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荒れ果てた[[新宿]]で[[ドモン・カッシュ]]の前に姿を現した謎の男。その正体はドモンの師匠であり、[[シャッフル同盟]]「キング・オブ・ハート」の前任者。優勝を成し遂げた前回(第12回)大会に引き続き、ネオホンコン代表として第13回大会に参戦している。
 
荒れ果てた[[新宿]]で[[ドモン・カッシュ]]の前に姿を現した謎の男。その正体はドモンの師匠であり、[[シャッフル同盟]]「キング・オブ・ハート」の前任者。優勝を成し遂げた前回(第12回)大会に引き続き、ネオホンコン代表として第13回大会に参戦している。
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第9〜11回大会におけるチャップマンの3連覇により「射撃武器有利」との予想が多かった第12回大会において、ほぼ格闘のみのスタイルで優勝。彼の目的は、当時蔓延していた重火器有利の風潮を正し、[[ガンダムファイト]]を周囲への無闇な破壊を齎さない「格闘路線」へ戻すことであった。しかし大会の最中、ガンダム同士の代理戦争という国家間のエゴによって傷つき荒廃していく地球の惨状を目の当たりにした彼は深く絶望し、シャッフル同盟を脱退して[[地球]]の自然再生の道を模索することになる。しかし折悪く不治の病に冒され、残された時間が僅かとなった。東方不敗は[[デビルガンダム]]の力に着目、DG細胞が持つ物質再生の力を自然復興に役立てるとともに、その凶悪な性質を帯びた力を利用して自然を破壊し続ける人類を抹殺することを目論むようになる。
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第9〜11回大会におけるチャップマンの3連覇により「射撃武器有利」との予想が多かった第12回大会において、ほぼ格闘のみのスタイルで優勝を果たす。彼の目的はガンダムファイトが正しい戦争抑止の手段であるかを確かめるため、その副次的なものとして当時蔓延していた重火器有利の風潮を正し、[[ガンダムファイト]]を純粋なスポーツたらしめていた「格闘路線」へ回帰させることであった。
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しかし大会の最中、ガンダム同士の代理戦争という国家間のエゴによって傷つき荒廃していく地球の惨状を目の当たりにした彼は深く絶望し、シャッフル同盟を脱退して[[地球]]の自然再生の道を模索することになる。しかし折悪く不治の病に冒され、残された時間が僅かとなった。東方不敗は[[デビルガンダム]]の力に着目、DG細胞が持つ物質再生の力を自然復興に役立てるとともに、その凶悪な性質を帯びた力を利用して自然を破壊し続ける人類を抹殺することを目論むようになる。
 
<!--デビルガンダムを操っていた際には「デビルガンダム'''様'''」「我が王」などと呼ぶなどまるでカルト宗教の信者のような言動を取り、ドモンも「東方不敗はDG細胞に汚染されている」と考えていたが、実は演技でありマスターガンダムの改造・修理以外には[[DG細胞]]を一切用いていない。-->
 
<!--デビルガンダムを操っていた際には「デビルガンダム'''様'''」「我が王」などと呼ぶなどまるでカルト宗教の信者のような言動を取り、ドモンも「東方不敗はDG細胞に汚染されている」と考えていたが、実は演技でありマスターガンダムの改造・修理以外には[[DG細胞]]を一切用いていない。-->
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個人の武勇に気を取られがちではあるが、戦術面において用兵術や人心掌握術にも長けており、あらゆる局面においての戦闘の天才である。
 
個人の武勇に気を取られがちではあるが、戦術面において用兵術や人心掌握術にも長けており、あらゆる局面においての戦闘の天才である。
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尚、東方不敗の乗るガンダム、[[クーロンガンダム]]と[[マスターガンダム]]のモビルトレースシステムは通常の服にセンサー等が内蔵されたものとなっている。これはフィードバック性能が不十分な旧式タイプのものであるが、東方不敗の使用するそれはファイティングスーツタイプと比べて遜色のない反応を見せている(コミックボンボンで連載された漫画版では道着と同じデザインのファイティングスーツを着用している)。
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尚、東方不敗の乗るガンダム、[[クーロンガンダム]]と[[マスターガンダム]]ではファイティングスーツを着用していないが、理由は不明。一般的に流れている説では東方不敗のモビルトレースシステムは通常の服にセンサー等が内蔵されている旧式のスーツだから…ということになっている。が、実際のところは当時の今川泰宏監督が「彼等(旧シャッフルと師匠)に着せたくないという(理由)だけで、設定は何も考えていない」と暴露している。そもそも旧式スーツ説を採用するとダハールら過去のガンダムファイターのそれと矛盾するため、いずれにせよ俗説に過ぎない。ただしダメージは他のファイターと同様に搭乗者である東方不敗に行くので、何かしら同等の機能が道着、ないしはコックピットに仕込まれているという推測は立つ。なおコミックボンボンで連載された漫画版では道着と同じデザインのファイティングスーツを着用している。
    
=== 第7回大会において ===
 
=== 第7回大会において ===
マスター・アジアの本名は'''シュウジ・クロス'''。[[ガンダムファイト]]第7回大会(ドモンたちの舞台から28年前)ネオジャパン代表の[[大阪|ネオオオサカ]]出身の人物であった。当時、頭髪の色はダークグリーン。彼がネオジャパンに所属していた頃の活躍は漫画『機動武闘外伝ガンダムファイト7th』(SRW未参戦)で描かれている。
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マスター・アジアの本名は'''シュウジ・クロス'''。[[ガンダムファイト]]第7回大会(ドモンたちの舞台から28年前)ネオジャパン代表の[[大阪|ネオオオサカ]]出身の人物であった。当時の頭髪の色はダークグリーン。彼がネオジャパンに所属していた頃の活躍は漫画『機動武闘外伝ガンダムファイト7th』(SRW未参戦)で描かれている。
    
愛機は[[シャイニングガンダム]]に似た「ヤマトガンダム」。当時使用していた必殺技は「灼熱サンシャインフィンガー」、「超級覇王雷撃弾」、「流派東方不敗奥義 超級覇王日輪弾」、「流派東方不敗最終奥義 石破天驚拳」。
 
愛機は[[シャイニングガンダム]]に似た「ヤマトガンダム」。当時使用していた必殺技は「灼熱サンシャインフィンガー」、「超級覇王雷撃弾」、「流派東方不敗奥義 超級覇王日輪弾」、「流派東方不敗最終奥義 石破天驚拳」。
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:ドモンとの出会いにデモが用意された。[[クーロンガンダム]]に搭乗する。今回も生身ユニットとしても登場し、ドモンと共に[[機械獣]]と戦う。『第2次G』の反省からか相手取るのは[[陸]]タイプのみ。[[技量]]初期値は『完結編』含めて全キャラ中最高の'''200'''というぶっちぎりの数値である。技量の低い機械獣相手ならば当たり前の様に[[クリティカル]]が発動する。
 
:ドモンとの出会いにデモが用意された。[[クーロンガンダム]]に搭乗する。今回も生身ユニットとしても登場し、ドモンと共に[[機械獣]]と戦う。『第2次G』の反省からか相手取るのは[[陸]]タイプのみ。[[技量]]初期値は『完結編』含めて全キャラ中最高の'''200'''というぶっちぎりの数値である。技量の低い機械獣相手ならば当たり前の様に[[クリティカル]]が発動する。
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦F完結編}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦F完結編}}
:『F』では本性をさらけ出したまま終わったので、敵として出現。イベントでの出番は多いが、本格的に交戦する機会はギアナ高地と地上編限定の[[ランタオ島]]でのシナリオのみ。高い[[格闘]]・技量値に[[2回行動]]と[[性格]]「超強気」から一見かなりの難敵だが、実際にはマスターガンダムの短[[射程]]や出現位置等の関係から、[[MAP兵器]]含む必殺技を繰り出させずに倒すのは難しく無い。地上編限定の[[隠し要素/F・F完結編|隠し要素]]で後者のシナリオにてドモンのレベルが東方不敗より上であり、倒さず戦えば仲間に出来る。ただし加入時期は最終盤。マスターガンダムの性能や東方不敗本人の強さは味方になっても折り紙つきだが、全くの未[[改造]]な上使えるシナリオが少ないのが非常に惜しい。
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:『F』では本性をさらけ出したまま終わったので、敵として出現。イベントでの出番は多いが、本格的に交戦する機会はギアナ高地と地上編限定の[[ランタオ島]]でのシナリオのみ。高い[[格闘 (能力)|格闘]]・技量値に[[2回行動]]と[[性格]]「超強気」から一見かなりの難敵だが、実際にはマスターガンダムの短[[射程]]や出現位置等の関係から、[[MAP兵器]]含む必殺技を繰り出させずに倒すのは難しく無い。地上編限定の[[隠し要素/F・F完結編|隠し要素]]で後者のシナリオにてドモンのレベルが東方不敗より上であり、倒さず戦えば仲間に出来る。ただし加入時期は最終盤。全くの未[[改造]]な上使えるシナリオが少ないのが非常に惜しまれるが、熱血・必中・ひらめきを完備しているので、資金が許す限り機体改造を施しておけば、ボス相手に大活躍してくれるだろう。
 
:デモムービーに関しては、仲間にする場合「究極石破天驚拳」が見られるが「東方不敗、暁に死す」と「石破ラブラブ天驚拳」は見られなくなる。また「東方不敗、暁に死す」は進め方によっては撃破しても見られないばかりか、'''普通に撤退してその後は消息不明'''となってしまう。この場合、ドモンは東方不敗の真意がついに解からないままという切ない幕切れとなる。
 
:デモムービーに関しては、仲間にする場合「究極石破天驚拳」が見られるが「東方不敗、暁に死す」と「石破ラブラブ天驚拳」は見られなくなる。また「東方不敗、暁に死す」は進め方によっては撃破しても見られないばかりか、'''普通に撤退してその後は消息不明'''となってしまう。この場合、ドモンは東方不敗の真意がついに解からないままという切ない幕切れとなる。
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:また、第1部のラスボスの一人として[[アインストレジセイア]]と共に登場する。精神コマンド無しで倒すのは非常に困難で、底力の効力が高まると[[飛影]]さえも撃墜してしまう事があるほど。
 
:また、第1部のラスボスの一人として[[アインストレジセイア]]と共に登場する。精神コマンド無しで倒すのは非常に困難で、底力の効力が高まると[[飛影]]さえも撃墜してしまう事があるほど。
 
:仲間にするフラグはそれほど難しくは無いが、ドモンで倒してはいけない。また迷彩[[ビルバイン]]を犠牲にするのも悩みどころでもある。
 
:仲間にするフラグはそれほど難しくは無いが、ドモンで倒してはいけない。また迷彩[[ビルバイン]]を犠牲にするのも悩みどころでもある。
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:初回プレイで予備知識がない場合 原作の内容を知っている時ほど失敗しやすいので要注意。
 
:高レベルの[[底力]]と[[頑固一徹]]を持つため打たれ強いがマスターガンダムの燃費の悪さが難点。SP消費の大きい[[鼓舞]]を活用するなら[[起死回生]]の習得も一考。[[技量]]が高く味方の[[てかげん]][[マップ兵器]]戦法は使いにくいが、[[誘爆]]を持つのでこちらのHP調整に利用できる。
 
:高レベルの[[底力]]と[[頑固一徹]]を持つため打たれ強いがマスターガンダムの燃費の悪さが難点。SP消費の大きい[[鼓舞]]を活用するなら[[起死回生]]の習得も一考。[[技量]]が高く味方の[[てかげん]][[マップ兵器]]戦法は使いにくいが、[[誘爆]]を持つのでこちらのHP調整に利用できる。
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:ストーリー開始前に原作同様死亡したが、[[デュミナス]]一派の策略により復活させられ、無理矢理[[デビルガンダム]]の生体ユニットとされてしまう。味方にするのにそこまで手間はかからないが、手順の中に[[真ゲッターロボ (ロボット)|真ゲッターロボ]]が含まれるという異例の展開。仲間になった場合は[[ゼロ (電童)|ゼロ]]と対決する。
 
:ストーリー開始前に原作同様死亡したが、[[デュミナス]]一派の策略により復活させられ、無理矢理[[デビルガンダム]]の生体ユニットとされてしまう。味方にするのにそこまで手間はかからないが、手順の中に[[真ゲッターロボ (ロボット)|真ゲッターロボ]]が含まれるという異例の展開。仲間になった場合は[[ゼロ (電童)|ゼロ]]と対決する。
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦J}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦J}}
:どうやっても仲間にできず死亡してしまうが、「さらば師匠!東方不敗、暁に死す!」の朝焼けのシーンがイベント一枚絵として用意されている。Gガン勢の影が薄い中、[[アークエンジェル]]のイーゲルシュテルンを生身で破壊して、さらに[[ナデシコ]]に飛び乗ったりする(しかも戦闘中のため、明らかにディストーションフィールドを張っていたはず)等、強烈なインパクトを残している。
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:どうやっても仲間にできず死亡してしまうが、「さらば師匠!東方不敗、暁に死す!」の朝焼けのシーンがイベント一枚絵として用意されている。Gガン勢の影が薄い中、[[アークエンジェル]]のイーゲルシュテルンを生身で破壊して、さらに[[ナデシコ]]に飛び乗ったりする(しかも戦闘中のため、明らかにディストーションフィールドを張っていたはず)等、強烈なインパクトを残している。この暴れっぷりから、当該シーンで流れるBGM(当時は名称不明だったが後にOGMDで採用された際に名称が「Close call」と判明)が『'''東方不敗がナデシコの上にいる時のテーマ'''』などと呼ばれていた。
    
=== VXT三部作 ===
 
=== VXT三部作 ===
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:本作から声が付いた。地上編のボスとして度々登場するが、どの面でも絶対に倒せない仕様になっている。なお敵パイロットとしての初登場時のみ、顔グラフィックが黒一色のシルエットになっており、名前も伏せられている(ボイスは通常通り)。
 
:本作から声が付いた。地上編のボスとして度々登場するが、どの面でも絶対に倒せない仕様になっている。なお敵パイロットとしての初登場時のみ、顔グラフィックが黒一色のシルエットになっており、名前も伏せられている(ボイスは通常通り)。
 
:最終的にはドモンと普通に和解して、[[デビルガンダム]]の後始末を任せると姿を消す。
 
:最終的にはドモンと普通に和解して、[[デビルガンダム]]の後始末を任せると姿を消す。
:本作においては、実は'''ダグ星系の[[異星人]]だった……'''という設定になっている。2017年3月10日配信の『生スパロボチャンネル』によるとこの設定は制作側としてもかなり紛糾したらしく、寺田Pは猛反対したとか<ref>シナリオライターは原作を見たうえで「あんな事するのは人間じゃない」としてこの設定にしたが、寺田Pは「なんで宇宙人になってるんですか、原作は宇宙人じゃない」と猛反対し、一ヶ月に渡って喧嘩したものの力及ばなかったとのこと。寺田Pは「言い訳できないし謝るしかない」と振り返り、後年『Gガンダム』のシナリオを書いた人([[スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE]]第680回にて今川監督だと明言された)が、「笑っていた」・「凄いこと考えるね」・「あれは面白かった」と言っていたことを人づての人づてに聞き、漸く憑き物が落ちたとのこと。2019年4月の『生スパロボチャンネル』ではトラウマとまで語っている。</ref>。
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:本作においては、実は'''ダグ星系の[[異星人]]だった……'''という設定になっている(ドモンには'''[[チベット]]周辺の出身'''とこれまた原作とは全く違う事を説明していた)。2017年3月10日配信の『生スパロボチャンネル』によるとこの設定は制作側としてもかなり紛糾したらしく、寺田Pは猛反対したとか<ref>シナリオライターは原作を見たうえで「あんな事するのは人間じゃない」としてこの設定にしたが、寺田Pは「なんで宇宙人になってるんですか、原作は宇宙人じゃない」と猛反対し、一ヶ月に渡って喧嘩したものの力及ばなかったとのこと。寺田Pは「言い訳できないし謝るしかない」と振り返り、後年『Gガンダム』のシナリオを書いた人([[スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE]]第680回にて今川監督だと明言された)が、「笑っていた」・「凄いこと考えるね」・「あれは面白かった」と言っていたことを人づての人づてに聞き、漸く憑き物が落ちたとのこと。2019年4月の『生スパロボチャンネル』ではトラウマとまで語っている。</ref>。
 
:;{{参戦作品 (人物)|新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク}}
 
:;{{参戦作品 (人物)|新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク}}
 
::フリーバトルに登場。『新』本編で戦闘シーンの無かった[[クーロンガンダム]]でも戦える。
 
::フリーバトルに登場。『新』本編で戦闘シーンの無かった[[クーロンガンダム]]でも戦える。
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== パイロットステータス ==
 
== パイロットステータス ==
 
=== [[能力|能力値]] ===
 
=== [[能力|能力値]] ===
[[格闘]]、[[技量]]に関してはどのシリーズにおいても作中トップクラスの高さを誇り、敵時はクリティカルを連発してくる強敵。仲間になった場合も高い格闘値と技量値で自軍の[[エース]]としての活躍が期待出来る。その他の能力も平均以上。
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[[格闘 (能力)|格闘]]、[[技量]]に関してはどのシリーズにおいても作中トップクラスの高さを誇り、敵時はクリティカルを連発してくる強敵。仲間になった場合も高い格闘値と技量値で自軍の[[エース]]としての活躍が期待出来る。その他の能力も平均以上。
    
=== [[精神コマンド]] ===
 
=== [[精神コマンド]] ===
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:;敵対時
 
:;敵対時
 
::'''[[底力]]L6、[[極]]、[[闘争心]]L3、[[プレッシャー]]L3、[[気力+ボーナス]]、[[気力限界突破]]L2、[[地形利用]]'''
 
::'''[[底力]]L6、[[極]]、[[闘争心]]L3、[[プレッシャー]]L3、[[気力+ボーナス]]、[[気力限界突破]]L2、[[地形利用]]'''
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::作中初登場の第14話で敵対時でもこれらの技能が勢揃い。意外にも精神耐性がないが、この時点で脱力を連発できる手段はないため、乗機のマスターガンダムの強さと相まって紛れもなく序盤屈指の強敵となる。
 
:;味方時
 
:;味方時
 
::'''[[底力]]L6、[[極]]、[[闘争心]]L3、[[プレッシャー]]L3、[[ヒット&アウェイ]]、[[地形利用]]'''
 
::'''[[底力]]L6、[[極]]、[[闘争心]]L3、[[プレッシャー]]L3、[[ヒット&アウェイ]]、[[地形利用]]'''
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::第15話のスポット参戦時も同様。条件加入ながら自軍参入キャラでは初のプレッシャー所持者となった。
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::闘争心以外の気力関連の技能が無くなった代わりに、ヒット&アウェイが追加。器用に立ち回れる他、技量を鍛えれば恐ろしい程のクリティカル発生率を誇り、プレッシャーによるサポートも可能。
    
=== [[エースボーナス]] ===
 
=== [[エースボーナス]] ===
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;「およそ地形には6つの害あり。今奴はその1つ、天羅に向かいつつあり。<br /> そこは草木が密生し、思うがままの行動不可能なり。しかるに、近付くことなかれ。<br /> だがドモンはただ追いかけるのみ。そして、アリ地獄にはまったがごとく奴は我々の思うがままにやってくる。<br /> そう、罠の張られたあの場所へ。これこそ東方不敗は八卦の陣! 一度はまれば抜けられぬ! 覚悟しろ!」
 
;「およそ地形には6つの害あり。今奴はその1つ、天羅に向かいつつあり。<br /> そこは草木が密生し、思うがままの行動不可能なり。しかるに、近付くことなかれ。<br /> だがドモンはただ追いかけるのみ。そして、アリ地獄にはまったがごとく奴は我々の思うがままにやってくる。<br /> そう、罠の張られたあの場所へ。これこそ東方不敗は八卦の陣! 一度はまれば抜けられぬ! 覚悟しろ!」
 
:自分を追ってくるドモンを逆に罠にはめ、抹殺しようとする際の台詞。「東方不敗は八卦の陣!」の所での「八卦盤の中央からニュッと顔を出してキメポーズ」が可笑しすぎる点が突っ込まれることも多いが、三国志演義等で知られる「八門金鎖の陣」を元にしたトラップやその前の「戦いとは詭道なり」で始まる台詞等、またその後ドモンが山頂に向かった際に「生兵法は怪我の元だぞ」と嘲笑するという、三国志演義内での曹仁・李典連合の戦いを思わせるシーンなど、古代中国物のファンならば思わずニヤリとするシーンが続く、名場面である。
 
:自分を追ってくるドモンを逆に罠にはめ、抹殺しようとする際の台詞。「東方不敗は八卦の陣!」の所での「八卦盤の中央からニュッと顔を出してキメポーズ」が可笑しすぎる点が突っ込まれることも多いが、三国志演義等で知られる「八門金鎖の陣」を元にしたトラップやその前の「戦いとは詭道なり」で始まる台詞等、またその後ドモンが山頂に向かった際に「生兵法は怪我の元だぞ」と嘲笑するという、三国志演義内での曹仁・李典連合の戦いを思わせるシーンなど、古代中国物のファンならば思わずニヤリとするシーンが続く、名場面である。
;「まさか無事でここから出られるとでも思っていたか? この馬鹿弟子が!」<br />ドモン「そんなガンダムでまだ動けるなんて!」<br />「当たり前だ! ワシの名を知らぬか? 未だ負けを知らぬは、東方不敗よぉ!!」
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;「まさか無事でここから出られるとでも思っていたか? この馬鹿弟子が!」<br />ドモン「そんなガンダムでまだ動けるなんて!」<br />「当たり前だ! ワシの名を忘れたか!? ''未だ負けを知らぬは、東方不敗よぉ!!''」<br />「そうだ…この名に懸けても、貴様だけは許さぁぁぁん!!」
 
:[[ギアナ高地]]にて、[[明鏡止水]]を会得したドモンに完膚なきまでに叩きのめされ、それでもなおドモンに食らいつかんとする。
 
:[[ギアナ高地]]にて、[[明鏡止水]]を会得したドモンに完膚なきまでに叩きのめされ、それでもなおドモンに食らいつかんとする。
 
;「うるさぁい! 貴様などにわかってたまるかぁ! ワシが何のために闘うかだと? そんな事を貴様に話して何になる!」<br />「ふっふっふっふっ…ワシも哀れよなぁ…まさか自分の育てた弟子に、こうまで逆らわれるとは思ってもみなんだ…」<br />「そうだ…貴様さえ…貴様さえ! あの新宿に現れなんだらどれほど良かったか…」<br />「貴様さえガンダムファイターにならなければ、どれほど良かったか、わからんかぁっ!」<br />「この馬鹿者! 馬鹿者! 馬鹿者! 馬鹿者ォォッ!!」<br />「もう少しで…もう少しでデビルガンダムでこの地球を! この地球をぉぉッ!!」
 
;「うるさぁい! 貴様などにわかってたまるかぁ! ワシが何のために闘うかだと? そんな事を貴様に話して何になる!」<br />「ふっふっふっふっ…ワシも哀れよなぁ…まさか自分の育てた弟子に、こうまで逆らわれるとは思ってもみなんだ…」<br />「そうだ…貴様さえ…貴様さえ! あの新宿に現れなんだらどれほど良かったか…」<br />「貴様さえガンダムファイターにならなければ、どれほど良かったか、わからんかぁっ!」<br />「この馬鹿者! 馬鹿者! 馬鹿者! 馬鹿者ォォッ!!」<br />「もう少しで…もう少しでデビルガンダムでこの地球を! この地球をぉぉッ!!」
369行目: 374行目:  
;「だが心してかかれよ。このワシはシード選手として先にあそこで待っておる」<br />「そして、キサマ等全員を叩きのめし、東方不敗ではなく真の王者、''東西南北中央不敗・スーパーアジア''となってくれるわぁっ!」
 
;「だが心してかかれよ。このワシはシード選手として先にあそこで待っておる」<br />「そして、キサマ等全員を叩きのめし、東方不敗ではなく真の王者、''東西南北中央不敗・スーパーアジア''となってくれるわぁっ!」
 
:第13回大会におけるマスターの優勝宣言。この後、ドモンたちがわざわざ顔アップで「東」「西」「南」「北」「中央不敗だとっ!?」と繰り返してくれる。本当にやりかねないのがまた……。というか、アジアの方を残すんですか……<ref>ドラマCDではあろうことか、[[ストーカー|中の人が同じ人]]からツッコまれてしまった。</ref>。一応、「スーパー」を「超越」の意味で捉えれば、アジアを超えて全方位を制した王者という意味なのだろうと推測はできる。
 
:第13回大会におけるマスターの優勝宣言。この後、ドモンたちがわざわざ顔アップで「東」「西」「南」「北」「中央不敗だとっ!?」と繰り返してくれる。本当にやりかねないのがまた……。というか、アジアの方を残すんですか……<ref>ドラマCDではあろうことか、[[ストーカー|中の人が同じ人]]からツッコまれてしまった。</ref>。一応、「スーパー」を「超越」の意味で捉えれば、アジアを超えて全方位を制した王者という意味なのだろうと推測はできる。
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;「なんという事を! ガンダムファイトは互いの技量のせめぎ合い! そこにこんな小細工を持ち込むとは!!」
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:第34話、ウォンがドモンを始末するためにアレンビーとのタッグマッチを仕立て上げ、超重力フィールドの罠を仕込んだ事でウォンを責める。彼自身も武道家である以上、このような卑劣な行いは流石に許せなかったようだ。
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;「よく見ろ。これが、武道家の魂だ」
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:同話、ドモンとアレンビーが超重力フィールドを打ち破り逆転勝利を納めた事で。心なしか東方不敗自身も嬉しそうである。
 
;(証拠を残すわけにはいかんのでな…)
 
;(証拠を残すわけにはいかんのでな…)
 
:第35話より、ネオホンコンの街中に出現した[[デビルガンダムヘッド]]を撃破して。この時は相手をマスタークロスで縛り上げ、それを弾くと同時にバラバラにするという[[オルフェス|どこかの仕事人]]のような技を見せていた。
 
:第35話より、ネオホンコンの街中に出現した[[デビルガンダムヘッド]]を撃破して。この時は相手をマスタークロスで縛り上げ、それを弾くと同時にバラバラにするという[[オルフェス|どこかの仕事人]]のような技を見せていた。
 
;「シュバルツの正体が奴に間違いなければ、今のドモンに勝ち目はない…」
 
;「シュバルツの正体が奴に間違いなければ、今のドモンに勝ち目はない…」
:ウォンから次の対戦相手がシュバルツと伝えられて。ギアナ高地でシュバルツの素顔とその卓越した技量から判断してと推察されるが、台詞の言い回しから「シュバルツの正体がDG細胞で作られたキョウジのコピーという事実を知れば、ドモンは動揺して勝てない」となれば、そんな未熟なドモンに石破天驚拳を伝授する理由付けにはならない。もし「シュバルツの正体が、かつての自分が勝てなかった『ガンダムファイターのウォルフ・ハインリッヒ』がDG細胞で復活した存在」とならば、石破天驚拳を伝授する理由にはなる。劇中でシュバルツの前身たる存在は明らかになってはいないが、「ゲルマン忍術の凄腕ファイター」他に思い当たる人物はハインリッヒだけで、その事実を知るのはマスターだけである。
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:ウォンから次の対戦相手がシュバルツと伝えられて。ギアナ高地でシュバルツの素顔とその卓越した技量から判断してと推察されるが、台詞の言い回しから「シュバルツの正体がDG細胞で作られたキョウジのコピーという事実を知れば、ドモンは動揺して勝てない」という意図を含んだ台詞。なお、シュバルツの正体がガンダムファイト7thで登場し、彼を負かしたウォルフ・ハインリッヒであることを悟ったからという憶測もあるが、この時点では同作は存在すらしていない(そもそも同作は本作終了後に急遽用意されたもの)ため、この説は成り立たない。「ドモンが未熟なままなら石破天驚拳を伝授する理由付けにはならない」という点も、そもそもこの時点での東方不敗の目的は「ドモンを理想的なデビルガンダムのコアとして育て上げること」であるため特に矛盾もない。
 
;「馬鹿者っ! 武闘家たる者、一時たりとも拳から気を抜くものでは無いわぁ! でなければ、この石破天驚拳、習得するなど、夢のまた夢ぇっ!」
 
;「馬鹿者っ! 武闘家たる者、一時たりとも拳から気を抜くものでは無いわぁ! でなければ、この石破天驚拳、習得するなど、夢のまた夢ぇっ!」
 
:ドモンの修行時代、狼に襲われたドモンを助けるために石破天驚拳を放った後の台詞。…それにしてもドモンを救うためとはいえ、狼相手に最終奥義を放つとは少々やり過ぎではなかろうか。
 
:ドモンの修行時代、狼に襲われたドモンを助けるために石破天驚拳を放った後の台詞。…それにしてもドモンを救うためとはいえ、狼相手に最終奥義を放つとは少々やり過ぎではなかろうか。
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:デビルガンダムの破壊を食い止めるために情に訴えるという姑息な物言いに聞こえるが、東方不敗の真意を踏まえると、自分自身が加担した陰謀に意図せずして巻き込んでしまった愛弟子に、肉親殺しという重い罪を背負わせたくないという彼の思いが垣間見える一言ともとれる。
 
:デビルガンダムの破壊を食い止めるために情に訴えるという姑息な物言いに聞こえるが、東方不敗の真意を踏まえると、自分自身が加担した陰謀に意図せずして巻き込んでしまった愛弟子に、肉親殺しという重い罪を背負わせたくないという彼の思いが垣間見える一言ともとれる。
 
;「ドモンよ…デビルガンダムがもともとは地球再生のために造られたという事はシュバルツから聞いたであろう。<br />だが、地球に落下したショックで異変が生じ、地球再生のための三大理論を飛躍させ、ある答えを導き出した。それこそが人類抹殺よ…」<br />ドモン「あ、あんた…!?」<br />「分からぬか? 地球を汚す人類そのものがいなければ、自然は自ずと蘇る。<br />そして最強の力を持ったデビルガンダムさえいればもう誰も地球へ降りられなくなる…。<br />ふははは…はははははは…そうだ…それがいい…! それが一番だ!<br />''そのためならば人類など滅びてしまえぇっ!''うぁっはっはっはっは…!」<br />ドモン「し…師匠…」
 
;「ドモンよ…デビルガンダムがもともとは地球再生のために造られたという事はシュバルツから聞いたであろう。<br />だが、地球に落下したショックで異変が生じ、地球再生のための三大理論を飛躍させ、ある答えを導き出した。それこそが人類抹殺よ…」<br />ドモン「あ、あんた…!?」<br />「分からぬか? 地球を汚す人類そのものがいなければ、自然は自ずと蘇る。<br />そして最強の力を持ったデビルガンダムさえいればもう誰も地球へ降りられなくなる…。<br />ふははは…はははははは…そうだ…それがいい…! それが一番だ!<br />''そのためならば人類など滅びてしまえぇっ!''うぁっはっはっはっは…!」<br />ドモン「し…師匠…」
:ドモンとウォンにデビルガンダムの真意「人類抹殺」を憂いしく語り、自身の心中を絶望と共に吐露する。小説版の東方不敗の設定がここにある。後半部の狂ったような笑いの中にも彼の哀しみが感じられる。ドモンはあまりの事に言葉を失い、ウォンはその様子を「狂っている」と評した。IMPACTではシュバルツも[[飛影]]に助けられてこの場に居合わせたが、彼ですら東方不敗の真の目的には唖然としていた。Jではあの[[ムルタ・アズラエル]]でさえ「イカれている」と称している。
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:ドモンとウォンにデビルガンダムの真意「人類抹殺」を憂いしく語り、自身の心中を絶望と共に吐露する。小説版の東方不敗の設定がここにある。後半部の狂ったような笑いの中にも彼の哀しみが感じられる。ドモンはあまりの事に言葉を失い、ウォンはその様子を「狂っている」と評した。IMPACTではシュバルツも[[飛影]]に助けられてこの場に居合わせたが、彼ですら東方不敗の真の目的には唖然としていた。Jではあの[[ムルタ・アズラエル]]でさえ「'''イカれている'''」と称している。
 
;「そうだ…償いだ…犯した罪は償わねばならぬ…この手でな。<br />そう、宇宙に浮かぶ大地、森、山、そして湖。すべてが偽者の世界の中で生きていることも気付かぬ愚か者共から!この地球を取り戻す!」<br />ドモン「だからと言って、人間を抹殺していいはずがない!」<br />「まだ分からんのか! なにがガンダムファイトだ! なにが理想的な戦争よ!」<br />「我が身を痛めぬ勝利が何をもたらす?所詮はただのゲームぞ!」<br />ドモン「だが、無闇に人が死ぬよりは遥かにいいッ!」<br />「だから、お前はアホなのだぁぁぁッ!!」
 
;「そうだ…償いだ…犯した罪は償わねばならぬ…この手でな。<br />そう、宇宙に浮かぶ大地、森、山、そして湖。すべてが偽者の世界の中で生きていることも気付かぬ愚か者共から!この地球を取り戻す!」<br />ドモン「だからと言って、人間を抹殺していいはずがない!」<br />「まだ分からんのか! なにがガンダムファイトだ! なにが理想的な戦争よ!」<br />「我が身を痛めぬ勝利が何をもたらす?所詮はただのゲームぞ!」<br />ドモン「だが、無闇に人が死ぬよりは遥かにいいッ!」<br />「だから、お前はアホなのだぁぁぁッ!!」
 
:心中を吐露した東方不敗は、地球再生・人類抹殺を改めて決意し、再びドモンと激しく拳を交える。人間唯一論の弟子と、自然博愛原理主義者の師匠、互いの主張はどこまでもすれ違う…。
 
:心中を吐露した東方不敗は、地球再生・人類抹殺を改めて決意し、再びドモンと激しく拳を交える。人間唯一論の弟子と、自然博愛原理主義者の師匠、互いの主張はどこまでもすれ違う…。
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;「そこまでか!? 貴様の力など、そこまでのものに過ぎんのか!? それでもキング・オブ・ハートか!」<br />「足を踏ん張り、腰を入れんか!! そんな事では悪党のワシ一人倒せんぞ!この馬鹿弟子が!!」<br />「何をしておる!? 自ら膝を付くなど、勝負を捨てた者のする事ぞ!立て! 立ってみせい!!」
 
;「そこまでか!? 貴様の力など、そこまでのものに過ぎんのか!? それでもキング・オブ・ハートか!」<br />「足を踏ん張り、腰を入れんか!! そんな事では悪党のワシ一人倒せんぞ!この馬鹿弟子が!!」<br />「何をしておる!? 自ら膝を付くなど、勝負を捨てた者のする事ぞ!立て! 立ってみせい!!」
 
:ドモンとの最終決戦にて、石破天驚拳の撃ち合いになり、押し込まれたドモンに対し悪態に見せかけた叱咤激励を入れて。自らを「悪党」と断じているところから、己の誤りを認め、ドモンに対し言外に師である自分を超え、討ち果たして見せろと告げている。東方不敗の、弟子への不器用な愛が滲み出る一幕である。
 
:ドモンとの最終決戦にて、石破天驚拳の撃ち合いになり、押し込まれたドモンに対し悪態に見せかけた叱咤激励を入れて。自らを「悪党」と断じているところから、己の誤りを認め、ドモンに対し言外に師である自分を超え、討ち果たして見せろと告げている。東方不敗の、弟子への不器用な愛が滲み出る一幕である。
;「よぉし…! 今こそお前は、本物のキング・オブ・ハート…!」
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;「よぉし…! ''今こそお前は、本物のキング・オブ・ハート…!''」
 
:[[ゴッドガンダム]]のフィニッシュホールド「石破天驚ゴッドフィンガー」を受けながら、右手にシャッフルの紋章を浮かべて。ドモンを教え導き、また壁として立ちはだかる師としての役目を果たし、自らを超えたドモンの成長に立ち会えて感無量だったのであろう。その表情は満ち足りた穏やかな笑顔であった。その直後、マスターガンダムは爆発。崩れ落ちるように倒れ、弟子の慟哭が響く中、閃光の中へと消えていった…。
 
:[[ゴッドガンダム]]のフィニッシュホールド「石破天驚ゴッドフィンガー」を受けながら、右手にシャッフルの紋章を浮かべて。ドモンを教え導き、また壁として立ちはだかる師としての役目を果たし、自らを超えたドモンの成長に立ち会えて感無量だったのであろう。その表情は満ち足りた穏やかな笑顔であった。その直後、マスターガンダムは爆発。崩れ落ちるように倒れ、弟子の慟哭が響く中、閃光の中へと消えていった…。
 
;「何がシャッフル同盟よっ! 何がキング・オブ・ハートよっ!! ぬぉぉぁあああ……!!」
 
;「何がシャッフル同盟よっ! 何がキング・オブ・ハートよっ!! ぬぉぉぁあああ……!!」
 
:『平和的な戦争』という名目の[[ガンダムファイト]]が正しい戦いかどうかを確かめるために第12回[[ガンダムファイト]]に出場。優勝を果たし高みに立ってい時、自分の後ろに広がる廃墟を見て[[ガンダムファイト]]の弊害を身をもって思い知り、そしてその一端を自分自身の手で引き起こしてしまったという拭い去れない事実に絶望と共に慟哭する。そのやり場のない後悔の念と憤りが彼を暴走させてしまう。
 
:『平和的な戦争』という名目の[[ガンダムファイト]]が正しい戦いかどうかを確かめるために第12回[[ガンダムファイト]]に出場。優勝を果たし高みに立ってい時、自分の後ろに広がる廃墟を見て[[ガンダムファイト]]の弊害を身をもって思い知り、そしてその一端を自分自身の手で引き起こしてしまったという拭い去れない事実に絶望と共に慟哭する。そのやり場のない後悔の念と憤りが彼を暴走させてしまう。
   
;「なぁ、ドモンよ…お前には教えられたよ…<br />人類もまた自然の一部…それを抹殺するなど自然を破壊するも同じ…<br />ワシはまた、同じ過ちを繰り返すところであった…」<br />ドモン「師匠…」<br />「ワシをまた、師匠と呼んでくれるのか…」<br />ドモン「俺は今の今になって、初めて師匠の悲しみを知った。<br />なのに俺は、あんたと張り合うことだけを考えていた…。話を聞こうともしなかった! <br />なのにあんたは最後まで、俺の事を…っ!」<br />「何を言う…しょせんワシは大罪人よ…<br />だがな…見てくれ。ワシの体は一片たりともデビルガンダム細胞には侵されておらん…」<br />ドモン「分かっていた…! 分かっていたのに…!」
 
;「なぁ、ドモンよ…お前には教えられたよ…<br />人類もまた自然の一部…それを抹殺するなど自然を破壊するも同じ…<br />ワシはまた、同じ過ちを繰り返すところであった…」<br />ドモン「師匠…」<br />「ワシをまた、師匠と呼んでくれるのか…」<br />ドモン「俺は今の今になって、初めて師匠の悲しみを知った。<br />なのに俺は、あんたと張り合うことだけを考えていた…。話を聞こうともしなかった! <br />なのにあんたは最後まで、俺の事を…っ!」<br />「何を言う…しょせんワシは大罪人よ…<br />だがな…見てくれ。ワシの体は一片たりともデビルガンダム細胞には侵されておらん…」<br />ドモン「分かっていた…! 分かっていたのに…!」
 
:師匠と弟子の壮絶な戦いが決し、朝日の昇るランタオ島の浜辺でのやり取り。武闘家故に想いを拳に乗せてでしか語り合えなかったが、最後にお互いを理解し、分かり合えた師匠と弟子の姿が、そこにはあった。
 
:師匠と弟子の壮絶な戦いが決し、朝日の昇るランタオ島の浜辺でのやり取り。武闘家故に想いを拳に乗せてでしか語り合えなかったが、最後にお互いを理解し、分かり合えた師匠と弟子の姿が、そこにはあった。
 
;「あぁ…ドモン…お前と新宿で出会わなければ…お前がガンダムファイターになどならなければ…」<br />「こんな…こんなことにはならなんだのに…」
 
;「あぁ…ドモン…お前と新宿で出会わなければ…お前がガンダムファイターになどならなければ…」<br />「こんな…こんなことにはならなんだのに…」
 
:自身を超えた弟子に抱えられ、彼は涙を流しながら、ギアナ高地での激闘の際に漏らした恨み言を再び繰り返しながら、後悔の念を吐露する…。本当は戦いたくなどなかった。戦いたくなかったのに、天の悪戯か、弟子であるドモンにまで忌まわしいガンダムファイトの魔の手が及び、不本意ながらも巻き込んでしまった。こんな馬鹿げた覇権争いに弟子だけは関わってもらいたくなかった。なのに神よ、あんまりではないかと言わんばかりに残酷な運命の非道さを東方不敗は呪うしかなかった…。
 
:自身を超えた弟子に抱えられ、彼は涙を流しながら、ギアナ高地での激闘の際に漏らした恨み言を再び繰り返しながら、後悔の念を吐露する…。本当は戦いたくなどなかった。戦いたくなかったのに、天の悪戯か、弟子であるドモンにまで忌まわしいガンダムファイトの魔の手が及び、不本意ながらも巻き込んでしまった。こんな馬鹿げた覇権争いに弟子だけは関わってもらいたくなかった。なのに神よ、あんまりではないかと言わんばかりに残酷な運命の非道さを東方不敗は呪うしかなかった…。
;「見よ! 東方は赤く燃えているぅあぁぁぁ……」
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;東方不敗「美しいな…」<br />ドモン「はい…とても美しゅうございます…!」<br />東方不敗「ならば…!」<br />二人「''流派!東方不敗は!''」<br />ドモン「''王者の風よ!''」<br />東方不敗「''全新!''」<br />ドモン「''系裂!''」<br />二人「''天破侠乱!''」
:東方不敗、暁に死す。天下の英傑は、自身を越えた戦士となった弟子に後を託して、彼の腕の中で静かに天に召されていった。<br />実はこのシーン、今川監督の当初の構想では「天破侠乱」の部分に入る前に師匠がこと切れ、残りの部分をドモンが独りで叫んだ直後に師匠の死に気づいて慟哭するという流れだったのだが、あえて未練が如く、最後まで叫ばせた、という逸話がある。(監督曰く、『師匠が絵コンテから『わしはまだ死なんぞぉ!』と叫んでいた』、とのこと)ときた洸一の漫画版ではこの構想どおり、ドモンが「見よ!東方は!」の部分で東方不敗は事切れ、最後の「赤く燃えている!」はドモン一人の絶叫となった。
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;二人「''見よ! 東方は赤く燃えているぅぅぅ!!''」<br />東方不敗「あぁぁぁ……」
 
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:共に朝日を眺めながら、最期の合いの言葉を叫ぶ。そして…東方不敗、暁に死す。天下の英傑は、自身を越えた戦士となった弟子に後を託して、彼の腕の中で静かに天に召されていった。
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:今川監督は、このシーンでドモンが「東方は赤く」まで言ったところで東方不敗がこと切れ、残りの部分をドモンが独りで叫ぶという流れの方が綺麗としているが、東方不敗なら最後まで言い切ってしまうだろうということでこのような形となった<ref>大日本絵画『ガンダムウォーズIV ファイティングG』191頁。</ref>。ときた洸一の漫画版ではこの言葉どおり、ドモンが「見よ!東方は!」の部分で東方不敗は事切れ、最後の「赤く燃えている!」はドモン一人の絶叫となった。
 
;「馬鹿者ォッ!ドモンよ、それが貴様の実力か!?」<br />「それでよく流派・東方不敗を背負って行くなどと言ったものよ。」<br />「そうだ。こんなことでこの地球を失うわけには行かんのだ!それとも、ワシらの死を無駄にするのか!?うん?」<br />
 
;「馬鹿者ォッ!ドモンよ、それが貴様の実力か!?」<br />「それでよく流派・東方不敗を背負って行くなどと言ったものよ。」<br />「そうだ。こんなことでこの地球を失うわけには行かんのだ!それとも、ワシらの死を無駄にするのか!?うん?」<br />
 
:48話より。ウルベが操るグランドマスターガンダムの強さに打つ手をなくし、希望を失いかけたドモンの前に、キョウジ、シュバルツ、ドモンの母・ミキノと共に幻影となって現れ激励する。
 
:48話より。ウルベが操るグランドマスターガンダムの強さに打つ手をなくし、希望を失いかけたドモンの前に、キョウジ、シュバルツ、ドモンの母・ミキノと共に幻影となって現れ激励する。
 
;「俺のこの手が唸りをあげる、炎と燃えて全てを砕く! 灼熱! サンシャインフィンガー!!」
 
;「俺のこの手が唸りをあげる、炎と燃えて全てを砕く! 灼熱! サンシャインフィンガー!!」
 
:シュウジ・クロス時、灼熱サンシャインフィンガーを放つ際。
 
:シュウジ・クロス時、灼熱サンシャインフィンガーを放つ際。
   
;「ふ…おもしろい…かつての仲間であるわしを…倒そうというのか…」<br />「この…バカめらが!!」<br />「そろいもそろって」<br />「片腹痛いわっ!!」
 
;「ふ…おもしろい…かつての仲間であるわしを…倒そうというのか…」<br />「この…バカめらが!!」<br />「そろいもそろって」<br />「片腹痛いわっ!!」
 
:「超級!」新宿編17話ラスト。TV版本編のように正体を明かした東方不敗の前に、かつての仲間であるシャッフル同盟が舞い降りる。彼らからの誅滅宣言を受けての返し。3行目は丸々見開き1ページに筆文字で描写され、ただならぬ迫力をかもし出している。
 
:「超級!」新宿編17話ラスト。TV版本編のように正体を明かした東方不敗の前に、かつての仲間であるシャッフル同盟が舞い降りる。彼らからの誅滅宣言を受けての返し。3行目は丸々見開き1ページに筆文字で描写され、ただならぬ迫力をかもし出している。
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:[[F完結編]]の「悪魔と呼ばれたガンダム」で東方不敗の加入条件を満たした時の会話の一部。
 
:[[F完結編]]の「悪魔と呼ばれたガンダム」で東方不敗の加入条件を満たした時の会話の一部。
 
:本編と以降のスパロボシリーズで瀕死になって初めて分かり合う二人が決着がつく前に分かり合えた。東方不敗は自分を超え、自分の嘆きを理解してくれた愛弟子に感動したであろう。
 
:本編と以降のスパロボシリーズで瀕死になって初めて分かり合う二人が決着がつく前に分かり合えた。東方不敗は自分を超え、自分の嘆きを理解してくれた愛弟子に感動したであろう。
;「おお! ワシに一撃で倒されたあの馬鹿者か。上には上がいることを教えたつもりだったが、歪んだ心を持つに至ったようだな」
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;「おお! ワシに一撃で倒されたあの馬鹿者か。上には上がいることを教えたつもりだったが、歪んだ心を持つに至ったようだな」
:[[F完結編]]の最終話にて[[ウルベ・イシカワ|ウルベ]]と対峙した際、彼の正体を見抜き、この一言で一蹴する。
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:『F完結編』「始まりと終わりが集う場所」または「ファイナル・オペレーション」より。[[ウルベ・イシカワ|ウルベ]]と対峙した際、彼の正体を見抜き、この一言で一蹴する。
    
===COMPACTシリーズ===
 
===COMPACTシリーズ===
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**東方不敗マスター・アジアが死去した後、『アニメージュ』では巻頭に[[トッド・ギネス #余談|追悼特集が企画される]]ほど読者から人気があった事がわかる。
 
**東方不敗マスター・アジアが死去した後、『アニメージュ』では巻頭に[[トッド・ギネス #余談|追悼特集が企画される]]ほど読者から人気があった事がわかる。
 
*あまりアニメーションが無いウィンキースパロボシリーズでは、戦闘画面において全ユニット中最もよく動いている。
 
*あまりアニメーションが無いウィンキースパロボシリーズでは、戦闘画面において全ユニット中最もよく動いている。
*人類粛清、地球に取り残された人々の立場の差を考えず一方的に邪魔者と断じている<ref>本作では力関係は完全にコロニー>地球なので、地球に取り残された人々の立場は、宇宙世紀作品のアースノイドの下流階級出身者以上に弱いと言える。また東方不敗同様、破壊をもたらすガンダムファイトを快く思わない人々も多く存在している。</ref>など、立ち位置をシャアと同じくする東方不敗であるが、シャアの目的には「地球環境の保全」の他に「人類を残らず強制的に宇宙にあげさせ全人類の革新をもたらす」というもう1つの側面があることか、「独善的ながらも人類を見限らずに彼なりに導こうとする意志があった」といえるのに対し、彼の場合は「人類そのものを完全に見限り完全な抹殺を目的としている」というところが決定的に違う点である。<ref>逆に、シャアは人類粛清の手段に[[アクシズ]]落としという甚大な物理的破壊を生じさせる手段を用いているため、'''「荒廃した地球環境の保全という目的に矛盾している」'''という点が東方不敗と大きく異なる。(この点は『R』の没シナリオにおける東方不敗のセリフでも言及されている)</ref>
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*人類粛清、地球に取り残された人々の立場の差を考えず一方的に邪魔者と断じている<ref>本作では力関係は完全にコロニー>地球なので、地球に取り残された人々の立場は、宇宙世紀作品のアースノイドの下流階級出身者以上に弱いと言える。また東方不敗同様、破壊をもたらすガンダムファイトを快く思わない人々も多く存在している。</ref>など、立ち位置をシャアと同じくする東方不敗であるが、シャアの目的には「地球環境の保全」の他に「人類を残らず強制的に宇宙にあげさせ全人類の革新をもたらす」というもう1つの側面があることから、「独善的ながらも人類を見限らずに彼なりに導こうとする意志があった」といえるのに対し、彼の場合は「人類そのものを完全に見限り完全な抹殺を目的としている」というところが決定的に違う点である。<ref>逆に、シャアは人類粛清の手段に[[アクシズ]]落としという甚大な物理的破壊を生じさせる手段を用いているため、'''「荒廃した地球環境の保全という目的に矛盾している」'''という点が東方不敗と大きく異なる。(この点は『R』の没シナリオにおける東方不敗のセリフでも言及されている)</ref>
 
**その一方で、あくまで地球環境を守ることを第一目的としているためか「地球上から人類がいなくなればそれでいい」と考えている節<ref>「人類を地球上から一掃すればデビルガンダムの力で誰も地球に近寄れなくなる」という旨の発言をしている。</ref>もあり、コロニー居住者たちの殲滅まで考えていたかどうかは不明。
 
**その一方で、あくまで地球環境を守ることを第一目的としているためか「地球上から人類がいなくなればそれでいい」と考えている節<ref>「人類を地球上から一掃すればデビルガンダムの力で誰も地球に近寄れなくなる」という旨の発言をしている。</ref>もあり、コロニー居住者たちの殲滅まで考えていたかどうかは不明。
**いずれにせよ、仮に暴走したデビルガンダムが地球人類抹殺に成功したとしても、その時点で暴走を止めて本来の目的である地球浄化の役割に立ち返る保証は一切ない。「'''人類を滅ぼしてもなお暴走が止まず、地球上のあらゆる自然物にDG細胞を植え付けようとする可能性も十分にありうる'''」という点では、東方不敗の考えは非常に危うい可能性の上に成り立っていると言える(事実、ネオジャパンコロニーに寄生したデビルガンダムが人類抹殺を完遂していない時点で地球を取り込もうと暴走している)。この点については批判的に見る向きもないわけではないが、強く地球を思うあまりに盲目的になっていたがゆえとも言える。
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**いずれにせよ、仮に暴走したデビルガンダムが地球人類抹殺に成功したとしても、その時点で暴走を止めて本来の目的である地球浄化の役割に立ち返る保証は一切ない。「'''人類を滅ぼしてもなお暴走が止まず、地球上のあらゆる自然物にDG細胞を植え付けようとする可能性も十分にありうる'''」という点では、東方不敗の考えは非常に危うい可能性の上に成り立っていると言える(事実、ネオジャパンコロニーに寄生したデビルガンダムが人類抹殺を完遂していない時点で地球を取り込もうと暴走している)。この点について批判的にみられることもあるが、限られた余命の中、強く地球を思うあまりに盲目的になっていたがゆえとも言える。
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*『新約[[SDガンダム外伝]] 創世超竜譚』では暗黒卿マスターガンダムの人間態として登場している他、その遠い未来が舞台の『SDガンダム聖伝』では'''国王オブハート'''(オブハートが名前)のモデルとなっている。外見がそっくりだが、子孫なのかどうかは不明。後者では娘(王女にして領主)が[[マリア・ピァ・アーモニア|マリア]]、孫娘(姫)が[[ティファ・アディール|ティファ]]という配役。
    
==商品情報==
 
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