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== 尸逝天(しせいてん/Shiseiten) ==
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{{登場メカ概要
*[[登場作品]][[バンプレストオリジナル]]
+
| 読み = しせいてん
**[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]]
+
| 外国語表記 = [[外国語表記::Shiseiten]]
**[[第3次スーパーロボット大戦Z連獄篇]]
+
| 登場作品 = [[バンプレストオリジナル]]
**[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇]]
+
*[[第3次スーパーロボット大戦Z]]([[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|時獄篇]]/[[第3次スーパーロボット大戦Z連獄篇|連獄篇]]/[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|天獄篇]])
*全高:244.9m
+
| 分類 = 生物([[スフィア搭載機|スフィア寄生体]]
*重量:12000.0t
+
| 全長 = 244.9m
*[[動力]]:[[スフィア]]「沈黙の巨蟹」
+
| 重量 = 12000.0t
*開発者:存在しない
+
| 動力 = [[スフィア]]「沈黙の巨蟹」
*所属:[[サイデリアル]]「鬼宿」
+
| 所属 = [[サイデリアル]]「[[鬼宿]]」
*主なパイロット:[[尸空]]
+
| パイロット = [[尸空]]
*メカニックデザイン:土屋英寛
+
| デザイン = {{メカニックデザイン|土屋英寛}}
 +
}}
   −
[[尸空]]が搭乗する巨大機動兵器。サイデリアルの一部隊「鬼宿」の隊長機である。
+
== 概要 ==
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[[尸空]]が所有・搭乗する巨大生物の死骸。[[サイデリアル]]の一部隊「[[鬼宿]]」の隊長機である。「沈黙の巨蟹」の[[スフィア]]を宿しており、それに依拠する凄まじい火力による広域殲滅を得意とする。
   −
「沈黙の巨蟹」の[[スフィア]]を搭載しており、それに依拠する凄まじい火力による広域殲滅を得意とする重機動兵器である。ちなみに、尸とは「しかばね」と読み、そのまま屍(あるいは死にまつわるもの)を意味する。
+
首長竜の化石を模した尾部、「沈黙の巨蟹」を内蔵した巨大なドクロのような背部ユニットと無数のトゲ、肩に当たる部分とその上部、頭部とその側面に存在する合計7つの牙だらけのアギト、甲殻類を思わせる腹部、とその不気味さやおぞましさは[[アリエティス]]以上。特徴的な7つのアギトは、まるで生物の頭骨から口の部分だけ持ってきたような形をしており、目に当たる部分が存在しない。
   −
首長竜の化石を模した尾部、「沈黙の巨蟹」を内蔵した巨大なドクロのような背部ユニットと無数のトゲ、肩に当たる部分とその上部、頭部とその側面に存在する合計7つの牙だらけのアギト、甲殻類を思わせる腹部、と機械的要素が一つも見当たらない有機的な姿をしており、その不気味さやおぞましさは[[アリエティス]]以上。[[超機人]]や[[ディス・アストラナガン]]もこの類だが、尸逝天はそれらよりもなお生物そのものに近い。
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その正体は、生と死との狭間に存在し、その境界を渡るという伝説の生物の死骸。背部のコブ状の部分に「沈黙の巨蟹」が寄生しており、その力によって「死んでも生きている」という理を超越した存在である。生きながらにして「消滅しようとする力」を司る一族・鬼宿の至宝にして、代々の総領が受け継いできた由緒正しい生き物(?)であり、現在の総領である尸空が所有している。
   −
特徴的な7つのアギトは、まるで生物の頭骨から口の部分だけ持ってきたような形をしており、目に当たる部分が存在しない。
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最終的には[[天獄戦争]]終盤に[[ラース・バビロン]]で[[Z-BLUE]]に敗北し、かねてからの取り決めに従い、[[次元将ヴィルダーク|ヴィルダーク]]に力を渡すため尸空の手で[[自爆|自壊]]。「沈黙の巨蟹」を残して[[因果地平]]の彼方へと旅立った。
 
  −
その正体は、生と死との狭間に存在し、その境界を渡るという'''伝説の生き物の死骸'''。つまり、'''有機化どうこうの前にそもそもが純然たる生物である'''。よってスフィア搭載機ではなく宿主と表現した方が正確であろう。背部のコブ状の部分に「沈黙の巨蟹」が寄生しており、その力によって「死んでも生きている」という理を超越した存在である。生きながらにして「消えようとする力」を司る一族・鬼宿の至宝にして、代々の総領が受け継いできた由緒正しい生き物(?)であり、現在の総領である尸空が所有している。
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量産型とも言える尸冥爪は、その'''子供(幼生)'''に外装や武装を取り付けた存在であり、ある意味ではゾイドにも近い存在である
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一見すると他のスフィア搭載機と違い、スフィアの星座とは無関係な名前に思えるが、尸逝天の場合は少々捻られている。尸空の持つ「沈黙の巨蟹」はかに座のスフィアであるが、中国の思想においてかに座の中心領域「鬼宿」は、死者の魂が集う場所とされている。
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名前の由来はこれであり、つまり「死者の魂が集う星座」→「死者の集う天」→「『尸』の『逝』く『天』」→「尸逝天」というわけである。
      
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
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:自機中心型、識別無効のマップ兵器。怨霊を解き放って取り憑かせ、力を奪う。必要[[気力]]が130なので、これを撃つということは「極」が乗っていることになる。
 
:自機中心型、識別無効のマップ兵器。怨霊を解き放って取り憑かせ、力を奪う。必要[[気力]]が130なので、これを撃つということは「極」が乗っていることになる。
 
;霊鳴(れいめい)
 
;霊鳴(れいめい)
:死の稲妻で前方を薙ぎ払う。これもマップ兵器である。
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:方向指定型、識別無効のマップ兵器。死の稲妻で前方を薙ぎ払う。気力低下効果があるため骸怨より危険。
 
;鬼光衝(きこうしょう)
 
;鬼光衝(きこうしょう)
:唯一の単体攻撃。死の力をエネルギーボールに変え、相手目掛けて叩き付ける。尸冥爪も同様の技が使えるが、向こうと違い無数に撃てる。
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:唯一の単体攻撃。死の力をエネルギーボールに変え、相手目掛けて叩き付ける。尸冥爪も同様の技が使えるが、向こうと違い無数に撃てる。思考ルーチンの問題で反撃時にはこればかり撃ってくる。
 
;尸獄門(しごくもん)
 
;尸獄門(しごくもん)
:全体攻撃。「絶・陰・亜・業・獄・終」の歌で「沈黙の巨蟹」を起動、三つの口からブレスを放って敵を消滅させる。
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:全体攻撃。「絶・陰・亜・業・獄・終」の歌で「沈黙の巨蟹」を起動、ブレスを放って敵を消滅させる。
 
;冥逝孔(めいせいこう)
 
;冥逝孔(めいせいこう)
:最強技。「宿・真・零・界」の歌によって「沈黙の巨蟹」の力を解放し、虚無の領域に相手を飲み込み、そして巨大な蛇の様な禍々しい姿へと変貌した尸逝天で突撃し相手を喰らい尽くす。
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:「宿・真・零・界」の歌によって「沈黙の巨蟹」の力を解放し、虚無の領域に相手を飲み込み、巨大な蛇の様な禍々しい姿へと変貌した尸逝天で突撃し相手を喰らい尽くす。
:全体攻撃かつ「能力半減」の追加効果がある為、直撃すると非常に危険。
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:全体攻撃かつ「能力半減」の追加効果がある為、直撃すると非常に危険。P属性つきだが射程2~4、尸逝天は移動力7で尸獄門の最大射程が11なので、11マス以内にいると尸獄門を撃ってくる、射程外にいるとよってきても冥逝孔が射程外、ということでほとんど見る機会がない。至近にユニットがいるとたまにEPで使用してくる。
    
=== [[特殊能力]] ===
 
=== [[特殊能力]] ===
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;[[EN回復]](大)
 
;[[EN回復]](大)
 
:スフィアの力によってエネルギーが回復する。
 
:スフィアの力によってエネルギーが回復する。
;対精神攻撃
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;[[対精神攻撃]]
 
:装甲・運動性低下は効くので、装甲ダウンを狙うのがいい。
 
:装甲・運動性低下は効くので、装甲ダウンを狙うのがいい。
 
;スフィア・アクト(沈黙の巨蟹)
 
;スフィア・アクト(沈黙の巨蟹)
:気力130以上で発動。「沈黙の巨蟹」の力を行使し、10マス以内のPCユニットのターン開始時のSP回復を無効化する。自動回復のみならず「イノベイター」「SP回復」も無効化される。これでもサイデリアルのスフィア搭載機の中ではまだ大人しいのが恐ろしいところだが。
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:気力130以上で発動。「沈黙の巨蟹」の力を行使し、10マス以内のPCユニットのSP回復を無効化する。自動回復のみならず「イノベイター」「SP回復」や、歌・パーツによる回復も無効になる。これでもサイデリアルのスフィア搭載機の中ではまだ大人しいのが恐ろしいところだが。
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:天獄篇では気力制限が10上がっている。
    
=== 移動タイプ ===
 
=== 移動タイプ ===
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:200m越えなので戦艦なみにデカい。次点の[[聖王機ジ・インサー|ジ・インサー]]は110mであるため倍以上の差があることになるが、'''[[プレイアデス・タウラ]]はさらに倍以上デカい'''。
 
:200m越えなので戦艦なみにデカい。次点の[[聖王機ジ・インサー|ジ・インサー]]は110mであるため倍以上の差があることになるが、'''[[プレイアデス・タウラ]]はさらに倍以上デカい'''。
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== [[BGM|機体BGM]] ==
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== 機体BGM ==
;「尸魂の徒」
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;「屍魂の徒」
 
:尸空専用曲。「しこんのと」と読み、意味合いとしては「死者の同胞」と言う事で尸空のみならず「鬼宿」全体のテーマとも言える。
 
:尸空専用曲。「しこんのと」と読み、意味合いとしては「死者の同胞」と言う事で尸空のみならず「鬼宿」全体のテーマとも言える。
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;死を招くモノ
 
;死を招くモノ
 
:時獄篇エピローグより。[[エタニティ・フラット]]の崩壊を見届けるべく地球近海に戻ったZ-BLUEの前に、突如として謎の巨大兵器が現れる。あまりにも有機的な、あまりにも不気味なその姿に一同が息を呑む中、その兵器を駆る男、「沈黙の巨蟹」のスフィア・リアクターが動き出す。
 
:時獄篇エピローグより。[[エタニティ・フラット]]の崩壊を見届けるべく地球近海に戻ったZ-BLUEの前に、突如として謎の巨大兵器が現れる。あまりにも有機的な、あまりにも不気味なその姿に一同が息を呑む中、その兵器を駆る男、「沈黙の巨蟹」のスフィア・リアクターが動き出す。
:時間にして僅かな交戦を経た後、彼は言う。「お前達は弱くはない。だが、それゆえに滅びる事になる」と、まるで未来を知っているかのような不気味な言葉を残し、死を招く巨蟹は姿を消す。そして、崩壊を始めた時の牢獄。だが、砕け散った空間の壁、その向こうには、[[ミドリの星|翠を纏うもう一つの地球]]が輝いていた。あたかも、時獄の先に待っているモノのように……。
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:時間にして僅かな交戦を経た後、彼は言う。「お前達は弱くはない。だが、それゆえに滅びる事になる」と、まるで未来を知っているかのような不気味な言葉を残し、死を招く巨蟹は姿を消す。そして、崩壊を始めた時の牢獄。だが、砕け散った空間の壁、その向こうには、[[ミドリの星|翠を纏うもう一つの地球]]が輝いていた。あたかも、時獄の先に待っているモノのように…。
== 関連機体 ==
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== 関連生物 ==
 
;[[尸冥爪]]
 
;[[尸冥爪]]
:鬼宿の人間が操る機体。尸逝天の量産型……ではなく子供を武装したもの。尸刻の専用体「絶」は外装が黒く、その個体が尸刻に懐いている為量産機を凌駕する戦闘力を発揮する。
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:鬼宿の人間が操る、尸逝天の子供に外装や武装を取り付けたもの。尸刻の専用体「絶」は外装が黒く、その個体が尸刻に懐いている為量産機を凌駕する戦闘力を発揮する。
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:子供なので、成長すると尸逝天になると思われる。
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== 余談 ==
 
== 余談 ==
*時獄篇の攻略本後書きによると、デザインモチーフはそのまんま「'''カニ'''」。寺田P曰く、「'''ラスボスのデザインとしてどこまでカニっぽさを出すか悩んだ'''」とのこと。確かに、真正面から見れば前を向いたカニに見えなくもない(「沈黙の巨蟹」左右のトゲ⇒ハサミ、両肩の上にある小さなアギト⇒ハサミ、側面の肋骨部分⇒脚)。ベースデザインは「カブトガニ」と思われる。(カブトガニは正確には蟹ではないが)
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*時獄篇の攻略本後書きによると、デザインモチーフはそのまんま「'''カニ'''」。寺田P曰く、「'''ラスボスのデザインとしてどこまでカニっぽさを出すか悩んだ'''」とのこと。ベースデザインは「カブトガニ」と思われる(カブトガニは正確にはクモやサソリの仲間であり、蟹ではないが)。
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*一見すると他のスフィア搭載機と違い、スフィアの星座とは無関係な名前に思えるが、尸逝天の場合は少々捻られている。尸空の持つ「沈黙の巨蟹」はかに座のスフィアであるが、中国の思想においてかに座の中心領域「鬼宿」は、死者の魂が集う場所とされている。名前の由来はこれであり、つまり「死者の魂が集う星座」→「死者の集う天」→「『尸』の『逝』く『天』」→「尸逝天」というわけである。
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