光子力エネルギー

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光子力エネルギー(Photonic Energy)とは、『マジンガーシリーズ』の殆どの作品を通して登場するエネルギー

概要

ジャパニウムを超合金Zに精錬する際に「ジャパニウム核分裂の過程で抽出される光のエネルギー」であり、無限の可能性と驚異的なパワーを持っている。

光子力は燃料状態では液体であり、富士山麓にある光子力研究所の製油施設で精製される。また、ボスボロットのディーゼルエンジンに給油して使用することも可能であった。

『マジンガーZ』の時点では次世代の資源としての有用性や価値が世間に充分理解されていたとは言い難く、Dr.ヘルの存在を怖れるあまり目先の危機を回避する事のみに囚われ、その後に起こり得る事態を想像出来ない一般市民はおろか、政府関係者からも研究・開発の中止を迫られるケースが多々見受けられたが、後日談となる『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』では、世界各国に光子力プラントが建設され、光子力ネットワークで送受信することで世界中のエネルギーの半分以上を賄っている。しかしその一方で採掘場所となる富士山の開発が進んでいるためそれに反発するデモ活動が起きている事が示されたり、同作中のDr.ヘルの謎の復活は光子力エネルギーの集中利用によって次元に歪みが生じたためではないかとの説が決戦後に指摘されるなど弊害や危険性も描写された。

『真マジンガーZERO』では、兜十蔵が光子力が生み出すパワーについて言及しており、曰く、「マジンガーZに搭載された光子力エンジン一基で、太陽の力を楽に生み出し、人類を丸ごと恒星間旅行に連れ出すことも可能」である。 また同作では十蔵は末期の癌を患っているが、『真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍』最終章において長年光子力の研究に携わっていたためとされている。

SRWでの扱い

α』では渚カヲルが「生命を進化させる力」(ゲッター線)、「アダムがリリンに与えた力」(サイコドライバー)と共に、「全てを浄化する光の力」と称して光子力を並べ挙げている。また同シリーズでは無限力の一つでもある様子。

第3次Z天獄篇』では「存在しようとする力」そのものであるとされており、ミケーネの出現時に破壊された科学要塞研究所の地形をも修復してのけた。

光子力を動力としているメカ

マジンガー

マジンガーZ
光子力エネルギーを動力源とする戦闘用スーパーロボットの元祖。光子力エンジンが生み出すパワーは50万馬力を誇る。後に2度の出力増強に伴い、1度目で65万馬力となり、最終的に95万馬力のパワーを得た。
グレートマジンガー
同じく光子力で駆動するが、光子力エンジンの出力の差か、パワーは90万馬力と初期のZに比べるとかなり高い。こちらも後に出力増強によって最終的に130万馬力のパワーを得ている。
マジンカイザー
上記の二機と同じく、カイザーも光子力エネルギーで動いている。だが、光子力反応炉から生み出されるパワーはZ、グレートとは比較にならない程に高く、カイザーの武装の絶大な破壊力と、超合金Zを素手で打ち砕き、自身の何倍もの大きさを誇る無敵要塞デモニカを押し返し、投げ飛ばすという荒技を披露した豪腕からも推し量れる。漫画『マジンカイザー対真ゲッターロボ』では、光子力に加えてゲッター線を融合させ、絶大なエネルギーを生み出している。
マジンカイザーSKL
前日談小説によると、光子力反応炉を動力としている。
マジンガーZERO
マジンガーZが進化した存在故、ZEROも例外なく光子力エネルギーを動力としている。しかし、そのパワーは他の追随を一切許さず、当機の「魔神パワー」も相まって凄まじいまでの力を発揮する。光子力ビームが無数の光の奔流と化し、その一発一発が地球を貫通する等、あらゆる武装が容易に地球を破壊できる程である。

その他

アフロダイA
ダイアナンA
ビューナスA
TFO
地獄大元帥
『真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍』において、兜甲児と接触した闇の帝王(同作においては、Dr.ヘルのアストラル体という設定)が得た光子力学の情報を元に完成させた光子力エンジンを搭載している。

余談

  • フィクション作品の技術を現実の科学的見地で解説する、柳田理科雄氏の著書『空想科学シリーズ』にてマジンガーZの光子力エネルギーについて書かれているが「マジンガーZは太陽光の下では指一本動かすのがやっと」等の記述があり、柳田氏は光子力を太陽光エネルギーと解釈した上で考察している(もちろん注釈で正しい設定にも触れており「現在の科学力で考えうる光子力エネルギーを考察した結果」であるとしている)。他にもロケットパンチの発射方法等にも現代科学に置き換えての考察もある。
    なお、この空想科学シリーズはあくまでもフィクションの技術を現代科学で実際に再現した場合どうなるのかを解説しており、決してフィクション作品の揚げ足取りを目的としたものではない(科学技術への興味を持ってもらいたい事が一番の目的)。また柳田氏自身は『マジンガーZ』をリアルタイムで視聴していた大ファンであることを度々公言している。