武者頑駄無

武者頑駄無は『SD戦国伝 武者七人衆編』の主人公[1]

武者頑駄無
読み むしゃガンダム
登場作品

ガンダムシリーズSDガンダムシリーズ

声優 竹村拓(OVA 天・地)
古谷徹(OVA 理)
富田耕生(映画 緊急出撃)
佐藤正治(映画 天下泰平編)
モチーフ ガンダム
デザイン 横井孝二
初登場SRW スーパーロボット大戦X-Ω
SRWでの分類 機体
パイロット
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プロフィール
愛称 武者
種族 頑駄無族
性別
所属 頑駄無軍団
頑駄無七人衆(五人衆)
役職 進軍隊長
七人衆(五人衆)リーダー
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概要編集

武者七人衆のリーダー。将頑駄無の実子であるが、農民の子として育てられた為、民の心もわかる武者として多くの者に慕われている。

史上初めて「武者」の称号を授かった者であるためか、頑駄無軍団内では個人名よりも「武者」あるいは「武者どの」と呼ばれることの方が多い。

武芸百般に秀でる武者の中の武者だが、乗り物酔いが酷いという弱点がある。その酷さは馬上に乗った(馬は歩いてすらいない)だけで嘔吐してしまうほど[2]

基本的には武人らしく真面目な性格をしているが、初期のコミックワールドや映画『武者・騎士・コマンド SDガンダム緊急出撃』ではコメディリリーフ的な役回りで描かれる事もあった。

信玄頑駄無 編集

武者頑駄無が続編の『風林火山編』で武田信玄の魂を宿した姿。この出来事を経て、三代目頑駄無大将軍になる。

三代目頑駄無大将軍 編集

武者頑駄無が続編の『風林火山編』で出世した姿。しかし大将軍の力の源である頑駄無結晶は二代目が闇皇帝と相討ちになった際に砕けて光の玉になって飛び散ったため受け継いでおらず、光の玉を持つ「新生武者五人衆」が全員揃うまでろくに身動きできない状態になってしまう。

登場作品と役柄編集

単独作品 編集

スーパーロボット大戦X-Ω
初登場作品。出典は「SDガンダムシリーズ」にまとめられている。
2019年3月のイベント「光と闇の戦い」の報酬ユニット。SSRアタッカー。同イベントの強敵チップ交換で大器型(◇付)も入手できた。

装備・機能編集

武装・必殺武器編集

武装編集

元祖SDでは「日輪丸(にちりんまる)」、LEGENDBBでは「武久丸(むくまる)」という銘がついていた。BB戦士では銘は無かった。
薙刀
元祖SDでは「武魂(ぶこん)」という銘がついていた。BB戦士、LEGENDBBでは銘は無かった。
『X-Ω』では通常装備。
バルカン砲
前垂れの裏に装備。
種子島雷威銃(たねがしまライフル)
火縄銃型のライフル。
ひょうたんファンネル
瓢箪の形をしたファンネル。
飛鷲の盾
十字の飾りがついた盾。鷲型飛行具(イーグルメカ)に変形し、背中に合体して空を飛べるようになる。
心眼感応(しんがんセンサー)
天地城落成記念御前試合で装備した高感度センサー。頭部の角飾りと取り替えて装備する。
聖剣のカブト
七人衆の強化武具の1つ。かつて頑駄無城が建てられた際に発掘された物で、数千年前の古代の戦士が着用していたと思われる兜とアーマー。まったく錆びておらず闇将軍の暗黒砲を跳ね除けるほどの絶大な防御力を持つ。後に三代目頑駄無大将軍に出世した際、影武者(武者影頑駄無あらため武者影将軍)が拝領。
家伝の力はちまき
映画『武者・騎士・コマンド SDガンダム緊急出撃』で使用。これを頭に締めることで怪力を発揮する。
刀と薙刀をへし折られた武者が最後の手段として用い、宇宙大魔王の巨体を持ち上げて見せた[3]

支援メカ 編集

璽威武装(ジーアーマー)
駄舞留精太が製作したからくりメカ。『天下統一編』に登場する同名のメカとは別物。
武者との合体で様々な形態に変形するが、前述の通り武者は乗り物に弱いためほとんど使われなかった。

必殺技編集

薙刀(乱舞)
『X-Ω』での必殺スキル。
振留爆阿須斗(ふるばーすと)
『SDX』で新たに設定された必殺技。種子島雷威銃・バルカン砲・ひょうたんファンネルによる一斉射撃。
元ネタはフリーダムガンダム及びストライクフリーダムガンダムのフルバーストモード。

サイズ編集

SS

パイロットステータス編集

精神コマンド編集

X-Ω
ド根性熱血覚醒
パイロットパーツ装備時
直感正義勇気

人間関係 編集

頑駄無軍団編集

二代目頑駄無大将軍
頑駄無軍団の総大将。武者頑駄無とは従兄弟の間柄となる。
将頑駄無
頑駄無軍団の長にして、父親。二代目大将軍の父である初代の弟。
農丸頑駄無(のうまるがんだむ)
武者七人衆の一員で、双子の弟。
武者頑駄無摩亜屈武者精太頑駄無武者駄舞留精太頑駄無武者仁宇頑駄無武者斎胡頑駄無
武者七人衆の仲間たち。単独で諜報や潜入といった極秘任務を遂行する農丸と敵に洗脳されたことのある斎胡がいない間は、五人衆とも呼ばれる。
武者頑駄無真悪参(むしゃがんだむまあくすりい)
頑駄無軍団の仲間。本来は彼を加えて「武者八人衆」となるはずだった。しかし武者頑駄無が八人衆の長になった事を認められず脱走し姿を消した。
二代目大将軍が闇皇帝相手に苦戦し、力を振り絞って相討ちに持ち込んだのは、真悪参が欠けたことで頑駄無軍団の奥義「八紘の陣」が発動できず、大将軍が本来の力を発揮できなくなったせいであるとされる。
武者影頑駄無
武者頑駄無の影武者。
四代目頑駄無大将軍 / 武者荒烈駆主
武者頑駄無の次代の頑駄無大将軍で、武者頑駄無とは血の繋がらない伯父甥の関係になる[4]。荒烈駆主が過去の世界へ飛ばされてから帰還するまでの間に三代目は闇皇帝に敗れて戦死するが、荒烈駆主に再び過去へ飛んで「四つの結晶(クリスタル)」を集めるよう遺言と、最後の光の力を託す。
その光により四代目大将軍となった荒烈駆主は「四つの結晶」、即ち四人の大将軍の力を時空を越えて結集させ、最後の決戦に臨む。
『X-Ω』では武者頑駄無側は農丸が荒烈駆主を拾う前の時系列から飛ばされたため、彼から自分が将来三代目大将軍となる事を聞かされて困惑することになった。

闇軍団 編集

殺駆頭(ザクト)
闇軍団最強の男。武者七人衆とは幾度となく激闘を繰り広げる。
殺駆三兄弟(古殺駆今殺駆新殺駆
殺駆頭直属の部下。真面目にやれば侮れない実力者なのだが、いまいち間が抜けているため七人衆にはいつもコテンパンにされる。
闇皇帝
闇軍団を操る黒幕にして闇の権化。かつて初代大将軍を討ち、二代目大将軍とは相討ちとなるが死んでおらず、三代目大将軍をもその手にかける。
『元祖SDガンダム』の販促ビデオでは武者と一人二役で富田耕生氏が声を担当している。
黒魔神闇皇帝
闇皇帝が過去の自身である黒魔神と融合合身した姿。四人の大将軍と最後の決戦を行う。

その他 編集

天地頑駄無
『七人の超将軍編』に登場。民衆のために戦う姿から、武者頑駄無の出世後の姿である三代目頑駄無大将軍の再来とも呼ばれている。
剣聖頑駄無
『天星七人衆編』に登場。七天星のリーダー「剣」の星。武者頑駄無の魂を受け継いでいるとされる。
プラモデルには武者頑駄無のものとそっくりの鎧台座が付属する。
また『SD頑駄無 武者○伝2』では武者バトルチーム「剣客頑駄無達(けんかくガンダムズ)」のチームメイトでもある。
烈空頑駄無、豪剣頑駄無
それぞれ『伝説の大将軍編』『刕覇大将軍編』に登場。『武者○伝2』にて共演した「剣客頑駄無達」のチームメイト。その名の通り剣術に優れた武者たちで結成されたチーム。
ちなみに武者頑駄無がリーダーである。
烈火武者頑駄無
『SDガンダムフォース絵巻 武者烈伝 武可舞化編』及び『武者烈伝・零』に登場。武者頑駄無の子孫であり、メタ視点で見るとリメイクにあたる。
武者頑駄無(頑駄無異歩流武版)
『GUNDAM EVOLVE』シリーズの一作『頑駄無 異歩流武../十四』に登場。上記の烈火武者頑駄無の更なるリメイク。
光の力を得てパワーアップした姿である頑駄無大将軍(頑駄無異歩流武版)がプラモデルで発売された。
ムシャゴースト
コンピュータゲーム『SDガンダム外伝 ラクロアンヒーローズ』に登場した武者頑駄無そっくりの中ボス。同一人物かどうかは不明。魔王サタンガンダムの配下ではないが、騎士ガンダムたちの力を試すために挑んでくる。同作では3回攻撃が行えるどうたぬき(同田貫[5])を低確率でドロップする[6]
元々は単なるゲスト出演だったが後の『新約SDガンダム外伝 救世騎士伝承』にて公式に組み込まれ、冥府の番人の一人として名刀共々登場した。

他作品との人間関係編集

騎士ガンダム騎士スペリオルドラゴン)、コマンドガンダム
映画『武者・騎士・コマンド SDガンダム緊急出撃』で共演。武者はそれぞれを「騎士(ナイト)殿」、「大筒の大将」と呼ぶ。
『X-Ω』でも映画を経た関係性となっているため、既知の友人として扱われており、騎士スペリオルドラゴンの正体にも気付いていた。
なお、騎士ガンダムこそが行方不明となった武者頑駄無真悪参が転生した姿だが、その事には気づいていない模様。
バーサル騎士ガンダムGP01
『X-Ω』にて彼に騎士ガンダムの人柄を伝えた。
ギャバン戦部ワタル兜甲児
『X-Ω』にて共に戦ったヒーロー達。

名台詞編集

出世後の信玄頑駄無、三代目大将軍の台詞も含む。

「武者ガンダムでござる!」
カードダスの台詞。
「見よ 正義の輝き われらの勇気と力の光だ!!」
闇皇帝との決戦において。武者七人衆の持つ光の力を結集させ、二代目大将軍を巨大化させる奇跡を起こした。
「御旗、楯無、御照覧あれ!」
BB戦士・信玄頑駄無のパッケージより。「御旗」とは日の丸の旗、「楯無」とは「源氏八領」と呼ばれる8つの鎧のうち一つで、いずれも武田信玄の一族である甲斐武田氏に祖先の清和源氏から代々伝わる家宝である。甲斐武田氏の頭領は重大な決断を下す際にこれらの家宝に誓いを立てるのが習わしであったという。
「闇皇帝を倒せるのは 荒烈駆主 お前だけだ」
「その命、私にあずけてくれ」
『風林火山編』ラストにて。復活闇将軍を閃光剣の一太刀で撃破するも、その体から這い出た邪悪なる影――闇皇帝は何度でも蘇る。その闇を断ち切れる唯一の存在である荒烈駆主を全ての始まりである過去世界へ導くため、三代目大将軍は風林火山四天王とその弟子たちに「八紘の陣」の発動を命じる。
荒烈駆主よ――もし私が闇皇帝との戦いに敗れた時には これから記す事を行うのだ
闇皇帝を倒すために残された道はただひとつ 再び時を超えること―― そして四つの結晶(クリスタル)を集め闇皇帝に挑むのだ
その方法は――
『天下統一編』にて、荒烈駆主に宛てた遺言。過去世界から帰還した荒烈駆主を待っていたのは、三代目大将軍が闇皇帝に敗北し頑駄無軍団も全滅した絶望の未来だった。自らの敗北を予感していた三代目大将軍からの遺書を受け取った荒烈駆主は、今度こそ闇皇帝を葬るために再び時空を超える。

スパロボシリーズの名台詞編集

コマンドガンダム「…そうだ、スペリオルドラゴンだったな?お前さんにひとつ言っておくことがある」
武者頑駄無「姿は違えど、お主と再び会うことができて嬉しかったでござる」
コマンドガンダム「あばよ、騎士ガンダム…」
騎士スペリオルドラゴン「………」
『X-Ω』イベント「光と闇の戦い」にて、元の世界に戻る際に。大きく姿が変わってしまった[7]が、武者とコマンドはスペリオルドラゴンこそが騎士ガンダムと悟り、友として別れを告げた。
だが、武者頑駄無がスペリオルドラゴンへ敢えて「騎士ガンダム」と名指しせずに「姿は違えど」と発言したとなるとそれは騎士ガンダムだけでなく、もう一つの意味ができる。武者頑駄無への嫉妬のあまり銀の楯と銀狼剣を盗み、雷と共に姿を消し、幾度となく姿を変え、異世界の神となった武者頑駄無真悪参。今でも自分を友だと言ってくれる武者頑駄無の言葉は、「自分は何かの償いのために戦っている」と感じていた騎士ガンダム=真悪参にとって最大の救いだったのかもしれない…。

余談編集

  • 初出はコミックボンボン連載のプラモデル漫画『プラモ狂四郎(SRW未参戦)』より。この時はSDガンダムが生まれる前だったのでリアル頭身でのデザインだった。名称も「武者ガンダム」となっている(「頑駄無」の当て字はSD化に伴い付けられた物)。
    • また、初代ガンダムがモチーフとされがちだが、当漫画内ではガンダムMk-IIをベースとして制作されている。更に別に作成した武者ガンダムMk-IIも登場している。
      • そのため、武者頑駄無とは別個に初代ガンダムをモチーフとする農丸頑駄無が存在するのだが、それはシリーズ最初期の若農丸時代の話で、農丸が商品化された時はプラモ漫画で武者頑駄無を改造して既に初代モチーフでなくなった姿を逆輸入した、というややこしい事態になった。
      • このあたりのモチーフ問題はプラモが発売されるたびによく議論の的となっている。
    • ゲーム『ガンダム無双』シリーズではこのリアル頭身の武者頑駄無が登場しており、『ガンダム無双』ではK氏が、『ガンダム無双Special』では大友龍三郎氏が演じている。『Special』以降は上記の武者ガンダムMk-IIも登場する。
      • 『SDガンダム Gジェネレーション オーバーワールド』では、この無双版武者頑駄無が「真武者頑駄無」名義で参戦している。
  • ガンダムビルドファイターズ』にも登場したが、『緊急出撃』で共演した、騎士ガンダムやコマンドガンダムと違って、出番は1回(第14話)のみな上、ネームドキャラに使われずと不遇であった。
  • 『BB戦士』旧シリーズでは頭部にスプリングギミックが搭載されており、兜を付けた状態でスイッチ[8]を押すと兜が飛ぶ独自の要素が存在する。これは武者頑駄無(及び金型を流用した信玄頑駄無)のみに存在するギミックで、他には搭載されていない物である。
    • このギミック自体は武者頑駄無独自のものだが、「飛ばすための兜」は他の武者の物でも(接続部の形状が同じなら)可能。
    • 漫画『超戦士ガンダム野郎』ではこのギミックを活かして戦う改造ガンプラ「超軽闘士」(スーパーライトファイター)が登場した。
  • 「声優」の項目にある通り、声の担当者が全く一定していない。『頑駄無異歩流武』版(こちらの声は檜山修之氏)や上記の『ガンダム無双』版、後述の『バトルアライアンス』も含めると8人もの声優が武者頑駄無を演じている。この点は騎士ガンダム(全ての媒体で松本保典氏が担当)とは対照的である。
    • 富田氏没後に『緊急出撃』が参戦する『SDガンダム バトルアライアンス』では阿部敦氏が武者頑駄無役を引き継いでいる。
  • 『SDガンダム英雄伝』(未参戦)には英雄機 武者ガンダムとして登場するがベースは初代武者頑駄無ではなく、本作の2年前に製作された『ムシャ戦記 光の変幻編』に登場するファーストガンダム大将軍である。

脚注編集

  1. 主人公とは言うものの、『武者七人衆編』は様々な媒体で物語が展開された群像劇であり、武者頑駄無も「数多いる登場人物の一人」以上には扱われておらず、出番も活躍も主人公と呼べるほどのものではない。最終決戦に至ってはラスボスと戦っているのは大将軍一人だけで、武者頑駄無は他の仲間と共にバックアップに徹している。
  2. 「BB戦士」において武者七人衆の中で武者頑駄無だけ支援メカや守護獣が付属していないのはこのためだが、「元祖SDガンダム」では武者頑駄無にも支援メカが存在する(後述)。
  3. 武者頑駄無たちが機兵サイズまで巨大化して登場するゲーム『SDガンダム バトルアライアンス』では、ナビゲーターのサクラ・スラッシュが「昔、サイコガンダムくらいあるサイズの敵を一撃で押し倒したことがある」と解説しており、おそらくこの一件の事と思われる。
  4. 荒烈駆主は赤ん坊の頃に農丸に拾われて育てられた。
  5. 現実にも存在する刀工の一群並びに彼等が打った名刀。
  6. ドロップするまでは何度も戦えるが、ドロップ後は居るダンジョンを出ると二度と戦えなくなる。
  7. とはいえ、SDガンダムシリーズで登場人物の姿が大きく変わるのはよくある事ではある。武者とコマンド自身も何度も姿を変えている。
  8. 場所は顔面になる

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