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{{登場人物概要
 
{{登場人物概要
 
| 読み = はやしみず あつのぶ
 
| 読み = はやしみず あつのぶ
| 外国語表記 = Atsunobu Hayashimizu
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| 外国語表記 = [[外国語表記::Atsunobu Hayashimizu]]<ref>[http://fullmetal-panic.jp/character/ 「フルメタル・パニック!」スペシャルサイト]、2022年3月25日閲覧。</ref>
| 登場作品 = [[フルメタル・パニックシリーズ]]
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| 登場作品 = [[フルメタル・パニック! シリーズ]]
 
*{{登場作品 (人物)|フルメタル・パニック?ふもっふ}}
 
*{{登場作品 (人物)|フルメタル・パニック?ふもっふ}}
 
*{{登場作品 (人物)|フルメタル・パニック! (原作小説版)}}
 
*{{登場作品 (人物)|フルメタル・パニック! (原作小説版)}}
 
| 声優 = {{声優|森川智之}}
 
| 声優 = {{声優|森川智之}}
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| キャラクターデザイン = {{キャラクターデザイン|四季童子}}(原作小説版)<br />{{キャラクターデザイン|堀内修}}(アニメ版)
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| 初登場SRW = {{初登場SRW (人物)|スーパーロボット大戦W}}
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| SRWでの分類 = [[NPC]]
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}}
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{{登場人物概要
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| タイトル = プロフィール
 
| 種族 = [[種族::地球人]](日本人)
 
| 種族 = [[種族::地球人]](日本人)
 
| 性別 = [[性別::男]]
 
| 性別 = [[性別::男]]
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| 学年 = 3年1組
 
| 学年 = 3年1組
 
}}
 
}}
'''林水敦信'''は「[[フルメタル・パニックシリーズ]]」の登場人物。
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'''林水敦信'''は「[[フルメタル・パニック! シリーズ]]」の登場人物。
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
 
[[陣代高校]]3年1組。生徒会長というよりは総理か大統領と形容した方がぴったりくるような風貌と辣腕ぶりで、近隣校の生徒会関係者(及びヤンキー関係の皆さん方)に一目おかれている。
 
[[陣代高校]]3年1組。生徒会長というよりは総理か大統領と形容した方がぴったりくるような風貌と辣腕ぶりで、近隣校の生徒会関係者(及びヤンキー関係の皆さん方)に一目おかれている。
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と、素晴らしく優秀な人物なのであるが、性格はかなり非常識。生徒の権利を守るためなら手段を選ばず、近隣の不良集団にスパイを送り込んだり、「'''C会計'''([[陣代高校]]生徒会に代々伝わる、教師には秘密の隠し予算。林水が一年の頃会計補佐に就任して以降、謎の資産運用で十倍に増加したという。宗介が破壊したゲーム筐体の修繕費(推定200万円越え)があっさりと支払われていることから、現在はかなりの額になっているものと思われる。会計担当曰く、「隣のおじさんが喜んで娘を差し出す程度の額」とのこと)」を運用したり……。類は友を呼ぶとかで、[[相良宗介|宗介]]を自身の特別補佐官に任命。二人が組んで起こした騒動は数多い。副会長の[[千鳥かなめ|かなめ]]も、林水相手にはツッコミが控えめになるようだ。宗介が「武の変人」とすれば、林水は「文の奇人」として双璧を成すと言えるだろう。宗介にとっては、日本において初めて自分の奇行を受け入れてくれた人物であり、「会長閣下」と呼び、その人柄に心酔している。
 
と、素晴らしく優秀な人物なのであるが、性格はかなり非常識。生徒の権利を守るためなら手段を選ばず、近隣の不良集団にスパイを送り込んだり、「'''C会計'''([[陣代高校]]生徒会に代々伝わる、教師には秘密の隠し予算。林水が一年の頃会計補佐に就任して以降、謎の資産運用で十倍に増加したという。宗介が破壊したゲーム筐体の修繕費(推定200万円越え)があっさりと支払われていることから、現在はかなりの額になっているものと思われる。会計担当曰く、「隣のおじさんが喜んで娘を差し出す程度の額」とのこと)」を運用したり……。類は友を呼ぶとかで、[[相良宗介|宗介]]を自身の特別補佐官に任命。二人が組んで起こした騒動は数多い。副会長の[[千鳥かなめ|かなめ]]も、林水相手にはツッコミが控えめになるようだ。宗介が「武の変人」とすれば、林水は「文の奇人」として双璧を成すと言えるだろう。宗介にとっては、日本において初めて自分の奇行を受け入れてくれた人物であり、「会長閣下」と呼び、その人柄に心酔している。
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優秀な頭脳と幅広い知識を駆使する人物であり、その才能が最も発揮されるのは、交渉ごとに当たった時である。彼に任せておけば「地球はドーナツ型だった」というタワゴトだってみんなに信じ込ませることができるかも知れない。しかも、彼の論理の特徴として「会話の展開の結果、結論はおのずから明らかだった」と相手に思わせてしまうテクニックの優秀さがある。巧妙に誘導されて結論へ行き着いた相手は、なんか変だとは思いつつ、自分で決めたことだと納得してしまうのだ。風間に誘われたMMO内でもその才能は如何なく発揮され、戦闘操作は不得手だがゲーム内の流通を瞬時に把握して流通事情を完全に掌握してしまった。ある意味もっともハマった人。
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優秀な頭脳と幅広い知識を駆使する人物であり、その才能が最も発揮されるのは、交渉ごとに当たった時である。彼に任せておけば「地球はドーナツ型だった」というタワゴトだってみんなに信じ込ませることができるかも知れない。しかも、彼の論理の特徴として「会話の展開の結果、結論はおのずから明らかだった」と相手に思わせてしまうテクニックの優秀さがある。巧妙に誘導されて結論へ行き着いた相手は、なんか変だとは思いつつ、自分で決めたことだと納得してしまうのだ。仮に彼が宗介と同じく紛争地域で生きていたとしたら極めて優秀な[[指揮官]]として名を遺したかもしれない。風間に誘われたMMO内でもその才能は如何なく発揮され、戦闘操作は不得手だがゲーム内の流通を瞬時に把握して流通事情を完全に掌握してしまった。MMOをプレイした経験のある人はこれがどれだけすごい事かはお察し。ある意味もっともハマった人。
    
『追憶のイノセント(非アニメ化シナリオ)』にて理由が判明するが、現在林水は親と絶縁状態になりながら一人で暮らしている(借りているアパートはやかましい外人ばかりで一人きりの孤独とは無縁だが。生活費や学費も株の運用という、いかにもな手段で賄われている)。そのため、彼の父が陣高を訪れた時にも会おうとしなかったが、[[暗殺]]されかかった父を救った宗介には礼を述べるなど、憎い訳ではないようだ。
 
『追憶のイノセント(非アニメ化シナリオ)』にて理由が判明するが、現在林水は親と絶縁状態になりながら一人で暮らしている(借りているアパートはやかましい外人ばかりで一人きりの孤独とは無縁だが。生活費や学費も株の運用という、いかにもな手段で賄われている)。そのため、彼の父が陣高を訪れた時にも会おうとしなかったが、[[暗殺]]されかかった父を救った宗介には礼を述べるなど、憎い訳ではないようだ。
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その話し方は終始理性的で、後輩は男女問わず君付けで呼ぶ。林水が呼び捨てにするのは(原作中では)対等の友人だけである。
 
その話し方は終始理性的で、後輩は男女問わず君付けで呼ぶ。林水が呼び捨てにするのは(原作中では)対等の友人だけである。
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2001年頃に行われた人気投票では、かなめ、テッサ、宗介に継ぐ4位という高順位を獲得しており、人気の程が伺える。おそらくほぼ短編にしか出番がないキャラの中では一番人気がある。
      
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
=== 携帯機シリーズ ===
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;[[スーパーロボット大戦J]]
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:明確に登場してはいない。しかし、男主人公のノーマルエンドの場合、三人娘に学校の制服をプレゼントしたのが生徒会長だと言うので、十中八九、林水だろう。なおノーマルエンド以外だと、'''統夜とカティア達が出会ってから終戦までで約1年経っている'''事が明かされているが、物語の途中で学校が戦争の悪化によって休校になっているため、まだ在学していると思われる。
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;[[スーパーロボット大戦W]]
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:満を持しての初登場。その策士っぷりもきっちり再現されており、[[兜甲児]]と[[ゲッターチーム]]はたかが学園祭のために[[マジンカイザー|カイザー]]と[[真ゲッターロボ (ロボット)|真ゲッター]]を繰り出す事となり、[[あしゅら男爵]]などは完全に手の平の上で踊らされている。なお、第1部で既に3年で、第1部ラストが2月([[機動戦士ガンダムSEED|SEED]]の[[血のバレンタイン]]が発生する)、そして第2部で半年経っているのにまだ在学しているが、時間経過はどうなってるのだろうか?
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=== [[Zシリーズ]] ===
 
=== [[Zシリーズ]] ===
;[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]]
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;{{参戦作品 (人物)|第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇}}
 
:[[陣代高校]]に[[ボランティア部]]設立案を持ちかけたかなめに対し、ボランティア部の実績を積むために[[ぽに男|変質者]]を追うか[[郷田優|ラグビー部]]の助っ人かの選択を迫る。
 
:[[陣代高校]]に[[ボランティア部]]設立案を持ちかけたかなめに対し、ボランティア部の実績を積むために[[ぽに男|変質者]]を追うか[[郷田優|ラグビー部]]の助っ人かの選択を迫る。
 
:他にもZ-BLUEで出動中のボランティア活動を単位として確保させたりとなかなかの手腕を見せる。
 
:他にもZ-BLUEで出動中のボランティア活動を単位として確保させたりとなかなかの手腕を見せる。
;[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇]]
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;{{参戦作品 (人物)|第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇}}
 
:15話のみに登場。原作同様、宗介に友人として警告を与える。ただし虚偽の報告はせず、そのままフェードアウト。
 
:15話のみに登場。原作同様、宗介に友人として警告を与える。ただし虚偽の報告はせず、そのままフェードアウト。
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=== 携帯機シリーズ ===
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;[[スーパーロボット大戦J]]
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:明確に登場してはいない。しかし、男主人公のノーマルエンドの場合、三人娘に学校の制服をプレゼントしたのが生徒会長だと言うので、十中八九、林水だろう。なおノーマルエンド以外だと、'''統夜とカティア達が出会ってから終戦までで約1年経っている'''事が明かされているが、物語の途中で学校が戦争の悪化によって休校になっているため、まだ在学していると思われる。
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;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦W}}
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:満を持しての初登場。その策士っぷりもきっちり再現されており、[[兜甲児]]と[[ゲッターチーム]]はたかが学園祭のために[[マジンカイザー|カイザー]]と[[真ゲッターロボ (ロボット)|真ゲッター]]を繰り出す事となり、[[あしゅら男爵]]などは完全に手の平の上で踊らされている。なお、第1部で既に3年で、学園祭が連合宇宙歴99年の9月、そして第2部の[[ぽに男]]事件が翌100年の9月と1年経っているのにまだ在学しているが、どうなってるのだろうか?
    
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
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:SRW未登場。かつての友人である不良。林水が名前で呼び捨てにすることが判明しているただ一人の人物。ある事件から仲違いしていたが、その後の描写を見る限り関係はある程度修復されたようだ。
 
:SRW未登場。かつての友人である不良。林水が名前で呼び捨てにすることが判明しているただ一人の人物。ある事件から仲違いしていたが、その後の描写を見る限り関係はある程度修復されたようだ。
 
;新浦知子
 
;新浦知子
:SRW未登場。林水が変わるきっかけとなった少女。ある理由から陣代高校に入学するために林水から勉強を教わっていたのだが…。
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:SRW未登場。林水が変わるきっかけとなった少女。ある理由から陣代高校に入学するために林水から勉強を教わっていた。
 
;速見伸彦
 
;速見伸彦
 
:SRW未登場。元作家の都議会議員で、陣代高校に視察で訪れた。実は林水の父親で、本名は林水信彦。林水は「憎み合うだけの関係」と言うものの、上記の通りそこまで憎い訳では無いようだ。
 
:SRW未登場。元作家の都議会議員で、陣代高校に視察で訪れた。実は林水の父親で、本名は林水信彦。林水は「憎み合うだけの関係」と言うものの、上記の通りそこまで憎い訳では無いようだ。
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;「まあ待ちたまえ。相良君、彼は君に敵意を持っているそうだ。昨日、仲間が君から受けた仕打ちとやらを恨んでおり、その報復をしたいと言っている」<br />宗介「なるほど。では彼にこう伝えてください。『私の戦力は諸君らのそれを圧倒的に凌駕している。報復など無意味だ』」<br />「うむ。あー君、相良君はこう言っている。『このヘタレが。ワシをいわすなんざ十億万年早いんじゃ、コラ』」
 
;「まあ待ちたまえ。相良君、彼は君に敵意を持っているそうだ。昨日、仲間が君から受けた仕打ちとやらを恨んでおり、その報復をしたいと言っている」<br />宗介「なるほど。では彼にこう伝えてください。『私の戦力は諸君らのそれを圧倒的に凌駕している。報復など無意味だ』」<br />「うむ。あー君、相良君はこう言っている。『このヘタレが。ワシをいわすなんざ十億万年早いんじゃ、コラ』」
 
:『妥協無用のホステージ』より。不良たちのメッセンジャーに対して、宗介の言葉を翻訳し真顔で「不良語」を告げる林水。双方の語彙にあまりに差があり、言葉が通じなかったことから発生したギャグシーン。
 
:『妥協無用のホステージ』より。不良たちのメッセンジャーに対して、宗介の言葉を翻訳し真顔で「不良語」を告げる林水。双方の語彙にあまりに差があり、言葉が通じなかったことから発生したギャグシーン。
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:なお、林水は不良言葉に堪能な理由を「書物で少々かじった」と説明している。
 
;「私は全生徒の利益代表者だ。校長から『反省文か、弁償か』という脅しが来た以上、それに応じるわけにはいかない。いちど教師側にイニシアチブを渡せば、悪しき前例を作ることになる」<br/>岡田「いいじゃないスか、反省文くらい」<br/>「いかん。文章として残るのが特にいかん。50年後の生徒会に禍根を残しかねないぞ」
 
;「私は全生徒の利益代表者だ。校長から『反省文か、弁償か』という脅しが来た以上、それに応じるわけにはいかない。いちど教師側にイニシアチブを渡せば、悪しき前例を作ることになる」<br/>岡田「いいじゃないスか、反省文くらい」<br/>「いかん。文章として残るのが特にいかん。50年後の生徒会に禍根を残しかねないぞ」
 
:宗介がゲームセンターのゲーム筐体を銃で破壊し、学校側から「反省文を書けば弁償金を学校で立て替える」と通達が来た際に、宗介が反省文を断る事を了承し、弁償金を生徒会の「C会計」で立て替える事を決定しながらの台詞。<br/>彼の生徒会長としてのスタンスを表す台詞であり、同時に周囲は「ヘリクツでは絶対勝てない」と突っ込みを放棄した。
 
:宗介がゲームセンターのゲーム筐体を銃で破壊し、学校側から「反省文を書けば弁償金を学校で立て替える」と通達が来た際に、宗介が反省文を断る事を了承し、弁償金を生徒会の「C会計」で立て替える事を決定しながらの台詞。<br/>彼の生徒会長としてのスタンスを表す台詞であり、同時に周囲は「ヘリクツでは絶対勝てない」と突っ込みを放棄した。
;「中国に<ruby><rb>殺一警百</rb><rt>シャーイージンパイ</rt></ruby>という言葉がある。一人の部下を殺しておいて、百人の敵に警告するという意味だ。相良君の行為は図らずも、それと同じ効果をもたらしたようだ」
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;「中国に殺一警百(シャーイージンパイ)という言葉がある。一人の部下を殺しておいて、百人の敵に警告するという意味だ。相良君の行為は図らずも、それと同じ効果をもたらしたようだ」
 
:アニメ版「やりすぎのウォークライ」にて。宗介がパントの指示で蹴りをぶちかまして郷田たちが奮い立った様をこう表現した。なお原作小説では林水の台詞ではなく地の文の説明。
 
:アニメ版「やりすぎのウォークライ」にて。宗介がパントの指示で蹴りをぶちかまして郷田たちが奮い立った様をこう表現した。なお原作小説では林水の台詞ではなく地の文の説明。
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== 余談 ==
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*2001年頃に行われた人気投票では、かなめ、テッサ、宗介に継ぐ4位という高順位を獲得しており、人気の程が伺える。おそらくほぼ短編にしか出番がないキャラの中では一番人気がある。
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== 脚注 ==
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<references />
 
[[category:登場人物は行]]
 
[[category:登場人物は行]]
[[category:フルメタル・パニックシリーズ]]
+
[[category:フルメタル・パニック! シリーズ]]
 
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