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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[宇宙世紀]]を舞台としない初の[[ガンダムシリーズ]]。「ロボットによる対戦格闘」「拳法」を主題とする内容はそれまでのガンダムシリーズと大幅に異なるものであり、当時は賛否が分かれた。その結果、当初は視聴率的に伸び悩んだが、[[東方不敗マスター・アジア]]を始めとするインパクトの強いキャラクターや格闘描写、そしてケレン味溢れるストーリーに戦争・環境問題や家族愛などの深遠なテーマを盛り込んだ骨太な作風は、新規ファン層を取り込むことに成功した。現在では「'''ガンダムの固定観念の破壊'''」という一大ブレイクスルーを成し遂げ、現在まで続くいわゆる「アナザーガンダム」路線の礎を築いた作品として確固たる地位を得ている。
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[[宇宙世紀]]を舞台としない初の[[ガンダムシリーズ]]。「ロボットによる対戦格闘」「拳法」を主題とする内容はそれまでのガンダムシリーズと大幅に異なるものであり、当初は賛否が分かれ商品売上は伸び悩んだ。だが[[東方不敗マスター・アジア]]を始めとするインパクトの強いキャラクターや格闘描写、そしてケレン味溢れるストーリーに戦争・環境問題や家族愛などの深遠なテーマを盛り込んだ骨太な作風は、新規ファン層を取り込むことに成功した。現在では「'''ガンダムの固定観念の破壊'''」という一大ブレイクスルーを成し遂げ、現在まで続くいわゆる「アナザーガンダム」路線の礎を築いた作品として確固たる地位を得ている。
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本作が制作されたのは、前作『[[機動戦士Vガンダム]]』の後番組には[[火星]]を舞台とした『ポルカガンダム』が制作される予定だったが急遽変更になったため、またしばらくガンダムシリーズから降板することになった富野由悠季氏が「次のガンダムは“ロボットプロレス<ref>「大したストーリーもなく単にロボットが殴り合っているだけのアニメ」という意味で、主に『[[機動戦士ガンダム]]』以前のロボットアニメに対する蔑称として用いられる。もう一つ「巨大ロボットを作れるほど技術が進んでいるのに、やっていることは原始的な取っ組み合い(プロレス)」という意味もあり、これに対する理由付けこそがかの[[ミノフスキー粒子]]である。一方で本作は「[[ガンダムファイト|そういうルールだから]]」、パイロットが「銃弾を見てから回避余裕な超人」だからという理由でロボットプロレスに説得力を持たせている。</ref>”にすること」とコメントしたためと言われる。富野氏自身がインタビューでその発言を認めている他、既存のガンダムのイメージを破壊するため、仰々しさを逆手に取ったダイナミックな表現に定評があり、『[[聖戦士ダンバイン]]』『[[重戦機エルガイム]]』『[[機動戦士Ζガンダム]]』で共に仕事をした経験のある今川泰宏氏を監督に指名したことも証言している。この作品により今川氏には「(良い意味での)原作クラッシャー」との評価が付くことになった。
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前作『[[機動戦士Vガンダム]]』の後番組としては、[[火星]]移民と[[地球]]住民の摩擦を描く「ポルカガンダム」が制作される予定だったが、『Vガンダム』が不発に終わったことで急遽本作が企画された<ref name="神話Z96">ダイヤモンド社『ガンダム神話Zeta』96頁。</ref>。それまでのガンダムと一線を画し、かつ『Vガンダム』のイメージを払拭するため、当時『[[ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日]]』で注目されていた今川泰宏氏が監督に指名された<ref name="神話Z96" /><ref>ダイヤモンド社『ガンダム神話Zeta』55頁。</ref>。この作品により今川氏には「(良い意味での)原作クラッシャー」との評価が付くことになった。
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本作のキャラクターデザインは『Vガンダム』から続投の逢坂浩司氏によるものだが、あまりにも『Vガンダム』と世界観が違いすぎるため、メインキャラクターに関しては漫画家の島本和彦氏が提供したデザイン案を元に、逢坂氏が改めてデザインする形をとった。「デザイン協力」として島本氏の名前がクレジットされているのはそのためである。
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キャラクターデザインは『Vガンダム』から続投の逢坂浩司氏によるものだが、メインキャラクターに関しては漫画家の島本和彦氏が提供したデザイン案を元に、逢坂氏が改めてデザインする形をとった。
    
後に『月刊ガンダムエース』誌上にて今川監督が脚本、島本氏が作画を担当した漫画作品『超級!機動武闘伝Gガンダム』が2010年から2016年まで連載された。内容は大筋はあまり変わっていないが、細かい変化が多い。
 
後に『月刊ガンダムエース』誌上にて今川監督が脚本、島本氏が作画を担当した漫画作品『超級!機動武闘伝Gガンダム』が2010年から2016年まで連載された。内容は大筋はあまり変わっていないが、細かい変化が多い。
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