ドラゴの末裔。ドラゴ帝国の女帝にして巫女。
ドル・サタン
四天王唯一の女性で筆頭として親衛隊を指揮。リュウ・ドルクライバル心を抱きつつも、愛している。
ドル・アーミー
四天王の一人で陸戦隊を指揮。四天王の中で最初に戦死した。
ドル・ネイビー
四天王の一人で海戦隊を指揮。
ドル・ファントム
四天王の一人で空戦隊を指揮。
ドル・コマンド(SRW未登場)
ドル・アーミーの後任。後任選出の為の戦いを勝ち抜き、四天王となる。
ドル・ガイスト
元々はサタン配下の「ドクターガイスト」という名の科学者だったが、メタルナイト実用化の功績で空戦将軍に。サタンの失脚後は全軍を配下に収め、ザーラへの反逆を企てる。
リュウ・ドルク
ドラゴ帝国の将校。女帝ザーラと同じく邪神ドラゴの末裔とされ、四天王の指揮下に入らず女帝直属の部下として扱われる。その正体は善神アーガマの末裔にして、幼い頃に攫われた神代姉妹の実兄だった。
邪神ドラゴ
ドラゴ帝国の信仰の対象である邪神。
ドラゴ兵

その他編集

大牙龍造
剣の祖父。
真一
剣の友人。永井テイストを象徴するようなキャラクター。

登場メカ編集

主人公一行編集

獣神ライガー
大牙剣が呼び出す赤いバイオアーマー
ファイヤーライガー
剣の感情が高まりライガーがライオンのような獣人型に変身した姿。
ファイヤーライガー (騎乗)
獣神サンダーライガー
ライガーがサンダーフェニックスと合体して白いボディにパワーアップした姿。
重戦馬ベガルーダ
ゆいとまいが呼び出す翼のあるユニコーン型のバイオアーマー。ライガーを乗せて飛行できる他、体にライガー用の斧や槍といった武器を多数収納している。
ロボビタンX
第23話で登場した町の発明家轟博士が趣味で研究していた巨大ロボット。
博士の娘である、轟りえに持ち出されてドラゴナイトと戦うが、ボスボロット程度にしか役に立たずあっさり破壊された。
フラッカー
八神財閥が出資して轟博士の開発した軍用バトルスーツ。戦闘機からロボットに変形する。
二人乗りだが、一度パイロットを登録すると変更できないため、1号機は最初に出撃したダンゴとりえがそのまま操縦する事に。
ガンボディ
同じく軍用のバトルスーツ。ロボットから戦車に変形する。

ドラゴ帝国編集

魔竜王ドルガ
リュウ・ドルクの召喚するバイオアーマー。「ドルガ・チャージドラゴン」という掛け声でドルガドラゴンに変身する。
実は、ライガーと同じ善神アーガマの遺産だった。
ドルガドラゴン
魔竜王ドルガがドラゴン形態に変身した姿。
魔竜戦士アトラス
第1話に登場するドラゴナイト
量産型メタルナイト
量産型メタルナイト (重機動)
重武装メタルナイト・バルバドス
ドラゴ帝国要塞

用語編集

善神アーガマ
かつて邪神ドラゴを封印した神。大牙家と神代家はその血筋の末裔「獅子の一族」である。
ドラゴ帝国
アーガマに敗れた邪神ドラゴの末裔。邪神復活を企む。
ドラゴナイト(魔竜戦士)
原作前半のドラゴ帝国の戦力。
メタルナイト
後半の敵。ドラゴナイトサイボーグ化したもの。
バイオアーマー
獣神ライガー魔竜王ドルガといった、善神アーガマの遺産。OPテーマ「怒りの獣神」には「奇跡のバイオアーマー」という一節がある。
神の城
善神アーガマが剣たちに遺した浮遊城。白竜湖に隠されていたのを発見し、一行の拠点とした。内部にはベガルーダを召喚するための腕輪が隠されていた。

楽曲編集

オープニングテーマ
「怒りの獣神」(前期)
作詞:安藤芳彦 / 作曲:工藤崇 / 編曲:矢野立美 / 歌:弘妃由美
プロレスラー「獣神サンダー・ライガー」の入場テーマとしても有名。ちなみに彼は「プロレスラーの入場曲で、唯一歌える曲だから(変えない)」とずっとこの曲を使用している。
また、プロ野球選手の中にもこの曲でマウンドに向かったり、バッターボックスに入ったりする選手がいる。
『NEO』『OE』『X-Ω』『DD』で採用。『X-Ω』ではイベント「獣神ライガー 闘気邂逅篇」にて、『DD』ではイベント「正義と自由をつかめ」にてクエストBGMに採用。
「奇跡の獣神」(後期)
作詞:安藤芳彦 / 作曲:工藤崇 / 編曲:矢野立美 / 歌:弘妃由美
こちらもプロレスラー「獣神サンダー・ライガー」の入場曲として使用されたが、短期間で前期OPへと戻された。
『NEO』『OE』で採用。

登場作と扱われ方編集

単独作品編集

スーパーロボット大戦NEO
初参戦作品。原作冒頭から再現されており、その為、本作の第1話は釧路が舞台になっている。メタルナイトは2度目のドラゴ帝国の襲撃より出現する。
主人公大牙剣の通っていた小学校が攻撃されて壊滅」「真一のドラゴナイト化」という鬱話も再現されるが、エルドランシリーズの作風に配慮してか、同シリーズ作品が未登場or別行動の時に行われる。主人公が小学生である事から、それなりにエルドランシリーズのキャラと絡む。
なお『新ゲッターロボ』の安倍晴明ドラゴ帝国の協力者となっており、同じダイナミック作品故の親和性の高さから、原作未視聴のプレイヤーの中には晴明が『ライガー』のキャラクターであると誤解した人もいるとか。
スーパーロボット大戦Operation Extend
第2章クリア後のサブミッション「ドラゴの影再び」より登場。その時点ではスポット参戦のみで、本格参戦は第3章から。
本作でも『NEO』に近い経緯の戦いがあったようで、剣達は春風小学校に転入していた時期があり、ザウラーズとは知己の間柄。
原作終了後設定だが、邪神ドラゴが再び復活しようとしている。
スーパーロボット大戦X-Ω
2020年1月のイベント「獣神ライガー 闘気邂逅篇」期間限定参戦。2019年9月に開催された「サンライズフェスティバル2019風月」にて獣神ライガーがイベント上映されることを記念しての参戦。なお、参戦時期はプロレスラー・獣神サンダーライガーの引退にあわせる形で翌年1月と発表から間を開けての参戦となった。
イベントでは原作終了後設定。『機動武闘伝Gガンダム』や『闘将ダイモス』などとクロスオーバーする。
スーパーロボット大戦DD
2Dスパロボ初参戦。ワールド6の構成作品として追加参戦。
過去作に登場しなかったキャラが複数登場するほか、神の城が自軍部隊の拠点として扱われている。

余談編集

  • 本作は新日本プロレスとタイアップし、番組開始と同時期の1989年4月24日に、覆面レスラーの獣神ライガーがデビューしている。その正体は山田恵一。『週刊ゴング』等でデビュー前からそれを明かしていたかと思えば[1]、デビュー戦の実況では「あの山田恵一が獣神ライガーの中に入っているのではないかと、そういう噂も伝わってくる」[2]と言われるなど、"一応"正体不明なのかそうではないのかあやふやなところもあった。本作劇中の展開に合わせ、1990年1月からは獣神サンダー・ライガーに改名&パワーアップ(コスチューム変更)。テレビ出演も多く、現在では元ネタよりもこちらの方が一般的な知名度は高いと思われる。2020年1月6日に現役引退[3]
  • 放送終了後、本作と『魔神英雄伝ワタル』の出演声優らによる『獣神英雄伝ワタライガー・今宵はここまで』なる企画CDが発売されている。ただし、内容は両作品と直接の関係は無い。
    • 『NEO』特典小冊子のインタビューにおいて、大牙剣の演者である田中真弓氏は当時の思い出として同CDについて言及している(ただし、当時は『ワタル』が未参戦であったためか、『〇タル』『ワ〇ライガー』と伏字にされている)。
    • 余談であるが、サンライズより刊行された資料本『魔神英雄伝ワタル2メモリアル』収録のドラマCD『星界山ロケハン物語』では「ワタルは『2』が始まるまで、『獣神ライガー』の収録をしていた」という楽屋ネタが存在した。

商品情報編集

DVD編集

漫画版編集

レンタルビデオ・動画配信編集

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脚注編集