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[[地球連邦軍]]内の強硬派である軍事組織[[ティターンズ]]が崩壊したU.C.0087年の[[グリプス戦役]]後、強硬姿勢は鳴りを潜めるものの、寛容さを通り越した日和見主義と弱腰さが蔓延する事になり、[[ネオ・ジオン]]の進出を招いてしまったが三度に渡る反乱を鎮圧している。
 
[[地球連邦軍]]内の強硬派である軍事組織[[ティターンズ]]が崩壊したU.C.0087年の[[グリプス戦役]]後、強硬姿勢は鳴りを潜めるものの、寛容さを通り越した日和見主義と弱腰さが蔓延する事になり、[[ネオ・ジオン]]の進出を招いてしまったが三度に渡る反乱を鎮圧している。
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ジオンという仮想敵が消失してしまった結果、連邦軍は次に反連邦政府組織の弾圧を始めた。反抗勢力の急先鋒だったマフティーの首領を逮捕、処刑するとそれを堺に反連邦運動も減少していった。そして連邦軍の組織形態は縮小、変質していき、[[クロスボーン・バンガード]]が台頭したコスモ・バビロニア建国戦争における連邦政府の「反乱が自発的に収まるまで静観する」という無策対応はコロニー民に不安を増大させた。0140年ごろには[[スペースコロニー|コロニー]]の自衛権を容認せずともなし崩しに黙認した結果、コロニー同士が連邦軍の装備を接収・独自改良を施した上で、自コロニーの利権の為に際限なく争う無秩序な「宇宙戦国時代」が到来する結果となっている。
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ジオンという仮想敵が消失後、当面は比較的穏当な時代となるが、定期的に出現する反連邦勢力に対しては徹底した対応を行っている。反抗勢力の急先鋒だったマフティーの首領を逮捕、処刑するとそれを堺に反連邦運動も減少していった。しかし、平和的な時代になると連邦軍の組織形態は縮小・変質していき、[[クロスボーン・バンガード]]が台頭したコスモ・バビロニア建国戦争における連邦政府の「反乱が自発的に収まるまで静観する」という無策対応はコロニー民に不安を増大させた。0140年ごろには[[スペースコロニー|コロニー]]の自衛権を容認せずともなし崩しに黙認した結果、コロニー同士が連邦軍の装備を接収・独自改良を施した上で、自コロニーの利権の為に際限なく争う無秩序な「宇宙戦国時代」が到来する結果となっている。
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その後の時代においては地球連邦政府は宇宙戦国時代を収束する事は出来なかったらしく、U.C.0153年頃には連邦の宇宙秩序は形骸化し、地球と月を保持するに留まる程度にまで統治能力が低下。連邦軍も装備の更新が滞るという事態となり、主力モビルスーツも設計から20年近い年月が経過したジャベリンやジェムズガンを運用し、艦船に至っては一番艦の就役が60年以上前の戦艦を現役運用しているという軍全体の老朽化が著しい事態となる。
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その後の時代においては地球連邦政府は宇宙戦国時代を収束する事は出来なかったらしく、U.C.0153年頃には連邦の宇宙秩序は形骸化し、地球と月、親連邦のコロニー多数を保持するに留まる程度にまで統治能力が低下。連邦軍も装備の更新が滞るという事態となり、主力モビルスーツも設計から20年近い年月が経過したジャベリンやジェムズガンを運用し、艦船に至っては一番艦の就役が60年以上前の戦艦を現役運用しているという軍全体の老朽化が著しい事態となる。
サイド2を拠点に急速に勢力を拡大・台頭したザンスカール帝国の侵攻に対しては、圧倒的な物量を有しながら、組織だった反撃をほとんど行えないままレジスタンスに対処を頼り切る形になるという醜態を晒し、地球侵攻作戦に対してもほぼ無策な静観に終始した為、更なる衰退を招いたとされる<ref>地球・宇宙問わず、一部の連邦軍は独自の判断でリガ・ミリティアを支援しているが、主導権を握っていたとは言えない。物語終盤の地球連邦軍大将ムバラク・スターン率いる大規模な宇宙艦隊が参戦した際には流石に主導権はムバラク大将に移ったが、ムバラク自身は事なかれ主義の連邦主流派より疎まれている立場の人物であるため、結局は彼の戦死により連邦は戦後でも主導的な立場を示せなかった。</ref>。
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サイド2を拠点に急速に勢力を拡大・台頭したザンスカール帝国の侵攻に対しては、圧倒的な物量を有しながら、初戦は敗退。サイド2の連邦軍と反ザンスカールコロニーの連合軍だった「サイド2連合艦隊」はザンスカール軍ズガン艦隊に全面敗退。以降はザンスカールを刺激しないために組織だった反撃をほとんど行わないままレジスタンスに対処を頼り切る形になるという醜態を晒した。
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地球侵攻作戦に対しても連邦の中央政府が月に移転していたため、ほぼ無策な静観に終始した為、更なる衰退を招いたとされる<ref>地球・宇宙問わず、一部の連邦軍は独自の判断でリガ・ミリティアを支援しているが、主導権を握っていたとは言えない。物語終盤の地球連邦軍大将ムバラク・スターン率いる大規模な宇宙艦隊が参戦した際には流石に主導権はムバラク大将に移ったが、ムバラク自身は事なかれ主義の連邦主流派より疎まれている立場の人物であるため、結局は彼の戦死により連邦は戦後でも主導的な立場を示せなかった。</ref>。
 
更には、U.C.0169年頃にはコロニー間の闘争が拡大していった結果、ビーム兵器が希少品となった上、モビルスーツを新造するよりも過去の機体をレストアする方が安上がりになるなど、物資不足による著しい技術衰退を起こしてしまう事となった。
 
更には、U.C.0169年頃にはコロニー間の闘争が拡大していった結果、ビーム兵器が希少品となった上、モビルスーツを新造するよりも過去の機体をレストアする方が安上がりになるなど、物資不足による著しい技術衰退を起こしてしまう事となった。
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ただし、勢力が衰退したとはいえ、地球連邦政府が各地に存在する諸勢力と比較して規格外の規模と軍事力を有する勢力である事は変わらないため、諸勢力に対する一定の権威は維持されている。
    
U.C.0217年には戦乱に終止符を打つべく各コロニーへの武力制圧を行った結果、各コロニー自治政府の大反発を招き高烈度紛争へと発展。翌年に地球連邦は崩壊した。しかし、連邦政府と軍が完全消滅していた訳ではなく仔細こそ不明だが、親連邦のコロニー政府の丁重もあり旧連邦政府はU.C.0222年に各コロニー自治政府との全面的な和解に成功し、各コロニーに地球と同等の政治的権力を持つ権利を認め、終戦と同時に地球連邦政府による法的な統一権力体制は瓦解した。しかし、宇宙コロニーが独立しても地球上では旧連邦政府が地球における統一国家としての地位を維持したため、地球政府は地球寄りのサイド2、サイド3、サイド5、サイド7を迎合し、セツルメント国家議会へと再編されたことが『G-SAVIOUR』の小説(SRW未参戦)で語られている。
 
U.C.0217年には戦乱に終止符を打つべく各コロニーへの武力制圧を行った結果、各コロニー自治政府の大反発を招き高烈度紛争へと発展。翌年に地球連邦は崩壊した。しかし、連邦政府と軍が完全消滅していた訳ではなく仔細こそ不明だが、親連邦のコロニー政府の丁重もあり旧連邦政府はU.C.0222年に各コロニー自治政府との全面的な和解に成功し、各コロニーに地球と同等の政治的権力を持つ権利を認め、終戦と同時に地球連邦政府による法的な統一権力体制は瓦解した。しかし、宇宙コロニーが独立しても地球上では旧連邦政府が地球における統一国家としての地位を維持したため、地球政府は地球寄りのサイド2、サイド3、サイド5、サイド7を迎合し、セツルメント国家議会へと再編されたことが『G-SAVIOUR』の小説(SRW未参戦)で語られている。
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