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1ターンの間、自機の攻撃命中率を100%にする[[精神コマンド]]。他「[[切り払い]]」「[[撃ち落とし]]」「[[分身]](あるいはそれと同系統の能力)」と言った、通常の回避とは別に判定が行われる回避系技能と能力を無効化する(ごく一部の作品では無効化できない場合もある)。システム的には内部命中率が400%に固定される効果で、これによって内部命中率が200%を越えると発動しなくなる[[分身]]等の特殊回避を無効化する。[[略語|略字]]は「必」。
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'''必中'''は、[[精神コマンド]]のひとつ。
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== 概要 ==
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1ターンの間、自機の攻撃命中率を100%にする。他「[[切り払い]]」「[[撃ち落とし]]」「[[分身]](あるいはそれと同系統の能力)」と言った、通常の回避とは別に判定が行われる回避系技能と能力を無効化する(ごく一部の作品では無効化できない場合もある)。システム的には内部命中率が400%に固定される効果で、これによって内部命中率が200%を越えると発動しなくなる[[分身]]等の特殊回避を無効化する。[[略語|略字]]は「必」。
    
スパロボの基本にして最重要な精神コマンドの一つ。どれだけ命中率が悪くても、「必中」さえ有れば確実に攻撃を当てられる。しかも、[[マップ兵器]]や[[援護攻撃]]にも有効。ただし、'''「[[ひらめき]]」には勝てない'''点に要注意。
 
スパロボの基本にして最重要な精神コマンドの一つ。どれだけ命中率が悪くても、「必中」さえ有れば確実に攻撃を当てられる。しかも、[[マップ兵器]]や[[援護攻撃]]にも有効。ただし、'''「[[ひらめき]]」には勝てない'''点に要注意。
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これはおそらく必中は「データ上の命中率の数値を強制的に変えて判定処理に挑む」に対し、ひらめきは「判定処理そのものを捻じ曲げて結果を固定する」からだと思われる(もっとわかりやすく言えばひらめきは命中率に0を掛けるような感じである)。
    
主な目的は二つに分けられる。一つは、「高い回避率を誇る敵に対して攻撃を当てたい場合の命中率の確保」。ボス級の敵に対して、「[[熱血]]」や「[[魂]]」とセットで使用するのが基本。もう一つは、「反撃や援護攻撃などで手数を出したい場合の安定した命中率の確保」。「1ターンの間、効果が持続する」という特性を利用して、手数を増やす事が可能。リアル系は「[[集中]]」だけで命中率と回避率の両方を安定させられる事が多いが、作品によっては敵ユニットの回避率が高い場合があり、その場合は「必中」と「集中」の併用が必要な場合も。一方、スーパー系の場合は「[[鉄壁]]」との併用は基本である。
 
主な目的は二つに分けられる。一つは、「高い回避率を誇る敵に対して攻撃を当てたい場合の命中率の確保」。ボス級の敵に対して、「[[熱血]]」や「[[魂]]」とセットで使用するのが基本。もう一つは、「反撃や援護攻撃などで手数を出したい場合の安定した命中率の確保」。「1ターンの間、効果が持続する」という特性を利用して、手数を増やす事が可能。リアル系は「[[集中]]」だけで命中率と回避率の両方を安定させられる事が多いが、作品によっては敵ユニットの回避率が高い場合があり、その場合は「必中」と「集中」の併用が必要な場合も。一方、スーパー系の場合は「[[鉄壁]]」との併用は基本である。
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必中は敵ユニットがイベントで使用することも多いので、場面に応じて対策は立てておくこと。
 
必中は敵ユニットがイベントで使用することも多いので、場面に応じて対策は立てておくこと。
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エフェクトはユニットアイコンに円形の照準が重なる演出。
    
== 登場作品 ==
 
== 登場作品 ==
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:『NEO』同様レベル制だが、'''最終命中率を30~90%引き上げ'''、しかも1ターンではなく'''「攻撃1回分しか持続しない(代わりに外した場合は次の攻撃まで持ち越し)」'''という効果に変更。「[[ひらめき]]」同様効果が大幅に下方修正された(このため、従来のような[[分身]]系[[特殊能力]]に対するキャンセル効果も持たない)。
 
:『NEO』同様レベル制だが、'''最終命中率を30~90%引き上げ'''、しかも1ターンではなく'''「攻撃1回分しか持続しない(代わりに外した場合は次の攻撃まで持ち越し)」'''という効果に変更。「[[ひらめき]]」同様効果が大幅に下方修正された(このため、従来のような[[分身]]系[[特殊能力]]に対するキャンセル効果も持たない)。
 
:敵ターン中でも戦闘ごとに精神コマンドを使用でき、自然なSP回復量も大きい基本ルールが勘案された調整とも言え、運用には「[[集中]]」との併用が推奨される。なお[[援護攻撃]]に参加した場合にも適用され、きっちりと消費される。
 
:敵ターン中でも戦闘ごとに精神コマンドを使用でき、自然なSP回復量も大きい基本ルールが勘案された調整とも言え、運用には「[[集中]]」との併用が推奨される。なお[[援護攻撃]]に参加した場合にも適用され、きっちりと消費される。
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;[[スーパーロボット大戦DD]]
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:使用可能回数1回。1ターンではなく1回の攻撃にしか効果は無い。敵が使ってくることも多い。
 
;[[無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ]]
 
;[[無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ]]
 
:消費SPは[[アシェン・ブレイデル]]25、[[錫華姫]]20。
 
:消費SPは[[アシェン・ブレイデル]]25、[[錫華姫]]20。
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:[[アクセル・アルマー]]([[アインスト・アルフィミィ]])は僅か10で毎ターン連発しても戦闘終了後のSP回復で補える。他の精神や特殊技能などで使えるキャラも多い。
 
:[[アクセル・アルマー]]([[アインスト・アルフィミィ]])は僅か10で毎ターン連発しても戦闘終了後のSP回復で補える。他の精神や特殊技能などで使えるキャラも多い。
 
;[[真・魔装機神 PANZER WARFARE]]
 
;[[真・魔装機神 PANZER WARFARE]]
:消費SP5、1ターンではなく1回の攻撃にしか効果は無い。切り払い・せり合いを無効化できるが、[[熱血]]か[[魂]]でも無効にできる。
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:消費SP5、1ターンではなく1回の攻撃にしか効果は無い。切り払い・せり合いを無効化できるが、[[熱血]]か[[魂]]でも無効にできる。本作では[[ひらめき]]よりも効果が優先されるが、敵がランダムで使用する事もあるため注意。
 
=== 関連作品 ===
 
=== 関連作品 ===
 
;[[リアルロボット戦線]]
 
;[[リアルロボット戦線]]
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[[スーパーロボット]]系の幅広いパイロットが習得する。現在ではリアル系パイロットでも所持するようになり、「[[直感]]」として習得する場合も多い。スナイパー系のパイロットは必中の消費SPが低いことが多い。
 
[[スーパーロボット]]系の幅広いパイロットが習得する。現在ではリアル系パイロットでも所持するようになり、「[[直感]]」として習得する場合も多い。スナイパー系のパイロットは必中の消費SPが低いことが多い。
 
;[[兜甲児]]
 
;[[兜甲児]]
:[[マジンガーZ]]の高い装甲と[[鉄壁]]ですべての攻撃を耐え、必中付のロケットパンチで雑魚のHPをがんがん削る。HPの高い敵にはブレストファイヤーをぶち当てたいが、『[[スーパーロボット大戦α|α]]』の強化型Z以外だと射程が足りない。[[マジンカイザー]]に乗り換えると、ターボスマッシャーパンチとファイヤーブラスターで雑魚を問答無用で爆発させる。
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:[[マジンガーZ]]の高い装甲と[[鉄壁]]ですべての攻撃を耐え、必中付の[[ロケットパンチ]]で雑魚のHPをがんがん削る。HPの高い敵にはブレストファイヤーをぶち当てたいが、『[[スーパーロボット大戦α|α]]』の強化型Z以外だと射程が足りない。[[マジンカイザー]]に乗り換えると、ターボスマッシャーパンチとファイヤーブラスターで雑魚を問答無用で爆発させる。
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:[[兜甲児 (真マジンガー)|真マジンガーの方]]では長射程&超威力化した光子力ビームであらゆる敵を蒸発させる。『[[BX]]』ではここに[[正義]]も加わる。
 
;[[碇シンジ]]
 
;[[碇シンジ]]
 
:[[EVA初号機]]の[[A.T.フィールド]]で攻撃を無効化し、「必中」付きの攻撃で雑魚のHPをガンガン削る。
 
:[[EVA初号機]]の[[A.T.フィールド]]で攻撃を無効化し、「必中」付きの攻撃で雑魚のHPをガンガン削る。
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:『[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]』では[[ランバ・ノム]]、『[[スーパーロボット大戦K|K]]』では[[ロール・クラン]]が必ず覚える。
 
:『[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]』では[[ランバ・ノム]]、『[[スーパーロボット大戦K|K]]』では[[ロール・クラン]]が必ず覚える。
 
;[[コウ・ウラキ]]
 
;[[コウ・ウラキ]]
:MSのパイロットの中で数少ない必中持ち。[[ニュータイプ|NT能力]]を持たない彼にとっては重要性は高い。
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:MSのパイロットの中で数少ない必中持ち。[[ニュータイプ|NT能力]]を持たない彼にとっては重要性は高い。しかし[[旧シリーズ]]では逆に必中も[[集中]]も持たせてもらえないのが常態化していたため、版権作品主人公なのに戦力外であった。
 
;[[ハロ]]
 
;[[ハロ]]
 
:中でも、[[ウッソ・エヴィン|ウッソ]]の[[サブパイロット]]のものは「必中」を持つので、他のエース級のニュータイプよりも確実な戦いを可能にする。
 
:中でも、[[ウッソ・エヴィン|ウッソ]]の[[サブパイロット]]のものは「必中」を持つので、他のエース級のニュータイプよりも確実な戦いを可能にする。
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;マウス・イーター
 
;マウス・イーター
 
:『EXCEED』の[[カッツェ・コトルノス]]の支援効果。戦闘時に10%の確率で「見切り」が発生するため、「必中」の効果も得られる。カッツェの[[支援攻撃]]は優秀な拾い&浮かしキープ性能を持つため、支援効果の厄介になる機会も増えやすい。
 
:『EXCEED』の[[カッツェ・コトルノス]]の支援効果。戦闘時に10%の確率で「見切り」が発生するため、「必中」の効果も得られる。カッツェの[[支援攻撃]]は優秀な拾い&浮かしキープ性能を持つため、支援効果の厄介になる機会も増えやすい。
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;超命中
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:『X-Ω』のVSバトルモード専用のアビリティ効果。対象の回避率を無視して、分身・特殊回避以外に対して攻撃が必中する。
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:下記の「必中状態」の下位互換であるが、必中状態に対し回避・特殊回避が可能な[[ユニコーンガンダム ペルフェクティビリティ]]などに対しては有効なアビリティとなっている。
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;必中状態
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:『X-Ω』のVSバトルモード専用のアビリティ効果。相手の回避率・[[分身]]・特殊回避([[ひらめき]]含む)を無視して攻撃が必中する。命中系アビリティの最上位に位置するが、前述の通り必中状態をキャンセル可能なユニットの登場により絶対的な優位性はなくなっている。
    
== 余談 ==
 
== 余談 ==
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