戦闘前会話

戦闘前会話とは、特定のパイロットが乗るユニット同士が戦闘すると、戦闘前に会話が起きるイベントのこと。

概要編集

基本的に原作にて因縁のあるキャラなどで発生する。初期のシリーズでは頻度も多くなかったが、『α』あたりから全体的に戦闘前会話が増加し、他作品のキャラクター同士でも会話が起こり、ラスボスや特定のボスキャラ等は各作品の主人公クラスほぼ全員に戦闘前会話が用意されるようになっていった。特にラスボスの場合だと、原作のストーリー的に主要なキャラクターや母艦の艦長クラスにも会話があるケースもある。主人公のほかのキャラも一緒に言うこともある。

COMPACT3』など、戦闘後に会話が起きる場合もある。また、特定の機体が条件である場合や、そのキャラにとっての初戦闘時等、相手を限定しない場合もたまにある。その場合は「戦闘前台詞」と区別されることもある。

また場合によってはDVE(原作再現のケースが多い)が発生し、あるいは乗っているユニットによって同じキャラクター同士でも会話の内容が違ってくる場合も。

これを発生させることが何かしらのフラグ(主に説得イベント)に関わってくることも非常に多い。よって、隠し要素を自分で見つけたい人は色々と試してみると良いだろう。

面白い内容の会話、意外な組み合わせによる会話(「担当声優が同じなキャラ同士の対決」等)なども多く、これを探してみるのもスパロボの醍醐味の一つと言えよう。

魔装機神F』では、発生する組み合わせの相手をマップ兵器に巻き込むと範囲内の全員に対して発生し、通常武器で戦闘すると同じ内容でもう一度発生する、という仕様になっている。

OE』『BX』では、戦闘前会話を発生させることで各種ボーナスポイント(EC・部隊ポイント)を獲得できるが、個々の量的には微々たるもの(それぞれ5EC・10ポイント)。『OE』におけるEC稼ぎは基本的にクリア済みミッションの任意による再プレイなので、ボーナス要素としてはあくまでおまけ程度に留まる。一方で『BX』では1ステージ内の会話対象が非常に多く、また周回プレイでしか反復入手が利かないので、低位のバトルレコード以上に稼げる戦闘前会話の比重がかなり大きくなっている。

スパロボにおける主な主人公クラスとの戦闘前会話編集

バンプレストオリジナルのラスボスについては、主人公格ほぼ全員に戦闘前会話が存在する。一方で、『OG外伝』のシュウ・シラカワ(ただし、その前のダークブレインはほぼ全員に戦闘前会話が存在)、『第2次OG』のユーゼス・ゴッツォのように、全く戦闘前会話が発生しないこともある。また、『MX』のAI1は作品主人公のヒューゴのみ戦闘前会話がない、という特殊な仕様。

VSバスク・オムスーパーロボット大戦α外伝
版権作品では初めてほとんどの主人公クラスと会話が発生する。一応、ジャミトフが熟練度「難」でしか登場しない故でもあるが。
VSシャア・アズナブル第2次スーパーロボット大戦α第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
ほとんどの主人公クラスとの会話イベントが発生する。主人公によっても違ってくるが、最低でも二つのシナリオでシャアと対決する事になり、特に『α』『α外伝』で共闘した主人公は未だ「クワトロ大尉」と呼び、最後まで説得を試みようとするキャラもいる。
ただし、オリジナル主人公では最終戦で会話があるのはアイビスのみである(アラドは序盤。ゼンガーは面識がないが、シャア自身は前作における未来の平行世界の彼を知っている。クワトロ時代のシャアを知っている筈のクスハには無い)。
一方、『第3次Z時獄篇』では行いを糾弾しつつも、その内容は「どうして俺たちに言ってくれない」と一人で抱え込んだことを責めるものが大半。
VS碇シンジ第3次スーパーロボット大戦α
厳密にはシンジを取り込んだ初号機との対決だが、中のシンジに呼びかける形になる。
VS碇ゲンドウ(第3次スーパーロボット大戦α)
シンジに続いて主人公クラスと会話があり、その人類補完計画を否定する。
VSキラ・ヤマトスーパーロボット大戦Z
セツコルート第30話「罪の在処」にて、オリジナル主人公セツコおよび版権作品の主役級パイロット全員と戦闘前会話がある。
セツコを除く全員が無意味に戦乱を拡大しているように見えるアークエンジェル隊や迷いのある戦いぶりを見せるキラに対して批判をしている。
VSシン・アスカ(スーパーロボット大戦Z)
第56話ミネルバ離脱ルート「最後の力」でのみセツコルートでセツコおよび共闘した主人公クラスと会話がある。
彼らは「シンが望んだ戦いでは無い」と知り、必死で説得しようとする事になる。一方のシンもまた、かつての仲間と戦う事の心苦しさや自身の戦いへの苦悩が窺える。
VS人造次元獣ルーク・アダモン第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
第35話「昨日への決別」もしくは「明日へのあがき」より。前代未聞のその時出撃できるパイロット全員に戦闘前会話が存在する(艦長のみならずいわゆる二軍も例外なく)。…といっても、相手が相手なので敵と会話しているわけではないのだが。
基本的には戦闘前に会話→戦闘→戦闘後も会話という形であるが、クロウアサキムは例外として戦闘後の会話は存在しない。
VSルルーシュ・ヴィ・ヴリタニア(第2次スーパーロボット大戦Z再世篇)
第57話ゼロレクイエムルート「ゼロ・レクイエム」より。全ての戦闘前会話において、最後にルルーシュの心の声が入る。
VSイドム第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
第20話「未知なる恐怖」、第20話「導く者」、第21話「遭遇」より。ルーク・アダモン同様、出撃できるパイロット全員にある…かと思いきやアマタ以外のエレメントはなぜか発生しない。また、AGも発生しないが後々の展開を考えると意図的に外されてるものと思われる。
VS聖アドヴェント(第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇)
第62話(最終話)「果てなき世界」より。(王道シリーズ最終作のラスボスというのもあるが)上記のルーク・アダモンと同じくそのとき出撃できるパイロットや艦長全員に戦闘前会話が存在する。
VS魔獣ホープススーパーロボット大戦X
第52話(最終話)隠しルート「永遠のアル・ワース」より。アドヴェント同様、全てのパイロット、艦長と戦闘前会話が存在する。

意外な戦闘前会話編集

ギャブレット・ギャブレーVSマシュマー・セロスーパーロボット大戦F完結編
ポセイダルルートのシナリオ「敗者への凱歌」で発生。
柿崎速雄VSチャック・キーススーパーロボット大戦α外伝
第5話極東ルート「鎖を解き放て」で発生。この二人は続編である『第3次α』では特に絡む。
ボスVSケリィ・レズナースーパーロボット大戦A
第10話宇宙ルート「勝利者などいない戦い ザ・ウィナー」で発生。ちなみに、この作品ではボスヴァル・ヴァロ修復を手伝っているため、ケリィとは顔見知りである。
カミーユ・ビダンVSポセイダル兵スーパーロボット大戦GC
第50話「ドリーマーズ・アゲン(後編)」で発生。
カミーユはほぼいるだけ参戦でここまで特に戦闘前会話がなかった上、相手が一般兵(特定の一人なので、狙って戦闘させる必要があり事前情報がないと難しいが)という意外にも程のある組み合わせ。
なお、この話には他にもダバレッシィキャオと戦闘前会話を行うポセイダル兵がいるのだが、カミーユ役の飛田氏も『エルガイム』で反乱軍側のアジーンというキャラを演じていたので、これもある種の声優ネタかもしれない。
ルナマリア・ホークVSグレイス・オコナースーパーロボット大戦L
第39話「ジャーニーズ・エンド」で発生。ルナマリア役の坂本真綾氏が演じるランシェ・メイ(ランカ・リーの母親)とグレイスの関係に由来する一種の声優ネタであろう。
巴武蔵 (OVA)VSあしゅら男爵第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
第35話日本ルート「進撃!機械獣大作戦!」で発生。この時、あしゅら男爵は海底要塞サルードに搭乗しており、ゲッター3にピッタリな、しかも巴武蔵で戦うことのできるボス戦はなかなかないだろう。それを意識した台詞を今作の武蔵は喋る。
ほとんどのプレイヤーは最後の撃墜をマジンガーZに任せることになるのだろうが、せっかくだから大部分の削りを彼に任せるのはいかがだろうか。
ロミナ・ラドリオVSアウグストゥススーパーロボット大戦UX
第43話ユニオンルート「THE RETURN OF THE SORCERER」で発生。「地球皇帝」を名乗るアウグストゥスをロミナ姫が批判する。
立上芹VSELSスーパーロボット大戦UX
第48話「来るべき対話」で発生。元々原作でフェストゥムの事を理解しようとしていたためか、ELSとの対話を目指すこの話で主人公及び00のキャラ以外では唯一会話が存在する。
ゴーグorジョルディ・ボーダーVSリディ・マーセナススーパーロボット大戦BX
第32話「対の獣と光」で発生。スパロボシリーズでは初(?)となる、作品の壁を越えて越えて一括となる戦闘前会話になる。
リオン・榊VSロッド・バルボアスーパーロボット大戦BX
敵対時に発生する会話はさらでも、特筆すべきはキャンペーンマップ「兵どもの夢」において。自軍部隊を二分して各作品の主人公同士で会話が発生するこのマップにおいて、唯一の例外としてかつての親友と同じ名の相手である彼とのやり取りも行われる。
ルルーシュ・ランペルージ枢木スザクVSマリーメイア兵スーパーロボット大戦X
第19話「決別」で発生。本作でのマリーメイア軍はゼロレクイエム後に行動を起こしており、ゼロレクイエムでも終わらなかった戦いの相手として、初遭遇となったこのマップでそれぞれ反応している。

主人公以外で大ボス格と会話のあるキャラクター編集

クワトロ・バジーナシャア・アズナブル
α外伝』以降、味方にいる場合は他作品の主人公格と会話があるボス格に対してはほぼ戦闘前会話がある。『D』や『第3次Z』の場合は無論シャアとしてだが。
ガムリン木崎
フォッカー同様に『第3次α』では主要なボス格との会話が用意されている。
ジャミル・ニートホランド・ノヴァク
共に『Z』では主要なボス格との会話が用意されている。
鉄也(『マジンカイザー』版、『真マジンガー』版)
両作品における彼は主人公ではないのだが、OVA版は『W』で主に分岐時に、真マジンガー版は『V』や『X』でボス格との会話が用意された。特に両作品では対峙することのなかったTV版での因縁の敵・暗黒大将軍との会話もあるのが印象的。
ボン太くん
対戦する敵のリアクションがいちいち極端で、ムキになるか、心癒されるかのどちらかが大半。
J』のテッカマンエビルグ=ランドンや『第3次Z時獄篇』のベックフロンタルのように、割とまともに受け答えするキャラもそこそこいる(テッカマンエビルの場合は、そもそも聞く気が無いのだが)。
ラクス・クライン
数多くのスパロボにおいて原作の大ボス級やラスボス、「」と関りがある(代表例がグレイス・オコナー)キャラクターに多い。なお、キラと両想いのアスラン・ザラはラスボスとの特殊戦闘会話が豊富。
リディ・マーセナス
BX』では序盤バナージを差し置いて一時加入することもあってか、そこそこ会話が用意されている。また、終盤の再加入後は基本バナージと条件が共有で会話に入る。
ロイ・フォッカー
彼も『α外伝』のシュウ等、主人公達とともに戦闘前会話が用意されている。『α外伝』ではシュウくらいだったのだが、『第3次α』では完全に主人公クラスに用意された。逆に、の影が薄くなりがちな一因かもしれないが。

なお、『W』のホシノ・ルリや『30』の大河新次郎のように「主人公なのにボス格との会話が用意されない」キャラクターや、『A』(GBA版)のコウ・ウラキや『第3次α』のグッドサンダーチームのように「肝心のラスボス戦でのみ会話が発生しない」ケースも稀に存在する。

関連項目編集

特殊戦闘台詞
戦闘シーンにおいてキャラクターが特定の相手と戦闘する際に発する台詞。戦闘前会話と同様、非常に凝ったものが多い。