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[[宇宙世紀]]における[[一年戦争]]後、[[地球連邦軍]]・[[ジオン公国]]双方で開発された人工的な[[ニュータイプ]]。一年戦争におけるニュータイプの戦果は目覚しいものがあり、それに対応した兵器群も開発されていった。しかし、兵器を運用するに当って問題となるのが「パイロット」である。ニュータイプ兵器が発達しても、パイロットが運用できないのでは意味がない。そのため、兵器に順応するパイロットを「開発」したものが強化人間と呼ばれるものである。
 
[[宇宙世紀]]における[[一年戦争]]後、[[地球連邦軍]]・[[ジオン公国]]双方で開発された人工的な[[ニュータイプ]]。一年戦争におけるニュータイプの戦果は目覚しいものがあり、それに対応した兵器群も開発されていった。しかし、兵器を運用するに当って問題となるのが「パイロット」である。ニュータイプ兵器が発達しても、パイロットが運用できないのでは意味がない。そのため、兵器に順応するパイロットを「開発」したものが強化人間と呼ばれるものである。
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その他の[[ガンダムシリーズ]]において類似した存在として、[[ブーステッドマン]]([[生体CPU]])、[[エクステンデッド]]、[[人工ニュータイプ]]、[[超兵]]などがある。物語の設定上多少の違いはあるが、似通った特徴を持つ。詳細は各項目を参照。
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その他の[[ガンダムシリーズ]]における類似した存在として、[[ブーステッドマン]]([[生体CPU]])、[[エクステンデッド]]、[[人工ニュータイプ]]、[[超兵]]などがある。物語の設定上多少の違いはあるが、似通った特徴を持つ。詳細は各項目を参照。
    
実際に対象に行われる処置としては大きく分けて
 
実際に対象に行われる処置としては大きく分けて
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の2つが存在する。
 
の2つが存在する。
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作品としては『[[機動戦士Ζガンダム]]』から登場し、[[ティターンズ]]の強化人間として、[[フォウ・ムラサメ|フォウ]]、[[ロザミア・バダム]]、[[ゲーツ・キャパ]]などが登場している。『[[機動戦士ガンダムΖΖ]]』でも、[[ネオ・ジオン]]軍に[[マシュマー・セロ|マシュマー]]、[[キャラ・スーン]]など多数の強化人間が登場しているが、やはり精神は安定していない。むしろ『Ζ』時より情緒不安定かもしれない。
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作品としては『[[機動戦士Ζガンダム]]』から登場し、[[ティターンズ]]の強化人間として、[[フォウ・ムラサメ|フォウ]]、[[ロザミア・バダム]]、[[ゲーツ・キャパ]]などが登場している。『[[機動戦士ガンダムΖΖ]]』でも、[[ネオ・ジオン]]軍に[[マシュマー・セロ|マシュマー]]、[[キャラ・スーン]]など多数の強化人間が登場しているが、やはり精神は安定していない。むしろ『Ζガンダム』時より情緒不安定かもしれない。
    
また、『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]』では[[ギュネイ・ガス]]、『[[機動戦士ガンダムUC]]』では[[マリーダ・クルス]]、[[フル・フロンタル]]が登場。技術の向上か、情緒面はかなり安定していた。『[[機動戦士ガンダムNT]]』では[[ゾルタン・アッカネン]]が登場する。更に30年後の『[[機動戦士ガンダム F91]]』の[[カロッゾ・ロナ]]は肉体強化によりほとんど[[サイボーグ]]([[インプラント]])と化している。
 
また、『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]』では[[ギュネイ・ガス]]、『[[機動戦士ガンダムUC]]』では[[マリーダ・クルス]]、[[フル・フロンタル]]が登場。技術の向上か、情緒面はかなり安定していた。『[[機動戦士ガンダムNT]]』では[[ゾルタン・アッカネン]]が登場する。更に30年後の『[[機動戦士ガンダム F91]]』の[[カロッゾ・ロナ]]は肉体強化によりほとんど[[サイボーグ]]([[インプラント]])と化している。
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本来は[[オールドタイプ]]をニュータイプ兵器を操作できるようにした人間を「強化人間」と呼ぶが、元々ニュータイプであった人間に対して先述のような処置を行うケースもあり、[[エルピー・プル|プル]]や[[プルツー]]、[[マリーダ・クルス]]などがそれに当たる。メディアでの扱いはまちまちではあるが基本的には「強化人間」として扱われる事が多い。SRWではプルのみニュータイプと強化人間が混在しているが、それ以外は「強化人間」とされている。
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本来は[[オールドタイプ]]をニュータイプ兵器を操作できるようにした人間を「強化人間」と呼ぶが、元々ニュータイプであった人間に対して先述のような処置を行うケースもあり、[[エルピー・プル|プル]]や[[プルツー]]、[[マリーダ・クルス]]などがそれに当たる。メディアでの扱いはまちまちであるが基本的には「強化人間」として扱われる事が多い。SRWではプルのみニュータイプと強化人間が混在しているが、それ以外は「強化人間」とされている。
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なお小説版設定だが、『[[機動戦士Vガンダム]]』において、[[カテジナ・ルース|カテジナ]]も強化人間にされていた。彼女は素で情緒不安定だった気もするが。
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ちなみに、'''強化人間となったパイロットは[[死亡フラグ|ほぼ確実に死亡している]]。(外伝などでは生き延びている強化人間も少数だが存在する。)'''
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なお『[[機動戦士Vガンダム]]』の[[カテジナ・ルース|カテジナ]]は、小説版においては強化人間にされたと明言されている。(情緒面では、彼女は素で不安定だった気もするが。)その小説版では最終的に戦死しており、確証が無いTV版では生き延びている事も、上記の不文律を強調する一材と言えるかもしれない。ただし'''記憶と視力を失い死んだも同然になった'''という意味では強化人間のフラグを踏んでしまっていたともいえるが…。
    
一般的なサイエンス・フィクション作品では、「人工的に手を加えられて強化された人間」のことを「強化人間」と呼ぶ。例を挙げると[[ボトムズシリーズ]]における[[パーフェクトソルジャー]]などである。
 
一般的なサイエンス・フィクション作品では、「人工的に手を加えられて強化された人間」のことを「強化人間」と呼ぶ。例を挙げると[[ボトムズシリーズ]]における[[パーフェクトソルジャー]]などである。
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=== [[スーパーロボット大戦V]]、[[スーパーロボット大戦X]] ===
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L5のみ[[スーパーロボット大戦Z|Z]]シリーズと補正値が異なっている。
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! レベル !! 命中・回避補正 !! ファンネル射程
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=== [[スーパーロボット大戦T]] ===
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本作では[[ニュータイプ]]とは異なり、ファンネルなどのNT専用武器の射程延長効果が無く、あくまで『使えるだけ』という仕様。命中・回避補正に関しても控えめで、かなり冷遇されていると言える。また、一部機体のカスタムボーナスである『NTレベルに応じて、NT専用武器の攻撃力アップ』に関しても、強化人間は適用されないので、それ以外の機体に乗せるほうが無駄がない。ただし、前述の通りNT専用武器の射程は伸びないので、NT専用武器を持たない機体で『終盤でも通用する攻撃力を持つ機体』を求めると、一気に搭乗機が絞られてしまう([[クロスボーン・ガンダムX1フルクロス|フルクロス]]や[[クロスボーン・ガンダムX1改・改|X-1改・改]]ぐらいしか選択肢がない)。なお、レベル9達成者は不在。
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! レベル !! 命中・回避補正 !! ファンネル射程
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== 主なパイロット ==
 
== 主なパイロット ==
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劇中強敵が多い事も有り、大抵の作品でレベルが7~8に達する事が多い。
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;[[フォウ・ムラサメ]]
 
;[[フォウ・ムラサメ]]
 
:『Z』に登場。
 
:『Z』に登場。
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:『[[第3次Z]]』では、[[エースボーナス]]の効果によって[[ニュータイプ]]になる。
 
;[[ロザミア・バダム]]
 
;[[ロザミア・バダム]]
:『Z』に登場。
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:『Z』に登場。映像作品に登場した最初の強化人間。
 
;[[ゲーツ・キャパ]]
 
;[[ゲーツ・キャパ]]
 
:『Z』に登場。
 
:『Z』に登場。
 
;[[エルピー・プル]]
 
;[[エルピー・プル]]
:『ZZ』に登場。SRWでは作品によって[[ニュータイプ]]になる場合が多い。
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:『ZZ』に登場。正確には[[ニュータイプ]]であるとされる。
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:SRWでは登場するほぼ全ての作品でニュータイプと設定されているが、一部作品では強化人間である。
 
;[[プルツー]]
 
;[[プルツー]]
 
:『ZZ』に登場。
 
:『ZZ』に登場。
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;[[フル・フロンタル]]
 
;[[フル・フロンタル]]
 
:『UC』に登場。
 
:『UC』に登場。
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:『[[スーパーロボット大戦V|V]]』では、[[エースボーナス]]の効果によって[[ニュータイプ]]になる。
 
;[[アンジェロ・ザウパー]]
 
;[[アンジェロ・ザウパー]]
:『UC』に登場。厳密には強化人間ではないのだが、『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』では'''何故か強化人間技能を所持'''(恐らくは[[ローゼン・ズール]]の[[サイコフレーム]]を機能させるためだと思われる)。
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:『UC』に登場。
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:本来は強化人間ではないのだが、『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』では'''何故か強化人間技能を所持'''(恐らくは[[ローゼン・ズール]]の[[サイコフレーム]]を機能させるためだと思われる)。
 
;[[マリーダ・クルス]]
 
;[[マリーダ・クルス]]
 
:『UC』に登場。
 
:『UC』に登場。
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;[[カテジナ・ルース]]
 
;[[カテジナ・ルース]]
 
:『V』に登場。
 
:『V』に登場。
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:作中でそれらしき描写はあるものの、強化人間であるとは明言されていない。
 
;[[ファラ・グリフォン]]
 
;[[ファラ・グリフォン]]
 
:『V』に登場。
 
:『V』に登場。
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:カテジナ同様、描写はあるが強化人間とは明言されていない。
 
;[[バイオ脳]]
 
;[[バイオ脳]]
:『クロスボーンガンダム』に登場。『[[スーパーロボット大戦V|V]]』で所持。「人間」ですらない存在が有したレアケースである。しかし[[アマクサ]]のそれはアムロ・レイ(の戦闘データ)のコピーという設定だけあり序盤でLV5、最大LV9という高水準を誇る。
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:『クロスボーン・ガンダム』シリーズに登場。『[[スーパーロボット大戦V|V]]』で所持。「人間」ですらない存在が有したレアケースである。しかし[[アマクサ]]のそれはアムロ・レイ(の戦闘データ)の[[偽物|コピー]]という設定だけあり序盤でLV5、最大LV9という高水準を誇る。
 
:遡って『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』の[[クラックス・ドゥガチ]]のバイオ脳たちはコピーとしての演出も含まれてか、本人共にニュータイプ名義だった。
 
:遡って『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』の[[クラックス・ドゥガチ]]のバイオ脳たちはコピーとしての演出も含まれてか、本人共にニュータイプ名義だった。
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;[[超兵]]
 
;[[超兵]]
 
:『[[機動戦士ガンダム00]]』に登場する強化人間。
 
:『[[機動戦士ガンダム00]]』に登場する強化人間。
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;[[阿頼耶識]]
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:『[[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]]』に登場。パイロットを「阿頼耶識システム」の端末とするための技術。体内への[[ナノマシン]]の注入や[[インプラント]]の埋込みといった施術が行われるため一種の[[サイボーグ]]の側面も持つ。
 
;[[パーフェクトソルジャー]]
 
;[[パーフェクトソルジャー]]
:『[[ボトムズシリーズ]]』における強化人間的存在。もっとも、登場したのはこちらが先なので、厳密には「強化人間の元ネタ」である。
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:『[[ボトムズシリーズ]]』における強化人間的存在。
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:もっとも、登場したのはこちらが先(『[[機動戦士Ζガンダム]]』放送より約2年前)なので、厳密には'''「強化人間の元ネタ」'''或いは'''「先駆け」'''である。
 
;[[ブーステッド・チルドレン]]
 
;[[ブーステッド・チルドレン]]
 
:『OG』版強化人間。
 
:『OG』版強化人間。