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620 バイト追加 、 2018年6月26日 (火) 01:05
『第2次Z』以降の一文は問題点が見当たらなかったため復活、今後の展望を添削など
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これはガンダムシリーズが世界観の骨子として定着していた事はもちろんだが、マジンガー・ゲッターロボ両シリーズは当時ほとんど映像ソフト化されておらず、現在ほどインターネットが発達・普及していなかったために資料や情報を集めること(=設定の把握)すら困難だった点も大きい。この傾向はマジンガー・ゲッターロボに限らず、これと同時期のスーパーロボットアニメの多くも同じ事情を抱えていた。
 
これはガンダムシリーズが世界観の骨子として定着していた事はもちろんだが、マジンガー・ゲッターロボ両シリーズは当時ほとんど映像ソフト化されておらず、現在ほどインターネットが発達・普及していなかったために資料や情報を集めること(=設定の把握)すら困難だった点も大きい。この傾向はマジンガー・ゲッターロボに限らず、これと同時期のスーパーロボットアニメの多くも同じ事情を抱えていた。
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マジンガーシリーズとゲッターロボシリーズについては、どちらかと言えばロボットとキャラクターの力でその存在感を発揮する役割にあり、TV版の[[兜甲児]]・[[弓さやか]]・[[ボス]]は、[[アムロ・レイ]]や[[ブライト・ノア]]と並んでスパロボシリーズで唯一皆勤を果たし、インターミッションではシリーズ常連の盛り上げ役として確固たる立ち位置を築いていた。なお、TV版[[ゲッターチーム]]も概ね同様の立ち位置ではあるが、『[[新スーパーロボット大戦]]』で原作漫画版の設定が採用されたために皆勤を逃したり、シナリオライターが途中交代してしまった『[[スーパーロボット大戦F完結編]]』の後半では会話に殆ど絡まなくなったりと、甲児達に比べると一段劣る扱いに甘んじている。
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マジンガーシリーズとゲッターロボシリーズについては、どちらかと言えばロボットとキャラクターの力でその存在感を発揮する役割にあり、TV版の[[兜甲児]]・[[弓さやか]]・[[ボス]]は、[[アムロ・レイ]]や[[ブライト・ノア]]と並んで皆勤を果たし、[[インターミッション]]ではシリーズ常連の盛り上げ役として確固たる立ち位置を築いていた。なお、TV版[[ゲッターチーム]]も概ね同様の立ち位置ではあるが、『[[新スーパーロボット大戦]]』で原作漫画版の設定が採用されたために皆勤を逃したり、シナリオライターが途中交代してしまった『[[スーパーロボット大戦F完結編]]』の後半では会話に殆ど絡まなくなったりと、甲児達に比べると一段劣る扱いに甘んじている。
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ユニットの面では、[[マジンガーZ]]と甲児には「最序盤から登場するスーパーロボット」という序盤の要としての立ち位置が与えられていた。反面ゲーム終盤ではどうしても息切れする傾向が常態化しており、その対策として新たに[[マジンカイザー]]という甲児の後継機の設定が、ダイナミックプロの協力のもとにスパロボのために作られた。ゲッターロボについてはより戦力面での貢献が顕著で、数あるスーパーロボットの中でも最高の攻撃力を誇るアタッカーとして活躍し、特に『[[真ゲッターロボ (原作漫画版)]]』の参戦以降はボスキラーとしての地位を不動のものとする。3人分の[[精神コマンド]]を活かしての「[[熱血]]」+「[[必中]]」+「[[幸運]]」のシャインスパーク(orストナーサンシャイン)は、敵ボスを沈めるための合言葉といっても決して過言ではない認知度を誇っていた。ガンダムは[[アムロ・レイ]]をはじめとする[[ニュータイプ]]所持者による当てて避ける戦法で頼りにされた。また、[[ヒュッケバイン]]がガンダムそっくりなのもガンダムがリアル系の代名詞として定着していたことがうかがえる。
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ユニットの面では、[[マジンガーZ]]と甲児には「最序盤から登場するスーパーロボット」という序盤の要としての立ち位置が与えられていた。反面ゲーム終盤ではどうしても息切れする傾向が常態化しており、その対策として新たに[[マジンカイザー]]という甲児の後継機の設定が、ダイナミックプロの協力のもとにスパロボのために作られた。ゲッターロボについてはより戦力面での貢献が顕著で、数あるスーパーロボットの中でも最高の攻撃力を誇るアタッカーとして活躍し、特に『[[真ゲッターロボ (原作漫画版)]]』の参戦以降はボスキラーとしての地位を不動のものとする。3人分の[[精神コマンド]]を活かしての「[[熱血]]」+「[[必中]]」+「[[幸運]]」のシャインスパーク(orストナーサンシャイン)は、敵ボスを沈めるための合言葉といっても決して過言ではない認知度を誇っていた。ガンダムは[[アムロ・レイ]]をはじめとする[[ニュータイプ]]所持者による当てて避ける戦法で頼りにされた。[[リアルロボット|リアル系]]オリジナルロボットとして位置づけられた[[ヒュッケバイン]]が[[ガンダムタイプ]]そっくりなのも、ガンダムシリーズがリアル系の代名詞として定着していたことを裏付けている。
    
=== 『α』・携帯機から『Z』まで ===
 
=== 『α』・携帯機から『Z』まで ===
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『[[スーパーロボット大戦Card Chronicle]]』においてはマジンガー・ゲッターロボシリーズで初めての試みがなされた。『世界最後の日』と『真対ネオ』という同シリーズ内において世界観の異なる作品が同時参戦を果たし、平行世界における同一人物の対面も果たしている。続いてマジンガーシリーズでも『マジンカイザー』<ref>『死闘!!暗黒大将軍』も含む</ref>『マジンカイザーSKL』『真マジンガー』の3つの異なる世界観が競演を果たしている。『真マジンガー』『マジンカイザーSKL』はほどなくして『[[スーパーロボット大戦BX]]』でも共演した。
 
『[[スーパーロボット大戦Card Chronicle]]』においてはマジンガー・ゲッターロボシリーズで初めての試みがなされた。『世界最後の日』と『真対ネオ』という同シリーズ内において世界観の異なる作品が同時参戦を果たし、平行世界における同一人物の対面も果たしている。続いてマジンガーシリーズでも『マジンカイザー』<ref>『死闘!!暗黒大将軍』も含む</ref>『マジンカイザーSKL』『真マジンガー』の3つの異なる世界観が競演を果たしている。『真マジンガー』『マジンカイザーSKL』はほどなくして『[[スーパーロボット大戦BX]]』でも共演した。
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また、バンプレソフト時代を含めB.B.スタジオ開発作品は常に御三家が揃って参戦するのが定番であったが、2018年の『[[スーパーロボット大戦X]]』にてゲッターロボシリーズが初めて不参戦となった。
    
== 今後の展望 ==
 
== 今後の展望 ==
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;ガンダムシリーズ
 
;ガンダムシリーズ
 
:非宇宙世紀作品も含めて数えればこれまでに完全未参戦となった例はなく、ファンの間でも「『ガンダム』は必ず参戦している」との認識(つまり、さほどフェードアウトしているわけではないという解釈)が強いようである。また、作品の世代交代が進む中でも投入できるラインナップが定期的に供給されており、その立ち位置は当分揺るがないだろう。
 
:非宇宙世紀作品も含めて数えればこれまでに完全未参戦となった例はなく、ファンの間でも「『ガンダム』は必ず参戦している」との認識(つまり、さほどフェードアウトしているわけではないという解釈)が強いようである。また、作品の世代交代が進む中でも投入できるラインナップが定期的に供給されており、その立ち位置は当分揺るがないだろう。
:一方で作品間の温度差は激しい。同じ世界観でも、『Ζ』『逆シャア』とそれ以外の宇宙世紀系、TVシリーズ『W』とOVA『W Endless Waltz』、『SEED』と『SEED DESTINY』などはいずれも参戦回数と原作再現度(再現回数)で格差が大きい。その点では「ガンダムは安泰」と断じるのはいささか語弊を含むことになる。正確には『Z』『逆シャア』『SEED DESTINY』の立場が揺るがないと見なすべきであり、それ以外はファンが首を長くして再参戦を待つという状況が続く。
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:一方で作品間の温度差は激しい。同じ世界観でも、『Ζ』『逆シャア』とそれ以外の宇宙世紀系、『W』のTVシリーズとOVA『Endless Waltz』、『SEED』と『SEED DESTINY』などはいずれも参戦回数と原作再現度(再現回数)で格差が大きい。その点では「ガンダムは安泰」と断じるのはいささか語弊を含むことになる。正確には『Z』『逆シャア』『SEED DESTINY』の立場が揺るがないと見なすべきであり、それ以外はファンが首を長くして再参戦を待つという状況が続く。
 
;ゲッターロボシリーズ
 
;ゲッターロボシリーズ
:原作者であり、またスパロボに好意的とも取れるエピソード([[真ゲッター2]]及び[[真ゲッター3]]を参照)で知られた石川賢氏が鬼籍に入ってしまったこともあり、3シリーズの中では最も立ち位置が不安定だと推測される。あくまで携帯機シリーズへの未参戦は続くものの、『第2次Z破界篇』以降は『世界最後の日』の参戦率が高く、かつての東映版ゲッターに代わって常連となりつつあったが、今まで皆勤であったB.B.スタジオ(バンプレソフト時代含む)製版権作品においても『X』にて不参戦となった。
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:原作者であり、またスパロボに好意的とも取れるエピソード([[真ゲッター2]]及び[[真ゲッター3]]を参照)で知られた石川賢氏が鬼籍に入ってしまったこともあり、3シリーズの中では最も立ち位置が不安定だと推測される。携帯機シリーズへの不参戦が続く傍ら、『第2次Z破界篇』以降は『世界最後の日』が東映版ゲッターに代わって常連となりつつあった。しかし、今まで皆勤であったB.B.スタジオ(バンプレソフト時代含む)製において、ついに『X』にて不参戦となった。
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:それだけでなく、『世界最後の日』に対して『ネオゲッターロボ』と『[[新ゲッターロボ]]』の参戦回数が大きく下回ることについて不満を抱くユーザーは多く、同2作は追々露出が増えるのかも併せて今後が危ぶまれている。
 
;マジンガーシリーズ
 
;マジンガーシリーズ
 
:前述の通り、ガンダムやゲッターロボに比べると従前からの参戦スタンスを保ち続けているシリーズである。特に甲児は[[兜甲児|旧TV版]]・[[兜甲児 (OVA)|OVA版]]・[[兜甲児 (真マジンガー)|真マジンガー版]]の違いこそあれ、'''『UX』以外のスパロボには全て登場'''したことは紛れもない事実。更にさやかとボスも、稀に登場しないことはあれ甲児とともに参戦し続けている。
 
:前述の通り、ガンダムやゲッターロボに比べると従前からの参戦スタンスを保ち続けているシリーズである。特に甲児は[[兜甲児|旧TV版]]・[[兜甲児 (OVA)|OVA版]]・[[兜甲児 (真マジンガー)|真マジンガー版]]の違いこそあれ、'''『UX』以外のスパロボには全て登場'''したことは紛れもない事実。更にさやかとボスも、稀に登場しないことはあれ甲児とともに参戦し続けている。
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<references />
 
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{{DEFAULTSORT:こさんけ}}
 
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[[Category:小辞典]]
 
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