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:[[HP回復]]・[[EN回復]]効果を持つパーツが初登場。
 
:[[HP回復]]・[[EN回復]]効果を持つパーツが初登場。
 
:「HP・装甲」上昇系のパーツに運動性や移動力が低下するマイナス効果が付けられた<ref>しかも、実際は[[バグ (ゲーム)|バグ]]により'''装甲も低下する'''。</ref>。
 
:「HP・装甲」上昇系のパーツに運動性や移動力が低下するマイナス効果が付けられた<ref>しかも、実際は[[バグ (ゲーム)|バグ]]により'''装甲も低下する'''。</ref>。
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== 演出面 ==
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リアル頭身の機体グラフィックは戦闘シーンをさらに派手にしたかったため取り入れられたもので、進化を求めるユーザーに対する答えとしてリアル頭身で原作に近づけるという手法を取ることになった<ref name="b26">バンダイ『B-CLUB』Vol.132、26頁。</ref>。リアル頭身は『[[スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL|LOE]]』が先に採用しているが、版権作品としては本作が初採用となる。また、当時の版権事情では快挙とも言える事例であったらしい<ref>メディアワークス『[[電撃スパロボ!]] Vol.1』101頁。</ref>。だが、機体グラフィックの良さもあり戦闘シーンの迫力は増した一方で、[[スーパーデフォルメ|SD]]のゴマカシ<ref>機体同士や背景とのサイズ差など。</ref>が通用しなくなったため、違和感が目立つものも生まれてしまっている。スタッフも嘘がつけないことを苦労した点として挙げている<ref name="df">双葉社『新スーパーロボット大戦 DEEP FILE』152頁。</ref>。
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グラフィックについてはアングルも工夫され、それまでの横向きにとらわれずアオリや正面などが制作された<ref name="df" />。
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SRWで初めて「ガンダム系機体のリアル頭身[[カットイン]]」が採用された作品でもある<ref>『機動戦士Vガンダム』『機動武闘伝Gガンダム』の2作品。</ref>。なお、次に本格的に採用されたのは本作から15年後の『[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇|第2次Z破界篇]]』である<ref>『[[スーパーロボット大戦64|64]]』など、それまでの間にも部分的にリアル頭身カットインが使われている作品はある。</ref>。
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アングル模索の副産物としてパイロットのカットインが生まれた<ref name="df" />。これはスパロボシリーズ初の要素となる。パイロットのカットインは各[[ファンネル]]・[[ダンクーガ]]・Gガンダム系などに実装されており、特にファンネル使用時のカットインは原作再現度が非常に高い。ただしPS初のスパロボ、かつシリーズ初の試みということもあってか、数が少なくリップシンクも合っていない。なお、バンプレストオリジナルの[[リュウセイ・ダテ|リュウセイ]]にもカットインを入れる予定だったが、容量不足でカットされた。
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『[[第4次S]]』では戦闘シーンで一部キャラクターに音声がついたが、ユーザーからの「このキャラクターがしゃべらないのが残念」という反響を受けて本作ではフルボイス化が行われた<ref name="b26" />。ただし数名のキャラクターは現役であった本来の担当[[声優]]ではなく、[[代役]]が起用されている。
    
== 難易度 ==
 
== 難易度 ==
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== 話題 ==
 
== 話題 ==
*リアル頭身の機体グラフィックは、戦闘シーンをさらに派手にしたかったため取り入れられたもので、進化を求めるユーザーに対する答えとして、リアル等身で原作に近づけるという手法を取ることになった<ref name="b26">バンダイ『B-CLUB』Vol.132、26頁。</ref>。
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**リアル頭身は『[[スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL|LOE]]』が先に採用しているが、版権作品としては本作が初採用となる。また、当時の版権事情では快挙とも言える事例であったらしい<ref>メディアワークス『[[電撃スパロボ!]] Vol.1』101頁。</ref>。
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**だが、機体グラフィックの良さもあり戦闘シーンの迫力は増した一方で、[[スーパーデフォルメ|SD]]のゴマカシ<ref>機体同士や背景とのサイズ差など。</ref>が通用しなくなったため、違和感が目立つものも生まれてしまっている。
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*SRWで初めて「ガンダム系機体のリアル頭身[[カットイン]]」が採用された作品でもある<ref>『機動戦士Vガンダム』『機動武闘伝Gガンダム』の2作品。</ref>。なお、次に本格的に採用されたのは本作から15年後の『[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇|第2次Z破界篇]]』である<ref>『[[スーパーロボット大戦64|64]]』など、それまでの間にも部分的にリアル頭身カットインが使われている作品はある。</ref>。
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*各[[ファンネル]]・[[ダンクーガ]]・Gガンダム系等にはパイロットのカットインが実装されており、こちらもスパロボシリーズ初の要素となる。特にファンネル使用時のカットインは原作再現度が非常に高い。ただしPS初のスパロボ、かつシリーズ初の試みという事もあってか、数が少なくリップシンクも合っていない。なお、バンプレストオリジナルの[[リュウセイ・ダテ|リュウセイ]]にもカットインを入れる予定だったが、容量不足でカットされた。
   
*ロード時間が長く、全体的にテンポが悪い。さらに、『[[第4次スーパーロボット大戦S|第4次S]]』と同様に敵ターンはBGMが固定になっているためメリハリも欠ける。
 
*ロード時間が長く、全体的にテンポが悪い。さらに、『[[第4次スーパーロボット大戦S|第4次S]]』と同様に敵ターンはBGMが固定になっているためメリハリも欠ける。
 
*隠しシナリオとはいえ、[[ラストボス|ラスボス]]が'''[[デビルガンダム]]と[[ゴステロ]]'''と全く異なる版権作品のユニット・パイロットという珍しい組み合わせとなっている。さらに、デビルガンダムは最終的に[[デビルガンダム (OG)|本作オリジナルの形態]]へと進化する。
 
*隠しシナリオとはいえ、[[ラストボス|ラスボス]]が'''[[デビルガンダム]]と[[ゴステロ]]'''と全く異なる版権作品のユニット・パイロットという珍しい組み合わせとなっている。さらに、デビルガンダムは最終的に[[デビルガンダム (OG)|本作オリジナルの形態]]へと進化する。
*『第4次S』では戦闘シーンで一部キャラクターに音声がついたが、ユーザーからの「このキャラクターがしゃべらないのが残念」という反響を受けて本作ではフルボイス化が行われた<ref name="b26" />。ただし数名のキャラクターは現役であった本来の担当[[声優]]ではなく、[[代役]]が起用されている。
   
*パッケージイラストは、ガンプラシリーズのボックスアートや怪獣イラストなどで有名な開田裕治氏が手掛けている。各ロボットの頭身はゲーム本編同様にリアル体型で、発売時期の違いで2種類のイラストが存在する。どちらも機体とポーズの違う集合絵だが、前期版は背景に'''[[νガンダム]]の巨大な横顔がうっすらと描かれている'''というインパクト抜群の絵面になっている。
 
*パッケージイラストは、ガンプラシリーズのボックスアートや怪獣イラストなどで有名な開田裕治氏が手掛けている。各ロボットの頭身はゲーム本編同様にリアル体型で、発売時期の違いで2種類のイラストが存在する。どちらも機体とポーズの違う集合絵だが、前期版は背景に'''[[νガンダム]]の巨大な横顔がうっすらと描かれている'''というインパクト抜群の絵面になっている。
 
*新たな[[特殊技能]]として連続攻撃(後の[[再攻撃]]に近い効果)と[[カウンター]]が登場する予定であった。取扱説明書にはこれらの技能名が記載されたままとなっている。
 
*新たな[[特殊技能]]として連続攻撃(後の[[再攻撃]]に近い効果)と[[カウンター]]が登場する予定であった。取扱説明書にはこれらの技能名が記載されたままとなっている。
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資料には★が付いた8作品が「シリーズ中で未登場」と記載されていたが、当時の時点で未登場であった『イデオン』『ガンダムX』には何故か★が付けられていなかった。前者は並行して開発されていた『F』に登場が決まっていたため、後者は「機動新世紀」と手書きで記載されていたことから、修正する際に★を消してしまったか、あるいは★を書き忘れた、あたりが理由ではないだろうかと思われる。
 
資料には★が付いた8作品が「シリーズ中で未登場」と記載されていたが、当時の時点で未登場であった『イデオン』『ガンダムX』には何故か★が付けられていなかった。前者は並行して開発されていた『F』に登場が決まっていたため、後者は「機動新世紀」と手書きで記載されていたことから、修正する際に★を消してしまったか、あるいは★を書き忘れた、あたりが理由ではないだろうかと思われる。
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参戦作品は全てサンライズ作品となっており、後の『[[機甲武装Gブレイカー|サンライズ英雄譚]]』シリーズも思わせるほか、のちに発売された『[[リアルロボッツファイナルアタック]]』は、上記の作品が全て参戦している。また、「[[マジンガーシリーズ]]」「[[ゲッターロボシリーズ]]」が入っていないため、実際に制作されていたなら『[[スーパーロボット大戦J|J]]』より前に[[御三家]]が崩れた作品が誕生していたことになる。
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参戦作品は全てサンライズ作品となっており、後の『[[機甲武装Gブレイカー|サンライズ英雄譚]]』シリーズも思わせる。また「[[マジンガーシリーズ]]」「[[ゲッターロボシリーズ]]」が入っていないため、実際に制作されていたなら『[[スーパーロボット大戦J|J]]』より前に[[御三家]]が崩れた作品が誕生していたことになる。
    
なお、本作もリアル頭身にするかは未定であったとのこと。
 
なお、本作もリアル頭身にするかは未定であったとのこと。
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世界観や設定は『新』から変更される可能性があった<ref>双葉社『新スーパーロボット大戦 DEEP FILE』153頁。</ref>。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
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